どこかと夜と蹴球と

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どこかと夜と蹴球と

[281]homare：2010/01/11(月) 16:21:02
第88回全国高校サッカー選手権大会　決勝
　山梨学院大付（山梨）　１－０　青森山田（青森）　　[国立 43635人]
　　　　　　　　　　　　　 1-0　碓井鉄平（前11分）
いやあ、面白い試合でした。
近年、この年代の優秀な選手は、一般にＪリーグのユースに流れると言われています。
そういったこともあって、ここ数年は高校サッカーに
優秀な人材が見られないという嘆きもよく聞かれるところであります。
いやでもこの試合は面白かったですね。
それは選手が必死に頑張ってるからとか高校最後の試合だからとか
監督や関係者に人間ドラマがあるからといった安っぽい理由ではありません。
純粋に、サッカーとして面白かった。
全国大会決勝に相応しいと言えるだけの、
高度な技術のぶつかり合いが見られたからだと思います。
山梨学院大付は初出場だそうですが、想像していたよりもずっと強かったです。
守備においては対人プレーが非常に強かったですし、腰が重くて粘り強かった。
攻撃においては非常にワイドにグラウンドを使っていましたし、シュートレンジが長かった。
見ていてイライラさせられることが全然なかったんですよね。これはすごいことだと思います。
サッカーの試合というのは、上から俯瞰的に見ていると、
たいてい「今のはあっちにパスすればよかったのにな」とか「ああすればよかったのにな」とか
色々と注文をつけたくなるのですが、山梨学院大付のプレーにはそういったものが少なかった。
これは個人の技術が高いからというよりは、チームとしての共通意識が高かったからだと思います。
お互いがお互いの良いところを引き出し合っている感じでしたね。
それに比べると青森山田はやや力が劣るかなと思いました。
青森山田はまるで日本代表のようなチームでしたね。
ボール扱いは上手いし、ショートパスは綺麗につなぐのですが、
最後のゴール前のところで力強さが足りなかったような気がします。
でもまあ、それも山梨学院大付のＤＦが強かったからかもしれませんが。
それにしてもレベルの高い試合でした。
10年前、15年前の高校サッカーよりも間違いなくレベルは上だと思います。
まあ、私はＪユースの試合は今期は一度も見たことがないのですが、
きっとこの両チームよりも高度なサッカーをしていることだと思います。
Ｊリーグに元気がないとかスタープレーヤーが生まれていないとか言われることも多いですが、
今の十代の選手の将来には、もう少し楽観的になってもいいんじゃないですかね。

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