2009年度 どこか板公認キッズチャン推しメン



第2位 第1位 第3位
矢島舞美 鈴木愛理 熊井友理奈

緊急注意
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もしも全面的にアクセス不能になった場合はこちらまでよろしくお願いします

 どこかの避難所

皆様にはご迷惑を掛けてすみません

どこか板が娘。十夜を語ると凄い

1 :名無しの国からこんにちは。:2006/05/27(土) 19:19:58
みんなで語ろうぜ!


娘。十夜
http://natto.2ch.net/morning/kako/971/971577104.html

2 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:21:49
そういうわけでスレ立てました!
少しずつですが語っていきましょう。
もちろんネタバレしまくりなので読んでない人は
小説を読んでから参加することをお勧めします。

3 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:24:04
でもまあ普通に語っていくと10レスくらいで終わっちゃうかもしれないので
一つずつ(つまり一夜ずつ)語っていくというのはどうでしょうか。
そうすれば少なくとも10レスは伸びるぜ!
みたいな
あれ?結局10レス?

4 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:24:41
滑りーず工房としての役割も果たし終えましたので
そろそろ本題に入らせていただきます

5 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:25:11

第一夜  飯田圭織

6 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:27:59
そういうわけで>>1のスレの4から小説が始まっているわけですが
のっけから情景描写が上手いですよね。
情景描写って難しいと思うんですよ。心情描写よりも。

だって何を描いて何を描かないかっていう選択が難しいじゃないですか。
心情描写なら次の展開とか大きなストーリーとかに関連させて
描写していけばいいわけですが情景描写はそうじゃないと思うんですよね。
作者が好きに舞台を描けるわけです。
まあ、そこでセンスが問われると思うんですが
このスレの4は本当に上手いと思いましたね。

7 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:33:11
特に4の最後の一行が上手いですよね。
これはただ単にその舞台にあるものを描写していくという発想だけでは
絶対に生まれない一文だと思うんですよ。

この一文があるだけでその他の文章の意味もぐっと深まっているような気がします。

8 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/27(土) 19:34:42
こんな感じでちょっとずつ語っていけたらなあと思います。




ちなみに私は飯田さんが怖いです。

9 :名無し娘。:2006/05/27(土) 23:44:45
やあ、ついに立ったね
いにしえの名作として何度も何度も語られてるけれど
どうも本職の娘。小説家さんらが集うところだと尻込みしてROMになっちゃうから
こういうところでグダグダと語りたいとは思ってましたよありがとう(●´ー`●)

誉さんも書いてるけど、まず冒頭の情景描写に痺れますよね
おどろおどろしくて、でも何かが動き出しそうな
その場の雰囲気が浮かんでくるような書き出しで、ワクワクするんですよね

そしていいらさん登場 ――

10 :名無し娘。:2006/05/27(土) 23:53:21
この作品が書かれた2000年の10月というと
俺が2chに来て間もない頃だったでしょうか
当然、娘。はほとんど知らなくてモ板自体の存在も知らなかったと思います
だから作者さんが考えるいいらさん像と俺が頭に描くいいらさんとは
たぶんイメージのズレがあると思うんですよね

正直なところ、俺が初めていいらさんの存在を理解したときに思ったのが
綺麗な子だなあってことでした
ディアーもねえ笑っても知らないもんだから
ここで主題となっている「怖さ」ってのがよくわからなかった
まあ今となってはわかりすぎるほど良くわかるんですけども

それと、当時もう一つわかんなかったのが


11 :名無し娘。:2006/05/27(土) 23:58:58
「すごい、娘はぁ、イロイロ、イロイロ、変わってきちゃって、前の娘。じゃなくなってる。
 ………。
 けど、カオはぁ、いつの娘。も好きでいたいの。
> 前に戻りたいって思う時もあるよ。
> あるんだけど、いつでも、一番輝いてる人になりたいの。
> カオリはみんなといっしょに輝きたいの。
> でも、キモチワルイって……。
> そんなこと言われたら、カオリ、カオリ……」

この部分
これは曲で勝負しようとしていたラブマ以前の娘。たちのことなんでしょうね
でも実際に俺が娘。を知ったのは中澤卒業前後くらいでしたから
何故いいらさんが泣いてるのかなあってサラッと読み流してました

12 :名無し娘。:2006/05/28(日) 00:02:04
まあこんな感じで俺もボチボチ語らせてもらいますよ




ちなみに俺は
いいらさんはののさんの前でだけ優しくなるかららいすっきです


13 :新宿:2006/05/28(日) 10:26:32
2001年4月、初めてモ板羊で行われた娘。小説人気投票で
娘。十夜とエスパー真希にだけ入れた私も来ましたよ

という訳で奇跡の香りダンスをBGMに一夜目
飯田圭織から

14 :新宿:2006/05/28(日) 10:43:47
エピソードはきっとこのスレの276の事だと思います
ジョンソン飯田とうたばん
http://ooo.2ch.net/morningcoffee/kako/1020/10204/1020424275.html
が、ちっとも記憶にありません(^-^;)

今改めて一夜を読み直して思うのは、切ない

15 :新宿 ◆M3vD7.K722 :2006/05/28(日) 10:46:43
飯田は空回りで電波なことも多かった(ほとんど?)けど
娘。のために頑張っていたなぁって思うとほんと切ないです

そのキャラでいじられキャラだったけど、
そういう目立ち方は飯田の夢見てたアイドルではなかった
飯田がなりたかったアイドル像はすべてなっちが持って行った
あの日、テストを受けに北海道に帰ってメインボーカルを
外されたあの昨日から・・・

16 :新宿:2006/05/28(日) 10:53:58
全然十夜の話じゃないですね(^-^;)

この小説は「展開の速さ」と「リアルであったネタ」が
盛り込まれてて好きです

ちなみに私、飯田は24時間テレビの深夜の
きれいすぎるカオリンが大好きでした
あと2000年当時に居た雑談女固定かおりん命も
嫌いじゃなかったです

>>11
モーニング娘。という集まりを本当に愛してたのは
つんく♂よりも中澤よりも、飯田と矢口だったのかなと

17 :新宿:2006/05/28(日) 10:55:04
ネタ的には第九夜で1000行くと美しい?かも

18 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:35:56
むう。
当たり前ですが同じ小説を読んでも
読んだ人によって全然感じ方が違うものなんですね。
それが娘。を追いかけ始めた時期によって違うってのが少し面白いです。

19 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:39:53
>>10
>だから作者さんが考えるいいらさん像と俺が頭に描くいいらさんとは
>たぶんイメージのズレがあると思うんですよね

私がこの小説を読んだのは2006年の5月なんですよね。
その時に感じたのは「随分王道的な書き方をしてるんだなあ」ということでした。
つまり典型的なネタ的飯田キャラだと感じたんですよね。
この小説が書かれた頃はまだそういうキャラが定着してなかったのでしょうか。

ちなみに私が1998〜99年辺りに飯田さんを見て感じたのは
「(何を考えているのかよくわからない)怖い子だなー」というものでした。
そういう意味でもこの小説の飯田さんにはあまり違和感は感じませんでしたね。

20 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:42:49
>>11
この部分も今読めばすんなりと理解できました。
娘。も昔と全然違うものになってしまってますからね。
でもこの小説が書かれた2000年当時に読んだら
違和感を感じたかもしれませんね。

あと飯田さんが娘。を強く愛してるというイメージがあまりなかったんです。
2ちゃんに来るようになってからそういうことを知りましたね。

21 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:45:44
>>14
うお。
あなたすごいところからログ持ってきますね。
よく覚えているんだなあと本当に感心します。
私は2002年までうたばんを一度も見たことがありませんでした。
それまでは娘。といえばHEY!で見るくらいでしたね。
もったいないことをしたものです。

22 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:46:11
なんか娘。十夜を語るというより自分語りになっちゃってるな


まあいいか。

23 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:50:48
>>16
>この小説は「展開の速さ」と「リアルであったネタ」が
>盛り込まれてて好きです

そうですね。
夢の中での悩み相談という設定は非現実なんですが、
そこで語られる彼女らの内面はとってもリアルですよね。
私はそういうリアルな部分がとても好きなんです。

もちろんアンリアルなファンタジックなお話も好きなんですが、
やっぱり娘。小説の一番娘。小説らしいところって
メンバー同士の関係をリアルに描くところにあると思うんです。
この娘。十夜はその点において非常に優れた描写が多いと思います。
飯田さんの苛立った感じとか本当に上手いですよね。

24 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/28(日) 18:52:20
>>17
新宿さんが680レスくらい書き込んでくれたら1000行くかもしれません
頑張って!

25 :名無し娘。:2006/05/29(月) 00:43:58
娘。十夜はもう何度となく読み返したけど
初めて読んだのはたぶん2001年の春頃で
うたばんのジョンソンも知らない真っ白な状態だったから
モ板の娘。ネタキャラがほとんどわかりませんでした

だから正直なところ、イントロ部分に惹かれはしたんだけど
最初の何夜目かまではマジでサラッと読み流してたんですよね

> 「いいださん、コワくないです」
> まっすぐに飯田を見上げた辻の頭を、飯田は嬉しそうになでた

これに萌えたのもだいぶたってからだったっけ

26 :名無し娘。:2006/05/29(月) 00:48:01
>>16
> 「展開の速さ」と「リアルであったネタ」

やっぱこれなんですよ
今でも俺が娘。小説筆頭だと思う部分です

リアルに体験していないからこそ、その時代の娘。たちを写してる作品だと
どうしても高評価になっちゃうんですよね

> 飯田と矢口

え―――――――――――――――――――――っ

27 :名無し娘。:2006/05/29(月) 00:49:58
>>22
まあね、リアル系の作品だとどうしても自分語り入れちゃうし
よそだったらこういう長文書けないし

まあいいじゃん

28 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:12:38
>>25
私も2ちゃんに来るようになるまで
飯田さんと辻さんの関係とかは全然知りませんでした。
ていうか辻と加護の見分けもついてなかったし。
私が娘。を見るようになった頃はもう飯田さんと辻さんの
からみはほとんどなくなっていたような気がします。

29 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:12:56
>>26
>リアルに体験していないからこそ、その時代の娘。たちを写してる作品だと
>どうしても高評価になっちゃうんですよね

あー、これよくわかりますね。
私もそういう傾向があります。
「その頃はそういうことがあったんだろうなあ」と
なぜか経験していないのに懐かしい気持ちになったりします。

30 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:13:14
>>27
ですよね。
「評論するということは己が評論されるということだ」って誰か偉い人が言ってた。
作品を語っているうちに自分語りになるのは必然なのかもしれませんね。
これからはあまり気にせずにばんばん自分語りを入れていきましょう。
語るの楽しいし。

31 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:13:34

第ニ夜  吉澤ひとみ

32 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:14:11
そういうわけでそろそろ第二夜の方に入っていきましょう。
もちろん、第二夜・第三夜に入ってからも
第一夜の飯田さんについて語ったりしてもオーケーです。
それぞれの話がお互い微妙に関連し合っているところもありますしね。
一夜ずつ順番に語っていくというのはあくまでも便宜上ということで。

33 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:15:29
まず最初に私が驚いたのはやはり冒頭の文章ですね。
第一夜の最初と全く同じ文章が使われています。
そして第一夜と同じように後藤さんに悩み相談を持ちかけるメンバー。
どうやらこういう展開でいくのかな?というのが見えてきたように感じました。

実際、今後はこの展開が続いていくのですが、
こういう同じ場面を繰り返していくというのは見た目以上に難しいです。
私も「バスが着くまで」で同じ設定というのに挑戦してみたのですが
(作意は異なるかもしれませんが、まあ繰り返すという点では同じということで)
最初に想像していたよりもはるかに書き続けるのがしんどかったです。

「同じ展開ならストーリーに困らないかな?」
というのは大甘な考え方で、逆にあっという間にネタ切れになりました。
でもこの「娘。十夜」は最後まで間延びせずにきっちりと仕上げているんですよね。
そこにとても感心しました。
これは本当に凄いことだと思います。腕力ないとできないですよね。

34 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:16:50
そして悩み相談に入っていくわけですが、
吉澤さんの悩みというのも直球勝負というかど真ん中に剛速球という感じです。
この作品は「悩み」の部分に関しては、あまりひねらずに
娘。ファンの大多数の人が感じてることを持ってきているようですね。
だから読者の共感を得やすい、読者が読み易い作品に仕上がっているのでしょう。

もちろんわかりやすいテーマゆえに書きにくいというのもあると思います。
当たり前のテーマを当たり前に書いて、
それでいて読んで面白い作品を書くというのは本当に大変なことですから。

35 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:18:21

>半笑いを四分の三笑いほどに上げてみた

>……本上まなみに似てる……。


ちょっと面白いなあと思った描写です。
上の一文を読めば自然と後藤さんの表情が浮かんできます。
目に見えるものを描写するのではなくて、
描写することによって初めて見えてくるものがあるというか。
こういう文章を書く人は本当にすごいなあと思います。

下の一文は不意をつかれたというか。
こういう小説にふっとハロプロに関係ない固有名詞が出てくると
ちょっとドキっとしてしまいます。
そういえば私は小説というか文字ネタを書くときは
ほとんど固有名詞は出さないですね。
どうしてなんだろう?

36 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:18:45
ちなみに私が2ちゃんに来るまで、モーヲタになるまで、
一番印象が薄かったのは吉澤ひとみさんでした。
どんな性格をしているかとかは本当に全く知らなかったですね。
ていうか名前も全然知りませんでした。

2ちゃんに来て羊の吉澤さん関係のスレを見て
「おー、こういう人気のないメンバーにもファンっているんだー」
と非常に失礼ながらも感心したことを覚えています。

この頃(2000年頃)のファンの人ってどこで何を見て
吉澤さんのキャラを膨らませていたんだろう?
ハロモニかな?ASAYANなのかな?その辺りはよくわからないですよね。

37 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:19:09

>テーブルの上に、梨華ちゃんが座っていた。
>しかも正座。


話を小説に戻しますが、この場面転換(?)には不意を突かれました。
なるほど確かに「夢の中」という設定なわけですから、
こういう「なんでもアリ」的な展開もアリなわけですね。
普通の会話が続いていたのであまり夢の中っていう感じがしてなかったのですが、
まあ、それだけこの人の書いている文章が自然だったっていうことでしょうか。
違うかな?まあいいや。

そして場面は一気に悪夢じみた状況になるのですが
ここで矢口さんが出てくる意味はよくわからなかったですね。
石川さんの話なので石川さんが出てくるというのはよくわかるのですが・・・・・

38 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:19:24

>ビデオの時短早送りのような、神経に響く高音が、狂ったイナゴみたいに部屋じゅうを飛び交う。


それにしてもこの矢口さんの笑い声の描写は秀逸ですね。
私にはこんな喩えはとても出てきません。
「イナゴ」かあ。言われてみるとなるほどですよね。

39 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:21:19
この第二夜はなんとなく吉澤さんが主人公なんじゃなくて
石川さんが主人公のような気もしてしまいます。
最後の方にある石川さんの動きの描写とか素晴らしいですよね。
このお話に関しては吉澤さんの存在を食ってしまっている感じがしました。

うん。梨華ちゃん凄いよね。

40 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/29(月) 20:21:36

>誰かのギャグに大笑いしたあと、よっすぃーの顔を確認する梨華ちゃん。






リカチャンテラキャワス

アンド

テラウザス

41 :名無し娘。:2006/05/29(月) 23:14:49
よし、自分語りいっちゃうよー!

何度も書いてるけど、俺が初めて触れたモ板のネタスレは
「友達のいない石川」と「石川の黒い日記帳」でした
だから当時は真っ白だった俺がどんどんどす黒くなっていった元凶が
この「いしよし」というカップリングだったわけで
今回語られる第二夜はもうドンピシャなんですよね

今でこそいしよしは下火になった感がありますけれど、この当時は
いしよし>>>>>>>>>いちごま>|越えられない壁|>その他
ってなイメージでして、狼でも羊でも飼育でも
いしよしがカップリングの中心として語られ、ネタや小説が溢れていた記憶があります

42 :名無し娘。:2006/05/29(月) 23:21:32
> 「なんか……わかる? わかんないかな?
> 違うんだよ、そうゆうのとはさあ……。
> なんか、マジっぽいんだよ、目とかがさぁ、こう、色気のある目っていうか」

この辺なんかもうそのまんま
今思えば普通にキモいんですけど、当時はこういうので盛り上がってたよね
ね、SNさん

その後、吉澤はおっさんになったりジゴロ扱いをされたりするわけですが
自らをムースポッキーと呼んでいたあの頃のいしよしに優る輝きは
今のどのカップリングも見られない素晴らしさだと思っていますね

43 :名無し娘。:2006/05/29(月) 23:27:48
文章についてはもう誉さんが書いてるのとほぼ一緒
自分がスゲースゲーと読んでいたところがピタリと重なりまくりで
ちょっと驚いた

> テーブルの上に、梨華ちゃんが座っていた。
> しかも正座。

この切り返しと

> ビデオの時短早送りのような、神経に響く高音が、狂ったイナゴみたいに部屋じゅうを飛び交う。

この描写はほんと凄いよね
マジで天才かと思った

26の石川と矢口の台詞と笑い声の繰り返しも
こういう書き方ってどんな文章を読めばこういうアイデアが生まれるんだろうなあ
もうセンス良すぎて嫉妬しちゃいそうだ

44 :名無し娘。:2006/05/29(月) 23:32:12
30-31で、吉澤の肩が震えてから
後藤が石川の(二人のか?)熱さを感じ取って
再び吉澤がいつもの優しい微笑みを浮かべるまでの
行間を読むところがいしよしの醍醐味ですわなあ

と、最後までいしよしで話が明け暮れちゃうよ
ああ懐かしい懐かしい

45 :名無し娘。:2006/05/29(月) 23:33:05
>>40
だが、そこがいい

46 :新宿:2006/05/30(火) 20:35:57
>>19
というか飯田はほとんど記憶にない、が正しいかも(^-^;)
飯田鉄道999くらい? まぁそれも辻主役だったし
当時流行していたバトロワ物でもいつ消えたか解らない
目立たない存在でしたね

>>21
なんか適当に検索してたらひっかかりました(^-^;)
何この ooo鯖って?って感じです

>>24
そのためには「ごめん誤爆」が340個必要な計算に・・・

47 :新宿:2006/05/30(火) 20:52:51
>>26
私も娘。十夜はリアル(モーニング娘。である設定)の
最高かなって思いますよ
時駆けや亜依ちゃんと私(どっちも狛犬作品)も捨てがたいけれど
>>26
いや、矢口は誰かが辞めるのが本当に嫌みたいなこと
言ってたんだから! ><
モーニング娘。が増え続ければ良いみたいなことも
・・・辻も言ってた気がするけれど

>>28
言われてみると自分が「ののかお」を意識したのって
教育係って制度に着眼したのっていつか解らない・・・

48 :新宿:2006/05/30(火) 20:58:09
そしてやっと第二夜

作者の血のあじ作者さんは、元々十夜はいしよしだったって
こないだ言ってました
吉澤が悩みを後藤に話して、後藤が市井に相談して、
市井からの回答を後藤が変に伝えていしよしが余計に混乱みたいな
話が広がらなかったので今の形式にしたそうです

49 :新宿:2006/05/30(火) 21:19:33
私が十夜で感心したのは技巧よりも「絵が浮かびやすい」こと

吉澤が熱く叫んでたら、いつの間にか正座した石川が居る図なんて
マンガ的でとてもわかりやすく楽しいと思いました(^-^*)

一時期seekは文学的表現が流行した時期があって、
そういうのが苦手だった私はこういう絵が浮かぶの大好き

50 :新宿:2006/05/30(火) 21:25:50
>>35
私も固有名詞はできるだけ避けますね
娘。関連のものは出しますけど(飲茶楼とか)

私はなんか風化しそうな気がしてしまうのが嫌なんです
その時の流行とか入れると・・・って
題材にしてるモーニング娘。が時代でころころ変わってるのに
何言ってるんだって話ですね


51 :新宿:2006/05/30(火) 21:36:30
>>36
当時は吉澤自身も焦ってたみたい
石川、辻加護が割とすぐ自分のカラーを出したのに対して
吉澤はなかなか芽が出なくって

小説でも「天才的美少女」をひきずってたのは
内面の特徴の薄さからだったりしたのかな?

52 :新宿:2006/05/30(火) 22:00:51
ここから自分語りを交えて

2001年の頃にはモー板のネタスレクイーンは
まぎれもなく石川でした
美少女なのにネガティブという
社会のかなり低いところにいるモーヲタさん達にとって
シンパシーを抱く要素があったからでしょうか

とにかく自虐的なネタスレが多かった記憶があります

53 :新宿:2006/05/30(火) 22:04:28
そして娘。小説には log0076 を筆頭に(?)
「いしよし」の波がありました
ネガティブ美少女とショートカットの美少年のような
美少女が同期だったことと、
石川がひとみちゃん(当時こう呼んでいた)にはいち早く
心を開いていたり
この二夜のようになんだか「こいつ、本物の・・・?」と
思わせる展開が多かった気がしました

そしていしよしはいちごまと肩を並べる程の
作品数と名作を築き上げていったのです


54 :新宿:2006/05/30(火) 22:10:58
>ね、SNさん
哀チュンの言うとおり
いしよしはガチでやばい雰囲気でした
妄想と現実が絡み合ってとまらなくなったいしよしは
今でも桃板という専用板が活況なことから想像できちゃいます

とにかく2話は、本当に「リアル」に思えました
うつしよの石川の行動ひとつひとつが本当っぽくて
ストーカーのそれっぽくて

55 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 20:54:00
>>41
>いしよし>>>>>>>>>いちごま>|越えられない壁|>その他


私が羊で本格的に書き込み始めたのは2002年からなんですが、
その頃はあんまりいしよしとかは意識しなかったですね。
小説じゃなくてネタスレだったからかな?
実はいしよしって今でもあんまり意識しないんですよね。

56 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 20:55:12
>>42
>その後、吉澤はおっさんになったりジゴロ扱いをされたりするわけですが


これこれ。
私にとってはこっちの吉澤さんの方がしっくりきますね。
ネタスレなんかではもう本当におっさん扱いでしたから。
まあ小説だとそうもいかないんでしょうね。

57 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 20:56:00
>>45
うむ。確かにそこがいい。

58 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 20:58:33
>>47
>教育係って制度に着眼したのっていつか解らない・・・


私も最初は教育係なんて知りませんでしたよ。
かなり後に4期の教育係を知って「なるほどそういうことだったのか」と
妙に納得した記憶があります。
それまでは「なんでこの組み合わせで書くんだ?」と
結構疑問に思うことが多かったので。

2002年頃の羊では「5期にも教育係を!」と何度も何度も
繰り返し議論されてましたね。ちょっと懐かしいです。

59 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 21:00:16
>>48
>作者の血のあじ作者さんは、元々十夜はいしよしだったって
>こないだ言ってました


これはびっくり。
この小説は勿論なちごま小説なんだと思いましたから。
それにちょっといちごまで味付けしてる、みたいな。
いしよしかー
本当にみんないしよしが好きだったんですね。

60 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 21:03:12
>>49
>私が十夜で感心したのは技巧よりも「絵が浮かびやすい」こと


その評価の仕方上手いですね。
確かにこの小説はイメージが浮かび易いと感じました。
第二夜に限らず他のメンバーのときでもそうですよね。

私が書くときはいつも心情描写がメインなので
なかなか絵的にイメージできる文章が出てこないんですよね。
そういう文章ってあまり読者に優しくない・・・・・

娘。十夜がとても読みやすいのは、
そういうところに秘密があったのかもしれませんね

61 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 21:05:18
>>50
>私はなんか風化しそうな気がしてしまうのが嫌なんです

確かに流行りとか入れると逆に妙に古臭くなったりしますよね。
あれ、とても不思議です。
あと固有名詞を入れちゃうと非現実の世界が一気に
現実的な世界になってしまうんですよね。
現実的というか俗っぽいというか。

そういう俗っぽさは「リアリティ」というのとはまた違うような気がします。

62 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/05/31(水) 21:09:42
>>54
>いしよしはガチでやばい雰囲気でした

私は当時の娘。についてはよく知らないのですが、
当時のネタスレや娘。小説を見返してみるとそれは強く感じました。
相当ヤバイ雰囲気だったみたいですね。
そしてその雰囲気を王道的に、真正面から描いたのが
この2部という感じがしました。もう本当に王道的です。

だからこそ多くの人に広く支持されたのかもしれませんね。
なんかこの後にこういう「いかにも」ないしよしを書いても
「ああ、娘。十夜のあれっぽいね」とか言われてしまいそうです。
この小説が最初かどうかは知らないのですが、
やっぱり一番最初にこういうイメージをネタや小説で具現化した人は偉いと思います。

63 :名無し娘。:2006/06/01(木) 00:23:56
>>47
> モーニング娘。が増え続ければ良いみたいなことも
> ・・・辻も言ってた気がするけれど

ののさんがそれ言ったのは6期オーデの頃だったっけかな
ほとんどのメンバーが多くなるのはちょっと…みたいな中
ののさんだけがそんな風に言うのを見て
この子はメンバーに愛されてるんだなあとホンワカしましたよ (^-^*)

64 :名無し娘。:2006/06/01(木) 00:28:41
>>53
> log0076

懐かしいなあ、おい
いつも彼女から美少女教育だっけの.rm動画もらってたわ logありがとう(●´ー`●)
そういや娘。小説もかなり書いてたよねえ
なんか視点が鋭いのを書いてたような記憶がある

> 石川がひとみちゃん(当時こう呼んでいた)にはいち早く
> 心を開いていたり

クハー いしよし最高だったなあ チクショー

65 :名無し娘。:2006/06/01(木) 00:37:21
>>56
当時の狼ではいちーちゃんとよっちぃが
男キャラの双璧みたいに言われたような気がするんだけど
その中で、「爽やかな美少年が都会の闇に巻き込まれてホストになった」みたいな
書き込みを見て上手いこと書くなあこいつと感心しましたよ

娘。小説の中では、いちーちゃんはごとーの前だけで
ちょいとヘタレになっちゃう超人みたいなイメージに書かれてるけど
よっちぃはあらゆるタイプの男役をこなしてますね

この娘。十夜とあまり関係ない話だけど ><

66 :名無し娘。:2006/06/01(木) 00:41:08
>>49
>>60
なんかね、そんなに情景描写が多く感じられないのに
パッと絵が浮かんでくるんだよね
以前、SNさんが魔鬼なつみ書いてたときもそんな風に感じたんだけど
心理描写とか台詞で、読者に自然に場面を想像させる書き方が上手いのかなあ

67 :名無し娘。:2006/06/01(木) 00:44:03
>>62
> もう本当に王道的です。

うむ
王道といえば、石川がレイプされそうになって
「助けにきたよお姫様」って吉澤が颯爽と登場するのが
俺の中ではいしよしの確固たるイメージだ ニャハハ

68 :新宿:2006/06/04(日) 08:45:26
娘。小説の世界にはなんか昔から3大CPって言葉があって
いちごま、いしよし、やぐちゅー(矢口×中澤)がそれなんですが
2大CPじゃない?(アハー)ってくらい突出してると思います

>私が羊で本格的に書き込み始めたのは2002年からなんですが、
>その頃はあんまりいしよしとかは意識しなかったですね。

2001年8月からいしよし勢が桃板に行ったからでしょうかねぇ?
それまでは羊に (#´▽`)´〜`0)Love〜いしよし って
スレがずっとあったんですけどね
partいくつまでかは解らないけれど


69 :新宿:2006/06/04(日) 08:48:25
>ネタスレなんかではもう本当におっさん扱いでしたから。

最初はあの天才的美少女に誰もが夢見てたのに
にゅうてこなんだわウンコ飲んじゃっただわ

>まあ小説だとそうもいかないんでしょうね。

SEEKとかだと連載が長いから、
途中で吉澤本人のキャラが変わってしまって
でも小説は修正できないし・・・とか?

70 :新宿:2006/06/04(日) 08:50:54
>2002年頃の羊では「5期にも教育係を!」と何度も何度も
>繰り返し議論されてましたね。ちょっと懐かしいです。

これはもう娘。十夜に何も関係ないけど何度も言いたい!
素人4人なんだから教育係が居なかったら同期だけで
小さくまとまるのなんか簡単に想像つくのに
3期4期の教育係制度があんなに良かったのになぜ
踏襲しなかったの!って

・・・あっ
もしかして、恋愛に発展しちゃったから?(^-^*)




71 :新宿:2006/06/04(日) 08:58:40
>本当にみんないしよしが好きだったんですね。

真実として目の前に展開されてたからですかね
ちょっと前の(今も?)松浦と藤本みたいな感じで

>一番最初にこういうイメージをネタや小説で具現化した人は偉いと思います。

一番最初の人はlog0076なのかな?
でもきっとlogに聞いても書く前から既にそれはあった的な
こと言いそうな気がします(^-^;) 妄想が止まりません

72 :新宿:2006/06/04(日) 09:06:46
>ののさんだけがそんな風に言うのを見て

辻が言ったのを聞いたときにはほんと
ののさん凄いなって思いました(^-^*)
まさに Think different.

