牛バラ肉の煮込みが美味しすぎる

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牛バラ肉の煮込みが美味しすぎる

[4]名無し募集中。。。：2009/01/12(月) 02:34:40
「ごめん。怒んないでよ」
そっとまるで今年最初に降った雪のように
優しく私の肩をよっちゃんの腕が包み込む。
背中越しに感じるよっちゃんの温もり。
それは目の前の鍋よりもずっと暖かかった。
よっちゃんは酷い。こんな時にしか優しくしてくれない。
いつも子供みたいに私を困らせてばっかり。
「ねえ…」
「なに？」
「キスしてくれたら許してあげる」
よっちゃんの動揺が背中に伝わってくる。
それは目の前の鍋が煮えている時のグツグツした感じより
もうちょっと振動してる感じだった。
「ねえ、困らせないでよ」
よっちゃんのいつものパターン。拗ねる私に甘い言葉を囁いて
そっと抱きしめるんだ。
でもよっちゃんはキスしてくれない。愛してるも言ってくれない。
恋人のようで恋人じゃない関係。なかなか煮え切らない関係。
そうまるで今日作った牛バラ肉の煮込みのような。
それが今やすっかり煮え切ったというのに私たちときたら…
「ねえ…よっちゃんお願い」
「な、なに？急に顔をあげて」
「私を…私を食べて！」

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