どこかと夜と蹴球と

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どこかと夜と蹴球と

[353]homare：2010/06/17(木) 00:58:28
【W杯2010　予選グループH】
スイス　１－０　スペイン
いやあ。番狂わせ第二弾。
ジャイアントキリングの餌食になったのは、欧州王者にして優勝候補筆頭のスペインでした。
前半はスペインのボール回しが凄かったです。
技術もそうですが、何よりも彼らは精神的な落ち着きがすごい。全然慌てない。
相手の急所を突くとき、つまり最もリスクを冒すときですら、極めて冷静に動いていました。
その冷静なワンタッチパスの美しさは他のどのチームとも比較することはできないでしょう。
そしてパスだけではなく、相手のチェックをかいくぐるボールキープも非常に上手いんです。
こんなチームを相手にしてディフェンスしていたら、普段の三倍は疲れるでしょうね。
ですがスイスも強かった。番狂わせといっても日本とはやや内容が違う。
これまでに出てきた非第一シード国の中では一番高いクオリティを持っていたと思います。
球際は強かったですし、それになにより攻めに出たときの圧力が強かった。
ただ守るだけでは絶対に最後まで守り切れなかったでしょう。
スペインも点を取られるまでは悪くなかったです。
スペインの心臓はシャビでもイニエスタでもなく、シャビ・アロンソですね。
彼が左右に散らすミドルパスが、とかく狭くなりがちなスペインの攻めに幅をもたらしていました。
というかスペインの中盤は全員上手い。トップもサイドもセンターバックですら上手い。
こと攻撃に関しては彼らを上回るチームはなかなか出てこないでしょうね。
ちなみに彼らは四年前も相当クオリティの高いサッカーを披露していました。
予選リーグの出来は全３２チームの中でも出色のものだったかもしれません。
しかしながらジダンの突然の覚醒という天災みたいなものにぶつかって、あえなくベスト１６で敗退。
今大会はそんなアクシデントに遭わなければいいなあと思っていたのですが・・・・・。
まあ、負けたのが予選初戦で良かったと気持ちを切り替えて、今後も美しい試合を見せてほしいです。

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