>娘。小説もかなり書いてたよねえ
代表作はこれですかね 「海の彼方に」
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/2997/you.htm
http://saki.2ch.net/morning/kako/966/966005440.html
2000年6月5日開始だからちょうど6年前

You & I はタイトルが美しい
Yoshizawa & Ishikawa ってことに教えられる前に
気づいた人凄いって思いましたもの(^-^;)

まったく十夜の話題になってませんね・・・



73 :新宿:2006/06/04(日) 09:11:42
>いしよしの確固たるイメージだ ニャハハ

あやや乙
私もいしよしが何より好きだった頃のイメージは
不幸のどん底に自ら落ちていく石川を助け出そうとする吉澤って
どさんのも私のもめちゃめちゃシアターのまんまだね(^-^;)

進むしかもう、ないよねウチら‥。

74 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:15:40
>>65
>当時の狼ではいちーちゃんとよっちぃが
>男キャラの双璧みたいに言われたような気がするんだけど

確かに当時の市井さんは男っぽかったですね。
普通にテレビで見ていてもそれは薄っすらと感じていました。
実際の性格とかは知らなかったんですが、
なんとなくさばさばした性格してそうだなと思っていたものです。

そういう意味でも今の吉澤さんとちょっとかぶるかもしれませんね。

75 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:16:58
>>68
>やぐちゅー(矢口×中澤)

この組み合わせも時々あちこちで見かけるのですが、
私にとっては何が何やらよくわからないというのが正直なところです。
この二人のからみってあんまり見た記憶がないんですよね。

76 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:20:22
>>70
>3期4期の教育係制度があんなに良かったのになぜ
>踏襲しなかったの!って

これは本当にハロプロ七不思議のひとつですよねえ。
なんでだろう。
もうそういうところを見せるのは面倒臭くなっちゃったのかな。
5期が入った頃っておそらく娘。が一番忙しかった時期ですし。
丁度その頃からASAYANにも出なくなったんじゃなかったかな

もしかしたら当時の事務所はモーニング娘。をASAYAN的な
素人が頑張ってます路線から国民的アイドル路線へと
転換させようと思っていたのかもしれませんね

77 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:22:24
>>72
>You & I はタイトルが美しい
>Yoshizawa & Ishikawa ってことに教えられる前に
>気づいた人凄いって思いましたもの(^-^;)


その小説は読んでないですけどそのタイトル凄いですね。
確かに美しい。
考えた人の発想に脱帽ですね。

78 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:24:37

第三夜  石川梨華

79 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:27:14
そういうわけで第三夜です。
登場するのは石川さん。
今の石川さんとキャラが全然違う気がするようでいて
今とそんなに変わっていないような気もするのがとても不思議です。

80 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:29:13
まず悩み相談を打ち明ける45の文章

>思いあたることは多すぎだ。

>ほかにもっと悩まなあかんことあるやろやろやろやろやろやろやろ―――――――――。


この辺りの文章がコミカルで好きです。
短い文章ですが後藤さんが石川さんのことを
どう思っているかがよく表現されている文章だと思います。

81 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:30:42

>『うーん、けど、ELTのもっちーさんなんかも、目、輝いてないような気が……』
>「だから最近パッとしないんですっ!」


次にニヤリとしたのが47のこの文章。
本物の石川さんもこれくらい思いっきり空気が読めなければ
もっと面白いトークができたかもしれませんね。
まあこんなことテレビで喋れば確実にカットされるでしょうが。

82 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:32:31
この第三夜は全体的にコミカルな印象ですよね。
石川さんの悩みも、その解決方法も。
ベクトルの向かっているところが全然見当違いなところは
本物の石川さんに通じるところがあって
そういう意味ではリアリティがあると言えるのかもしれません。

いや、さすがにこの話はリアリティないかな?

83 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:34:50
とにかくこの「悩み」は第一夜と第二夜が
直球勝負なのに比べて思いっきり変化球なんですよね。
思いもしないところへと話が展開していく面白さがあります。

そういう意味ではリアリティというよりオリジナリティの強い話なのかな。
実際、よくこんな話を思いつくなーと感心させられました。
私はこういった突拍子もないお話を考えるのが苦手なんですよね。
こういった発想というのは本当にマネできないと思います。

84 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:36:41

>そのあまりのまぬけさに、笑うよりも、申し訳なくって激しい後悔の念が襲ってくる。


51の文章です。
本当にこの第三夜はこういった素の文章が面白い。
もうこの面白い設定を見つけただけで、作者さんは
後はすらすらと書けたんじゃないかなと想像してしまいます。

85 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/04(日) 20:39:17
小説とは直接関係ないんですが・・・・

このスレの63から68あたりでROMさん同士が会話してますよね。
この小説が削除されなくてよかったなとかなんとか
当時は小説の規制が厳しかったのかな?
羊はあんまりスレの削除が頻繁に行われていなかったイメージがあるのですが。
この小説が書かれた2000年あたりはまた違っていたんですかね?

86 :新宿:2006/06/08(木) 20:40:03
市井紗耶香はうたばんでかあさんのあだ名が付くまで
まったく気にしてなかった私が来ましたよ
こんばんわ

>矢口中澤の絡み
マジっすか!?(市井)
結構頻繁に中澤は矢口ぃ〜好きやでぇ〜みたいに言って
ちゅーしようとして矢口に避けられてた(?)みたいな事
してたような気がしてたけど、イメージが膨らんでただけで
あんまりそんなことなかったのかな?

87 :新宿:2006/06/08(木) 20:42:47
>ハロプロ七不思議
もしかしたら、なっちが原因?

4期は上手くなっち以外を教育係にしたけど
今度(5期)はさすがに誰かはなっちを
教育係にしなくてはいけない

なっちに教えさせたら大変なことになる!

今回は無しという事で

みたいな(^-^;)

88 :新宿:2006/06/08(木) 20:50:08
さて3話。我らが(?)石川梨華です

読み返して思うのは固有名詞が目に付くこと
サクラマーカー、VOCE、ベルばらetc
VOCEなんてモ板を見てる人はほとんど知らないと思うけど
雑誌だってことは文脈で問題なく解るし
ひっかかりなく読めるんじゃないかしら?
そう思うと使い方が上手いなぁと思いました


89 :新宿:2006/06/08(木) 20:53:20
あと思ったのは石川と後藤がよそよそしい時代が
あったのかぁって事
どこか忘れたけどちゃんチャミを書き起こしてるサイトで
後藤が石川と遊びたがってて怒ってる(?)みたいな話の
書き起こしを読んだこともあったし、
あんまり仲良くないイメージが無かったです

後藤が吉澤を同い年だってことで意識して最初話せなかった
ってのは聞いたことあったけど、石川もだったのかぁ

90 :新宿:2006/06/08(木) 20:58:01
意外と3夜の夢のシーンはあっさりしてて
たぶん文章を省いて短くしようとしたら
簡単に出来る気がするんですけど、
このふたりのとぼけた感じを出すには
この文章って無駄がない気がする
誉さんの>>84の感想とかぶってますけど、私もそう思います

髪を直すとかELTの話とかのエピソードが
ほんわかさせて良い感じです(^-^*)

91 :新宿:2006/06/08(木) 21:00:35
>>85
こないだ古参に聞いたところ、
確か鯖移転だった気がします
その際に1000以上あったスレがどっさり削除されて
小説スレは4つくらいしか生き残らなかったとか

ちなみに娘。十夜のスレの58-59に書き込みしてる
21さんは娘。十夜のスレの21を書いた人ではなく
(というか本文だしね)21というコテハンさんです
由来は知りませんけど(^-^;)



92 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/09(金) 22:53:47
>>86
>結構頻繁に中澤は矢口ぃ〜好きやでぇ〜みたいに言って
>ちゅーしようとして矢口に避けられてた(?)みたいな事
>してたような気がしてたけど


それはなんとなく知識としては知っていたというか
うっすらと記憶にあるというか
まあ見たことがあるといえば確かにあるのですが・・・・・

でもテレビで見てて「うざいなーこのやりとり」と思ってました。
「あ、この二人は仲が良いんだな」とは思いませんでしたね。
昔の中澤さんと矢口さんは大声を出せば出すほど
寒くなる傾向があったような気がします。
私はそれを「勢いで誤魔化してるなー」とちょっと醒めた目で見てました。

93 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/09(金) 22:56:06
>>89
>あと思ったのは石川と後藤がよそよそしい時代が
>あったのかぁって事

私は結構最初の頃から後藤さんと石川さんは上手くいってない印象がありました。
石川さんは後藤さんのことが好きなんだけど
後藤さんは石川さんのことをちょっとうざがっているようなイメージでしたね
それはこの小説が表現しているところとかなり似ていたと思います。

94 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/09(金) 22:58:16
>>91
鯖移転だったんですか。
昔の2ちゃんでは鯖移転といえば結構大きなイベントだったような気がします。
今はもうどこの鯖に移ろうが大して変わりねーやって感じですが。
昔は鯖が変わる度に板の設定とか住民の質が変わっていったような気がします。

まあ、昔のことなんで私の記憶違いなのかもしれませんが・・・・・

95 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:22:29
遅くなったけど第三夜

正直なところ、これ最初に読んだときは「ん?」って思った
第二夜のいしよしがあまりにも出来過ぎだったから
その路線続ければいいのさ、と当時はちょいと不満でした

でも後になって読み返してみれば
やっぱり後藤と石川の駆け引きが絶妙に思えるんだよね

ごまりかといえばFun(だったっけ?)で二人が繰り広げた

石川:「親友じゃ〜ん?」 ←ちょっと後藤の機嫌を伺い気味に
後藤:「…え?」 ←いきなりなに言い出すのこいつと苦笑い

って名シーンが今でも鮮明に思い出されるんだけど
石川が年齢的には一つ上なのに後輩って言う関係(しかも娘。の大エースだし)で
石川の空回りに後藤がどう扱っていいか困惑する感が伝わってきます

96 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:22:50
> 私は梨華ちゃんがちょろっと苦手だ。
> 大勢だったらともかく、二人きりで話したのなんて数えるほどしかない。

> いきなり視界いっぱいに入る自分のとぼけた顔。
>
> 「後藤さん、なんで髪直してるんですか?」
> 『あ、ごめん。つい』

> 笑うよりも、申し訳なくって激しい後悔の念が襲ってくる。

> どうしよう。
> ――気持ち悪い。

この辺り

たぶん石川って同性にはほんと付き合いづらいタイプなんじゃないのかなあ
ののさんは甘やかしてくれる相手だったら誰でも大好きだし
柴ちゃんも呆れながらなんとかって感じっぽい
この第三夜の後藤はそんな石川相手に
呆れながらも付き合っていて微笑ましくさえ感じます

ってこれはあくまで現時点での感想
当時はやっぱりもうちょっと違う切り口はなかったのかなあって思ってたんですよ
作者さんには本当に申し訳ないんだけどね

97 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:26:15
ちょっと前に、ハロプロパーティーだかキャプテンコンだかで
石川と後藤が一緒に飲みに行ったって話を聞いたことがあるんだけど
さぞや会話が広がりにくいんだろうなって思います… (^-^;)

あ、でも、もう二人もいい年なんだから
それなりに人付き合いも成長してるんかな ウーン

98 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:34:14
>>73
シアターももちろんそうなんだけど、チャイルドプラネットもね
あれのいしよしラストシーンは俺の中では満点に近いかもしれん

99 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:36:45
>>74
俺は逆に娘。にいた頃のいちーちゃんをリアルタイムで見てないから
逆に市井総統やいちごまを神聖視してしまうのかもしれないっす

詳しくは第十夜で語るべきかこれは

100 :名無し娘。:2006/06/18(日) 01:37:57

  /゙ヽ_,ヘ.
  !〃ノハヾ  そして100ゲットなのニャー
 从*´ ヮ`)  
   ゚しJ゚

101 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:15:04
>>95
>第二夜のいしよしがあまりにも出来過ぎだったから
>その路線続ければいいのさ、と当時はちょいと不満でした


私は逆に変化球っぽくていいと思いました。
この話だけをとればちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、
全体の流れの中ではこういう話も必要なのかなあと。

作者さんも同じような話ばかり書いていると飽きるのかもしれませんし。
案外、作者さんは楽しみながら書いていたんじゃないかなあと
勝手に想像しています。


102 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:16:34

第四夜  矢口真里

103 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:18:34
矢口さんの悩みは中澤さんのことですか・・・・・

これ、以前雑談スレかどっかでも書いたと思うんですけど
私は矢口さんと中澤さんのからみって意識したこと全然ないんですよね
そんなに仲良かったかな?とか思っちゃいます。
そういう意味ではあまりリアリティを感じない悩みでしたね。

104 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:20:57
>驚いたことに、やぐっつぁんは、私がまばたきするごとに、
>ちょっとずつ小さくなっていってるようだ。



矢口さんが小さいというのはよくある設定ですが
まばたきするごとにどんどん小さくなっていくっていうのは
面白いなあと思いましたよね。
こういう設定があるとどうしても「最後はどうなるんだろう?」って思っちゃいますよね。
つまり続きが読みたくなる。
こういう設定って本当に上手いと思います。

105 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:22:47
>「うん、だからね……。
>今、ごっちんの言ってたこととか、すごいカブってくるんだけど。
>裕ちゃんてさ、こう、の人なんだよ」
>やぐっつぁんは両手を上げると頭の横に揃え、耳の隣から前へずいっと突き出した。


一番上手いなあと感じたのはこの描写の部分です。
特に一番最後の行の説明文が上手いですよね。
こういう手足の動きを説明するのってとても難しいと思うんですけど
この文章は過不足なく伝えてるなあと思いました。
なかなか書けそうで書けない文章ですよね。

106 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:24:39
>『やぐっつぁんってぇ、イロイロ難しいこと考えてんだね』
>「みんなが考えなさ過ぎなんだよ」


これも上手い。
真実をズバリと言い当てているように感じました。
この台詞を言わせるなら矢口しかいないですよね。
そしてその相手はやはり後藤が一番相応しいのではないでしょうか。
この二人の会話の中で一番好きな会話ですね。

107 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:27:19
>ビスケットを運ぶ蟻のような、二人の後ろ姿。
>その光景を見た私の丈夫な胃袋は、なぜだかぎゅっと痛んだ。



この表現も秀逸。
矢口さんが背負っているものって重いですよね。いつの時代も。
まあ今はソロだからそんなことは全然感じないんですけど
娘。時代の矢口さんはいつも何か重そうなものを背負っていました。
それは安倍さんとか後藤さんなんかより遥かに重そうで。
いつも見ながらハラハラしたのをよく覚えています。

108 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/20(火) 20:27:47
やっぱりこの作者さんは娘。のことをよく見てるなあと思いました。

109 :新宿:2006/06/24(土) 11:13:15
矢口が娘。になくてはならない存在と意識したのは
いつだったっけか?
とにかく娘。唯一のスポークスマン(って使い方する?)
生放送のANNを独りでがんばってたのが大きいと思う
ハロー以外の人ともいっぱい触れ合えただろうしね


110 :新宿:2006/06/24(土) 11:16:40
4夜はそんな矢口の話

いいかげんこの形式に慣れた後藤が茶化すも、
あっさり流す矢口
後藤にあった時には悩みなんか話してもしょうがないと
言いつつ、夢の中では話したがる矢口
矢口は先輩として頑張ってるところを、弱音をはかない姿を
後輩に見せようとしてるんでしょう
この仕事は打てば打っただけ響くよーとか頑張れば誰か見てるよーとか
口で語るんじゃなくて、背中で語ると

111 :新宿:2006/06/24(土) 11:20:19
中澤のことがなくてもきっと、
娘。全体のことを考えてる矢口にはいつも何らかの
娘。全体の悩みがある気がします
矢口はきっと、後藤にわかりやすい悩みその中から選んで
話したのかな?って(^-^;)

112 :新宿:2006/06/24(土) 11:27:40
この回はここ!っていう成程と思わせる表現は
今見てみるとない感じです(^-^;)
フカキョン的は面白かったけれど

>「みんなが考えなさ過ぎなんだよ」

この台詞好きです
背景とかを抜きにして、この言葉が好き
もっと普段からものを考えて生きようと思わせる言葉
ちっちゃな矢口から教わりました(^-^ )

113 :新宿:2006/06/24(土) 11:29:59
しかしこの小説ほどに、
続く毎に終わりに近づいていることを意識させられる
小説も珍しいかも

バトロワものの
【残り 42人】
に似てますね

114 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/24(土) 20:42:04
>>109
>生放送のANNを独りでがんばってたのが大きいと思う


いつも思うんですけどこれ本当にあちこちで高く評価されてますよね
特にヤグヲタさん達の間では。
私はラジオというものは全く聴かない人間なので
これがどれくらい凄いことなのか全然わかんないんですよね。

やっぱり凄いことなのかな?

115 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/24(土) 20:45:49
>>112
>「みんなが考えなさ過ぎなんだよ」

やっぱりこれですよね!
本当に3期以降のメンバーというのは
何も考えていないように映ります。
後藤や4期なんかは何も考えていないのが良い方に出てたような気もしますけど。
加護さんや辻さんが色々考えて計算してたら魅力半減してたでしょうし。
その辺りは難しいところですよね。

116 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/24(土) 20:47:30
>>113
>続く毎に終わりに近づいていることを意識させられる


それは私も思いました。
そして私はそういう終わりが見えているお話っていうのが大好きです。
なんか安心して読めるんですよね。
終わりが近づいてくると「どうやって締めるのかな?」とか想像しちゃいますし。
でもいざ書くとなるとそういう展開を作るのは難しいですよね。

その点でもこの小説っていうのは素晴らしいと思いました。

117 :名無し娘。:2006/06/28(水) 20:40:21
何度も何度も書いててもう(゚听)イラネって話ですが
俺がモ板に来た頃は中澤も卒業してたわけで
当然のことながらやぐちゅーってカプリングは理解しがたいものがあります
なのになぜいちごまは許せるのか我ながら不思議なんですが
まあそれはさておき


俺にも矢口真里は中澤や安倍、後藤以上に
娘。に必要不可欠なワンピースだと思っていた頃がありました


などと2chのAAコピペを貼りたくなる気持ちを我慢しての第四夜

118 :名無し娘。:2006/06/28(水) 20:42:44
最初に読んだ頃の感想はかなりっつうか
めっちゃ面白かったんです、この第四夜のお話が
基本的に矢口は娘。の一番小さい子で元気な子ってイメージしかなくて
それを俺のような娘。素人でも矢口が娘。におけるポジション

・ 小さい
・ いろいろ考えてる
・ 後藤とはあまり合わない

と的確にしかも面白おかしく表現できる発想に
たいへん感心させられた記憶があります
つってもまあその当時はとにかく矢口に興味が無くて
それ以上の感想はなかったんだけどね

119 :名無し娘。:2006/06/28(水) 20:48:03
純粋に話としては面白かったんだけど
それだけに矢口×中澤の関係を主軸にした展開は
当時の俺には全く馴染みが無くて
たぶん今こうやって語る場所がなければ
この話はほとんど忘れていたかもしれないですね


やっぱ俺って黄金厨だしぃ

120 :名無し娘。:2006/06/28(水) 20:58:21
それにしても、一年前にこのスレが始まってなくて良かった
たぶん語るどころか読むことさえ拒否してたかもしんないしねえ ニャハハ

それはさておき
矢口といえば、中澤が卒業した後、俺が一番娘。に熱かった頃は
石川をいじめ抜いてた印象がすごく強かったですね
あれはまあテレビの演出上とか台本って話だったんだろうけど
とにかく叩き方の印象が悪くて、とても愛故の叩きには見えなかった

いろいろ考えてやってるから余計に叩き方を間違えてたのか
単に上手い叩き方が出来なかったのか

当時から現在に至るまで、俺と矢口は全く交わることが無かったようで…

121 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/28(水) 21:58:39
>>117
>当然のことながらやぐちゅーってカプリングは理解しがたいものがあります
>なのになぜいちごまは許せるのか我ながら不思議なんですが


言われてみればそうですね。
私はいちごまもよく理解できないんですよね。
2ちゃんに来るようになって初めて知ったんですが
「なんで後藤と市井なの?」ってずっと思ってました。

122 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/28(水) 22:00:28
>>118
>・ 後藤とはあまり合わない



これ私もずっと感じてましたね。
世間は安倍なつみと後藤真希がどうたらこうたら噂してた
ような記憶がありますが、私としては
矢口と後藤の方が変な空気出してるなあと感じてたものです。

どっちかというと矢口が後藤を嫌っているようなイメージがありました。
後藤さんは誰に対してもあんまり興味なさそうなイメージでしたね。昔は。

123 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/28(水) 22:03:06
>>120
>矢口といえば、中澤が卒業した後、俺が一番娘。に熱かった頃は
>石川をいじめ抜いてた印象がすごく強かったですね


このイメージもあんまりなかったですね。
ていうか2002年くらいになって羊に常駐するようになるまでは
石川さんのことなんて全然知りませんでしたから。
まあ羊に来る前も羊に来るようになった後も
私は矢口さんのことがあんまり好きじゃないんですが、
矢口さんと他のメンバーのからみってほとんど記憶にないんですよね。

あえて言えば安倍さんと仲良さそうにしてたかな、というくらいですね。
いつも一人でギャーギャー言ってるイメージしかないんですよ。

124 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/06/28(水) 22:04:04
ヤグヲタの人はこの話を読んでどう思うんでしょうね。
この板には矢口さんが好きな人はあまりいないのかな?

125 :名無し娘。:2006/07/01(土) 00:15:35
>>121
いちごま話は第十夜でねっちりとやりましょう

やぐごまといえば一番に思い出されるのが13人がかりのクリスマスですか
他が塩だのサンタがおるおらへんだのギャーギャー言い合ってたぶん
矢口と後藤の静かな火花散る睨み合いは
スタッフ良くわかってるなあって感心しましたよ
あとは「知さん?」ってのもあったっけ

対石川は当時狼でも羊でもかなり叩かれてた記憶がありました
いじるのはいいけどいじり方が酷すぎるみたいなね
まあ矢口は一生懸命だったのかもしれないけど

>>124
そこでこれですよ
http://ikam015.s22.xrea.com/loda/src/dokoka0116.jpg
http://ikam015.s22.xrea.com/ranking/dokokaranking01.html

狩狩では矢口ヲタ多いけどねえ、うんうん

126 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:45:32
>>125
どこか板で矢口が好きなのって新宿さんくらいなんですね
そういえば新宿さんはさくら組が好きって言ってましたね
この小説の矢口見てどう思うんだろう

127 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:45:59

第五夜  保田圭

128 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:47:27
そういうわけで保田さんです。
のっけからよくわからなかったりします。


>「紗耶香のいないモーニング娘。なんて……」


保田さんも市井さんと仲が良かったんですかね
私は本当に全然知らなかったです。
まあ同期ですからね
でも矢口さん市井さん保田さんの関係って私の中では希薄なんですよね

129 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:51:22
>「I WISH、ほんとにいい歌だってみんな思ってんの?
>あんな気の抜けた偽善だらけの歌詞と、ダサイ衣装で、誰が元気付けられるって言うの?
>アタシたちはあんな歌を学芸会みたいに歌うために、娘。やってんの?」



これはズバリときましたね。
私も「I WISH」は今でこそ好きな曲ですが、
発売した頃に歌番組で見た時はまさに「なにこの学芸会」と思ったものです
なんか衣装も安っぽかったですよね
歌詞も確かに偽善っぽいですし。

保田さんにこういうことを言わせるセンスは素晴らしいと思います。
私も娘。キャラにこういう身もふたもないことを言わせることが好きなんです。
この台詞にはかなりグッときましたね

130 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:52:44
>あ、やっぱり石になっちゃうんだ。
>よっすぃー、あんなの食べたら歯が折れちゃうよ。


石になっちゃうっていうアイデア自体は普通だと思うのですが、
こういうつけたしの一行が上手いですよね
文章がありきたりになってしまうのを上手く防いでると思います。
やっぱり小説である以上は読んでる人をハッとさせないとね。

131 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:54:31
>悪意の感じられない、いつもの毒舌。


これも上手い表現ですよね
確かに保田さんの言葉にはあまり悪意は感じられません。
もし保田さんを主人公に小説を書くならばここらあたりがポイントになるような気がします

132 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:56:12
>瞬間、ぴきんと固まった。
>圭ちゃんが。
>私じゃなく、目の前の圭ちゃんが、石になっていた。


これを読んだ瞬間、
「保田の方が石になるのかよ!」と思わず突っ込んでしまいました。
ちょっとしたひねりなんですが、こういうのも上手い。
意外性って大事ですよね

133 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/01(土) 23:58:43
そしてこのお話は終わるわけですが、
夢の中のキャラと現実のキャラ、一番ギャップがあるのが保田さんですよね。
現実の保田さんは悩みを隠して非常に現実的にふるまっています。
大人ですよね。
なぜかそれがより一層夢の中の保田さんの悩みをリアルなものにしているような気がします。

このお話って本当にメンバーごとの書き分けが上手いですよね。
本当に何度も何度も感心させられるお話だと思いました。

134 :新宿:2006/07/04(火) 23:09:51
やぐらいすっきな私が遅れ馳せながら参上ですよ

>>114
2時間のオールナイトニッポンの内訳はだいたい
20分のオープニングフリートーク、10分のミニモニコーナー、
30分の飯田(タンポポ)のコーナー、40分程お便りとかネタとか
残りはCMとか曲とかみたいな感じでした

この中で大きいかったのは毎週の20分の矢口の生放送トーク
出来事をストーリー立てて話すということと、日常の中から
話として面白くなりそうな要素を探すということを
やり続けた2年間(?)は矢口に相当プラスになったと思います

ハロモニとかで娘。の喋りを聞いても
人に伝える能力がすごく低いです。6期5期は特に
いつだかのハロモニでのメンバーが怪談を語るのなんて
本当にひどかった
何言いたいのかさっぱり伝わってこなかった

矢口は週に20分のトークのためにその週の相当の時間を
何を話そう、どう解りやすく話そうみたいな事に
費やしたんじゃないかって気がします。生放送だしね

135 :新宿:2006/07/04(火) 23:13:43
>>115
4期までと3期までには大きな差がありますよね
それは娘。が売れたことだと思います

よく言われてる(?気がする)けど、
オリメンや2期,3期は歌手や女優(……)でデビュー
したくてオーディションを受けたけど、
4期以下は「モーニング娘。になりたい」が原動力だから
大企業に受かったものの5月病みたいな感じなのかなって

まぁ辻加護はあまりに子供だったですけどね(^-^;)


136 :新宿:2006/07/04(火) 23:18:30
>>117
中澤卒業したてくらいだよね?
ごなつよとか小泉総理に挨拶に行った
ゴールデンを使ってあんなにも面白くなかった番組の
初回の中澤卒業記念の記憶がやけに麗しい(^-^;)

まだこんなページあるんだね……
http://www.ntv.co.jp/motai/
そして5期がいることに驚きです

137 :新宿:2006/07/04(火) 23:24:58
>>117 続き
さっきANNのことあんなに書いておきながら私は
昔は本当に推しメンしかみていなくて、
石川と吉澤だけ見られれば十分とか痛々しく思ってました(^-^;)

>>119
どさんも馴染み無いんだね・・・>矢口中澤
いったい私の中にある中澤がなにかと矢口にちゅーを迫ってた
って記憶は何なんだろう?(^-^;)妄想?

>>120
>語るどころか読むことさえ拒否してたかもしんない
やぐっちはなぁ・・・・やぐっちはなぁ・・・・


一生懸命恋したんだよ!

138 :新宿:2006/07/04(火) 23:32:57
なっちはなぁネタのぱくりは置いといて続き

>>125
あったね(^-^;)>13人がかりの嘘喧嘩
極楽の加藤も「ここだけ本当っぽい」とか
言ってた気がする

どこか板にふたりしか居ないやぐヲタちょっと集合スレが
立てられそうにヤグ人気ないね・・・(-_-;)

139 :新宿:2006/07/04(火) 23:34:41
>>126
>この小説の矢口見てどう思うんだろう
いやまぁ普通ですよ
萌え死ぬこともないし違和感はもちろん無いし
やぐちっぽいなぁと(^-^ )

そして五夜 保田でございます

140 :新宿:2006/07/04(火) 23:48:56
今もそうだけど、確か初めて読んだ時も
保田の悩みだけ漠然としてるなぁネタ切れかなぁ
って思った記憶があります

保田が狛犬になるのは、我が闘争もそうだけど
何か元ネタがあるんでしょうね
解らないけどうたばんかな?そんな失礼なこと
言いそうなのは(^-^;)

141 :新宿:2006/07/04(火) 23:58:14
>>128
私もプッチって当初全然気にとめてなかったので、
市井後藤保田ともまったく愛着ないです
親友だったらしいですね>市井と保田
プチモビクスを見るために早起きはしましたけどね

>>129
私はLoveマシーン以外は全部変な曲だと思ってました、当初
恋愛レボリューション21でさえ聞き慣れるまでは変だなって
サマナイふるさと恋ダンハピサマ・・・
特にLOVEマシーン以降は歌詞の意味のなさに愕然でした
ちょこラブや恋をしちゃいました!が良過ぎただけに愕然

まったく小説に関係ありませんね(^-^;)



142 :新宿:2006/07/05(水) 00:00:09
誉さんが >>124-126 に触れなかったのが意外と意外だわでした

143 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/05(水) 21:48:10
>>134
>ハロモニとかで娘。の喋りを聞いても
>人に伝える能力がすごく低いです。6期5期は特に


あ。
これは非常に感じますね。
面白い話をするとかいう前に何を話したいかがよくわからない時があります。
聞いててイライラしますよね。
話者が勝手に自己完結してしまってる感じです。
あれは何とかならないものかなあ。

144 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/05(水) 21:51:02
>>136
>ゴールデンを使ってあんなにも面白くなかった番組の


モーたいのつまらなさ具合は突き抜けていましたね。
見ていて結構苦痛でした。
あれは娘。達本人もまずかったのでしょうが、
スタッフの人たちも相当レベルが低かったような気がします。
「とりあえずモー娘出しときゃいいだろ」という感じでしたね。

でも確かにゴールデンだったんだよなあ。
もったいないことをしたもんです。

145 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/05(水) 21:52:08
>>141
>プチモビクスを見るために早起きはしましたけどね


それって十分すごいんじゃ・・・・・

146 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/05(水) 21:54:11
>>141
>特にLOVEマシーン以降は歌詞の意味のなさに愕然でした


これは確かにそう思いましたね。
私はラブマの歌詞もあんまり好きじゃないんですが。
もう2002年以降はつんくさんの手抜き感が酷かったですね。
娘。とか松浦さんはまだマシだったかもしれませんが、
その他のユニットとかの歌詞は酷かったです。

ハロプロのマイナスイメージの多くはその頃の
楽曲のイメージが強いからじゃないかなと思うときすらあります。

147 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/05(水) 21:54:55
>>142

13人がかりのことですか?
あの番組は見てないのでなんとも言えないんですよね。

148 :名無し娘。:2006/07/06(木) 00:06:53
第五夜かあ、もう折り返し地点だね

これを読んだ当時の俺にとって、保田ってのはその他大勢の一人でしたから
正直なところ初めて読んだときの感想はあまり覚えてないですね
ただ、この

> 目を合わせたら石にされてしまう。

って設定はかなり印象に残っているというかなり気になったんで
たぶん俺のネタの中でパクっていたはず
いや違う、リスペクト故のオマージュねオマージュ

思えばウィアラで話題騒然となった伝説の403画像に見られるように
保田の目力は凄まじいんですよね
作者さんがどこでそれを感じ取ったのかわかんないんだけど
保田=ゴーゴンって設定は上手いなあと思います
つうか2000年10月の時点ではこれがモ板の総意だったのかな?
狛犬ってのはいろんなところで見たけれども


> 一方は口を閉じて、一方は口を開けて、黙ったまま見つめあう狛犬二台。
>
> なんだか悲しそうな顔でこっちを見ている圭ちゃん(狛犬)に、私は動かない口で言った。
>
> 『悩みのないヒトなんて、きっといないはず……だよ……』


この部分はなんか今見るとすごく感情を揺さぶられるなあ

149 :名無し娘。:2006/07/06(木) 00:12:57
>>129
I Wishに限らず、こういうメッセージ色が強い系の曲はどうにも好きになれません
極論で言うとアイドルは脳天気にアホな歌歌ってりゃいい派なもんで
昔っからこういうのはねえ (>_<)

保田以外、例えば今の娘。にはこういう風な台詞を書けるメンバーがいるかなあ

150 :名無し娘。:2006/07/06(木) 00:25:28
>>136
なんかもう遠い昔の夢物語のように記憶が定かではありませんが
たぶん2001年の半ばくらいから2002年の春くらいまでか
ライブ中にぶっ倒れたり、夏先生に従わない6期の不甲斐なさに涙してたのも
あれは幻だったのかもしれないですね (^-^*)

>>137
> 一生懸命恋したんだよ!

m9(^Д^)9m


>>138
> どこか板にふたりしか居ないやぐヲタちょっと集合スレが
> 立てられそうにヤグ人気ないね・・・(-_-;)

アンチヤグスレはいっぱい立てられそうなんだけども

       ねー?
 \ヽ           //
   〃ノハヾヽ 〃ノハヾヽ
   从*・ 。.・) (・ 。.・*从

151 :名無し娘。:2006/07/06(木) 00:32:53
>>144
けどあれ、事務所も悪かったんじゃないかって話がありましたよ
番組側が要求するメンバーを事務所が忙しいからとかなんとかで断り続けてたとか
日テレのバラエティ能力は本当にツマンネだし、娘。側もレベルは低いと思うんだけど
番組構成をする上で出演者が決まらないってのはかなりハンデもあったかも

せっかくのゴールデンタイムを本当に惜しいことしたってのはその通りだけど
小さいお友達をターゲットにするのか、それとも大きいお友達にするのか
最後まで狙いが絞り切れていないようで
娘。ってゴールデンでは使えないグループだったのかもしれないですね

152 :名無し娘。:2006/07/06(木) 00:34:46
ごめん、速く第六夜行く気満々で第五夜はあまり語り切れてないかも ><

153 :新宿:2006/07/09(日) 17:31:04
>>146
>その他のユニットとかの歌詞は酷かったです。

思いました
私がキッスの世界のメンバーだったら泣いてますよ
あんな曲もらっちゃって(-_-;)
いつでもクオリティ高い桜井を見習って欲しいです

>>147
>13人がかりのことですか?
私も娘。のこと言えない点立つ能力の無さでした
娘。十夜スレの >>124-126 です

154 :新宿:2006/07/09(日) 17:38:58
>>148
>保田ってのはその他大勢の一人
モ板ではキャラ立ってたけど、テレビで見る分には
当時まったく注目してませんでしたね

>目を合わせたら石にされてしまう。
うたばんかなぁ?
保田が石橋を見つめるor投げキッスorウィンク→石橋が石像に
とかにCGとか使いそうなってイメージだけだけど(^-^;)

>>149
>アイドルは脳天気にアホな歌
あとは甘酸っぱい青春とか切ない恋の歌ですかね
セシルとかリボンとか雪に書いたラブレターとか
卒業(斉藤由貴)みたいなの

>保田以外、例えば今の娘。にはこういう風な台詞を
敢えて言うなら藤本くらいかなぁ
今の子達はつんく♂とどういう感じなのかねぇ?

155 :新宿:2006/07/09(日) 17:43:23
>>150
>ライブ中にぶっ倒れたり、夏先生に従わない6期の不甲斐なさに涙
あったねぇ、そんなこと
やっぱり矢口はなくてはならない大事なひとりだった
真剣に娘。に取り組んでいたね
若いメンバー達は自分が他の誰とも代えのきかないたった独りだって
意識よりもだんだんと落ち目になって必要とされてない意識のほうが
強くて仕事に意欲的に取り組もうって気持ちは薄いのかも
ガッタスに燃えちゃうのも達成感があるからかなって

156 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:28:24
>>149
私は「メッセージ色が強い系の曲」も「脳天気にアホな歌」も
どっちもあんまり好きじゃないですね。
じゃあどんな歌がいいんだよと聞かれると困るんですが
まあ、普通のJ-POPみたいな歌がいいなあと。

私はモーニング娘。のことをあんまりアイドルとして見てないのかもしれません。
全盛期の娘。はあんまりアイドルっぽくなかったような気がします。
娘。に限らず「国民的アイドル」と呼ばれるような人達の全盛期ってのは
どれもアイドルという枠を超えた存在になっているように思うのです。

「アイドルを好きになるなんて恥ずかしいよ」
という真っ当な大人が考えそうなことをぶち壊すくらいの
パワーをもった人だけが「国民的アイドル」と呼ばれるのかもしれませんね

157 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:30:44
>>151
>番組側が要求するメンバーを事務所が忙しいからとかなんとかで断り続けてたとか


これは何度か聞いたことありますね。
ハロモニですら全員揃わなかったですからね。
あちこちの番組に出すぎていたのかもしれませんね。
でも芸能人なんてテレビに出てなんぼだからなあ・・・・・
なんとか上手くできなかったもんですかね

158 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:32:00
>>153
>娘。十夜スレの >>124-126 です


うーん。
十夜のスレの方を見ましたが意味がよくわかりませんでした。
「血のあじ」ってなんのことなんですかね。
当時、そういう娘。小説が同時進行で進んでいたのでしょうか。

159 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:35:20

第六夜  辻希美

160 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:36:58
私が初めてこの小説を読んだ時、
ここで辻がでてきたときは「ついに辻きたーーーー」みたいに思いました。
もちろん辻さんが好きだっていうのもあるんですが、
それ以上に「辻が出てくると話が面白くなりそう」という予感があったんです。

そしてそういう予感を抱かせてくれるメンバーは
今も昔も辻を置いて他にはいません。

161 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:38:31
十夜スレの150レス目の辻ちゃんなんてもう
ヲタさんの想像の中の、理想のののたん像に近いのではないでしょうか。
2000年でしょ。辻さん13歳くらいでしょ。
可愛いですよね。

当時は辻さんなんて全然見てなかったですけど。

162 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:41:18
>「えと、辻は……その、もっと、普通にしたいんです……」


ズバリと核心に来るのがこの小説のスタイルみたいですが、
この台詞も相当核心を突いていますよね。
2000年の頃から辻をこういう風に見ていたなんて凄いですよね。

私は当時はモーヲタではなかったですが、
なんか小さい子が二人入ったっていうのは知っていました。
それを見ても「可愛いー」くらいしか感じなかったですね。
辻と加護のキャラがきついなーと感じるようになったのは
もっと後だったと思います。

163 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:43:15
>辻ちゃんは、額のあたりを軽くかいた。
>その仕草にはなんの意味も感じられない。
>笑わないと、急にこの子は大人の顔になる。


素晴らしい表現力ですね。
特に三行目にはドキッとさせられました。
確かに辻さんは昔から時々大人びた表情をするときがありましたよね。
逆に最近はそういう表情があまり見られないように感じます。
もちろん本人は意識していないのでしょうが。

164 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:45:11
>きらきら笑う辻ちゃんは、急に子供の顔になる。


この表現は「笑わないと、急にこの子は大人の顔になる。」と
ワンセットの表現だと思うのですが、「笑わないと〜」という描写があるおかげで
「きらきら笑う〜」の描写がよりクリアになっているように感じました。
そういう対比のさせ方って上手いですよね。
私はそういうのやったことないです。

165 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:46:40
>「ちゃっきりちゃっきりちゃっきりなーっ。
>辻のぞみーっ。十三さいっ」
>『ちょっと待ったあっ』


これちょっと笑いました。
作者の狙い自体は簡単なものなのですが、出し方が上手いですよね。

166 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:49:05
>金髪の女の子が「ティモテ」の歌を歌いながらスキップしてそうな光景だ。


これも笑える表現ですよね。
この小説は基本的にシリアスな小説だと思うのですが、
そんな小説の中でもこれくらいふざけた表現が許されるんだなと
結構新鮮な気持ちになりました。

もし私がこの小説と同じくらいシリアスな物語を書いていたら、
ここまでふざけた表現は用いなかったと思います。
でもこの小説ではこういう表現が良いアクセントになってますよね。
作者さんの見極めが本当に上手いと思いました。

167 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:51:13
>羊じゃなかった、羊の着ぐるみの辻ちゃんだ。

>一声叫ぶと、ひ“つじ”たちは大声で鳴きながら、すごい勢いで丘を駆け上がって走って来る。



なんだか予言めいた表現になってますね。
小説と関係ないですけど北海道ロケのひ辻は本当に可愛かったです。

168 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:52:56
>「ひつじが1匹、ひつじが2匹、ひつじが………また寝てどうする」


むう。
この話の切り方はやや強引かなと思いました。
でもよく考えたらこの小説は構造上、
全ての話が夢オチとなる宿命を抱えているんですよね。
そう考えるとこの終わり方しかない、とも思えてきます。

169 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/09(日) 21:54:03
>もらったアメは、ミントのやさしい味がした。



うわ。
ベタな描写なのですがなぜかとても心にしみました。
読んでる私もちょっとすーすーしましたもん。

170 :新宿:2006/07/13(木) 21:59:12
>>156
>「アイドルを好きになるなんて恥ずかしいよ」
>という真っ当な大人が考えそうなことをぶち壊すくらいの
>パワーをもった人だけが「国民的アイドル」と呼ばれるのかもしれませんね

あら名言(^-^ )

>>158
>「血のあじ」ってなんのことなんですかね。

SEEKでそういう名前のいちごまが書かれてたんです
http://mseek.nendo.net/white/965536207.html
で、娘。十夜も血のあじもどっちも名無しで書かれてたのに
同じ作者と当てた人がいた、みたいなエピソードがあるんです
(本当はもうちょっと複雑なんだけどこんな感じ)



171 :新宿:2006/07/13(木) 22:02:15
そして第六夜 辻ちゃんでっす♪

2001年頃、後藤は辻のことを「じーつー」とか
呼んでた時期があったんですがそれが可愛いくて
好きでした(^-^*)

>「へいっ」

辻の返事と言えば「へい」だけど
元ネタはうたばんでしょうか?


172 :新宿:2006/07/13(木) 22:13:04
辻と後藤 なんてネタスレもあったね・・・

辻の悩みはなんかリアルな感じがしました
しかし羊の群れからの描写に移ってからが結構長いですね

>『マジっスか!?』

市井が居るな

173 :新宿:2006/07/13(木) 22:14:44
当時の辻を思い出そうにも、
今の辻の顔か顔文字しか思い出せない・・・

174 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:02:28
第六夜キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*ッ!!!!!

これはもうこの文章に尽きますね

> 「こんばんは」
> 『こんばんは〜』
> 「えへへっ」
> 『えへへへへ〜』
> にこにこと二人で無意味に笑う。

まさに伝説の中澤緊急卒業SP、略して辻SPそのまんまじゃねぇすか
辻SPが生まれたのは2003年の3月末だったはずだから
それを2000年の11月に書いている作者さんの観察眼には驚嘆の一言
誉さんはヲタの願望だって書いてるけど
「これは真実なのだよ」とキモ顔で胸を張って宣言したいところですね (;゚;ё;゚;)

175 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:02:56
第六夜でのののさんの悩みについては正直あまり共感できませんでしたが
これは俺が2001年3月以降のののさんしか見ていないからなのかもしれません
(それ以前で思い浮かぶのだと「プッチモニもできるんだ〜」くらい?)
なんせ、俺が見てきたののさんの最大の悩みってのは

「なんれ、みんな卒業しちゃうんれすか?」

この一点だけですからね
この作品は2000年の11月に書かれているんで仕方ないんだけど
これを後藤がどう考えるかって話を読みたいなと思いました

176 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:03:55
あと、是非触れておきたいと思った文章はこれ

> メェェェェェェェェェェ。

ののさんの羊の物真似はマジで似てるよ!
動物園に行って羊が鳴いたときに「あれ?ののさん?」て思ったもん!!1

177 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:07:54
>>163
おすましののたんは美人さんだって昔から良く指摘されてましたね
リボンののさんもかわいいっちゃかわいいんですけど
神降ろし願望が根強いのもこのせいでしょうかね


178 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:11:56
>>169
アメ食びる?(AA略

このアメ攻撃には中澤いいらさん安倍さんなど
お姉さんメンバーをことごとく陥落させたののさんの得意技だからねえ
そりゃあ誉さんがスースーするのも作者さんの狙い通りって話ですよ

179 :名無し娘。:2006/07/15(土) 08:13:32
>>171
SNさんが第六夜を軽く流すことは予想通りでしたよ (^-^*)

180 :新宿:2006/07/15(土) 09:33:54
>辻SPが生まれたのは2003年の3月末だったはずだから

緊急中澤卒業SPだから2001年3月末じゃない?
いやまったく調べないで言ってますけど(^-^;)

>>179
>SNさんが第六夜を軽く流すことは予想通りでしたよ (^-^*)

ニャハハ
当時の辻は「辻と加護なら辻かなぁ」くらいの印象しか
なくてねぇ
石川(いしよし)最強でしたね

181 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:27:41
>>170
ふーん
ネタばらしにまつわるROM同士のせめぎ合い、
みたいなのはこんなに昔からあったんですね

私も昔はネタばらしされるの嫌いでしたけど
今はもうどうでもいいかなって思うようになってきました。

182 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:28:48
>>172
>しかし羊の群れからの描写に移ってからが結構長いですね

あー、実は私もそれは感じました。
失礼な言い方になりますがちょっと冗長かなあと
まあちょっとそう思いましたね。

183 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:31:13
>>174
この二人の会話ね、私も好きなんですよ。
辻が微妙にちょっと遠慮してるところとかね。
ちょっとよそよそしさがあった方がリアリティを感じるというか。

まあ今では辻さんも後藤さんに遠慮してるようには見えませんけどね。
でも初期のちょっと先輩に遠慮してる辻さんとか可愛いですよね
可愛いですよね。

184 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:32:32
>>175
>「なんれ、みんな卒業しちゃうんれすか?」


なるほど。
でもその後にどこかさんが書いてるように
この小説が書かれたのは2000年ですからね
辻さんが入ってからまだあんまり卒業した人いませんし。

でもこの悩みで話を書いたらどうなるかなっていうのは
ちょっと気になるところですね

185 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:34:30
>>176
>ののさんの羊の物真似はマジで似てるよ!


思う思う!
私が初めて見たのは辻さんの鶏の物真似でした。
「モーニング娘。の子が鶏の物真似??」とかなり意表を突かれました。
もうその時点で面白かったというか。

そして鶏のマネもすっごいリアルでよく似てました。
アイドルと鶏のギャップが面白かったですね。
辻さんは本当に面白い子だと思います。

186 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:39:16
>>178
>このアメ攻撃には中澤いいらさん安倍さんなど
>お姉さんメンバーをことごとく陥落させたののさんの得意技だからねえ


え?そうなんですか?
本当に辻さんは飴配ってたんですか。
それは知りませんでした。
辻さんは人見知りが激しいのか、物怖じしない性格なのか、
よくわからないところがありますよね。

187 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:39:56
>>179
それでも新宿さんなら・・・

新宿さんならもっと長文を書いてくれる・・・・

188 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/16(日) 22:41:54
>>180
>当時の辻は「辻と加護なら辻かなぁ」くらいの印象しかなくてねぇ
>石川(いしよし)最強でしたね


私なんて4期は全員顔と名前が一致してなかったですよ
それでも徐々に覚えていって辻と加護の見分けがつくようになると
「なんで加護っていう子の方が一般受けしてるんだろう?」
と不思議に感じるようになったものです。

辻って子の方が面白くて可愛いのになーって思ってました。

189 :名無し娘。:2006/07/23(日) 05:36:46
>>183
「辻と後藤」スレの雰囲気ですね
元々人見知り激しいらしいののさんと関心がないっぽい後藤だと
こういう遠慮がちな会話がリアルに見えてくるってもんですよ

ののさんはみんなと仲良く遊びたい派で
今はほとんどのハロメンとガンガン馴れ合ってるぽいですけど
逆に、憧れの先輩にドキドキして喋れないみたいな関係も見てみたくなりますね
まあないものねだりなんですけども

190 :名無し娘。:2006/07/23(日) 05:42:31
>>184
後藤だからこそ、その答えを聞いてみたいなあと思いまして

作品中の後藤の年齢は14歳くらいだっけか
14で娘。のエースを任され、いちーちゃんと別れた後藤だからこそ
ののさんにどんな言葉を掛けられるのかたいへん興味がありますね

191 :名無し娘。:2006/07/23(日) 05:43:42
>>187
SNさんはもうすでに第七夜しか見てないから

192 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 18:52:08
>>189
>逆に、憧れの先輩にドキドキして喋れないみたいな関係も見てみたくなりますね
>まあないものねだりなんですけども


それ見てみたいですね
でもまあ辻さんももう19歳だし。
デビューして6年くらいになるわけだし。
もうそういった辻さんを見ることはできないんでしょうね。
今の辻さんも美しくて好きなんですが小学生チックだった頃の
辻さんは本当に麻薬的な魅力がありましたね。
あの頃の辻さんは何をやっても面白かったものです。
はいはい。回顧回顧。

193 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 18:55:40
>>190
後藤さんって今も昔もあまり年齢を感じさせないんですよね。
少なくとも私はほとんど感じたことがありません。
デビュー当時の後藤さんは14歳って感じじゃなかったですし、
今の後藤さんもあまり20歳っぽくないですし

後藤さんは辻さんほど卒業を深刻に考えてないような気がします。
市井さんが卒業した頃はヲタじゃなかったのでよくわからないんですが、
その後の卒業は・・・・・まあ後藤さんが先に卒業しちゃいましたからね
後藤さんが安倍さんや飯田さんの卒業に対してどう思ってたかってことは
よくわからないところがありますよね。

194 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 18:56:40

第七夜  加護亜依

195 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:00:43

>こちらをじっと見つめる加護ちゃんの瞳は相変わらず黒目がちで、子犬みたいだ。



いきなり可愛らしい表現きました。
第六夜のときは「加護より辻の方が可愛いんじゃないの?」とか書きましたが、
この頃の加護さんも本当に可愛かったです。
私的には加護さんのピークは2001年でした。
「ザ☆ピ〜ス!」を歌ったり、「恋をしちゃいました!」を歌っていた頃ですね。
ちょっと意地悪そうな表情をする加護さんは破壊的に可愛らしかったです。

196 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:04:43
>「……関西弁、しゃべりたいんです」



そんな加護さんの悩みは私にとっては少し意外でした。
私は加護さんと松浦さんに関しては「関西弁を喋らせない」という
事務所の判断は素晴らしかったと思います。
ていうか普通というか当然ですよね。
関西出身の女優さんやタレントさんはたくさんいますが、
素で関西弁を喋る人はほとんどいません。

私もそういった人の関西弁を聞きたいとは思いません。
私は関西生まれの関西育ちですが、関西弁というのはやはり地方の言葉であって、
テレビや雑誌という公的な場所で関西弁を聞くのはかなりの違和感があります。
本人達がどう思っているかはわかりませんが、
基本的にはTVでは標準語を喋るべきだと思います。

197 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:07:35
>「カンベンしてください。
>あんなNHKの朝ドラみたいな関西弁、ダメダーメ」


これは強烈に同意しますね。
NHKのドラマの関西弁はなんであんなに下手くそなんでしょうか。
「方言指導」の方は一体何をしているんだと問い詰めたくなります。

でもね。
加護さんみたいに普段からずっと標準語を喋っているタレントさんが
たまに関西弁で話すと、なぜかNHKのドラマと同じような違和感を感じます。
なんででしょうかね。

198 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:09:43
>「なっちだって……」
>「「おまえは言うな!!」」


ワロタ
安倍さんは訛りの使い方上手いと思いますよ。
時々思い出したかのように訛る。
高橋さんみたいに最初っから最後まで訛っていると聞いてて疲れます。

199 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:10:54
>次々とあらわれる濃い面々に、加護ちゃんの口はもう開きっぱなしだ。


今回のお話は悩み相談的な色が薄いですよね。
娘。メンバーの内面に迫るお話というよりは
純粋に読者を笑わせにかかっているというか・・・・・

200 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:12:05
>お正月の大作アクション映画を思わせる、カレイな跳躍だった。
>空中で加護ちゃんは大きく振りかぶった。
>ものすごいスパイクを決めようとするバレーボール選手のように。
>右手にしっかり握られているのはスリッパ。


このあたりの表現も大袈裟で面白いですよね。
この作者さんは本当にこういった加減の仕方が上手いです。
やりすぎると白けちゃうんですけどね。
この作者さんはここまでは許されるだろうなというラインを見極めるのが上手いです

201 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/25(火) 19:15:47
娘。十夜スレの197レス目から198レス目が強烈に面白いです。
加護と吉澤と飯田と安倍。
流れるような展開です。

本当にこのメンバーじゃないとできないお話ですよね。
必然性を感じるんです。
そういうお話が好きです。
言うのは簡単、作るのは困難なんですけどね。

さっきはあんまり娘。メンバーの内面に迫っていないと書きましたが、
やっぱりここに書かれているのはモーニング娘。なんですよね。
モーニング娘。以外のなにものでもない。
とても素敵なお話だと感じました。

202 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:00:07
第七夜〜!



そろそろあいぼんを許してやろうよ



みたいな

203 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:00:35
黄金厨の4期家族厨のぶりんこヲタとしては
あいぼんの復帰を今か今かと心待ちにしてるんですが
こればっかりはどうにも難しいのかもしれんね

などと、あいぼんを思い出す度に悲観的になっちゃう今日この頃ですが
ネタや小説の中のあいぼんは今でも俺に
キラキラした笑顔を向けてくれるわけで
この娘。十夜の中でも第九夜に次いで好きなのが
この第七夜のお話なんですよね

204 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:00:57
関西弁がどーたらって悩みのとっかかりはともかくとして
185までの静かな流れから一転、一気のギヤチェンジで
196の「…なんだ?」までトップスピードののまま
駆け抜けるところが最高に心地いい

俺がネタスレを書いていた頃は
いつもスピードと爆発感と意外性を考えてたんですが
この第七夜も今回に限り、小説と言うよりも
ネタスレの手法で書かれてるんじゃないでしょうか
次々に場面転換を変えて突拍子もないキャラを出し
あれよあれよと読者を引き込むところは
昔ならボブ、今なら埋め立てさんの描き方に似ているような気がします

ただまあこの作者さんも長くモ板にいらっしゃるようですから
娘。小説だけじゃなくネタスレでもいろいろ書き込んで
多くの読者を楽しませておられたのかもしれませんけどね

205 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:01:06
一番好きなシーンは184の

> 『辻ちゃんと?』
> 「なんでやねん」

これは本当に後藤と加護にしか出せないイメージだなあと
何度読んでもニヤニヤしちゃしますね

206 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:04:12
>>195
俺は2001の頃のあいぼんも好きですけど
自然な柔らかさが感じられる2005年頃のあいぼんがいいですね
ぶりんこの二人が少しずつ大人になりかけていく対比がよく感じられました

それだけにね、どうにもこうにも…

207 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:10:05
>>196-197
生まれも育ちも関西な俺らでも
公の場ではやっぱり標準語を喋りますからねえ
中澤はああいうキャラだと最初から受け止められてきたから放免されたのか

松浦がたまに見せる関西弁(播州弁?)はかなり自然なのに
あいぼんはなんであんな妙な関西弁になるんですかね

208 :名無し娘。:2006/07/28(金) 00:11:35
>>201
うん、いつもモ板の中で輝いてる娘。たちだよね!

209 :新宿:2006/07/30(日) 10:41:08
>>187
さて六夜目は辻ちゃんですね
漢字で書くと六番目の小夜子を思い出させますね
辻に関する想い出と言えば、
2000年頃の当時私は職場でたった2人だけ
モーヲタをカミングアウトしたことがあります
1人はその職場に一緒に派遣されてきた人で
派遣元は違うけれど2,3日違いでお互い派遣されたので
なんだか同期みたいに思っていた人でした
その人は石ヲタだったんですが、
なんと会社支給の携帯を私用で遣いまくって
派遣契約切られてました(^-^;)おいおいって感じです
もうひとりはなんと結構可愛い女の子
なぜモーヲタをカミングアウトしたかと言うとその子も
モーヲタだったから(かつ2chを見てる人だった)
誰も居ないところでこっそり
「新宿さん、加護と辻ならどっちですか?」
「どっちかと言われたら辻かなぁ」
「辻ですよね。だって加護はヤバイですもん」
「若過ぎるよねぇ」
「あれはロリですよ」
こんな感じで。ちなみにその頃の私は石川も良いけれど
やぐーちも捨てがたいとか思ってた頃でした
って全然辻に関する想い出ではないですね(^-^;)
ちなみにこないだその女の人に久々に会ったら
会社の人に頼まれて子供の付き添いで娘。コンに行った
との事でした
その子の親は一度行ってもう行きたくないと思ったそうです
感想としては「あれは一度行っておくべきです」
「ミキティがすっごく可愛いかった」とのことでした
かなり長文書きましたがまだ六夜目にはこれっぽっちも
触れておりません(^-^;)
六夜目の始まり。相変わらず1レス目では誰が出るかは
解らないのでここは飽き飽きしてる後藤の態度を楽しむ
ところですね
後藤と言えばいつでも飄々としているイメージですが
こう何度も続くと飽きてくる訳ですね、でもそれは解ってました
後藤は我慢強くて聞き分けの良い冷静な大人なんかじゃない
はっきり言って冷めてないよ。
クールでもないよ。セクシーでもないよ。子供なんだよ
2レス目でやっと辻の登場言葉で「辻ちゃんだ」と
書かれているだけなのにツインテールが思い浮かぶのは
二次小説の特権ですね。私もよく助けられました(^-^*)
子供っぽくてかわいらしいとありますが実際に辻は
子供でしたが後藤だって加入当時の年齢はそんな
変わらないんですよね。金髪もあって子供には見えませんでした
ほんと後藤は不思議な存在だったなぁと思います

210 :続き:2006/07/30(日) 10:42:22
3レス目で無意味に笑いあうふたりって描写があります
これってこのふたりのイメージとしてありますね
中澤卒業にかこつけた辻SPでも後藤は辻のことを
「じーつー?」とか変な名前で呼んでだし、仲良かったのかな?
しかし十夜が書かれたのは(たぶん)その前だから
ふたりともぽやぽやしてにこにこしてるってのはきっと
モー板の共同幻想みたいな形として既にあったのでしょう
そして辻の答え「へいっ」
カテキョにも登場しているこの返事、この力の抜け具合が
あまりにも辻らしいしネタとして使い勝手も良いんでしょうね
最近でも使われてるのかな?スレを見ないから解らないけど
そして口をきゅっと結ぶシーン
「きゅうえ」の時もそうだったけど、昔昔の辻は口をきりっと
結ぶとかなりの美少女だと後になって思いました
顔つきが細長くてすっとした美少女に見えるんですよね
それに気づかなかったのはライバルのせいだと思います
石川も吉澤も美少女で加護はキュートだった
ほんと4期は水準高かった(〜^◇^)すごいすごーいキャハハハ
4レス目で辻がやっと長い文章をしゃべります
これも結構技術が要される場面だったのかな?
辻と言えば舌足らずの言葉足らずの話が繋がらない事多し
って感じでしたからねうたばんでもHEY×3見ても
急に「辻は貴さんが良い」とかひとつ前の話に答えたりして
それだけに辻に用件をしゃべらせつつもそこにいかにも
辻がしゃべってるような辻らしさを残すのは時間のかかる
作業だったのかなって思います
私もなっちの台詞書くときとか頭の中でなっちに話させて
イメージ違ってないか考えますもの(^-^;)
そしてこの辻の長文の中で「だ行」の文字はいくつも登場
しますが「ら行」への変換はされておりません
これが良いか悪いか自然か不自然かは人それぞれだと
思います。私はネタとして解りやすかったので「〜れす」
「いいらさん」「テヘテヘ」はしょっちゅう言わせてましたね
それこそ「しないよ」同様真実として扱ってました
あと個人的に加護は頭良い印象があったんですが
辻にもしっかり悩みがあるんだなぁって思いました
なきゃ物語にならないだろうって言われるとそうですが
何かこの話がリアルに感じて、素直に感心してしまったりね
後藤にもそう思わせることでさらにリアリティ増しますね

211 :続き:2006/07/30(日) 10:42:55
さて5レス目では後藤の答えに納得ですね
人数が多い中で覚えてもらうには特徴がないと難しい
ですからね。特に当時の娘。には後藤安倍飯田中澤と
いじりやすい人が多かっただけに、可愛いってだけでは
振られた話が長引くなんてことありませんでしたよね?
芸能界は大変そうですね・・・
そしてすっぱり石川に暴言を吐く辻。しかし辻が石川を
尊敬していることは知ってるので微笑ましい(^-^*)
6レス目。辻の内なる悩みも本当っぽい感じで凄い
自分らしさと辻らしさの葛藤でどちらかを選ぶには
子供には難しいでしょうね
これって「持つ」者特有の悩みな感じします
お金持ちじゃなかったら、会社の社長じゃなかったら、
有名人の親戚じゃなかったら、頭がよくなかったら、
周りの人は自分の相手をしてくれるんだろうか?的な悩み
年間何億ドルも稼いだロックフェラーも、心許せる場所や
人がなくて身体を壊し、1食2,3ドルの流動食を食べてた
そうです。何億ドルも稼ぐのに!
・・・ってえらい勢いで話題がずれました(^-^;)
7レス目。後藤お姉さんがキャラの出し方を教えます
2006年の今、後藤にキャラはありません。辻ちゃんには
キャラがあります。後藤が教わるべきだと今は思います
娘。が輝いていた当時、そんなことは思いもしませんでした
飛んで9レス目。ちゃっきりちゃっきり言うときの辻の
舌足らずな声が聞こえそうです。というかコンサのDVDで
実際聞きました。仕事でかける電話もそうですけど、
なんで声かわっちゃうんでしょうね?(^-^;)
11レス目で突然の羊の真似。誉さんも言ってた?けど
確かに唐突ですね。まぁ夢だと言われればそうなんですが
小説として読んでいるという二律背反でもあります
しかしこのレス最後の「私は首をひねった。」って行は
なんだか探偵が主人公のゲームのようで好き(^-^*)
12レス目で草原、ここではティモテが出てきます
なんでSALAじゃないんでしょう?
あと、ちょっと前にねるとん紅鯨団って言葉も出てきます
ほんと娘。十夜は固有名詞が多いです
夢の締めは「マジっすか!?」と市井の台詞
こういう小ネタをまぜる事こそ娘。ネタの真骨頂だと
思ってる私には嬉しい限りです
そして夢から醒めた後藤に辻は飴をプレゼントします
目が覚めるようにって。優しいね(^-^ )
( ^▽^)<なんで?の人に聞かせたい良い話ですね
そしてラストのレスではタモリが辻に話を振ってます
タモリと言えば加護ヲタ(と狼では言われてたような気が)
きっと辻に振る前さんざん加護と話したんでしょうね
タモモニ。とか懐かしいなぁ

212 :新宿:2006/07/30(日) 11:22:36
第七夜 天才加護亜依

モーニング娘。が子供達の間で大人気になる
きっかけだったんじゃないかと思わせる存在の加護
恐れ知らずの態度と頭の回転の良さも凄くて
何より小さくて可愛いくて年々凄い存在になってく感じ
物真似をおくさず披露したりしてね(^-^ )

そんな加護の悩み、私にはちっとも解らないものでした
地方出身ですが北海道は開拓が遅かったため
独自の言葉が少ないんですよね
(独自の言葉を話していたアイヌ人は滅びつつあります)

さらに私の実家が政令指定都市・札幌に近かったこともあり
テレビ局数も東京と同じで地方ローカル番組も少なく
共通語が蔓延していたからです
「〜だべ」「〜っしょ?」もそんなには使ってませんでした

関西の人は関西弁に誇りがあるって聞きますしね
作者さんは関東の人だから、そういう情報から
加護の悩みを考えたのかな?

213 :新宿:2006/07/30(日) 11:23:05
七夜は中澤が秀逸な存在だと思いました
台詞も良いし、見たくもないパンツって表記も素敵です

そして194から195にかけて
この加護の跳躍つっこみのシーンが十夜の中で一番好きです
すごく「絵」が浮かんで来るんです
そしてその自分の中の「絵」がとても美しく面白い(^-^ )

197-198のシーンも仲良さそうで好き
しかしそんな中で後藤は加護の言葉に胃を痛めている
そんな裏表があることも奥深いですね

214 :新宿:2006/07/30(日) 11:23:49
>>196
>素で関西弁を喋る人はほとんどいません。
ぱっと思いついたのは山田花子くらいかな?
でも花子だからいいけど、美人さんだったら(失礼)
あんまり聞きたくない気がします

GyaOのなっちと松浦の対談で松浦が関西弁しゃべった時
急に凄みを増して感じて怖かったです
関西弁にはその他の方言と違って「田舎者」感が
ないからですかねぇ・・・

>>197
>「方言指導」の方は一体何をしているんだと
関西出身じゃない私がお答えします
もう10年位前かな?会社の出張で関西行ったとき
朝からみんな何こんな怒ってんの?と思うくらいに
街中で聞く大声の関西弁が怖く感じました
きっと本物そっくりにしてしまうと言葉がきつくなって
しまうから、一部だけ変えたりイントネーションを
ずらしたりするんじゃないかな?

>>198
逆になっちの方言が同じ北海道出身として
わざとらしく感じてた時期がありました
でも私は札幌に近いけど室蘭は結構離れてるし
北海道は広いから方言色の強いところもあるのかなって
思うようになってきました

215 :新宿:2006/07/30(日) 11:24:09
>>204
>いつもスピードと爆発感と意外性を考えてた
私も娘。小説を書くときはスピード感だけは大事に
したいと思ってます
昔はあんまり思ってない時があって、内面描写が
楽しいダメーな頃もありましたけれど

描写もしつつそれでいて展開を早くするには
そうとう解りやすい言葉で伝えないと文章を
短くできない気もしますので、
やっぱりそれって言葉を知ってるかどうか
書きなれているかが大きいですよね

216 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:02:09
>>209-211






( ゚Д゚)

217 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:05:15
>>204
>185までの静かな流れから一転、一気のギヤチェンジで
>196の「…なんだ?」までトップスピードののまま
>駆け抜けるところが最高に心地いい


確かにここでガラっと景色が変わりますよね
こういう構成というか展開にするには少し勇気がいるような気がするのですが
この作者さんにはあまりそういう躊躇いは感じませんね。
頭の中にあるイメージをダイレクトに文章に変換する能力が高いのでしょうか。

私にはこういう展開は描けないですね。

218 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:05:52
>>204
>俺がネタスレを書いていた頃は






過去形?

219 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:08:08
>>204
>俺がネタスレを書いていた頃は
>いつもスピードと爆発感と意外性を考えてたんですが


意外性は大事ですよね。
いい意味で読者を裏切りたいものです。
私はスピード感を意識したことはあまりないのですが、
余分な文章を入れないようには心がけています。

他の人のネタを見ているとたまに思うのですが、
あってもなくてもいいような文章って意外と多いですよね。
私の理想は全ての文章に必然性があるような・・・そんな文章ですね。
もちろんそれは理想であって実際にそんな文章が書けるかといえば
全然書けないんですけど。

220 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:10:30
>>207
>中澤はああいうキャラだと最初から受け止められてきたから放免されたのか


これも考えてみれば不思議ですね
グループの中で悪役的なキャラを与えられていたからでしょうか
加護さんはそういうキャラじゃないから関西弁はNGだったんでしょうね。
あいぼんさんとか松浦さんの標準語は上手いですよね。
まあ、それは関西人から見てのことなんですが
関東人が聞いても綺麗な標準語じゃないのかなあと
そんな風に勝手に思っています。

221 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:10:58
気がつけばこのスレが立ってから2ヶ月が過ぎてたのか

222 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:13:21
>>209
>漢字で書くと六番目の小夜子を思い出させますね

この小説読んだよ!
でもあんまりよくなかった記憶があります。
非常に魅力的なテーマでもって書かれていた小説なんですが、
優れた設定に文章がついていけてないような印象を持ちました。

恩田陸で一番好きなのは「三月は深き紅の淵を」です

223 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:15:52
>>209
>「辻ですよね。だって加護はヤバイですもん」
>「若過ぎるよねぇ」
>「あれはロリですよ」


なにこの生々しい会話。
2000年くらいの私は辻加護を見ても普通の子供だなーという感じでした。
あんまりロリとかそういう感じは受けなかったですね。
キッズを初めて見たときの衝撃というか違和感に比べれば
辻加護に関してはすんなりと芸能人として受け入れられたような記憶があります。

224 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:18:13
>>209
>後藤は我慢強くて聞き分けの良い冷静な大人なんかじゃない
>はっきり言って冷めてないよ。
>クールでもないよ。セクシーでもないよ。子供なんだよ


うむ。
そういうところから広がっていったのがショマキスレなんでしょうね。
私も後藤さんはかなりお子様な性格をしていると思います。
そしてその性格はトークの場面なんかでは悪い方に出ているような気がします。
もうちょっと人の話を聞いて、聞き手が聞きたがっている方向に
話を持っていく術を身に付けてもらいたいものです。

225 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:20:41
>>209
>2レス目でやっと辻の登場言葉で「辻ちゃんだ」と
>書かれているだけなのにツインテールが思い浮かぶのは
>二次小説の特権ですね。私もよく助けられました(^-^*)


これねえ。本当にそうですよねえ。
それをちゃんと自覚している作者さんがどれくらいいるものか。
私も昔は「俺って結構文章書けるんじゃね?」とか勘違いしてたものですが、
娘。以外の人間を書こうとすると、全くキャラが作れなかったりするんですよね。
その点、娘。小説は楽です。ホントに書きやすいですよね。

まあ、そういった利点を最大限に生かしているのがこの娘。十夜なのかなと思います。

226 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:23:17
>>210
>「きゅうえ」の時もそうだったけど、昔昔の辻は口をきりっと
>結ぶとかなりの美少女だと後になって思いました


昔の辻の画像とかを見ると本当にそう思います。
なんで当時はそういう騒がれ方をしなかったのかなあ。
モーヲタじゃなかった当時の私には辻という子は
本当に存在感がない子で全然目立たないといった印象しかありません。
どうしてなんでしょうかね

227 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:25:07
>>210
>私もなっちの台詞書くときとか頭の中でなっちに話させて
>イメージ違ってないか考えますもの(^-^;)


これは私も似たようなことをしますね。
でも私の持っている娘。メンバーのイメージが正しいのかどうか、
いつも自信が持てないんですよねえ。
「この子は本当にこんなこと喋るのか?」といつも自問自答しています。
女の子の考えることってよくわかんないですし。

228 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:27:42
>>210
>そしてこの辻の長文の中で「だ行」の文字はいくつも登場
>しますが「ら行」への変換はされておりません


私はネタスレであっても辻にちゃんと喋らせてる方がいいと思います。
以前はどっちでもあんまり気にならなかったのですが、
今はやっぱり辻でもちゃんと喋らせるべきではないかと。

高橋とかもあんまり訛らせたくないんですよね。
でもやっぱり訛らせてしまう。
この辺りのさじ加減は本当に難しいです。
この小説はちゃんと辻に喋らせていて、なおかつ本物の辻のような
幼さも表現できているという意味で、本当に優れた文章だと思います。

229 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:33:00
>>211
>2006年の今、後藤にキャラはありません。辻ちゃんには
>キャラがあります。後藤が教わるべきだと今は思います


うわ。言われてみればその通りですね。
いつも思うんですけど事務所が後藤ソロを
どういう方向に持って行きたかったのかということは、
ソロデビューしたときから今に至るまで一度も理解できたことがありません。
アダルトな路線なのかお子様路線(手を握って歩きたいとかありましたよね)なのか
正統派アイドルでいくのか音楽的にマニアックな路線でいくのか・・・・

いつも中途半端ですよね。
そんでもってそれは事務所だけでなく後藤真希の責任でもあるような気がします。
たとえばWなんかも楽曲的には何をやっているのかよくわかんないんですが、
辻加護はいつも辻加護って感じでしたから。
あの二人はわかりやすいですよね。
だからバラエティ番組なんかでも後藤よりずっと使い易いんだと思います。

230 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:35:10
>>211
>夢の締めは「マジっすか!?」と市井の台詞
>こういう小ネタをまぜる事こそ娘。ネタの真骨頂だと
>思ってる私には嬉しい限りです



この台詞って元ネタがあったんですか!
昔の市井さんがこういう台詞を言う場面があったのかな?
私は当時の娘。さんのことは本当に全然知らないので、
同じように見落としている小ネタがたくさんありそうです。

231 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:36:09
>>211
>( ^▽^)<なんで?の人に聞かせたい良い話ですね


この小ネタはわかります。
でも元となった映像は見たことないし、
それが何の番組だったかということも知らないんですよね。

232 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:41:21
>>212
>恐れ知らずの態度と頭の回転の良さも凄くて


そうですね。
当時の加護さんはビジュアルも大変可愛らしかったのですが、
何が凄いといって「頭が切れそうに見える」というのが一番凄かったと思います。
まあ、後々明らかになっていくように、加護さんはそんなに
頭がいいというわけではありませんでした(失礼)。
でも当時の加護さんは見ていて本当に頭の回転が速そうに見えたんですよね
あの年齢で見ている人に「この子は切れそうだ」と思わせるなんて凄いと思います。

そして実際、トークの受け答えも面白いものだったと記憶しています。
でも5期が入って後藤真希が卒業して、加護さんに対する期待が
高まっていくにつれて、それと反比例するかのように加護さんからは
「切れ」が消えてしまったような気がします。
やっぱり辻と加護はメインにいるんじゃなくて、メインの横でちょこまかと
好きなように、自由に動き回るのが一番よかったんですかね・・・・・

233 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:43:30
>>212
>関西の人は関西弁に誇りがあるって聞きますしね


あるかもしれませんね
私は東京で仕事をしてたときにしばしば
標準語でいくべきか関西弁で押し通すべきか迷ったことがあります
その他の地方の人はあんまり迷わずに標準語で喋っていた気がします。

個人的には東京へ行ったら標準語で話すのがマナーなのかなと思っています。

234 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:44:47
>>213
>台詞も良いし、見たくもないパンツって表記も素敵です


これね。これいいですよね。
小説を書くときは段落に一つくらいは
こういう読者をハッとひきつける表現を書きたいものです。

235 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:47:59
>>214
関西弁は恐いのか・・・・・・・
関西に住んでいるとそういう感覚は全く理解できないんですよね
むしろ標準語より関西弁の方が棘がないんじゃないの?って
それくらい思ってしまうんですよね。

あと私は北海道にも何年か住んだことがあるのですが、
標準語に似ているとはいえやっぱり北海道の人も訛っていますよね。
安倍さんの訛りは確かにわざとらしいと感じることがあるのですが、
あれはもしかしたら安倍さん本人の中ではちょっとした
ジョークとして喋っているのかもしれませんね

236 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/07/30(日) 18:51:09
>>215
うーん。
新宿さんもスピード感を意識して書かれているんですか。

確かにテンポよくお話を進めたいという意識はあるんですが、
それをやりすぎると、どうも単調というか素っ気無い文章になってしまうんですよね。
ある程度の心情描写はやはり必要なわけで。
それを読者さんにわかってもらうのは本当に難しいですよね。

わかりやすい文章を書くのは本当に難しいです。

237 :新宿:2006/07/30(日) 20:48:35
>>219
>全ての文章に必然性があるような・・・そんな文章ですね。

これをつきつめていくと 名前「台詞」
の形式になりそうな気がするので
妥協点というか、折衝点というかをどうするかって事が
ポイントになりそうな気がします

>>222
>恩田陸で一番好きなのは「三月は深き紅の淵を」

読んだような気がするけどさっぱり思い出せない
恩田陸って嫌いじゃないんですけど、表現がどうにも
大げさな気がして気になっちゃうんですよね

どれが良かったかなぁ
MAZEとかネバーランドとか良かったような?

238 :新宿:2006/07/30(日) 20:49:18
>>223
>辻加護に関してはすんなりと芸能人として受け入れられた

ASAYANでオーディションからずっと追ってたのとかが
大きいのかな?って気もします
あの番組の感情移入のさせ方煽り方は
上手だった気がします。ナレーションも良かった(^-^ )

>>230
>この台詞って元ネタがあったんですか!

「恋のダンスサイト」ですね
これぞ恋愛〜 (マジっすか) 優しい心ね〜

>>231
>この小ネタはわかります。

この辺に書いてありますよ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/2843/member.html#31

>>236
>新宿さんもスピード感を意識して書かれているんですか

スピード感というか事件がさっさと起きてくれないと
ちょっと飽きてきてしまう贅沢な身体になってしまった
ってのもあります(^-^;)
最近自分が書いた中では「パー娘。」って話(ネタ)で
スピード最重視にしたら書くのがすごく楽しかったので
http://mseek.nendo.net/moon/1072586795.html

239 :新宿:2006/07/30(日) 20:52:25
>>238
>最近自分が書いた中では

(宣伝)の文字をつけ忘れた・・・

240 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 19:58:30
>>237
>これをつきつめていくと 名前「台詞」
>の形式になりそうな気がするので


実は私は台詞を書くのが大の苦手なんです。
娘。を喋らせるの超苦手。
おかげでト書きの文章が説明口調になって
やけに冗長になってしまいます。
なんとかしたいもんです。

241 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:00:04
>>238
>最近自分が書いた中では



完結が2004年1月・・・・・全然最近じゃないよ!
新宿さんもっと小説書いて!

242 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:01:23

第六夜  辻希美

243 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:01:32
間違えた
ごめんなさい

244 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:01:51

第八夜  中澤裕子

245 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:03:56
ふと思ったんですがこの小説、
メンバーが出てくる順番は全くのランダムなのでしょうか。

まあ作者さんが書き易かった順、
というのが一番ありえそうな理由なのですが、
ひょっとしたら隠されている理由があったりして。
なーんてことをちょっと思ってしまいました。

私だったら中澤さんは真ん中あたりに配置するかな・・・・・
八、九、十あたりにはメインとなるようなメンバーを置きたいですよね。
すいません。
私にとっては中澤さんってネタにおいてはあまり主要なメンバーではないもので。

246 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:05:56
まず207レス目

>ちなみにこれは圭ちゃんの顔と同じく、娘。内トップシークレットだ。
>思っていても、口に出したら命はない。
>ちなみに梨華ちゃんの命はもうすでに一回なくなってたりする。


わあ、上手い。
こういう落とし方って好きですね。
梨華ちゃんは本当に使い勝手のいいキャラクターをしていると思います。

247 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:07:55
お酒を飲みだす中澤さん
でも私の中では中澤さんってあまりお酒のイメージないんですよね。
TVなんかでも何度かお酒の話をしていたのですが、
「なんか無理に酒好きをアピールしてるなあ」と違和感の方を強く感じました。

やっぱりそういうキャラに思われたいのかな。
まあただ本当にお酒が好きなだけなのかもしれませんが。

248 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:09:19
209レス目


>べべべべべべ。

>注ぐと、なんかヘンな音がした。


この音の出し方、上手いですね。
上手いし、読んでいて少し面白いんです。
こういう言葉の使い方はなかなかできないんじゃないかと思います。

249 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:12:35
後藤さん相手に悩みを相談しない中澤さん
なるほどそういうパターンもありかと思わせます。
でも後で結局悩みみたいなものを打ち明けていますけどね

250 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:15:20
矢口さんが運んでくるお酒を矢口さんごと飲む中澤さん
この辺りのアイデアも秀逸です


>せくせくせくせくすぃびびびび……。


これ面白いですよねー
私はてっきりこのあと安倍さんも飲まれるのかと思いました。
だべべべべべべべべべべべ
みたいな音を立てて。

251 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:17:08
中澤さんの悩みは曖昧で抽象的です。
でも普通の人が持っているような普遍性も感じます。
普遍的だからこそ抽象的なのでしょうか。
絶対答えの出ない問いですよね。

他のメンバーが娘。らしい、芸能人らしい悩みだとしたら
中澤さんの悩みは一般の人にも通じる悩みだと思いました。

252 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:21:33
正直に言いますが、
私は中澤さんからはモーニング娘。愛みたいなものをあまり感じないんです。
飯田さんなんかからは強く感じるんですけどね・・・・・
どうしてだろう?

もしかしたらソロを目指してロックボーカリストオーディションを受けた
その時の気持ちを強く持ち続けているように見えるからかもしれません。
上昇志向が強いですよね。中澤さんは。
うーん。上手く言えない。上手く説明できないんですが・・・・・

253 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/01(火) 20:24:22
この第八夜からはあんまり
後藤さんと中澤さんのつながりみたいなものが見えませんでした。

254 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:24:58
第八夜

> そう、ここは部屋だ。
> 出口があって入り口がある。
> 私は立ち上がった。

ここでついに後藤から能動的に動く描写をされているところに
これまでとは明らかに違う夜の予感がしてきますね
十夜と付けられたタイトルから残り二夜で終演に向うため
どのようにこの物語を締めるのか、ワクワクさせてくれる書き出しです

まあ「まったく同じ“部屋”」だったんだけども

255 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:25:21
> バカボンのパパを連想させるしわが三本刻まれている。

207のこれはあまり当時の中澤の印象ではなかったんだけど
いわゆるモ板的な表現なの☆カナ
今で言うれいにゃの斜視とか亀ちゃんの額の中の文字とかそんなの
俺は逆に中澤を初めて見たとき29なのに肌がめっちゃ綺麗なこいつ
なんて驚いた記憶があるんだけど

256 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:26:17
中澤が酒飲んでるシーンというのは
当時のモ板の人気スレだった「居酒屋トーク」スレが
元ネタにしてあるのかなあと思ったりしたんだけども

> 夢ん中でくらい、飲ませてくれたってバチ当たらんやろが。

208のこの台詞にハッとしましたね
これを夢だと理解してる相手は中澤が初めてじゃなかったっけ?
だからこそ、後藤に悩みを打ち明けることを断ったり
対談中酒を飲み続け、逆に後藤に喋らせようとしたり

> ごっちんがもうちょっとお姉さんやったら、遠慮なく言わしてもらうねんけど

これは後藤が娘。でいるうちにはいくら年を重ねても
決して喋るつもりはないという宣言みたいなものだったかもしれません

257 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:26:53
この第八夜での、娘。を酒に例える遊びみたいな描き方は好きでした
矢口の金箔や安倍のもちもちという表現、ぶりんこはカラフルな徳利ならば
石川は甘めの南国っぽいフルーティーな感じかな
吉澤はこの当時だと爽やかで後味の良い飲み味で
保田は本格派の辛口吟醸、飯田は複雑な香りで人を選ぶ熟成酒っぽい

今のメンバーはどいつもこいつも平均的に美味いけど
いかにも人工的な味付けされてる合成酒ってとこかと
相変わらず黄金厨的発言 (>_<)



さていよいよ次は第九夜
楽しみ楽しみ

258 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:32:02
>>209-211
超弩級長文キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!

もうここまで長いと嫌がらせ以外の何物でもありませんが
日頃狼に浸りまくりで衰えまくった長文読解力を
なんとかかんとか宥めつつ5行読んで力尽きました (^-^)

たぶん、ののさんの魅力について滔々と論じられているんでしょうね
SNさんらいすっき!!1

259 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:43:22
>>213
> すごく「絵」が浮かんで来るんです

        \ @ノハ@
          (‘д‘∩
         ⊂/   ノ
   _ _   「 _   |〜 ト _ _  _
          ∪ ヽ |  オ
          /  ∪   \
     /       :     オ
       /      ‖    オ  \
       /       | :    ォ \
         
               | :    ォ   
  /                  
               | :
               |        \
    /     |      
               |        

              |

これですね (≧∇≦)b

260 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:48:51
>>215,236
これは二人とも小説という枠の中の話だから
スピードを取ると素っ気なくなるってとこがあるんでしょうね
ただ俺の場合はAAネタだったから
その点はAAを使うことでクリアされるところが多いです
AAをパッと見せて文章部分でテンポ(または読者のテンション)を
なるべく落とさないように苦心した記憶があります

261 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:50:03
>>218
(≧∇≦)b

262 :名無し娘。:2006/08/04(金) 23:57:19
>>245
これ、オールキャストものを書くときは悩ましい問題ですよね
書きやすい順というのが大きなウエートを占めるのは間違いないと思いますが
それまで悩みを語らせていて、中澤だけこういう描き方にするというのは
たぶん安倍の前に置きたかったからじゃないかなと俺は思うんですが

中澤が八夜、安倍が九夜で市井が十夜
これだけは構成を考える上で最初から決まってたんじゃないのかなあ

> 私だったら

俺がこういうスタイルで書くとすれば
中澤は重要な脇役という設定にしたいから
たぶん主要な章の前にするだろなあ

263 :名無し娘。:2006/08/05(土) 00:07:10
>>251
やっぱ本当の悩みを語らせたくなかったから
こういう抽象的な形になったんじゃないでしょうか
作者さんには失礼なんですが、確かにあまりに普遍的で
ここで語るべき内容ではなかったんじゃないかと感じていたんだけど

> 中澤さんの悩みは一般の人にも通じる悩みだと思いました

これを見ると、中澤は歴代の娘。でも唯一青春時代
(一般的に言う十代のこと)を娘。として過ごしていなかったから
作者さんはあえて、一般人である読者が娘。に対する悩みを
中澤に喋らせようとしたのかもしれないなあと思いました

264 :名無し娘。:2006/08/05(土) 00:08:42
>>253
まあ俺も中澤が卒業する頃にヲタになっちゃったから
リーダー時代の中澤って御伽噺になるんですけどね

265 :新宿:2006/08/13(日) 19:30:02
第八夜 中澤姉さん

今回後藤は初めて部屋から出ようとしてますね
もしかして作者さん自身が
「あれ、ここ楽屋だからドアあるよね?
 後藤に出ようとさせようとしたほうが良いかも
 でも出ちゃったら困るしなぁ」
みたいに考えて書いたのかなって思いました

asayan.com のバックナンバーを見てみると
後藤は加入当時13歳、中澤は26歳
この年齢差で同じ仕事って凄いですよね

>梨華ちゃんの命はもうすでに一回なくなってたりする。

石川は中澤大好きだからきっとわざと歳のこととか
言って中澤に頭とかぐりぐりさせられたのかなって
ほほえましい想像も出来るし、
ふつうに今の石川は2代目(またはロボット)みたいな
想像をしても楽しいシーンですね(^-^ )

266 :新宿:2006/08/13(日) 19:30:43
>べべべべべべべ……。

なんでこんな音するのか
何度も読んでるのに全然思い出せない(^-^;)
べべべだから吉澤?

>後藤に悩み事をいっこ打ち明けて帰るっていう、オキテ

とうとうオキテ化
オキテを漢字にしないのは普段使わないからなのか
後藤らしからぬからなのか両方なのか???

でもこれは言いづらいであろう悩みを相手に話し出し
やすくさせる後藤の気遣いかも知れないですね
早いところ聞き出そうと想っただけかも知れないですが

>せくせくせくせくすぃびびびび……。

くだらなくて笑える(I wish)擬音ですね

267 :新宿:2006/08/13(日) 19:31:16
>「うん? なっちやで。

ここで1本目のとっくりがなっちであることが判明
そう想えば擬音にも納得(^-^;)小ネタらいすっき

>『悩み、やっぱりあるんじゃん』

ここで誉さんの問い?(レス245)に私なりの回答
中澤はさすがに大人だけあって早々に悩み相談はしないから、
後藤も色々な人の悩みを聞くって言う経験をした後じゃないと
応対できなかったのかなって(^-^;)

そして中澤の悩みはモーニング娘。が
変わっていくことについて?
223を読んだときは「大人ぶって年下に偉そうな教訓を
垂れたりしない。でも忠告したほうが良いのか?」みたいな
ことが悩みなのかと思いました

268 :新宿:2006/08/13(日) 19:31:41
そして誉さんの問い?に私なりの回答その2
悩みがそれまでの7人に比べてすっごく重いから
最後のほうなのかなと

そして本編のレス236に回答
>辻・加護酒を継ぐ音はどんなんだったんだろうなぁ……

れすれすれすれすれす……。

269 :新宿:2006/08/13(日) 19:32:20
もしくは
てへてへてへてへてへ……。


あいぼんは?


270 :新宿:2006/08/13(日) 20:01:51
>>245
>メンバーが出てくる順番は全くのランダムなのでしょうか。

言われてみると考えたことなかった
悩みの軽い→重いかなと今なら思いますね
あ、でも矢口は結構前だったよねぇ

>>251
>絶対答えの出ない問いですよね。

答えを出してはいけないような問いともいえますね
昔の今のモーニング娘。を比べてはいけないって言うね

黄金厨が何言ってんだって感じですが(^-^;)

271 :新宿:2006/08/13(日) 20:02:12
>>256
>これを夢だと理解してる相手は中澤が初めてじゃなかったっけ?

あ、そう言えばそうかも
夢だと知りつつも悩みを言いづらい中澤が良いですね

>>257
>人工的な味付けされてる合成酒

小さくまとまっちゃってる感じはするので
苦くて美味しいみたいなのが欲しい気もしますね
藤本が一番近いのかな・・・

>>259
>これですね (≧∇≦)b

まさにそんな感じでそれが8頭身な感じです

272 :新宿:2006/08/13(日) 20:02:55
>>262
>> 私だったら
>俺がこういうスタイルで書くとすれば

私も中澤矢口のような小中ボスをラスト付近に
まとめるかも
魔鬼を書いてたときもやっぱり中澤は一目置いた
存在にしておいたし、そういう存在であって欲しいなと

そしていよいよ第九夜に突入でございます
なちごまハァハァ

273 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:02:20
>>254
>ここでついに後藤から能動的に動く描写をされているところに
>これまでとは明らかに違う夜の予感がしてきますね


これ気づかなかったですね
私としては最初から最後までこの物語の中での
後藤の変化はあまり意識しなかったです
やっぱり後藤は触媒みたいな役割で、主役は他のメンバーなのかなと

274 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:03:15
>>255
中澤さんが眉間に皺を寄せるというイメージはないんですが、
他のメンバーがよくそういうこと言ってたというのは覚えています
辻とか加護とかが中澤のマネするときいつもそんな風にやっていたような

275 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:04:26
>>256
>これは後藤が娘。でいるうちにはいくら年を重ねても
>決して喋るつもりはないという宣言みたいなものだったかもしれません

これね
私もちょっとそう思いました。
中澤の中では後藤はまだまだお子様であって
対等に話すような関係にはなっていないって感じましたね

276 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:05:12
>>261
(´・ω・`)

277 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:06:58
>>263
>これを見ると、中澤は歴代の娘。でも唯一青春時代
>(一般的に言う十代のこと)を娘。として過ごしていなかったから


これ本当にそう思いますね。
娘。時代の中澤さんに感じた他のメンバーとのギャップっていうのは
もしかしたら全てここに起因しているのかもしれませんね。
年齢差っていうものよりも遥かに大きいような気がします。

278 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:09:59
>>264
私も中澤さんが娘。にいた頃はヲタじゃなかったんですけど
だからこそ逆に中澤さんは「リーダー」っていうイメージが強いんですよね
あの頃の娘。はヲタじゃなくても普通にTVを見ていたら
娘。がよく出てきていたんですが、そこでの中澤はまさに
「リーダー」以外の何者でもなかったですから

でもなんか無理してリーダーを演じてるというか
リーダーを演じることにしかアイデンティティを見出せていないというか
ちょっと不自然な感じを受けたんですけどね。
中澤さんって黙っていても回りに人が集まってくるタイプには見えないし、
結構無理して娘。の中心に立っていたような印象を受けたものです。

279 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:11:53
>>265
>今回後藤は初めて部屋から出ようとしてますね


これは読んでてあまり意識しなかったですね
ていうかこのスレでどこかさんや新宿さんと話していて
改めて気づいたことってかなり多いです
私の読み方は少し粗いのかな

280 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:14:55
>>265
>後藤は加入当時13歳、中澤は26歳


当時はすごい違和感があったような・・・・
それでもあんまり違和感なかったような・・・・
正直言ってこの頃の記憶はもう曖昧ですね。

私は加入当時、やたら「13歳なんです!」と年齢を強調する
後藤さんがあまり好きではありませんでした。
同じようにやたら年を取っているということを強調する
中澤さんもあまり好きじゃなかったような気がします。

いや、本当はすごいことなんですけど、
それを自分らで強調されると見てる側はちょっと冷めるんですよね

281 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:17:06
>>267
>中澤はさすがに大人だけあって早々に悩み相談はしないから、
>後藤も色々な人の悩みを聞くって言う経験をした後じゃないと
>応対できなかったのかなって(^-^;)


この理由は思いつかなかったですね。
でも確かに中澤さんの悩みは深くて重いので
いきなり最初っていうのは無理だったでしょうね

282 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:18:33
>>270
>答えを出してはいけないような問いともいえますね
>昔の今のモーニング娘。を比べてはいけないって言うね


中澤さんにはそれを言う権利があるような気がします

283 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/13(日) 21:21:15
改めて思ったんですけど年齢差って大きいですよね。
後藤が年をとって中澤に近づけば、当たり前ですが
中澤も年をとって後藤から離れていく。
永遠に追いつかないわけで

3〜5歳くらいの差なら20代後半くらいになればギャップは感じないのでしょうが。
二人の年齢差は13ですからね。

二人が40代50代くらいになるまで
意識上のギャップは埋まらないような気がします。

284 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:21:19
>>265
> この年齢差で同じ仕事って凄いですよね

これこそが娘。の最大のセールスポイントだったはずなんですけどね

年齢差ばっかを売りにするのも問題があるかもだけど
10代前半の価値観と20代後半の価値観
そして本流である10代後半の価値観があるからこそ
モーニングセットって銘をうてたんじゃないのかなあと思います
平均年齢では最新の娘。とこの頃の娘。が変わらないらしいけど
何でもあり感は確実に薄れまくったから
やっぱ味がないって言われちゃうのは仕方ないか

285 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:25:49
>>266
> オキテを漢字にしないのは

この辺りはさすが娘。小説家さんならでわの視点ですね
俺なら普通に漢字を使っちゃうところだけど
カタカナにすることで砕けた感ていうかジョークっぽい響きになる
と言うこともわかるような気がしました
2001年に初めて読んで以来、5年後に改めて気づく真実みたいな

286 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:28:35
>>268-269
もちろんこうでしょ


ぶりぶりぶりうんこうんこうんこ


まあなんて飲む気を削がれる擬音だこと

287 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:35:14
>>272
魔鬼懐かしい!
中澤は確か平家を取り込んじゃってたっけ逆だったっけ

多くのオールキャスト系娘。小説では中澤はジョーカー扱いなんですよね
旧時代の大物で貫禄を見せつけるために使われるとか
年が離れてる分見守らせる役目にもあたらせやすいし
なかなかに得難いキャラクターだと思います

288 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:39:59
>>273
> やっぱり後藤は触媒みたいな役割

こういう読み方はフェアじゃないけど
この後に来る第九夜・第十夜では後藤も否応なく動かされるわけですから
この第八夜でオープニングを変化させたってのは
作者さんにとっても意義があったのではないかなあ、と思います

289 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:51:38
>>275
>>277にも掛かってくるんだけど
一般人的な考え方が出来る中澤からすれば
当時の後藤ってのはいくら年を取っても娘。という巣に守られているうちは
自分の子供のような存在だったんだろうなと思います
これからソロなり社会に出るなりしていろいろな経験を覚えて
やっと子供から仲間として、相談を持ちかけられる相手になりうるんじゃないでしょうか

290 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:52:32
>>276
(*´∀`)σ)ω・`)

291 :名無し娘。:2006/08/15(火) 07:59:46
>>278
> 結構無理して娘。の中心に立っていたような印象

これは実際にその通りなんじゃなかったかな
自分でもリーダータイプでないことは自覚していたけど
年齢上そういう立場にいなければならんと意識してたとか聞いたような

中澤がもし14歳くらいで娘。に入ったならば
また別のキャラクターを選んでいたんでしょうね、成功するかは別にして

292 :名無し娘。:2006/08/15(火) 08:01:04
>>279
こっちもいろいろ触発されてますよ
ここまでいろいろ考えながら読んだ娘。小説は初めてかも ><

293 :名無し娘。:2006/08/15(火) 08:08:58
>>283
今だと吉澤が21で小春ちゃんが14か
当時のいいらさんとののさんでも20と13
小学校分丸々開いている割にはそういうギャップはあまり感じないですよね

年齢差が13というのはあまりに大きく中澤も苦労したんだろうけど
だからこそ端から見てると面白かったとは思いますね

294 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:47:09
>>288
第八夜は九夜や十夜の伏線になっているのかな?
と思って読み返してみましたが
そこまでは言えないようですね
毎回毎回このオープニングは同じなわけですから
作者さんとしもて少し変化をつけたかったのではないでしょうか

部屋を出てもまた同じ部屋っていうのは
よくあるアイデアではあるのですが、ここで使うのは上手いと思いました。

295 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:49:01
>>289
娘。の中にいたときはそこまで意識しなかったですけど
ソロになってみるとやっぱり大変なんだなっていうのは思いました
中澤さんは娘。の頃からソロでやってたので
その辺りは早くからわかっていたのかもしれませんね

296 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:52:54
>>290

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   │   \_\      /_/|
   │  ,、、,、,,,、      ,,、,、、、,,    哀チュン の ネ タ な ど
   │  ヾ;;;;○;;ノ     ゞ;;○;;;ノ     も う い ら ぬ !!
  (;│  ( (      ノ ( (│             …のれす
   │   ) ) ___   ) )
   │  ( (  !V  V!  ( (│
   │   ) ) i'⌒'⌒!   ) )
    \      `ー-‐'   /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

297 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:54:24
>>291
>中澤がもし14歳くらいで娘。に入ったならば
>また別のキャラクターを選んでいたんでしょうね、成功するかは別にして


成功しなかったような気がします。
私はあまり芸能人としての中澤さんを評価してません。
娘。という枠にいつも助けられている印象があるのです。
まあそれはこのお話とはあまり関係ないところですが

298 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:55:23
>>292
この『娘。十夜』が終わったら
他の小説を選んで同じようにやろうと思ってたのですが・・・・・
こんなにテンション上げて読むのはもう難しいかもしれないですね

299 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:56:41
>>293
そういや今は中澤さんや保田さんのように
年齢をいじられる人はいなくなりましたね
まあ年齢いじるのは正直微妙なので(会話がワンパターンになるので)
それはそれで構わないと思うんですけどね

300 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 20:58:14

第九夜  安倍なつみ

301 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:00:51
安倍さん登場ですね
結果的にはこの章がこの物語のハイライトとなったわけですが、
読んでるときはもちろんそんなことは知る由もないわけで
安倍さんの悩みはなんなのかな〜と暢気に読んでおりました

302 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:03:06
246レス目
>私を見つめるなっちの目は三日月みたいに細められている。


安倍さんが悩みを打ち明けるまでちょと間がありまして
その間安倍さんはくすくす笑っているわけです
この安倍さんの笑顔の描写は上手いと思いましたね
本当に目が三日月みたいになりますよね

可愛いなと思う反面、この小説のように悪いように解釈しようと思えば
いくらでも悪く解釈できそうな、そんな不思議な笑顔なんですよね
そういう部分を切り取ってきたこの小説は本当に凄いと思います

303 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:04:58
同じく246レス目
>どんなに見つめ返しても、その中にある感情をうかがい知ることはできない。


これなんかもそうですよね
安倍さんの笑顔はいつもちょっと思わせぶりです
見てる人を苛立たせる力があるような気がします
こういうところをしっかりと描写しているからこそ、
この後の安倍さんの言葉も力を持ってくるんじゃないかと思います

304 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:06:41
248レス目
>なっちの目が大きく細められた。
>とても、かわいい笑顔だった。
>その目を見た時、自分の感じていた不安の正体が「恐怖」だったことに私は気がついた。


いや素敵な描写ですね。特に3行目。
サスペンス映画のような盛り上げ方です。
これだけ盛り上げられたら期待しちゃいますよね。安倍さんの悩みを。
そしてその期待を上回る言葉が出てくることになるわけです

305 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:09:36
そして249-251

安倍さんの悩み?が打ち明けられるわけです。
悩み自体は聞いてみると「ああ、なるほどね」という種類のものですが、
この言葉に至る以前の盛り上げ方とか
安倍さんの悩みの打ち明け方とかが心憎いほど上手いですよね

あくまでシリアス。あくまで本気口調。
逃げないわけです。
そして後藤もこの安倍の言葉から逃げることは許されず、
対峙することを強いられるわけです。

悩みそのものよりもそういう悩みに対するスタンスが
この小説は上手いんじゃないかと感じました。

306 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:10:53
私もこういうのが好きです
なんというか「身もふたもないことをあえてストレートに語らせる」というか。
それを言っちゃあお終いでしょっていうのをあえて言うとか。

変化球よりも剛速球が好きなのかもしれません

307 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:13:20
252レス目
>ごめんなさい。
>でも謝っちゃいけない。


上手い。
全くそのとおりですよね。謝っちゃいけない。
そして誰も助けてくれない
逃げることもできない

私はこういうシチュエーション好きです。
その後でどういう結論が待っているかというのはあまり重要ではなくて
たとえ、その後の結論を作者さんが上手く処理できなかったとしても、
こういう極限状態を描いた小説は大好きなんです。
むき出しの人間性が見えるような気がするんですよね。

308 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:14:37
254レス目

救いの手は安倍さんから差し伸べられます。
いや、救いの手じゃないのかな。
でもこういう結論しかないような気がします。

309 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:16:49
256レス目
>夢でしか本当のこと言えないんだったら、ほんとは夢こそ現実なんじゃないの。


これまた素敵な描写です。
逆説的な表現ってともすれば作者さんの考えを押し付けるような
強引な表現になってしまいがちですが、この表現からは
そんな不自然な印象は受けません。

この小説の舞台は夢の中なわけですが、
それはきっと作者さん自身にとっては現実に近いものなんじゃないですかね
そんな気がします

310 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:20:24
258レス目

そしてこの章のラスト。
他の章とは違ってかなり救いがないような締め方になっています。
なんだかみんなの悩みが後藤さんにのしかかっているようですね
それは後藤さん一人が引っ張っていた当時のモーニング娘。と
かぶせているのでしょうか

私は最初に読んだ時に、ここでこの小説が終わりだと勘違いしてしまいました
いや、だってこれでもう当時のメンバー全員揃ったし。
まあ後藤さんの気持ちが整理されていないんですが、
ここで終わっても小説として成立すると思います

311 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/19(土) 21:21:23
ちなみに私の個人的な意見としては
251の安倍さんの独白は小説としては大変面白いけど
リアリティはあまり感じませんでした

312 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:14:04
第九夜


第七夜までは緩急自在に笑わせて、第八夜でちょっと考えさせて
満を持してのこの第九夜ですわ

313 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:14:45
俺がこの話を読んだ当時でも、安倍×後藤といえば
モ板のどこをみても紛争状態みたいなもので
安倍さんがここの場面に登場するとわかった瞬間から
俺のテンションも一気にヒートアップ!
どうするどうするどうするのーーーーーー!!!1
と史上最大級のワクテカで読み進めて行った挙げ句に

 「後藤( ´D`) テヘィで」

でしたからね
もう読んでるこっち側でどん引きもどん引き(←良い意味でね)
背中にドスーンって釘打たれたような衝撃で
うわっ!これ言っちゃうの?言ってもいいの?
ってさらに読むと

 狂った悲鳴にしか聞こえない笑い声

またキタコレ
アチャー(ノ∀`) やりやがったよこいつはコエーコエー、みたいな

314 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:17:04
もうね、作者さんの思惑通りに踊らされ釣られまくりだったんですよ
当時の俺は
言葉にして俺の衝撃をどれくらい伝えられるかわかんないけど
凄い凄い凄い凄い凄い・・・・・・・・・・凄いわ!!!!くらいの勢い
この第九夜だけ何回読み返したか覚えてないほどです

入りの場面での

 くすくす、くすくす。

ってリフレインから

 『あたしはぁ……』

 聞きたくない。

 『聞きたい』


 不安の正体が「恐怖」だったことに私は気がついた。

この場面までの間の取り方は
まさにジェットコースターが頂上にさしかかった瞬間の
雰囲気に似てるような気がします
このあとは最初に書いてるように
一気に激流に飲み込まれていくよな感じね
夢パートが終わった瞬間、ハァと思わずため息をついて
これはもう天才かもわからんね、と

315 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:18:10
今思えばだけど
この安倍の第九夜も、コメディータッチにしようと思えば
作者さんの力量から考えて充分出来たんじゃないかと思うんですよ
安倍ヲタさんには失礼だけど、ブヒブヒとかそんな感じでね
当時のモ板は安倍×後藤論争が華と言われた時期でしたから
ここまでやっちゃうと荒らされちゃうリスクもあっただろうし
第十夜で出てくるであろういちごまで落としちゃえば
それで充分名作の一つに数えられるだろうし

でもこの第九夜がなければ
俺もここまで語ろうとは思わなかったかもしれないですね

316 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:19:10
うつしよに戻って
後藤がメンバーの悩みについて考え、自分について考える部分で
現実の自分まで振り返らせられるような気がして
なんかもうやりきれなくなってきちゃいました
もう俺の負け完敗、作者さんどうにでもしてぇ! ヒギィ


PCの向こう側の誉さんとSNさんの声を遠くに聞きながら
私の意識は沈んで行った。


行き先は、きっと、あの、夢の中。

317 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:22:07
>>294
伏線にはなってないけど
さりげなく変化の兆しを臭わせる書き方が好きですね
これはやはり中澤の回だからこそなのか
それとも第八夜だからなのか、はわかりませんけども

318 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:29:32
>>296
"//三ミミll;//彡ー、;;;;;;从从从,,ll||lll;;;;;;、- ''",,、 '" ̄ ̄`''' ー、
// /;;;;ッッ从''""  |;;;l|;;;;;;;;;;ll;;;从l| ''",,、-,、 "
゙゙l|/;;;;r''"       |;;;;|l|;;;;;;;;|l;;;从| '";;;;;/
 ||;;;;|       _,、-|;;|'l|;;;;;;;;;l|;;;;;;;;l|;;ヽ;/   い 雑 ケ
ll||ll|;;;', _,,,、- ''"  ,,,、|;;|"l|;;;;;;;;;l|;;;;;;;ヽ;;;;|    い 談 ン
ll l|l',;;;;',  _,,、 ー '"  |;;| l |;;;;;;;;ヽ、;;;;;;ヽ|.    ぞ は シ
}ll| l|',;;;;l''"       ヽ;; ヽ;;彡;;;;;;゙';;;;ミ;|    //    ロ
| l| l||';;;ト、,    ミ、,,;;;;ィ=彡'"ノ´彡''"彡ヽ.  ・・    ウ
リ|| l||;;;;tヽ=;夫,゙ミ'、:彡`'''"´::::-ーー 、彡彡\
.|从ll|;;;;;`'、゙'''"゙l  `゙''彡''"    ..::彡彡:::|\_ __,,,,、 '"
.゙、从lヽ、; ;;',.  |          ゙'::彡彡/l;;;;;;;;llノノ
 ヽ从ヽヽ;;;', j   ー 、      彡// |;;;;;;;;、ll、、゙゙゙从从从
    ゙|,,ll|;;;; j" _,,、 '""    ノ   ::::/ |;;;;;;;;;;| |||| l|;;|゙゙从l |
      ||| | ;;;;゙'、-::);;/_,,,...-;彡´      |;;;;;;;;;;;| ||リ||;;;;;lll 从
      | l| | ; ;;;ヽ"ー- ''''"´,、::     ll|l ::|;;;;l|;;;;;;l|ll|| |l;;;;;;;l| |||
    l゙lll从 ; ;;;;;;;'、 ー ''''"´彡    从:/|;;;|ll|;;;;;;| l| ||/||l|l|||,,
    ヽヽミ≧l ; ;;゙、 了´´     ..::/ ',;;| j;;;;;;l|从||l|从从;;
     ゙''''i゙jjjl|| ; ;;;;', l        /    ゙;| j;;;;;i;;;;;;从;;;;从;;;;
       | l||从;;;;;;;;l ヽ;;:    /      ',|l||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       ',从从;;;;;;;;`゙'''''''''''''"        |.||;;;;;;;/|;;;;;;;;;;;;从
       '、从从ミ、;;;;;;;;;;;;/ ノ`'' 、:::::""''::::: ヽ|、;;;;tヽ;;;/`''
        ヽ、ミミミー、;;;;イ   | `' 、     `゙ーミ/

319 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:33:25
>>298
      \ | /
     ― (m) ─   ピコーン!
        目
   /:::::::::::::::::::::::::::ミゞ
  /:::: 丿::::::ノ::::::::丿::ヾ
  |:::::::::::/::丿:ノノ::ノ::ノ
 丿ノ:::::::丿. へノノ ソ
 丿l^ 、 ノ丿 (・) (・)
  ノ(ヽV (    ,ゝ )
  ソ::.      / _ ll _〉
  丿 ヽ::     ‘ー''/    次は新メン加入や!!
    │  ヽ──│

320 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:43:14
>>303
> 安倍さんの笑顔はいつもちょっと思わせぶりです

俺が好きな安倍の描写は、他にシアターって娘。小説があるんですけど
そこでもこんな風に書かれてるんですよね

「ああ見えて、相当な曲者。近付かないほうがいいよ。」

彼女のヲタがこぞって形容する天使の微笑み
それはそれで真実なのかも知れないですけれど
俺も安倍さんの笑顔の奥には何かもう一つあるような気がしますね
だから安倍卒業看板もあえて赤ちゃんの頃の使ったし (^-^;)

321 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:45:46
>>307
> そして誰も助けてくれない
> 逃げることもできない

痛ぇ、マジ痛ぇ
俺はどっちの立場に立って事もあって
ある時は謝り謝られ、黙ったり黙られたりしたこともあるから
ホント痛ぇよ… ママン

322 :名無し娘。:2006/08/24(木) 12:48:59
>>310
> 他の章とは違ってかなり救いがないような締め方

便宜上は第九夜としてあるけれど
ここから第十夜〜うつしよまでは一つのお話としてリンクされてるから
こういう描き方になっちゃうんでしょうね

> ここで終わっても小説として成立すると思います

いやいや、もし俺がリアルタイムで読んでたら暴動起こす勢いだから
何度も何度も「娘。十夜の作者さんドコー」ってスレ立てまくるから

323 :新宿:2006/08/26(土) 12:32:45
第8夜の最初、後藤がドアを出て行こうとするシーンは
後藤が悩み事を聞きたくないけど諦めて聞くしかない
ということを表しているのかな?

ついこないだこのシーンのことを考えたときに
後藤は見つけても開けないor空いたとしてもわたしは
きっと行かなかっただろうみたいな言葉を入れて
自分から悩みを聞きたがっていると思わせるのも
ありかなーとか思ったんですよ

でも冷静に考えると
最後に胃痛で倒れる前の描写が、
もっと悩みを隠してる姿ってのを受け入れる感じになって
物語として変になっちゃうかも

324 :新宿:2006/08/26(土) 12:33:19
>>273
>後藤は触媒

娘。小説台頭時の後藤はまさにオールマイティで
悪役も良い役もなんでもこなせる書く側にとって
大助かりなキャラでした
それだけに能動的するより引きづられる役が似合ってて
まさに自分では何も起こせない触媒は言い得て妙ですね

325 :名無し娘。:2006/08/26(土) 12:33:48
>>282
>中澤さんにはそれを言う権利がある

むしろ言わないで欲しいなって感じです
狼とかでファンが憶測で5期が戦犯とか言ってるのと
スタッフなんかじゃなく裏側をしっかり見てきた人が
言ってしまうともう終わりな感じがして

実際は時代が違ってるから一概に理由をつけては
いけない気がしますしね
狼では1行で結論書かなきゃだから極論言いますけど

>>287
>中澤はジョーカー

学園ものでは先生、とか決まりきってましたね

326 :新宿:2006/08/26(土) 12:34:32
やっちゃった(タンポポ)


>>289
しかし冷静に考えて、自分が13歳年下にぐちとか
悩みを言うかって言ったらお酒でもないと
言わないかもね
お酒無しなら言うとしても本当の悩みじゃなくて、
小さい子でも結論を出せちゃう悩みとかを言うのかも
もしくは相当弱った時か(^-^;)

>>292
そうそう、こんなにじっくり読むのは久々かも
エスパー真希以来?

327 :新宿:2006/08/26(土) 12:34:57
>>293
>中澤も苦労した

辻と加護の加入が決まったときに言った言葉
「あたし、あかん。そんな小さい子怒れへん」
みたいなのなんですけど
なんか妙に記憶に残ってます

328 :新宿:2006/08/26(土) 12:35:34
>>297
>成功しなかったような気がします。

これまさに大企業に入社して守られてしまって
個々で実力を磨かなかった代償が来てる感じです

藤本や松浦、ソニンのような土壇場の強さと言うか
いきなり話を振られてもきちっと答えられるって事は
本当に大事なことだなって

何度も言ってることですが
高橋には歌と踊りをまかせるから
ここはひとつ将来のリーダー・ガキさんに頑張って
欲しいです

( ・e・)<ビルに行くんです。で、次のビルへ・・・

329 :新宿:2006/08/26(土) 13:32:25
第九夜 なっち

個人的に伝説に残るグループにはふたりのカリスマが
居ることが多いと思ってました。いやマジで
そしてエピソードを想うだけでぞくぞくしたこともありました
ビートルズにジョンとポール、
ローリングストーンズにミック・ジャガーとキース・リチャード、
ピストルズにジョン・ライドンとシド・ヴィシャス
BOOWYに氷室と布袋
そしてモーニング娘。にはなっちと後藤

当時から仲良かったとエッセイでふたりとも言ってますが
周りは対立・比較の方向で動いていて
娘。小説としてもそのほうが熱く盛り上がれて
良かったです(^-^;)
モーニング娘。の短い歴史ではありますが、
2TOPの対立という構図がもっとも絵になったふたりでした

330 :新宿:2006/08/26(土) 13:32:53
雑談スレなんかではこのふたりのヲタが
競いあっているかのような構図になっていたし、
たとえ石川がモー板ではネタスレ女王かのように
スレ乱立してたけれど、自分達が一般人と違うと
認識していた私達は
一般人気&知名度はダントツこのふたりだと
思っていたと思います

そんなこんなで第九夜

331 :新宿:2006/08/26(土) 13:33:15
>>244
>「なっちはないけどね。悩みなんて」

ここがなっちらしいなと思いました
悩みなんかないよー、あ、でもね・・・みたいなことを
天然でやってのける感じ


>>246
>その中にある感情をうかがい知ることはできない。

なっちはいつから天使と呼ばれたんだろう?
私が2chに来た2001年4月にはもう天使だった気がする

改めて過去の資料を見るとなっちは別にいつも
笑っているわけじゃなかった
なのに思い浮かべる顔は微笑みを浮かべてることが
多い気がする

332 :新宿:2006/08/26(土) 13:33:43
>>246
>圧迫感を胃のあたりに感じる。

ノノ*^ー^)<あっぱく感があるよね・・・

333 :新宿:2006/08/26(土) 13:34:07
>>249
>「後藤( ´D`) テヘィで」

ここに至るまで後藤の心情で危うい感じが伝えられてて、
最後の言葉がなっちから出てくる
そりゃ相手から言われるに決まってるんだけど、やっぱり怖い

なっちと後藤、この当時18歳と14歳
芸能界に入って3年と1年の子達だし、何よりまだ若いけど
だんだんと人気がなくなっていくバンドが
独りの新人エースの力で立ち直り(したようにも見えた)、
顔とまで呼ばれたそれまでのエースと対立する
それはヲタが求めた構図だったんですが、
熱くさせられましたね(^-^;)

334 :新宿:2006/08/26(土) 13:34:45
>>256
>夢でしか本当のこと言えないんだったら、
>ほんとは夢こそ現実なんじゃないの。

娘。小説には残念なことに名台詞というか
印象に残る言い回しが少ないんですが、
この言葉はすごく好きでした。趣も含蓄もある感じ

シアターくらいかな、印象に残る言い回しが多かったのは

335 :新宿:2006/08/26(土) 13:35:19
>>258
>行き先は、きっと、あの、夢の中。

この258のレスは改めて読み直すと凄いですね
読みやすさと流れの上手さとまとめの上手さと怖さがある

昔どこかでミスチルのシングルに対してのコメントで
「1つの曲に言葉を盛り込み過ぎてて、
 通常だったらこの1部分でシングル1曲にする。
 彼らは(そうして曲をたくさん作って)儲けることなんて
 どうでも良いんだろう」
みたいなのを聞いたのですが、何となくその感じ

なっちの言葉で今まで溜め込んだ胃痛がはじけるのに
心情も描写も少なめ
書く時ってこういうときこそ内面描写に凝っちゃって
むだに長くしてしまいそうなのに、それを抑えてる

336 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 20:51:25
>>314
>まさにジェットコースターが頂上にさしかかった瞬間の
>雰囲気に似てるような気がします



盛り上げ方がすんごい上手いですよね
私はこういう書き方できないんですよ
書きたいことから書いちゃう
「ためる」ってことができないんです
だからそういう文章に出会うと感心しちゃいますね

337 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 20:52:33
>>315
>当時のモ板は安倍×後藤論争が華と言われた時期でしたから


これ全然知らなかったなあ。
当時は2ちゃんのことも全然知らなかったし。
テレビで見る安倍と後藤は普通に仲良くしてたし。
あまり殺伐感を感じたことはありませんでしたね。

338 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 20:56:26
>>316
第九夜は「うつしよ」の文章も上手いですよね
夢の中とつかがっているというか夢がまだ覚めていないというか
そういうスタンスで書いているのがとても上手いと思いました

このあたりも第九夜が他の章とちょっと違うところかもしれませんね

339 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 20:59:13
>>318          ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
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       i.:.:.:.:.:.:.:.:.弋''' `弋    ´        ソ.:.:.:.:.:.:.:.:|    AAを描いている哀チュンが好きなのー
       i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノソゞ曳ア                 }.:.:.:.:.:.:.:.:リ
         !.:.:.:.:.:.:.:.:!        ,              |.:.:.:.:.:.:.:.:i
       !.:.:.:.:.:.:.:.:\      、,、 丶'       }.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
          ! .:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ        _,        /!.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
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         ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ     ゙    ,ノ   !.:.:.:.:.:.:.:.:i
        ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` 、   _ ,.∠  / ヤ.:.:.:.:.:.:.:i
      〆:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  弋   /   [_.:.:.:.:.:ヽ 、
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   ノ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ    ュ  ネ     ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\

340 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:02:21
>>320
>俺も安倍さんの笑顔の奥には何かもう一つあるような気がしますね


これはね、2ちゃんに来る前からずっとそう思っていました。
もうサマナイとかそれくらいの頃からそう感じてましたね。
あの年代のアイドルではちょっと珍しかったです。
当時はまだアイドルが腹黒さを出したりするような状況ではなかったですし。
でも安倍さんは何か他の人とはちょっと違う黒さを感じさせてくれる存在でしたね。

何度か書いていますが、私はふるさとが発売された後、
安倍さんはあっさりとモーニング娘。を捨ててソロになるものと思っていましたよ。
そう感じたのもどこか安倍さんに黒さを感じていたからでしょうね。

341 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:03:18
>>321
謝る方も痛いけど謝られる方も痛いよね
自分が悪くないのになぜか自分が悪いような気になったり。
まあ、いろいろあります

342 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:04:23
>>322
そうか!
当たり前だけどタイトルは「娘。十夜」だった。
でも当時のメンバーは後藤さんを抜いたら9人ですからね
もしも私がこの小説をリアルタイムで読んでいたら
「あれ?次はどうするんだろう?」と思ったかもしれません。

343 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:07:03
>>324
>それだけに能動的するより引きづられる役が似合ってて


確かに後藤さんは受動的なキャラですね
本物の後藤さんも「やる気がなさそう」というのが
一つのパブリックイメージになっていますし

そうか。言われてみれば後藤さんは使い易いキャラかも
でも私は小説ではほとんど使ったことないですね
一回くらい書いてみたかったな

344 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:09:20
>>325
これね。確かにSNさんの言う通りで、
中澤さんが言う権利があるっていうのはやはり
今の娘。メンバー本人達に面と向かってのことで
テレビみたいな公の場では言うべきではないんでしょうね

なんか狼では娘。ドキュのスタッフ?みたいな人達が
ネットラジオで色々と言っていたみたいですが(聞いてないのでよく知らない)
ああいうのは感じ良くないですね。

345 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:11:31
>>328
>藤本や松浦、ソニンのような土壇場の強さと言うか
>いきなり話を振られてもきちっと答えられるって事は
>本当に大事なことだなって


これはもう本当に何百回も思いましたね。
娘。のメンバーは本当にちゃんとした受け答えができない。
なんとかしてほしいものです。
それはヲタになる前もなった後も全然変わらずそう思いますね。

でもヲタさんはやっぱり優しいというか娘。メンバーのトークに対する
ハードルが低いですね。全然低いです。
甘やかされてるっていうのは事務所もそうなんですが、
ファンに甘やかされてるっていうのもあるかと思いますね。

346 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:13:03
>>329
>BOOWYに氷室と布袋
>そしてモーニング娘。にはなっちと後藤


これいいですね。
私は最初は断然なっち派でしたね。
「後藤あっち行け!]って思ってました。
でも後藤がエース格じゃなかったらそうは思わなかったわけで
やっぱりダブルエースってのはあまり関心のない層の耳目をも集める存在なんでしょうね

347 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:13:52
>>330
>一般人気&知名度はダントツこのふたりだと
>思っていたと思います


ダントツでしたね
私は2ちゃんに来るまで石川のことは知りませんでした

348 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:17:16
>>331
安倍さん思わせぶりですよね
でも私はどうしても安倍さんが天然には見えないのですが。
でも2ちゃんの人は結構安倍さんが天然だと思ってますよね。
あれなんでだろう。
私には計算しているようにしか見えないんだけどなあ。

349 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:18:42
>>333
>なっちと後藤、この当時18歳と14歳
>芸能界に入って3年と1年の子達だし、何よりまだ若いけど


うわ。
そういう視点では見ていなかったですね。
私の中では二人とも既にスーパースターですよ。
テレビではこの小説みたいな脆さは見せないですしね。
まあだからこそ小説が面白く感じられるのでしょうが。

350 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:21:30
>>335
>読みやすさと流れの上手さとまとめの上手さと怖さがある


この最後の「怖さ」っていうのが凄いですよね
私は自分に小説で「怖さ」を出そうと思ったことは少ないんですが、
それは笑わそうとするのとはまた違う難しさがあります。
笑いは滑ってもまあそれはそれで一つの笑いなんですが、
怖さは失敗したら何も残らないというかなんというか。

でもビシッとした文章に出会うと本当に鳥肌が立ちますね
それは市販の小説でもネットの娘。小説でも同じことです。

351 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/26(土) 21:27:22
>>326
なんでこのスレ上がってるんだろうと思ったら・・・・・
今ようやく「やっちゃった」の意味がわかりました!

352 :新宿:2006/08/27(日) 20:21:21
>>301
多分みんなそうだったんじゃないかと思いますよ
これまでの流れからのんびり読み進めて
で、読み終わってぞくぞくしたって言うね(^-^;)

>>302
>そんな不思議な笑顔なんですよね
つんく♂も安倍の笑顔は怖いって
モーニング娘。×つんく♂か何かで言ってたのを
思い出しました
こういう意味合いではなかった気がしますけど

>>305
>後藤もこの安倍の言葉から逃げることは許されず
笑顔なのに本心で「テヘィ」なんて言われるなんて
まずないですよね
(どうせ消されるから自分からテヘテヘと書きました)
そして理不尽とは片付けられない、
心当たりとまではいかないまでも言い返すことも
謝ることもできないしちゃいけない
これ嫌なシーンですね(^-^;)自分だったらどうしよう?って思う

>>308
>こういう結論しかない
なっちの中にはもうひとりのなっちが居ます
じゃないけど、どちらもなっちも本心なんですよね
そう考えるとなっちも胃痛になってそうな気がする(^-^;)

>>310
>ここで終わっても小説として成立すると思います
個人的には市井を出すならそれもありかなと思いました
市井に何にも思い入れないもんで、もう過去の人の
市井に救われるなら・・・ってね
でも作者さんにとっては市井の脱退はかなり
ひきずってたらしいのでこういう結末しかなかったのかも

353 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:06:50
>>352
>多分みんなそうだったんじゃないかと思いますよ
>これまでの流れからのんびり読み進めて
>で、読み終わってぞくぞくしたって言うね(^-^;)


これ作者さんは第一夜を書いたときから計算してたのかな?
だとしたら凄いですよね

354 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:08:34
>>352
>なっちの中にはもうひとりのなっちが居ます
>じゃないけど、どちらもなっちも本心なんですよね
>そう考えるとなっちも胃痛になってそうな気がする(^-^;)


こういう心理的葛藤を描いた小説が好きです
ついつい感情移入しちゃうんですよね
SNさんも書いてますけど「自分だったらどうしよう?」って考えてしまいます。
そういう風に読者に考えさせるのって難しいんですけどね。
自分が小説を書くときにそうしようと思ってもなかなか上手くいきません。

355 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:09:42

第十夜  市井紗耶香

356 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:11:30
第十夜です
タイトルからしてもこれが最終話とわかりますよね

私はこういう構成が好きなんです。
「この話はここで終わるんだよ」というのを読者さんに
あらかじめ示唆しているような構成ですね。

そういう構成だとラストに向かってどんどん盛り上がっていきますし、
話に引き込まれていくんですよね。
そしてもちろん「ラストはどうなるんだろう?」という楽しみもありますし。

357 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:14:14
283レス目


第十夜はそういった期待にたがわぬオープニングを見せます。
いつもとは違ったオープニング。
これだけでドキドキしてしまいますよね。
第九夜まで全く同じオープニングだったことがここで生きています。

こういう風にずっと同じパターンを使っていて、
ここぞというところで変化させるパターンというのも私は好きです。
このパターンは自分が書くときにもよく使いますし。

358 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:15:58
286レス目


シリアスだった第九夜からは一転して
第十話の市井さんの登場シーンはどこかコミカルです。
でもだからといってこのお話がおちゃらけたものになると想像する人はいないでしょう。
私もきっとシリアスなお話になると想像しながら読み進めていました。

359 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:19:00
289レス目


このレスで市井が後藤の悩みを聞きに来たことがわかります。
これまでずっとメンバーの悩みを聞いてきた後藤が
最後には悩みを打ち明ける側に回る。
それはパターンとしてはさして珍しいものではないのかもしれませんが、
これを読んだ時私は素直に「上手いな」と思いました。

なんだか上手い具合に最終話っぽくなりそうじゃないか

ちょっと偉そうかもしれませんが、
このレスを読んでそう思ったものです。

360 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:21:53
290レス目
>すぐに私の顔から手を離すと、市井ちゃんはギターをあちこちにぶつけながら
>椅子に座りなおす。


細かいけど上手い。
ギターをあちこちぶつけながらって・・・・・おい!みたいな。
シリアスな話なんですけどこういう描写がいちいち面白いですね
私はシリアスなお話はシリアスな描写しかしちゃいけないと思っていたんですが。

この「娘。十夜」を読んで、シリアスなお話にだって
笑える描写を差し挟んでも全然問題ない、むしろちょっとした
アクセントになって良いんだな、ということを学ばされましたよ。

361 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:26:07
298レス目



安倍さんと後藤さんのやりとりも相当インパクトありましたけど
この最後の2行がこの小説のハイライトなのかなあと
読んでいたときはそう思いました。
空白にするのはちょっと卑怯かな?とも思いましたけど。

362 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:28:43
301レス目


このレスで後藤と市井が「うつしよ」で会話を始めます。
これ、凄いなあと思いましたよ。
夢の中で終わらせないのですね。
夢の中の会話で終わらせる方が絶対に簡単だと思いますよ。

現実の会話で答を見つけるのはかなりシビアなんじゃないでしょうか。
この作者さんは最後に作品のハードル上げてきたなあと読んだときそう思いました。

363 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:30:47
305レス目
>後藤意識が戻ってよかったの歌〜、といきなり叫ぶと、

>♪よかったよかったよかったなーん、
>とかなんとかデタラメな歌を口ずさみ、ギターをじゃかじゃかいわせる市井ちゃん。


ああ。あくまで面白いですね。
私はヲタになるのが遅かったので市井さんの性格については
全く知りません。全くです。
市井さんが好きな人はこの市井さんを読んでどう思ったのかな?
本物の市井さんもこんな感じなのかな?

364 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:32:06
306レス目


一つ目の段落の描写が秀逸ですね。
特に最後の一行。
こういう文章を読むとああ小説読んでよかったって思いますよね

365 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:34:23
そして307レス目


306レス目からの流れを受けて、
後藤さんは綺麗に自分の中で決着をつけます。
最後の一行も心憎いですよね
こんな複雑な小説をここまでうまく纏め上げるなんて信じられません。
ここまで納得のいくラストを書いてもらえるとは思いませんでしたもん。

でもまだもう少し小説は続くのですね。

366 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:37:50
308レス目


ここから安倍さんが出てきて市井さんとの会話が始まります。
正直に言ってこのパートは読んでいてかなり違和感ありました。
この小説は私にとっては「後藤さんの小説」でしたから。
作者さんにとっては「なちごま小説」だったのでしょうか。
あの激しい第九夜の余韻を引っ張っているようですよね。
作者さん自身が安倍さんにも救いを与えたかった。そんな風に感じました。

367 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:41:33
そして315レス目


作者さんの後書きが書かれています。
やっぱり作者さんにとっても第九夜が大きかったようですね。
私自身は第十夜が浮いているとは思いません。
でも最後の市井と安倍のやりとりはちょっと浮いてると思いますけどね。

そういえば私は市井と安倍のからみなんてのも一度も見たことないですね
二人の会話に違和感を感じたのも単純にそういうことかもしれません

でもこの小説を読んで少しだけ市井さんのことが好きになりました。

368 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2006/08/29(火) 20:43:04
なにはともあれ

5年余の時を超えて作者さんにお礼が言いたいですね。

楽しい小説をありがとうございました。

と。

369 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:14:03
第十夜

いちごまキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!

今となっては欠片さえも見つからないいちごま話であるけれど
この2000年当時ではいちごま繚乱期ともいうべき
なんと華々しい時代であったことよ
娘。たちはついに最盛期を迎え
その頂点だった瞬間に電撃的に脱退した市井紗耶香
激しく輝く太陽に負けまいと自らの能力の限界まで高みに上り詰め
そして散っていったイカロスさながらに
強烈な印象を残して去っていった青色パーカーの君は
在野に下った今もこうして残り火を探し続ける我々の間で
語り継がれていることを知らぬまま幸せに暮らしていることだろうか

いやまあ現役時代のいちごまを知らない世代だからこそ
こうやって美しい話にしたがるもんなんですよね っと (^-^)

370 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:14:38
そんなわけで第十夜
俺の市井紗耶香のイメージってのはどうしても
後藤の師匠でありスーパーマンである市井総統(@我が闘争)なんですね
娘。小説四大名作の一つとされる時かけはちょっと忘れちゃったけど
後藤の師匠は偉大であってほしいという願望があるのかもしれないです

しかしこの第十夜のいちーちゃんは軽い
ほんとお気楽で無責任でパッパラパーなノリで登場しちゃうわけだ
ラインハルトに対するキルヒアイス的な展開を想像していた俺にとって
ヽ(`Д´)ノウワァァァンこんなのいちごまじゃないやいヽ(`Д´)ノバーヤバーヤ!!
と理不尽な怒りを覚えたものです

しかしそこはほれ、やっぱいちごまいちごまてなもんで

371 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:15:08
289

 「きっと私は聞きに来たんだ」

 「後藤の、お話をさ。
  あんたの番なんだよ。
  だから、ゆっていいんだよ」

キタキタキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!

感涙、そして号泣
普段は泰然自若とした娘。の大エースである後藤が
唯一自分をさらけ出せる魂のパートナーは
やっぱいちーちゃんじゃなきゃあり得ないし

372 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:15:55
291からの二人は、在りし日の教育係時代の二人に戻ったような柔らかな空間が


 市井ちゃんはなんだか楽しそうだ。

 うながす声はやさしい。

 思わず出たキツイ響きを軽く聞き流して、市井ちゃんは言う。
 「だって言えないから悩んでんだよ。違う?」

 ますます泣きたくなる。
 なつかしいとか嬉しいじゃなく、なでられる側からなでる側になってしまった私には、
 その感触がもう気恥ずかしくなってしまったことに。


これだよ!
これこそが俺のいちごまなんだよ、わかるか? おい!!1

みたいなね、かなり熱くキモくなってまいりましたが…

373 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:16:43
でまあ289の 『        』  ←これ
AA系ネタ書きらしく分析すれば全角8文字分のスペースがあるわけなんですなここに
半角もユニコード文字も使ってないから正味全角8文字

ではここに入る台詞は何か?
現国の問題みたいな話になっちゃって無粋なのかもしれないけど


問1.) 作者が考えた後藤真希の台詞を埋め
     その答えを100字以内で解説しなさい      (20点)


こんな感じだったか
まあ普通に考えれば『市井ちゃん、好き』か ニャハッハー
真面目にやれ俺

でもこうやって妄想を繰り広げまくれるのも娘。小説の醍醐味だよねー、ねー

374 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:17:05
そしてうつしよでもやっぱりいちごまいちごま

306


 脱退の時、急にそんなこと言い出した時、正直めっちゃムカついた。
 実は今もムカついてる。うまく話せない。
 だけど言わない。困らせたくないからだ。


この描き方がスンゲー勢いでらいすっき

375 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:17:36
そしてさらにもうちょっとだけ続くんじゃよ のいちなち話

これはどうなのかなと思いますね、当時も今このときも
出来るなら十夜うつしよからユメミテネムレで終わった方が良いような気がする
第九夜の激しさを収めるために当時無くてはならないことだったのか
引っ張るなら引っ張るでもっとはっきりと決着をつけてもいいとも思えるんだけど
余韻を引きずらせて曖昧に終えたいと、作者さんが考えたのかもしれんね


てなわけで \(^o^)/オワタ

376 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:23:36
いや本当に何度読んでも味がある名作中の名作だと思いますよ
この娘。十夜という作品は

出来れば切に新・娘十夜を読んでみたいと願うものですが
次スレがないからこそ美しいのかもしれんね…

377 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:29:44
>>329
> ふたりのカリスマ

なるほどー!
ケンに対するシンでありラオウみたいなもんなんですな
仲良きことは美しき哉を求めるしかない今の娘。たちではあるけれど
TOPに立つものは厳しく激しくあってほしいと願う気持ちは今でも持ってます
なちごまは二人が激しく競い合ったが故に
美しい輝きを放ち続けられたのかもしれないですね

378 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:33:22
>>331
> 思い浮かべる顔は微笑みを浮かべてることが多い気がする

いやこれは安倍ヲタだからじゃねえすか?
俺はいつもキッとした時の目力が印象に残ってますよ
顔文字(●´ー`●)の印象はそっちになりますけれど

379 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:40:30
>>333
> それはヲタが求めた構図

そうそう、我々モヲタは常に戦いを欲しているのですよ
小さな諍いを全土を巻き込む戦乱にまで持ち上げなければ
生きていく証になり得ないのですよ
今では規模こそ小さくなりましたが
オリメン時代から連綿と続く、生粋の戦闘民族であるモヲタの宿命ですな

380 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:42:53
>>339
お願いですからクリーチャー貼るのヤメテクラシャイ!! (つД`)
ネタ書けないからAAくらいはボチボチやっていこうかな、と

381 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:47:23
>>328,345
もうねえ、全部5期のせいだと思うよこれは
あいつらが全然動かないおかげで全部後ろにしわ寄せがきてってるもん

> ファンに甘やかされてるっていうのもあるかと思いますね。

つうか、もう諦めたよ俺は
いつの頃からか、全てを受け入れるしかないなと思ってます


382 :名無し娘。:2006/09/03(日) 01:54:29
>>352
> つんく♂も安倍の笑顔は怖いって

SNさんは見たかわかんないけど
「たからもの」っていうGyaOだったかのドラマで
安倍さんと別れる彼氏の気持ちが
これなんじゃないかと思うわけですよ

安倍さんががんばってがんばって一人で背負って
彼氏の前では笑顔を絶やさないで
ずっと愛してくれてる姿を見せつけられると
こっち側は息が詰まっちゃうんですよね
こいつは俺に何を求めてるのか、なんで笑ってられるのかってね

実際の安倍さんはまた違う性格なんだろうとは思うけど
あのドラマで見せる安倍さんの笑顔は怖い一面を表していたと思います

383 :名無し娘。:2006/09/03(日) 02:02:30
>>365-366
だよねえ、第十夜〜うつしよでとってもきれいに落としてるのに
なぜここで安倍×市井になるのか、どうしても納得いかないんですよ
偉い絵描きさんは計算して完璧に描き上げた作品に一つ加えることで
含みを持たせるって何かで読んだような記憶があるんだけど
そういう効果を狙って書いたのかなと穿った見方をしちゃいますよ うーん

作者さん、偉そうな書き方してすいませんすいません

384 :名無し娘。:2006/09/03(日) 02:04:45
>>368
今なお多くの娘。ヲタたちが支持してる作品ですからね
本当に作者さんに、この娘。十夜を書いていただいて
ありがとう(●´ー`●)という気持ちですよ俺も

385 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/12(木) 19:17:51



386 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/12(木) 19:18:03
ここ再利用しようかと思うんですけど

387 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/12(木) 19:19:33
ここで飼育の小説(企画に参加してる短編)の感想とか書こうと思うんですけど
どうですかね?

どこか板で飼育に詳しい人に教えてほしいんですけど
あれって飼育のスレに書くべきなんですかね
でもすっごい長いし
すっごい個人的な感想だし

388 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/12(木) 19:20:39
「ここでやろうぜ!」っていうシイカーの人がいたらここでやろうかなと思っています

最近どこかさんがいないのでどうしようかなーと思っていたんですが
締め切りも近そうだし
賛成してくれる人がいたら見切り発車したいと思います

389 :ん?悔しいの?:2007/07/13(金) 07:34:01
どこかさんいないのかな

390 :新宿:2007/07/13(金) 21:33:58
>あれって飼育のスレに書くべきなんですかね

べきって程ではないよ
いろんな人が自分のblogに書き始めた理由は
作品の感想以外の話も書くってのが大きいと思います
批判多目とか作者予想とか他の似た話と比較とか
そういうのがないならSEEKに書くのも良いのかも

391 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/13(金) 23:26:01
批判ちっくなところもあるからここに書こうかなー
と思ったので

392 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/13(金) 23:26:36
新宿さんは自分のブログに書くの?
自分のブログ持ってる人って自由度が高いから羨ましいですね

393 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/13(金) 23:27:07
みきれなさんとかも自分のブログに書くのかな

394 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/13(金) 23:28:42
あと点数つけるのもよくわかんないんですけど
あれって誰でも参加していいんですかね?

395 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/13(金) 23:37:08
自分のブログに感想書くのと
飼育のスレに感想書くのと

両方やってる人もいるみたいですね
色々あって面白いです

396 :新宿:2007/07/14(土) 00:39:54
>>392
私はブログに旬な娘。小説の話題はかかないよ!
いつだって懐古がモットーだから(^_^ )

397 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 01:33:48
>>396
じゃあ新宿さんもここに感想書くとか。

いやまあとにかく私はここに飼育の企画作品の感想を書くことにしたので
よかったら読んでくださいな。

398 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:35:01



399 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:38:24
http://mseek.s47.xrea.com/pacifico/

今、飼育でやっている企画に参加した小説の感想を書いてみます。
テーマは「色」です。

ちなみに私は参加していません。
書く時間がなかった、 まだルールがよくわからなかった、お題が難しかった、
などが参加しなかった主な理由です。

でもこれ参加してたら感想書きにくいですよね。
あれって名無しで参加するのがルールみたい(ですよね?)ですし。
おそらく投票が終わってからカミングアウトするんですよね?
参加した人はカミングアウトが終わってから感想を書くのかしら。

400 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:40:12
01 突然


>雨女で雨嫌い

>日陰が急に日向に変わるみたいに

上の二つの表現は上手いなと思いました。
でも全体的にちょっと文章に凝り過ぎているように感じました。
もっと簡素な表現でまとめてもよかったのではないでしょうか。
凝った表現を使いたくなる気持ちはよくわかるのですが、
読者の立場から言わせてもらえれば、そういう表現が
増えれば増えるほど文章は読みにくくなってしまうのです。
凝った表現は最小限度に押さえるのが最も効果的な方法だと思います。

ストーリーですがこれがかなりとっつきにくい。
なるほど最後の収束は非常に美しく、そこまでいけば
「ああ、こういう話が書きたかったんだね」と理解できるのですが、
そのラストに至るまで、かなり辛抱しながら読まないといけない。
やや厳しい意見ですが、これが企画の中の一小説でなければ、
最初の章で読むのを断念したかもしれません。

まあでも最後の一節に込められた思いの強さはなかなかのものでした。
きっと作者さんにとっては誉め言葉にならないでしょうが、
「我慢して最後まで読んでよかったあ」というのが私の正直な感想です。

あ、そうだ。
この小説、あんまり「色」には関係ないんじゃないですか?
確かにところどころに色の描写はあるのですが・・・・・
少なくとも「この小説の最も魅力的な部分」と「色」は無関係だと思います。

401 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:40:34
02 こいのいろ、あいいろ


えっとですね。
さすがにこれは「ない」んじゃないでしょうか。
私はこういう小説は評価できません。


道重が、後藤と付き合って、別れた。


私がこの小説から受け取ることができたのはこれだけでした。
小説が小説である以上、そこにはストーリーだけではない、
何らかのプラスアルファが必要だと思います。

402 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:41:03
03 スパイシィ・レッド


不覚にも「B型」という言葉が出てくるまで気付きませんでした。
私はこの小説はそのサプライズ(と言うとやや大袈裟ですが)が全てだと思っています。
吸血鬼、というアイデアは言われてみれば普通のアイデアなのですが、
コロンブスの卵というか、非常に秀逸なアイデアだと思いました。

ただもう少し話を広げてもよかったように思います。
メンバーによって味が違うという部分を「色」とからめて
もっと広げることができたなら、素晴らしい小説になったのではないでしょうか。


403 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:41:47
04 カラフルライフ


「色」というテーマを真正面から扱っているところは好感度大です。
各メンバーを色に当てはめて描写していく。
まさに王道。
もし私がこの企画に参加していたなら、
きっとこの小説と同じようなアプローチで書いていたと思います。

でもこの手法を使うとそれに合ったストーリーを作るのが難しい。
下手をするとただ「このメンバーはこんな色だよね」ということを
描写するだけで終わってしまうかもしれません。
その点、この小説は非常に上手く最後をまとめています。
正直、このまとめ方は非常に感心しました。

この最後の会話文だけだったら、
なんの変哲もない文章というか、ネタにすらならないのですが、
それを上手く「色」を使った文章の補足に使っている。
見た目以上にテクニックを駆使してる小説だと感じました。

404 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:42:09
05 モノトーンの世界


これも02の小説と同じで、私は全然評価できません。


嗣永さんが車にぶつかった。


私がこの小説から受け取ることができたのは
これだけでした。

あともう一つ。
雪景色を「モノトーン」と表現するのはかなり抵抗があります。
伝えたいイメージはよくわかるのですが、
私が実際に目にした雪景色は、やはりいつだって「白一色」でした。
まあこれは非常に個人的な意見かもしれませんが。

405 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:42:30
07 a clear tone


>私の名前は小川麻琴。


この一行目の書き出しはどうしても好きになれない。
他にもかなり説明調の文章が多くて困った。
読みにくい、というわけではないのだが、説明調の文章は読んでいて萎える。
この小説はストーリーうんぬんを読む小説というよりは
文章の端々に散りばめられているギャグを楽しむ小説だと思いますが、
そのギャグもやや弱いかなという印象でした。

ギャグにしてもストーリーにしても、
読者の予想・想像を裏切るような発想を見せることが大事だと思うんです。
この小説は、その点でやや素直すぎるという感じがしました。
読んでいて「ああ、なるほどね」と納得できるものばかりで、
「そうくるか!」と突っ込みたくなるような場所はあまりありませんでした。

406 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:42:56
08 天を織る


この小説は02や05とは全然違った意味で評価できません。

この作者さんは、言葉の力だけで
読者にインパクトを与えようとしているんだと想像しますが、
その試みが上手くいってるとは思えません。
結果として読者を置き去りにしてしまったのではないでしょうか?
少なくとも私は、これらの文章から何かをイメージ化することはできませんでした。

これは私の個人的な意見なのですが、文章にとって大事なのは
単語一つの煌びやかさではなく、単語同士のコンビネーションだと思うのです。
素晴らしい文章というのは言うまでもなく、1+1が5にも6にもなります。
この小説の文章には思わせぶりな単語がいくつも使われていますが、
それらが1+1+1=3にはならずに、1のままのように感じます。
1のままというか、1+1+1のままなんです。
ブツ切りなんです。
イメージ化できなかった、というのはそういう意味です。

私はこういう文章は好きではありません。

407 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:43:20
09 白い記憶


まず手始めに、
娘。小説を書いている人にとっては「何をいまさら」というようなことを書く。


私はこの小説の序盤を読んでいて最初に思ったのは
「なんで王国っていう設定にする必然性があるんだろう?」ということでした。
別に現代日本が舞台でも構わない話だし、それならそっちを舞台にして
話を書いた方がリアリティがあっていいんじゃないかと思ったんです。

でも途中からお話はアンリアルな色を強めていく。
そこで思った。
「なるほど!アンリアルな設定で書く強みはここにあったのか!」と。

私も小説を書いているわけですが、いつも困るのは、
現実社会という制約の中でお話を書くのは非常に難しい、ということ。
現実社会ゆえに想像しやすいし、余計な説明をしなくても済むという
メリットがある反面、あまり現実と乖離した設定は使えないというデメリットもある。
そこでいつも悩むのです。
「この設定は、現実の社会ではあり得ないよなあ・・・・」と。
(例えば中学生が一人暮らしをするとか。そのレベルの話です)

でもそこで舞台を「王国」とか架空の場所にしてしまえば
そういった問題が一気に解決されてしまうのです。
架空の国だから、ルールは自分で好きなように決められるわけです。

私はこれまで、なぜ娘。小説がここまでアンリアルな設定で
書かれているのかずっと不思議に思っていました。
私自身はリアルな設定で書くことがほとんどで、
アンリアルで書く必然性を感じたことはありませんでした。
だってアンリアルにしてしまえば「モーニング娘。」を使う必然性が薄れますし。
でもそれは間違いだったのかもしれませんね。
アンリアルな設定でも人物像をしっかりと書くことができれば、
ハロプロメンバーを使う必然性はあると思います。



もの凄く前書きが長くなりました。
この小説ですが、非常に読みやすく、話に入っていきやすかったです。
「色」に関係あるかというとちょっと微妙ですが。
記憶の空白を「白」にもっていくというのは・・・・・
ギリギリセーフか。ギリギリアウトか。なんとも微妙です。

とにかくこの小説の秀逸なところは「読みやすい」の一言に尽きます。
読みやすいとは、ただ「文章が平易である」ということではありません。
ストーリーの展開がスムースで、登場人物の動きもスムース。
そして会話にも無理がない。不自然さがない。
でも決して話が平べったくなることはなく、起伏に富んだものになっている。
お話の中にぐいぐいと引き込まれていくんですよね。
読んでいて楽しい小説でした。

そしてもちろん病気の設定も秀逸だったと思います。
記憶が消えていく過程の描写も、読者が思う以上に難しかったと思いますが、
無理なくまとめあげている辺りに作者の力量の高さを感じました。
まあリアル、アンリアルという視点から考えて、
この小説にモーニング娘。メンバーを使う必然性があったかといえば
全然ないと思うのですが、それは重箱の隅をつつくような指摘でしょう。

ただ一つ物足りなさを感じたのはラストのセンテンスです。
ちょっと普通の終わり方だなあと。
もう一つ何か読み手の感情を盛り上げるような
言葉なりエピソードなりがあれば完璧な仕上げだったと思います。

408 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:43:41
10 million memories

>「ももちってばカレーで目のまわり黄色くなってる」


こういう文章は好きです。
ていうかこういう文章がなかったら、小説って楽しくないと思います。

小説の内容ですが、こういうアイデアは好きです
これが珍しいアイデアかというと、きっと商業小説の世界なんかでは
特に珍しいアイデアではないのかもしれませんが、
娘。小説で見るならば、とても斬新なものに映ります。

そして最後のツーセンテンス。
とても素晴らしいと思います。
こういう文章が最後にあることで、そこまでの文章も
一気に輝きが増すというか、意味が深まるような気がします。

とても素晴らしい小説だと思います。
でもこの小説の趣旨は「色」とは全く関係ないんじゃないですか?
どこに関係があるのか、私にはわかりませんでした。

409 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:44:00
11 怪物君の空


ええっと。この小説も「色」と全然関係なくないですか?
いや、勿論小説の中に色を意味する単語は出てくるのですが・・・・・
小説の主題そのものとは全然関係ないと思うのです。
ただ出すだけで良いものなのでしょうか?
もしかして飼育の企画のお題ってそういうものなのでしょうか?
私にはよくわかりません。

小説ですがあんまり感情移入できませんでした。
私は戦争ものに一番大事なものは「絶望感」だと思うんです。
もう破滅以外の道はないという圧倒的な絶望感がないと、
話の中の世界観そのものにリアリティがなくなってしまうのです。
この小説にはそういった絶望感や悲壮感がやや薄かったと思います。

いや、作者さんはそういったものを出そうとして、
色々と言葉をつなぎ合わせていましたが、
残念ながらそれは上手くいかなかったような気がします。
ちょっと短編でそれを出すのは厳しかったのかもしれませんね。

410 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:44:16
12 目に映るは


これもやや説明調の文章が多くてちょっと気になりました。
ですが「人の色が見える」という設定が上手かったですね。
それを変にひねることなく素直に使っていたのでわかりやすかったです。
「色」というテーマを上手く使っていた印象です。
それにしてもこの設定は面白そうですね。
これを使ってリアルなハロプロネタとか書いてみたい気になりました。
きっと面白くなるんじゃないかな。

あと私全然知らないんですけど鈴木さんと有原さんって仲良いのかな?
キュートのことは知らないのですが、知ってる人が読んだらもっと楽しめるのかな?
もう少し二人の性格とかをエピソードを交えて書いてくれたら
もっと深くこの小説を楽しめたかもしれませんね。
でもこの短さじゃそれを求めるのは酷なのかもしれません。

あと最後のワンセンテンスも良いですね。
「ありがち」と言ってしまえばそれまでなのですが、
それでも娘。小説を書くにおいて、そういう「ありがち」は大事だと思います。
それを書くためにハロプロメンバーを出しているんだ、とも言えます。
最近、特にそう思います。

411 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:44:38
13 タイヨウのたまご


最初の6レスくらい見てちょっと驚きました。
まるで私が書いた文章のようだったからです。
文章の切り方とかつなぎ方とか。
接続詞の使い方とか語尾のまとめ方とか。
私がいつもやっているやり方と相当近いものがあると感じました。
あとこの小説の中の新垣さんのイメージも、私のイメージと近いです。
まあ、それが誉め言葉になるか貶し言葉になるかはわかりませんが。

話がガラリと変わったのは10レス目。
新垣さんが亀井さんに向かってはっきりと怒るところです。
私ならこういうやり方はしなかったと思います。
でもこの小説のこの部分を読んで、
「なるほど、こうやって普通に怒らせるという手法もアリだな」と感心しました。

ただ一旦こうやってはっきりと決裂させてしまうと、
後でどうやってまとめるかが難しいんですよね。
読み手が納得してくれるような合理的なストーリーを考えるか。
あるいは登場人物の内面を掘り下げてリアリティを出すか。
どっちを選ぶにしても書き手としては悩ましいところです。
この作者さんは後者の方法を選んだようですが、
非常に綺麗にまとめていると思います。
少なくとも私はそこに不自然な感じは受けませんでした。

ラストの一行もキラリと輝いていると思います。
なんかこの一行もいかにも私が書きそうな文章なんですよ。
これを書いた作者さんの他の作品もちょっと読んでみたいと思いました。

412 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:45:18
14 線のナイフ


誤解を恐れずに書く。

「もしかしたらこの小説はあまり支持されないのではないか」
まず最初にそう思いました。
娘。小説を読む人が期待しているのはこのようなタイプの小説ではなく、
もっと派手なストーリー展開があったり、奇抜なアイデアがあったり、
心にしみるようなハートウォーミングなエピソードだったり、
そういったものを見せてくれる小説だと思うんです。

でも私は違う。
そんなこととは無関係に私はこの小説がメチャクチャ面白いと思いました。
私はこういう小説がたまらなく好きなんです。
ストーリー展開は小さくてもいいんです。
その中でどれだけのものを見せることができるか。
そういったものに賭けている小説が好きです。

この小説内での道重さんと先生のやりとりは、
ともすれば三行くらいで片付けられてしまうかもしれないような
些細なものなんですが、そこに肉付けされている文章は
本当に読んでいてドキドキできる、エキサイティングなものだと思います。
この短さも良い。ピッタリの長さだと思います。

「色」というテーマとも合致してますし、「線のナイフ」というタイトルも秀逸です。
道重さんのキャラも上手く生かしてると思います。
先生の存在感がほとんどないにも関わらずここまで話を引っ張れたのは、
道重さんのキャラがあったからこそでしょう。
誉めすぎかもしれませんが、本当に素晴らしい小説だと思います。

413 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:45:42
15 のんちゃんには良い薬だよ


この小説にはやられました。
これって最後の3行を書きたいがために書いた小説ですよね?
勿論、そこに至るまでの流れも全然退屈なものではなくて、
普通の小説として十分過ぎるくらい楽しめるものなのですが、
読後に残るのは最後の3行だけです。

まあそこまで言うと言い過ぎかもしれません。
辻さん。紺野さん。飯田さん。
三人のキャラクターが本当に上手く使われています。
そして話題はとってもタイムリーなものですし。
「娘。小説なんだからそんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、
そういう小説は、実は少ないのではないかと私は思っています。

そしてそういう小説を書くのは実は難しい。
ただ書くだけなら簡単ですが、それを上手くまとめるのは至難の技です。
だってリアルであるということは、ともすればただ
メンバーが喋るだけの小説になってしまう危険性が強いわけですから。
そういう意味で、この時期に描かれたこの小説は
リアル設定で成功している、とっても貴重な小説なんじゃないかと。
私はそう思います。

414 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:46:07
16 ななつの家ひとりの男


申し訳ないですが、
私はこの小説の作者さんが何を狙ってこの小説を書いたのか理解できませんでした。

一つ言わせてもらえば、
私はこの小説のように、ただ一人の登場人物の
独白のみで進む小説はあまり好きではありません。
どうしても文章が独りよがりなものになってしまうように感じられるからです。

415 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:46:29
17 僕が欲しい肌色


むーーーーーん。
これ最後の新聞記事はいらないんじゃないですか?
単にひとみちゃんが幽霊だったので朝日に焼かれた、でよかったと思います。
まあこれは完全に好みの問題ですが。

内容の方ですが、この小説、最初は結構読みやすいんですが、
途中から(7レス目あたりから)いきなり読みにくくなります。
ちょっと文章に脳内イメージがついていかなくなるんですよね。
文章がやや重いのではないかと思いました。
もう少し読みやすくする工夫があってもよかったと思います。
きっとそうしてもドロドロした雰囲気を保つ方法があったと思います。

17レス目の文章はなかなかの破壊力でした。
こういうホラータッチの娘。小説もなかなかいいものですね。

416 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:46:56
18 暁ブルー/それは確かに静かな青


>言葉にすればメルヘンな雰囲気が出るが、ひとみの格好は上下黒のジャージだった。


この表現、なかなかナイスですね。
こういう表現があると、小説にグッとリアリティが出てきます。
あと最後の一行の表現も好きです。
なかなか「頭の良い表現」という感じがしました。

まあこのお話は吉澤さんと藤本さんの会話がメインなわけですが、
残念ながら私はそこから何かを感じ取るということはできませんでした。
青という色をメインに使っているのもわかったのですが、
それで何を表現したいのかということも、あまりよく伝わりませんでした。

6レス目の後半の文章の意図もよくわかんないんですよね。
非常に厳しい言い方を許してもらえるなら、
こういう文章を書いて、読者に何かを理解してもらおうとするのは
作者の傲慢ではないでしょうか。
もう少し読者の方に歩み寄ってもいいと思います。

417 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:47:13
19 朱の畢生


これは凄い。
というのがこの小説を読み終わった時の率直な感想。
どことなくメルヘンな雰囲気を感じさせる出だしから、
全く違う世界観へと着地させる構想は本当に見事でした。

私は最後までそのメルヘンな世界を曖昧な定義で
終わらせるものとばかり思いながら読んでいたのですが、
最後の最後でまんまとしてやられたようです。

れいなとさゆが仲良さげに喋っているシーンも
最初はなんだか変だなあと思いながら読んでいたのですが、
最後でこうなるのなら、それも納得というものです。
これがMVPでいいんじゃないですかね。

418 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:47:33
20 エメラルドグリーンの絵葉書 〜みうなからの手紙〜


短いっすね。
正直言って作者さんが何を書きたいのかがよくわかりませんでした。

この小説を読んでも何の感情も広がりませんでした。
それは決して読み手である私だけの責任だとは思いません。

419 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:47:53
21 カラーコンタクト


>青といっても青空のように澄んだ青ではなくて、光を通さないような紺色。

この表現はなかなか秀逸ですね。
色を色として描写するのって本当に難しいんですよね。
ただ「青」と書くだけで読んだ人は皆、同じ色を想像するわけですから。
そこに作者なりのプラスアルファを加味するのは難しいんです。
でもこの表現にはそれがありますよね。

これって12の話の続編なのかなと思っていたのですが
どうやら全く違う作者さんが書いたお話のようですね。
仕方がないことなのですが最初に読んだ方がインパクト強いです。

超能力を持つ人間の葛藤を描いているわけですが
やや弱かったかなという印象です。
それに二人の悩みや葛藤が相互作用を起こすことなく
それぞれバラバラに描かれているような印象を受けました。
せっかく二人いるんだからお互いが影響し合うようなところを
もっと強く押し出せばよかったのになあと思いました。

最後の「紫」の色が意図する感情もよくわかりません。
なんとなくすっきりしない読後感が残ってしまいました。

420 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:48:11
22 青の記憶


うーーーん。
一言で言うと感情移入できない小説でした。
これは失恋した人の内面感情を描いたお話なのですが、
それ一本だけだとどうしても感情移入できないんですよ。

だって主人公がどういう人間なのか、
カオリとどういう関係を築いてきたのか、
そういうった情報が小説の中にほとんどないわけじゃないですか。
だからこの主人公が抱いている喪失感の種類が想像できない。
どれだけたくさんの言葉を費やしたとしても、
読んでいる側からすればそれは赤の他人のことでしかないんです。

これくらいの長さで失恋感情だけを描くのはちょっと無理があると思います。

421 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:48:31
23 色の未来に


>犬の霊でも憑いたみたいに母ちゃんの腕を噛んだ。


この表現素晴らしいですね。
まさに情景が目に浮かぶようです。痛そう。

それにしてもこの小説は「読ませる」小説ですね。読ませますねえ。
この小説は弟君の一人称で語られていくわけですが、
こういう設定はなかなか難しいですよ。見た目以上に。
私の経験からいくと、こういうお話はすぐに書くことがなくなってしまいます。
たとえたくさんのエピソードを用意しても、
それを語り手に語らせるだけで、あっという間にお話が終わってしまうんです。

でもこの小説は違う。
弟君の心情描写が非常に優れているんですね。
読んでて飽きない。退屈さを感じさせません。
本当にエピソードの膨らませ方が上手い。
豊かな描写力によって、シンプルなストーリーが
実に読み応えのある物語になっているんです。
ただ思いついたままに書いていたら、こうはならないと思いますよ。

あと福井弁も上手いですね。
私にはこの福井弁が正しいのか正しくないのかわかりません。
でも非常に雰囲気が出てるんですよね。
私も何度か高橋さんの福井弁を書こうと試みましたが、
ここまで大胆なものは書けませんでした。
作者は福井近郊の方なんですかね?
もし全く違うとすれば尊敬に値する文章だと思います。

でもねえ。
やっぱりこの小説も「色」とは関係ないと思いますよ。
作者には作者なりの「色観」があるのでしょうが、
残念ながらそれが読み手である私に伝わることはありませんでした。

422 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:48:50
24 それはピンクではない


モーニング娘。をモーニング娘。として
真っ向からとらえていることに、非常に好感を覚えました。
実際、ただ一曲の歌をここまで掘り下げるなんて
並みの力量ではできないことじゃないかと思います。
私は久住さんの内面を描いた文章というのは
ほとんど読んだことがなかったので、
読んでいて非常に新鮮な気持ちになりました。

ただ、逆に少し長すぎたかなとも思いました。
もう少しコンパクトにまとめてもよかったのでは。
やや中だるみしてしまった感は否めません。

でも最後のワンセンテンスは良かったですね。
この小説のように、最後のセンテンスにそれまでの経過が
ぎっしりと詰まった小説というのは、私は大好きです。

423 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:49:28
25 sixth color


むう。
この人は良い話を書こうとしていますね。それはよくわかります。
でも色々なところでちょっと唐突すぎやしませんか?

一番最初のところもやや説明口調です。気になります。
展開もいきあたりばったりな感じがします。
会話も支離滅裂な感じがします。
「6期とはそういうものだ」というのを表現したかったのでしょうか?
13レス目のところもちょっと唐突だと思います。
なので14レス目のところも上手く感情移入できませんでした。

「6期のカラーがいきあたりばったり」という発想は素晴らしいと思いましたが、
それを表現する方法は他にもあったと思います。
登場人物が支離滅裂だとしても、プロットはしっかり練ってほしかった。
そうすれば、最後の場面で初めて三人の声が揃ったところも、
もっと読み手の感情を盛り上げることができたと思います。

惜しい一作でしたね。

424 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:49:52
26 ライカによろしく


『クドリャフカ』ってなんでしょうか?
あとタイトルのライカっていうのもよくわかりません。
私こういうの結構気になるんですよね。

空を見に行くという設定が非常にファンタジーです。
私が思う「ファンタジー」とはそういうことなんです。
ただアンリアルであればいいということではなと思います。
ただチャラチャラしてればいいということでもないです。
この小説の魅力は「非現実世界ある」ということろにさほど依存してません。
でも「非現実世界である」というのは不可欠な要素です。
この手の設定の一つのお手本となるような小説じゃないでしょうか。

この小説には作者さんが伝えたい思いというのが確かにあって、
そしてそれがちゃんと読み手に伝わっているように思います。
普通の小説として楽しめるレベルにあるんじゃないでしょうか。
まあただモーニング娘。である必要は感じませんでしたが。
逆にモーニング娘。じゃない方がよかったのでは?とすら思いました。

道重さんの「ピンクの空」というところでは
正直言って「またピンクかよ・・・・・」という思いがありました。
道重=ピンクというのはちょっと飽きてきた感があります。
上手く使わないと危険な言葉なんだな、と思いました。

425 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:51:08
28 Color of life


まず整体師という設定にうなりました。
娘。小説も随分たくさん書かれてきたと思いますが、
まだまだ新鮮さを感じさせてくれる設定というものがあるんですね。
吉澤さんが藤本さんの体を整えていくところの描写は
本当に新鮮で、思わず前のめりに見入ってしまいました。

ただ整体師が患者から「色を感じる」というのはどうしても理解できませんでした。
なんだかテーマが色だから無理にそこにもっていったのでは?
という思いすら感じてしまいました。

話の流れもかなりあっさりとしたものでしたね。
もっと何か読者の気を引くような
展開なり言葉なりがあってもよかったように思います。
こういうあっさりとした展開にするなら、逆にキャバクラとかそういった
具体的な単語は出さずに、もっと抽象的な話にすればよかったのではないでしょうか。


426 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:51:54
29 毒ガス注意報


うーん。
テーマは初恋なのかな?
率直に言うとこういうお話は苦手です。
メンバー同士の恋愛感情というものがどうしても想像できないんです。

光化学スモッグを持ってくるというアイデアはいいなって思いました。
この言葉があるだけで夏の暑さが2割増くらいになりますね。
ちなみに私の小学生時代もよく光化学スモッグが発令していました。
あれは本当にうざったいものです。

こういう小説を読むと、つくづく自分はキッズ小説に適性がないなと思います。
清水さんから嗣永さんへの思いというのがほとんど理解できないんです。
嗣永さんのキャラクターというのものかなり違和感あります。
いきなり須藤さんが出てくるところも唐突な感じがします。
須藤さんの台詞も違和感あります。
こんなことを言う子なのかなあ。本当によく知らないんですよね。

あと大事なことなんですが
このお話もあんまり「色」と関係なくないですか?
勿論、色という言葉は出てくるのですが・・・・・
テーマを上手く消化しているとは思えませんでした。

427 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:52:51
30 紙切れ


これ小春さんが主人公なんですが、
小春さんってどうしても深刻に悩んでいるように見えないんですよね。
何を言っても笑顔で言ってるようなイメージがあるんです。
唯一マジで悩んでいるというか落ち込んでいるように見えるのは
ヘビとかカエルとかを触らせたときとか・・・・・・・
まあこれは私の個人的な意見でしかないと思いますが。

そういうわけでこの小説でもあんまり深刻な様子が伝わって来ませんでした。
どちらかというと真剣に悩む小春さんがコミカルですらあるようで。
まあこれも読み手である私の側の問題なのでしょうが。

もう一つ気になったのが光井さんがあまりにも脇役すぎることです。
脇役というより通行人Aに限りなく近い存在でしかないように感じました。
もう少し二人の心の通い合いを描いてもよかったのではないでしょうか。
その辺りがやや物足りない感じがしました。

428 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:53:27
31 色紙


これ面白いですね。抜群じゃないですか。
最初はやけに説明調の文章なので「なんだかなあ」と思いましたし、
「なんだよネットとか狼とかそっち系の話を出すのかよ」と
かなり否定的な気持ちになったのですが、
小説を読んでいくうちに、徐々に作者の意図が理解できました。

こういう作意の下で作るとするならば、
説明口調の方が絶対面白い文章になると思います。
この小説がそれを証明していますよね。

この乾いた文章。この嘘くささ。幼稚さ。全てを見下した感じ。
全てが作者の計算の下で上手く融合していますよね。
私はこういう文章が好きです。
そして時々自分でもこういう文章が書きたくなります。
でも上手く書けないんですよね。
こういう文章が書ける人が素直に羨ましいです。

429 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:53:55
32 雨女


なかなか素敵な小説ですね。
展開といいラストといい「ありがち」な感じはします。
でも世間に溢れるありがちな話をハロプロメンにあてはめて楽しむというのは
娘。小説の一つの王道ではないでしょうか。
私は矢島さんのことも鈴木さんのことも全然知らないので
上手くこのテイストを味わうことができなかったのですが、
二人が好きな人はとても楽しめる小説だったのではないでしょうか。

一つ気になったところがあります。


>「名前は?」
>「すずき・・・あいり」


ここのところ、何とかならないものでしょうか。
こういう台詞は娘。小説ではしばしば見かけるのですが、
こういう読者への説明のための自己紹介というのはなんだか萎えます。
もっと自然な形で登場人物が誰なのかを
読者に説明する表現を使ってもいいのではないでしょうか。
小説を書く人にはそういうところにこだわってほしいと、私は思います。

430 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 19:58:05
これで全部終わりですか。
意外とたくさんありましたね。お腹一杯という感じです。

全体を通しての感想ですが、
あまり「色」と関係ないんじゃないの?という小説が多かったです。

これは私の考え方なのですが、テーマが「色」なら、
作品の中にただ「色」という言葉を使うだけではなく、
「色」というのを主題にして書くべきだと思うんですよね。
そうじゃないとどうも物足りない感じがしてしまいます。

10とか23とかは素晴らしい小説だと思うのですが、
「色」を上手く生かしているかというと、ノーだと思うんですよね。
「テーマに沿って書く」という考え方が、私とは違うのかもしれませんね。

431 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 20:09:31
もし私が投票するとしたらこんな感じ


5点
14 線のナイフ
19 朱の畢生
31 色紙


4点
04 カラフルライフ
09 白い記憶
13 タイヨウのたまご
23 色の未来に
26 ライカによろしく


3点
03 スパイシィ・レッド
10 million memories
12 目に映るは
15 のんちゃんには良い薬だよ
17 僕が欲しい肌色
24 それはピンクではない
32 雨女


2点
01 突然
11 怪物君の空
18 暁ブルー/それは確かに静かな青
21 カラーコンタクト
22 青の記憶
25 sixth color
28 Color of life
29 毒ガス注意報
30 紙切れ


1点
02 こいのいろ、あいいろ
05 モノトーンの世界
07 a clear tone
08 天を織る
16 ななつの家ひとりの男
20 エメラルドグリーンの絵葉書 〜みうなからの手紙〜


432 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 20:10:28
しかしこの採点はさしみ賞よりも難しいですな

433 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/14(土) 20:12:45
なんでいきなりこんなことをしたかというと


楽しいからです


それだけです
すみません

434 :新宿:2007/07/15(日) 07:27:21
うわすごい!お疲れ様です
ちなみに企画全盛期とかは全部で50個とか
ありました

狩狩勢でSEEKの企画に出しそうな人は
みきれなさんとか3をさんとかですね
今回も書いてたらちょっと面白いかも(^_^ )

435 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/15(日) 20:57:32
>>431

せっかくなんでこのまま投票してきました
他の人の投票もチラリと見てきました
結構バラバラですね
私が全然評価してない作品を高く評価している人がいたりして凄く興味深いです。

436 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/15(日) 20:59:54
>>434
全然疲れなかったよ!
ネタ(小説)の感想を書くのは大好きだよ!
もうライフワークみたいなもんです(←明らかに言い過ぎ)

3をさんとかみきれなさんは過去に何度か参加してたらしいですね
ぱっと見た感じどれがどれやら全然わかりません
名無しで書くともう全然見分けつきませんもん

飼育の企画って作者予想みたいなのも各所で行われてますけど
あれ当てる人って本当に凄いと思います
私には無理だなあ。

437 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/15(日) 21:24:44
なんか風の噂では>>404の「05 モノトーンの世界」と
>>418の「20 エメラルドグリーンの絵葉書」は縦読みだったらしいですね

「モノトーンの世界」の方の縦読みはわかったんですけど
「エメラルドグリーンの絵葉書」の方はよくわかりませんでした。

私自身は縦読みは好きでも嫌いでもないんですが、
「縦読みを付け加えることで作品のレベルが上がる」とは思っていません。
メチャクチャ長いのとかなら別ですが。

私も何度か縦読みの文章を作ってみたことがあるのですが、
ある程度の長さの文章ならかなり簡単に作れます。
でも簡単に作れる割には、読者に気付かれにくいという印象が強いです。
効果が薄いんです。
だからあまり使おうとは思わないですね。

438 :みきれな:2007/07/16(月) 01:44:54
今回は、ってか今回も投稿も感想も何も全部さぼっちゃいました
でも人の感想見てるとちょっと書きたくなるからふっしぎーですね

439 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/18(水) 20:36:23
みきれなさんはもう書かない人になっちゃったのかなと思いましたよ。
次あるときは是非書いてほしいですね。
狩狩にあるスレにも書いて欲しいです。
ブログでも書いてほしいです。
要するになんでもいいから書いて欲しいってことです。

440 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/18(水) 20:36:59
飼育のスレではみなさんカミングアウトしてるみたいですね。
当然ですが私は知らない人ばかりなのでそれを見てもなんとも言えません。
新宿さんも今回は書かなかったのかな。

441 :みきれな:2007/07/18(水) 21:51:17
飼育のカムアウトは前作何々でしたーだからわかりにくいんだよね
書かない人っていうのは耳があー耳がああーゴロゴロゴロ

442 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/19(木) 19:20:21
>>441
ホント全然わかんないです。
カムアウトが終わったら飼育Wikiとかたどって
他の作品も読んでみようかなとか思ってたんですが
飼育のことを知らない人間がそういうことをするのは不可能ですね。

443 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/19(木) 19:21:06
新宿さんは10を書かれたんでしょうか
案内板のスレを見てもよくわかんないですよね

444 :新宿:2007/07/20(金) 22:10:56
そうそう10です
名前欄変えるのもすっかり忘れてたですよ今回

企画書いたの誰が誰かは誰かがまとめてくれますよきっと(^_^ )

445 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/21(土) 17:49:52
>>444
>動画「思い出は億千万(おっくせんまん!)」です

見ました
面白かったです
関係ないけどロックマンは1と2はアホみたいにやりこんでいました。
今見ると懐かしくて泣きそうになります。
それにしてもあなたはこういう面白youtube動画をどうやって(ry

446 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/21(土) 17:51:58
>このお話は辻褄合わないところいっぱいで
>これはダメだなーと思っていたのですが
>意外と好意的な感想が多くて嬉しかったです


確かに辻褄が合わない部分もあるのですが、
この小説を読んでいてそういうところが気になるということはありませんでした。
冷静に考えると不思議です。
私はそういうのすごい気になるタイプの人間なんですが。

これはこれでふんわりとしたお話として成立しているというか、
独特の空気感があってよかったと思います。
やっぱり新宿さんは小説書くの上手いですね

447 :新宿:2007/07/21(土) 20:39:10
>面白youtube動画をどうやって
いやこれはview数も1,000,000近い有名動画ですよ(^_^;)

ちなみに今回私が書いた感想はこれ
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1155359211/183-185
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1155359211/190
誉さんに刺激受けて書き始めました
元々自分が出しただけにすべての感想を書く気はなかったのですが
(自演できないし1つだけ書かないとばれるから)
それにしても時間の関係で少なすぎたなって感じでした
今からはもう面倒なんで書きません(-_-;)

投票はこれでした。1位だけ5点でも良かったな
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1057157186/563

448 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/22(日) 21:02:54
もしかしたら
気に入った作品だけ感想を書くという方が健全なのかもしれませんね

449 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/07/22(日) 21:04:28
でもやっぱり全部の作品に対して感想を書きたくなっちゃいますね。
ちなみに
他の人の感想を読むのもとても楽しいです。
もちろん新宿さんが書いた感想も読みました。

感想を読むのってなんでこんなに面白いんでしょうかね?
作品そのものを読むのと同じくらい面白いです

450 :新宿:2007/07/24(火) 07:04:08
>気に入った作品だけ感想を書くという方が健全なのかも
でもこれをSEEKの企画でしちゃうと感想書かれる作品が
常連さんだけになりそうでなんか嫌なんですよね
初参加さんとかにまた書いてもらいたくなるように
感想を欠点指摘ばかりにならないように書いていきたいなと
思ってます

>感想を読むのってなんでこんなに面白いんでしょうかね?
何ででしょうね?
私もあなたが選ぶ映画BEST3とか本BEST3とかの感想つきのを
読むのかなり大好きですよ(^_^*)

451 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/08/07(火) 20:23:37
このスレどうしよう

娘。小説を語るスレとかにしましょうか

452 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:47:24



453 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:47:43
いきなりですが、飼育(森板)のスレを二つばかり取り上げて
ここに感想を書いてみたいと思います。
時間のある方はよかったら読んでみてください。
思いっきりネタばれしてますので小説を先に読んでもらえると嬉しいです。

454 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:48:00

吉瑞
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1144767630/

いきなり書き出しの文章が、
私が書いた「夏が好きな理由」と重なる部分があってびっくりしました。
もっともこっちの方が先に書かれていたんですけどね。
いやあ、それにしても似てますねえ。
なんだか素敵な物語の始まりを予感させる素晴らしい文章ですね。
と誉めるとなんだか自分を誉めているような変な気持ちになります。

でもこっちの文章の方が柔らかくて良い感じですね。
これと比べてみると私の書いた文章はかなり硬いような気がします。
文体の差というものを考慮したとしても。
まあそれはさておき
この小説は内容の方も柔らかいものになっているのかな?
などと想像しながら話を読み進めていくことにしました。

455 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:48:10
さて。
読んでみた感想ですが面白かったです。
吉澤後藤石川の恋愛友情もの(?)のお話でした。
何度が語っているように、私はメンバー同士の恋愛ものというのは
あまり好きではないというか得意ではないので、
読み始めた時は「これは・・・・・ちょっと・・・・」と思ったのですが、
意外とちゃんと楽しみながら読めました。
読んでいくうちにどんどん楽しくなったといいますか。

このお話はストーリー自体は普通です。
特に奇をてらった感じはなくて王道を行っている感じです。
ということはつまりキャラクターか文体で勝負ということですよね。
私はこの小説の最大の魅力は文体にあると感じました。
キャラもまあ、十分に立ってはいるのですが、
娘。小説の中で確立されたものの範囲内だと思います。

ストーリーもキャラも普通で恋愛もの。
普通なら私が真っ先に敬遠しそうなお話なんですが、
「食わず嫌い」というのはあるものなのですね。
きっかけがなければ絶対読まなかったタイプの
小説なんですが、読んでみてよかったと思いました。
一つまた自分なりの娘。小説観が豊かになったような気がします。

456 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:48:21
前置きが長くなりました。
小説の方ですが、文体の甘さの加減が良かったような気がします。
私が恋愛ものが苦手なのは、話の内容うんぬんというよりは、
そういった類の小説というのが過剰に甘い文体で書かれているから、
というのが大きな理由のような気がします。
「恋愛なんだからとにかく甘く」という考え方は好きになれません。

で、この小説なんですが最初はやっぱり甘いです。
吉澤と後藤のやり取りなんか本当に甘いです。
もう直視できないくらいです。読んでて恥ずかしくなります。
こういうのが好きな人にはもうたまらないんだろうなー、
と感じさせるようなサービス精神旺盛な文章です。

でも決して無制限ではないんですよね。
少なくとも私はそう感じました。
「ここまで甘くしても大丈夫」と作者さんが考えている範囲は、
私が考える限界よりも、かなり広くて深いんですけど、
でも作者さんなりの美意識でもって書かれていると感じました。
甘い雰囲気の文章であっても、自制しているところがあるというか。
甘くする必要があるときに、必要なだけ甘くして書いているというか。

「甘くすることだけ」を目的に書かれている文章とは
ちょっと違うのかなと感じたのです。

457 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:48:36
吉澤さんの饒舌な語りも甘い文体と合っています。
饒舌なだけだと、ただひたすら鬱陶しいですし、
甘いだけだと、読んでいて胸焼けするわけですが、
二つ重なるとなかなかノリの良い楽しい文章になるんですね。
ちょっとした発見でした。

さて
石川さんが登場する高校時代に舞台が移ると、
語り手が後藤さんに替わるわけですが、
これがこの小説において良いアクセントになっています。
吉澤さんの語りも後藤さんの語りも、文体は基本的には同じなんですが、
後藤さんの語りは吉澤さんほど甘くも饒舌でもない。
二人の人間の書き分けがきちっとできている、ということだと思います。

当たり前のように思えて、これは意外と難しいことです。
特に一人称視点で書くときは難しい。
私も小説を書いていて何度も思ったことです。
二つの語り口を変えて、なおかつ物語をスムースに進めるというのは、
読者が思うほど簡単なものではないと思います。

その二つの語り口があるから読んでて楽なのかもしれません。
私が「甘いんだけど、決して無制限ではない」と思ったのは
この後藤さんの語りがあったからです。
ただ吉澤さんに語らせるだけじゃなくて、別の視点から
物語を語らせることによって、物語が一直線に、一方方向へと
進んでいかないように、制御しているように感じたんです。

イメージとしては、吉澤視点がアクセルで後藤視点がブレーキですね。
あ、でも途中からは逆になっているかもしれません。
でもとにかくお互いがお互いの語りを補完しているように感じました。
やっぱり二つの視点で書くのなら、二つの視点で書く必然性が欲しいですよね。
この小説にはその必然性を感じます。
一つの視点では表現できないものが表現されているような気がします。

458 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:48:53
ちょっと角度を変えて。
私が読んでいて「いいなこれ」と思った文章をいくつか挙げてみます。


>夏ってやつはちょっとの間も休まないから困ったもんだ。

>保田学園なんですけど

>白玉のせいでそうめんになっちゃうんでしょ?

>単調なリズムを刻む電車に音楽的センスは皆無だ。

>しずかちゃんの演奏を聴くのび太の気分だったよ

>自転車で送ってくれたお巡りさんに二人でビシッと敬礼して宿の引き戸を開ける

>「5つくらいかな」

>「あたし普段どんだけひどい人間なんだよ」

>誰も押してくれないなら自分でスタートするしかない。

>夜、突然泣きながら出て行った親友を追いかけるときなんか困るからさ。

>夏でよかったな、そう思った。


きりがないですね。
なかなか魅力的な表現の多い小説でした。
また、こういう魅力的な表現がたくさんあったからこそ、
文体が甘くてもすいすいと読めたのかもしれません。
甘いのも悪くない。甘いのは甘いので楽しいかも。
そんな風に思うようになりました。

459 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:49:05
さて
この小説は2006年4月に始まり、
小刻みに更新されていたのですが2006年8月で更新が止まっています。
ここで物語が終わったとしても、
それはそれでいいかなあと思えなくもないですが、
やはりきっちりとラストシーンを書いて欲しいです。

私は最初にこの小説が「ストーリーは普通」だと書きましたが、
結末次第ではその考えを改めなければならないかもしれません。
まあ、この小説がどんな結末を迎えるのかという予想はしません。
でもたとえどういう結末になろうとも、
素敵な小説に仕上がるだろうなという予感はしています。

予感というより確信と言ってもいいかもしれません。
その確信が事実となるその日まで、
もうしばらくこの小説の更新を待っていたいと思います。


そういえばこの小説、タイトルはどういう意味なんですかね?

460 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:49:17
さてもう一ついってみましょう。
次はこの小説です。

大臣と魔女
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1156338064/

これは見るからにリボンの騎士関係の小説ですね。
ちなみに私はリボンの騎士ミュージカルは見ていません。
どういうストーリーなのかも全然知りません。
それでもこの小説を楽しめるのでしょうか。
そんな不安を抱きながらこの小説を読み始めました。

461 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:49:26
このスレには三つのお話が書かれています。
一つ目はおそらくミュージカルの世界観に沿って書かれた作品。
二つ目はそれからかなり逸脱している作品。
三つ目は全然違う、でもミュージカルに関連している作品。

私はミュージカルを観なかったわけですが、
「観てないから楽しめないんだろうな」と感じたのは一つ目だけでした。
二つ目はミュージカルとはほとんど関係ないっぽいですし、
三つ目はミュージカルの内容とは全く関係ないお話でした。

ちなみに。
一つ目と二つ目は話が続いていますが、
三つ目はその二つのお話とは全然関係ないお話です。
そういうことをふまえて

462 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:49:37
一つ目の作品ですが、残念ながら上手く頭に入っていきませんでした。
サファイアって誰?フランツって誰?
王妃の指輪ってなに?
とかそういった疑問が最後まで上手く晴れませんでした。
これはミュージカル見てる人なら、おそらく何の問題もなく
受け入れることができたんじゃないかと想像します。

そういうことを抜きにして気になったことが一つ。
これ、前半と後半の文体(というか雰囲気)が違い過ぎるんじゃないですか?
大臣が追放されて旅に出た後がやけに明るい文体なんです。
それまで書かれていた荘厳な雰囲気が一気になくなっちゃうんです。
これに少し戸惑いました。
前半と後半は、まるで別々の小説のようです。

まあ、私がどっちが好きかというと、後半の文体なんですが、
それだったら前半の怪しげなラブシーンは一体なんだったんだ?
という気がしないでもないです。
作者さんは魔女と人間との落差を表現したかったんでしょうか?
でもそれだったらヘケートの言葉なり行動なりで表現して、
文体はそのままでも良かったような気がします。

なんか後半は登場シーンが増えた小春と小川のキャラに
引っ張られてしまったような印象を受けます。
キャラが勝手に動いて勝手に喋っているというか。
まあ、そういう状態っていうのは作者にとって
非常に楽しい時間なんでちょっと羨ましいとも感じたんですけど。
これは私の勝手な想像ですが。

あと前半は全然吉澤と藤本という感じがしませんでした。
後半は一気に吉澤と藤本という感じが強まりましたが。
やっぱり娘。小説はそういう感じがあった方が楽しいですよね。
ただこれもミュージカルを観た人は違う印象を受けたかもしれません。
やっぱりミュージカルを観てから読むべきだったんでしょうね。

463 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:49:49
二つ目です。
これは一つ目の話の続きと考えていいと思います。
一つ目の話の後半の流れを受けて、かなり軽い文体で書かれています。

こっちは問答無用で面白かったです。
ミュージカルとか観てなくても全然オッケーですし、
どこをどう読んでも藤本吉澤小川久住紺野の物語でした。
そういう視点で問題なく楽しめました。
なんだか読んでいて狩狩の「大コン海」を連想してしまいました。
あの話の雰囲気とどことなく似ているような気がします。

この話はストーリーも文体も良いんですが、
やっぱり最大の魅力は登場人物のキャラクターじゃないでしょうか。
一つ目のお話の前半はミュージカルの雰囲気に合わせていた
ように思うのですが、こっちは完全に作者オリジナル全開という感じでした。
とにかく藤本さんとか小川さんとかが魅力的に書かれているんですよね。
私は特にこのお話の藤本さんが好きでした。
一番好きなフレーズは

>別れの挨拶なんてあっさりしてるほうがいい。長い話は嫌いだ。

ここですね。
藤本さんの性格を上手く表現していて、
なおかつそれが読者の心にやさしく響いているように感じます。
最初から最後まで物語に没頭して楽しめる作品でした。

464 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:50:00
で、最後のお話ですが、
これは一つ目二つ目とは全然関係ない話です。
でも読み始めて「こういう話なのか」と気づいた瞬間はかなり興奮しました。
「これは絶対面白いよ」と思ったんです。

もしこのお話がこれ単独で書かれていたらここまで興奮しなかったと思います。
でも一つ目二つ目の作品があって、なんとなくその裏話的な感じで
三つ目が展開されていくとしたら、とっても面白いんじゃないかと感じました。
まあ、このお話は残念ながらそこまで一つ目二つ目のお話と
リンクしていなかったんですが、でも純粋に楽しめました。
やっぱり変化球は直球の後に投げるべきですよね。
それが直球にも変化球にも一番効果的な配球だと思います。

さてお話の感想ですが吉澤さんのアホっぽさが良かったです。
特に面白いと思ったのが

>ありがとう木村さん。コマ劇場ありがとう。みんな本当にありがとう。

これですね。
あー、くだらない。でもこの台詞があったからこそ、
このお話の中の吉澤さんがどういう人間かが深く理解できるんですよね。
こっちのお話は藤本さんよりも吉澤さんが良かったです。
あと、登場人物は二人ともアホなんですけど、
それを語る語り口調は比較的落ち着いたものなんでした。
これも良かったと思います。

さらっと読めてクスっと笑える素敵な作品でした。

465 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:50:09
とりあえずここまで。

多分続きません。

これ一回きりかも?

466 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/07(金) 19:50:17



467 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:21:10
http://mseek.s47.xrea.com/big/index2.html

飼育でやっていた企画の感想を書いてみようと思います。
今回のテーマは「リテイクおよびマルチ」だそうです。
なんのことかというと、こういうことだそうです。


リテイク : 自分が過去に書いたもの or 他人が過去に書いたものを書き直すこと。
       どのラインをもってしてリテイクとするのかは作者に委ねられる。

マルチ : 同じ書き出し or 同じタイトルでの競作。


今回は「時計じかけのオレンジ」という作品をリテイクすることになりました。
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico04/1079340798.html
この作品の4レス目の文章を丸々使って、この文章を書き出しの文章として
用いるということをルールにして競作することとなったようです。
その文章は以下の通り。

468 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:21:32

四十分の通学路の間、約三十分を崖のようなこの道を漕ぐことになる。ガードレールを突
き抜けてしまえば、三十メートルくらい転落した挙句、海へとダイブ。幼い頃は近寄らな
いように言われていた場所を、風と共に走り抜ける。大人になったような気分、もうそん
な心配をしてくれないんだという切ない気持ちを織り交ぜながら、足に力を込める。

顔を上げたのは、車道を挟んだ向こう側から自転車が走ってくる気配がしたからだった。
ちょうど斜めに鏡を入れたように、私とその人は、すれ違う瞬間にお互いの顔をうかがい
見るような仕草をする。それは特別なことではなくて、狭いこの町では制服姿だったら知
り合いの可能性が高かったりするからで。

そう、まさにその予感が当たった。背中からの太陽を受け、怪訝な顔をしているその女の
子は、絶対に私の知っている人だった。

469 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:22:04
まあ、この文章自体は特に問題はないんですが、
この「リテイクかつマルチ」という企画は色々と問題が多いなと感じました。

企画相談スレでも語られていましたが、
リテイクとマルチのどちらに重きを置くかで意味が全然違ってきます。
でも飼育の人はあんまりそういうことに厳密でないというか、
ルールの意味はともかく、
とにかく作品を書いてみようよという考え方が主流だと感じました。

何をもって優秀な作品にするかという基準はかなり曖昧だと、
私は思ったのですが、
飼育の人達はそういうことはあまり気にしないみたいですね。
前回の企画でも感じたのですが「お題」の使い方に対してかなり寛容だなと思いました。
ちなみに今回は私も作品を投稿しました。
理由は後述しますが、私はリテイクよりもマルチの方を重視して書きました。

前置きが長くなってしまいました。
それでは参加作品の感想を書いていこうと思います。

470 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:22:38

01 時計仕掛けの俺ん家


いきなり知らない人が出てきて焦りました。
娘。小説で架空の人物を使うのはかなりリスキーなことなんですね。
この小説を読んでそう感じました。
どうも「作り物っぽい」雰囲気がして仕方ありませんでしたから。

この文章は岡井さんの一人称で書かれており、
彼女の内面をかなり饒舌な文章で書いているのですが、
その饒舌な部分が、書き出しの文章とギャップがあるように感じました。

ラストの展開も唐突です。
ハチャメチャスな文章だからハチャメチャな展開でもいいのかもしれませんが、
それが面白かったかと言えば、残念ながらノーでした。
あと、小説全体を饒舌なギャグ文体で押し切るなら、
もう少し文章の量が欲しかったかもしれません。
もう少し、キャラと文体とストーリーのバランスに
気を遣えばよかったのではないでしょうか。

471 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:22:53

02 1時間


すれ違うのが今の主人公と一時間前の主人公というアイデア。
これ自体は悪くないと思いました。
この「すれ違うのはもう一人の自分」というのは
この書き出しの文章の雰囲気ととてもマッチしてると思うからです。
文章の中にはご丁寧に「鏡」という単語も入っていますからね。
綺麗に生かしているという感じがするじゃないですか。

でも文章が説明的過ぎると思いました。
いじめられていた内容について、
「こういう風にいじめられていたんですよ」と
そのまま書くのはいかがなものでしょうか。

それに主人公の語りもやや過剰という感じがしました。
書き出しの文章と同じように、もう少しソフトな文体で書けば
よりよい雰囲気が出せたんじゃないかなと思います。
ソフトな文体でも惨めな心境というのは描けると思います。
あまり大げさに書きすぎると、逆に読者側が感情移入できなくなります。

これ主人公は田中さんなんでしょうか。
作者さんはあえて主人公を特定していないわけですが、
特定していない効果があるようには思いませんでした。

472 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:23:09

03. 19歳


この文章構成はどうなんでしょうか。
明らかに書き出しの文章が浮いてますよね。
はっきり言ってこの小説は3レス目から始まっています。
今回の企画のルールにあるから、仕方なく2レス目に
書き出しの文章を入れたという感じがします。

いや、違う。こういう構成の小説だって普通にあるじゃんか、
と言う人もいるかもしれません。実際そういう小説もありますが、
「書き出しが決まっている小説」でこういう構成にするのはルール違反だと思います。
ルール違反は言いすぎかもしれませんが、
書き出しの文章を上手く使っているとはとても言えないと思います。

あと文章の方ですが、これも非常に読みにくかったです。
文章のつながりがとても理解しにくい。
3レス目の文章とか7レス目の文章とか、話の始まりとなっている文章が
とても読みにくい文章なのです。これでは話の流れがつかめません。

タイトルは19歳ですが、今の主人公が何歳で、
男と飲んでいる時が何歳なのかもよくわかりません。
4レス目にある「あの頃」がいつのことを指しているのかもわかりません。
時系列に関して説明不足だと思います。
あと「佐紀」という固有名詞を出す必然性も感じませんでした。

全体的に読んでいて疲れる文章でした。

473 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:23:30

04 電車のいろはみかん色


これも03と同じく、書き出しの文章の使い方が拙いと思いました。
いや、だからこういう冒頭の小説もあると思うんですけどね。
あると思うんですけど、今回のようなルールの企画で
こういう書き出しの文章の使い方はしちゃいけないと思うんですよね。
みんなはそういう風には思わないのかな?
私だったら、いくら優れた小説であっても、こういう変化球的な書き出しなら
今回の企画においては全く評価できないと思います。

この書き出しの文章を、
いかにストーリーの中に生かしていくかが勝負だと思うわけです。
そこが今回の企画における作者の腕の見せ所だと思うわけです。
そこから逃げているように感じる作品は、あまり良いとは思いません。

なんか感じ悪い文章になってしまいました。
小説の方ですが、矢島さんという人物の描写が巧みだったと思います。
私は実際の矢島さんというのは全く知らないんですが、
この小説の中の矢島さんはすんなりと受け入れることができました。
ああ、こういう人なんだなっていうのがしっかりとイメージできたんです。

娘。小説は、登場人物が誰もが知ってるハロプロメンバーなので、
そういう人物描写が粗い(というか全然描写しない)場合も多いのですが、
この小説はそういうところが非常にしっかりしているなあと感心しました。

474 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:23:45

05 プラスワンが明日を変える


なかなか面白い小説でした。
亀井さんが東京から地方に引っ越してきた元いじめられっ子、
という設定はかなり魅力的なものに映りました。
書き出しの文章の雰囲気に沿っているとも思いましたし。

亀井さんが嫌いな知人に会ったときの振る舞いとか
気持ちの揺らめきとかが特に上手く書けていると思いました。
ああいうときって誰でもああなりますよね。
ただその後の亀井さんの内面描写はやや重いかなと思いましたが。
まあこれは好みの問題かもしれませんが、
私は攻撃的な思考を描写するよりも、惨めな気持ちを広げていった方が、
より亀井さんに感情移入できて同情できたんじゃないかなあと思います。

02の小説なんかもそうなんですが、
過剰に攻撃的な文章というのは意外と感情移入できません。
長いストーリーと細かい設定描写があれば感情移入できるのかもしれませんが、
企画のような短いストーリーでそれを読者に要求しても難しいと思います。
読んでいて「作者に置き去りにされた感」を強く感じてしまいます。

あとこういうストーリーらしいストーリーのない小説は
どうやって小説を終わらせるかが難しいところですが、
この小説は綺麗に終わらせているなあと感心しました。
非常に感じの良いラストですよね。
こういう爽やかな読後感のする小説に仕上げるなら、
なおさら途中での攻撃的な心理描写は必要なかったんじゃないですかね。

475 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:23:58

06 存在の耐えられない軽さ


これも書き出しの文章の設定を丸ごと無視してますね。
まあこういう変化球的な使い方も
「強引すぎて逆に面白い」と言えないこともありあませんが、
それはあくまでも「逆に」ということで、
企画のルールからは逸脱していると言わざるをえません。

こういう小説が書きたいなら何も無理に企画で書かなくてもいいのに。
というのが私の正直な気持ちです。
普通にスレ立てて書くなりすればいいと思います。

小説ですが最後のオチのところは素晴らしいと思いました。
でも途中で小刻みに挿入されているギャグがやや弱いかなと。
こういうあからさまにギャグ路線を打ち出している文章って難しいですよね。
普通の文体の中にギャグを入れるという場合よりも、
読む側のハードルが上がってしまうような気がします。

じゃあ普通の文体で書けばよかったかといえばそうでもない。
この大オチで書くならやっぱりこの文体しかなかったと思います。
文体うんぬんよりも、ギャグの方をもっと練って
書けばよかったんじゃないかと思います。

476 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:24:18

07 魔法じかけのオレンジ


全体的にとても上手い小説だと感じました。
この小説を書いた人は「時計じかけのオレンジ」の中から
「夕焼けと友情」という主題を抜き取ってきてこの小説を書いたという印象です。

ドライブ同好会という設定も、こういうのあり得ないんじゃないかなあと
思わせながらも、モーニング娘。の寄せ集め感というか
そういったものを上手く表現できているように感じました。
実際、モーニング娘。のように年齢がバラバラの集団を
アンリアルというか学校を舞台にした小説で表現するのって難しいですよね。
そういったハードルを上手くクリアしてるように感じたんです。

ただ単に誕生日企画なら道重さんも気づきそうですが、
小春さんの誕生日との合同企画なので気づけなかった、
というのも地味ながら上手いストーリーだと思いました。
こういう部分で自然さを出すのも難しいですからね。
こういった所を一つ一つクリアしていくのが本当に上手い人だと思いました。

ラストも非常に好感がもてる結末でした。
最後の一行も見事にリテイクしてますよね。
リテイク元の文章を見事に生かしていますし、
この小説を総括する文章としてもピッタリなんじゃないかと感じました。
モーニング娘。のモーニング娘。らしさも上手く出せていましたし、
レベルの高い小説だなあと思いました。

477 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:24:34

08 時計仕掛けの…


この小説も「時計じかけのオレンジ」を忠実にリテイクしようと試みていますね。
こちらは「時計」の方をキーワードにして書いているようです。
そしてこの小説は叙述トリック的なトリッキーな書き方をしているのですが、
そういった書き方をした時に必ずついてまわる「わかりにくさ」を
完全にはクリアできていないように感じました。

小説を読んでいる途中で「これ、なんのことについて書いているわけ?」
という気持ちを抱いてしまうんですよね。
作者さんがなるべく読者にそういう気持ちを持たれないように工夫して、
気を遣って書いているというのはよくわかったのですが、
それでもこの小説は完璧に書ききったという感じではありませんでした。

ラストも「時計じかけのオレンジ」に合わせようとしていますが、
こちらもややわかりにくかったです。
「雫」の意味するものが何なのかがわかりませんし、
「時間切れ」の意味もよくわかりません。
もう少し上手く、この小説の設定と「時計じかけのオレンジ」とを
かぶせることもできたんじゃないかと思います。
読んだ後に残ったのは「惜しかった」という印象でした。

なんか色々と文句を言ってますが、この小説は素晴らしいと思っています。
そのアイデアにトライしてみたというだけでも
非常に価値がある作品だと思います。
実際、このアイデアはとても面白かったです。それは間違いない。
作者さんが知恵を搾って書いたということがとてもよく伝わりました。

そしてこの小説は「リテイク」という企画じゃなかった
ら生まれなかった作品だと思います。
作者さんは「リテイク」という企画を上手く利用して、
面白い小説を生み出した、という印象を受けました。

478 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:24:46

09 ナツカゲ


この小説は書き出しの文章のから、大人への旅立ち、
という主題を抜き取ってきて書かれているんだなと感じました。
それはそれでアリだと思います。
転校していく少女と残される少女、という人物の設定も上手いです。
書き出しの文章を生かしている小説だと思いました。

ただお互いの言葉のやりとりがやや薄いかなあと感じました。
私は鈴木さんのことも矢島さんのこともよく知らないので、
この小説を読んだだけでは二人の関係がよくわかりませんでした。
キュートに詳しい人とかならもっとちゃんと楽しめるのかな?
あとストーリー展開が短いわりには文体がやや大げさかなとも思いました。
格好良さに走らずに、もう少し抑えて書いた方がよかったのではないでしょうか。

それとこの小説は二人の少女の友情物語なわけですから、
それなら「時計じかけのオレンジ」と同じように、
後に東京で再開したときのことも書けばいいのにと思いました。
あえて省いたのは作者さんなりの意図があってのことだったんですかね?

479 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:25:01

11 まぼろしの夕焼け


この小説はマルチという条件もリテイクという条件も
綺麗にクリアしていると思いますが、そういったものを除いて、
普通の一小説として見てみても、素晴らしい作品だと思います。

まずこの小説は書き出しの文の「知っている人」という部分を
広げることから始まっていきます。
実は私もこの書き出しの文章から似たような感じを抱いたんです。
どういうことかというと、この文章には「絶対に私の知っている人だった。」
とありますが、その「人」が、語り手の恋人だったり姉妹だったり親友だったり
といった「語り手と非常に近い人間」という感じは全然しなかったんです。
むしろ「名前は知ってるけどよく知らない人」という感じを受けました。

おそらくこの作者さんも私と同じように感じたんじゃないですかね。
そこから広がっていった話のような気がします。
まあこれは根拠のない憶測でしかないんですが。

そして話は「相手の名前を思い出せない」というストーリーが
展開されていくわけですが、これが本当に面白かったです。
読んでいる最中に「これはどう転んでも面白い結末になるな」と
思ってしまいました。こう思わせた時点で作者さんの勝ちですよね。

そしてラストは私が全く予想しなかった方向へと収束していくわけですが、
「面白い結末になるはず」という期待は裏切られませんでした。
9レス目に書いてある名前に対する考察も、
読んでいてなかなか面白かったです。
説明調の文章を読んでいるような気には全然なりませんでしたし。
あと、読み終わってからタイトルを見てなるほどなー、とも思いました。
見習いたい部分の多い作品ですね。

480 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:25:14

12 『ホントのじぶん』


とても面白い小説でした。
この小説も11と同じく「知ってるはずだけど、知らない人」という設定でしたね。
そしてそこからの展開のさせ方が面白かったです。

この小説はリテイクというよりもマルチとして書かれた小説ですが、
書き出しの文章の生かし方も上手かったと思います。
「切ない気持ち」というのを家庭とからめて上手く広げていました。
そしてこの小説のメインの舞台は通学路なんですよね。
これが上手いと思いました。
通学路をメインにすると、どうしても09のようにストーリーが
短くなってしまい、そこで話を広げるのが難しいのですが、
この小説はそういった問題点を上手くクリアしてたと思います。

何度も何度もその道を通り、何度も何度もよく知らない女の子と
すれ違う、という条件をクリアできる設定は、もしかしたら
この小説のような設定だけなのでは?とすら思いましたもん。

3人の登場人物も上手く生かされていましたね。
単なる脇役かな、と思ってた夏焼さんも重要な役割を果たしていまし。
完成度の高い小説だったと思います。

481 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:25:33

13 走れ矢口


私の書いた作品です。
作意について説明したいと思います。ちょっと長くなりますよ。

まず私は最初に「リテイク」として書くことを諦めました。
ルールがあまりにも曖昧だからです。
『どのラインをもってしてリテイクとするのかは作者に委ねられる。』
企画相談スレにこう書かれていましたが、これって酷いですよね。
極端な話、リテイクじゃなくても作者がリテイク言えばリテイクになるわけです。
まあ常識の範囲内で書きなさいということなのでしょうが、
その「常識」というのがどういうものかは人によって違うわけです。
だからこそルールが必要なわけです。
そういうわけで私はこのリテイク企画は失敗だと思います。

ちなみに
私なりのリテイク観ですが、
「全く同じ登場人物で、全く同じストーリー展開」というものです。
「登場人物だけ違うが、あとは全く同じ」というのもアリです。
それ以外は厳密にはリテイクと呼べないと思います。
でもこの条件で書いたらあまり面白い小説は書けないとも思います。
飼育の人たちのリテイク観で書いた方が面白いものが書けるでしょう。
でも私はそれが企画における適切なルールだとは思いません。
だから私はリテイクはしませんでした。

さて
マルチとして書くことに決めたわけですから、
いかに上手く書き出しの文章を使うかがキーポイントになるわけです。
私はまずこの文章から設定を決めようと思いました。
メインの登場人物は二人。文章のイメージからして二人とも女の子。
二人は顔見知りだが、さほど親しくはない。そんな感じ。
そして「通学路」「制服」とあるので高校生(中学生)という設定。
「狭いこの町」とあるので舞台は地方。少なくとも東京圏ではない。
ここまではあっさりと決まりました。

何を主題にして書くか。これが難しい。
できれば書き出しの文章からそれを見出したい。キーとなる言葉を探す。
「崖のような」「この道」「海」「大人になったような気分」
「切ない気持ち」「自転車」「狭いこの町」「予感」「太陽」「怪訝な顔」
こんなところか。どれも決定的な要素とするには難しいと感じました。
でも主題とするならなるべく抽象的な言葉の方がいい。
例えば「ガードレール」のような単語を主題として小説を書くのは難しい。
だから主題は抽象的な「大人になったような気分」とすることにしました。
残りの要素も小説の中でさりげなく(あくまでさりげなく)生かせればと思いました。

さて舞台となるのは「この道」としたいわけですが、それは難しいとも思いました。
道だけを舞台にすると物語そのものが小さくなってしまう。
でも「この道」が出てくるのがこの書き出しの一回だけでは少ない。
登場人物に何度かこの道を通らせたい。そういう展開にしようと思いました。
イメージとしては、最初に道を通ったときはまだ子供だけど、
次にこの道を通ったときは少し大人になっている。そんな感じです。

そういう設定、そういう主題にすれば、
書き出しの文章から始める必然性が強まるんじゃないかと思ったわけです。

482 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:26:05

さてそういうわけで「走れ矢口」なわけですが、
実はこれは元々こういう小説を飼育で書こうという構想がありました。
森板にスレを立てて、100レス程度の小説にしてうpしようと思っていました。
ハロプロという世界における、矢口の矢口らしいところを
とことん突き詰めた小説を書きたいと思っていたんですよね。
そのうち書けばいいやー、などと思っているうちに今回の企画が始まり、
この「走れ矢口」の構想って今回のマルチ企画に使えるんじゃない?
と思ってこの企画に使うことに決めました。

「走れ矢口」の構想とストーリー構成。
そしてマルチ企画に必要な構成と設定と登場人物。
その二つを合わせていくうちに話がどんどんと決まっていきました。
最近書いたものの中では圧倒的にスムースに書けた小説でした。
アイデアに詰まるということは全くありませんでしたから。

ただし語り手を誰にするかということは少し迷いました。
最初の構想では三人称視点で語るつもりだったんですが、
今回の企画の書き出しの文章は思いっきり一人称視点なんですよね。
矢口の行動をどういう視線で見つめれば一番面白くなるのか。
思案のしどころだと思いました。
まあ、企画の設定から「最初は矢口のことが理解できていないが、
その後には矢口のことが理解できるようになる」ということにしたかったので、
矢口のことをあまり知らないであろう後輩にすることにしました。

でも5期や6期はデビューして何年も経つのでちょっとダメですよね。
小春は全然ストーリー通りに動いてくれなさそうですし、
光井は妙に物分りの良さそうなイメージがあるから難しい。
そういうわけでキッズから選ぶことにしました。
その中から一番おバカさんなイメージのある菅谷さんに決めました。
彼女なら矢口さんの行動に対して素直なリアクションが取れるでしょう。
そして矢口さんを通じて子供から大人になるという設定もなんとかクリアできそう。

「走れ矢口」の企画を思いついたときは、この小説は思いっきり
ギャグタッチな文体で書くべきだと思ったんですが、それだとこの企画の
書き出しの文章となかなかマッチしないので苦しいかなと思いました。
過剰なギャグは抑えて、なるべく最初の文章と文体が合うようにと
一応は配慮しましたが、それが上手くいったかどうかは微妙です。

まあ、そんなことを考えながらもすらすらと書けたわけですが、
ラストをどうするかは結構悩みました。
最初の構想ではもっと救いのないお話にするつもりでした。
ブラックジョーク的な色の濃いお話にするつもりだったんですよね。
そういうラストこそが矢口色の濃い小説には合うと考えていました。
でもそれだと最初の文章とどうも合わない。しっくりこない。
というわけでラストはもう少しあっさりとしたものにしました。
やや不満が残りますが、まあこれは仕方がなかったと思っています。

よく考えてみるとこの小説は私が初めてキッズメンバーを使って書いた小説です。
でも「菅谷」とか「桃子」とか書いていても、意外と抵抗なかったですね。
ギャグとかも思っていた以上にすんなりと出てきましたし。
自分なりに新しい発見のある小説だったと思っています。

483 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:26:28

14 記憶じかけの橙色


うーん。
この短さでミステリアスなお話を書くのは無理があるんじゃないですかね?
事の真相が明らかになっていく過程も、かなり短くしなければならない
という制約があるために、どうしてもストーリー展開が
ご都合主義的なものになっているように感じられてなりません。

実際、この小説で小川と高橋の間に何があったのか?
ということが明らかになっていく過程は、
あまりにもスムース過ぎると思うのです。
しかもそれが小川内の独白のみで進んでいく。
どうしても話が単調なものに感じられてなりませんでした。
なんだかストーリー(プロット)をなぞっているだけの話に見えるんです。

後半は一気に話が片付いてしまうわけですが、
前半はかなりじっくりと描写していますよね。
私はこの前半部分の方が好きでしたね。
特にタカハシアイを崇拝する村の描写なんか面白かったと思います。
のどかな雰囲気を書くのってかなり描写力がいると思いますが、
この小説ではそんな雰囲気が上手く作られていたと思います。
そういう豊かな描写力がお話にあまり生かされていないのが残念でした。

484 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:26:46

15 さよならオレンジレンジ


タイトルを見た瞬間、非常に嫌な予感とほんの少しの期待感を抱きました。
これは絶対真面目に書いている小説ではないだろうな思う一方で、
もしかしたら私が読んだことがないタイプの小説かもしれないと思ったんです。
そしてこの小説はある意味その予想通りでした。
良い意味でも悪い意味でも。

この小説はマルチ部分の文章を作者的な視点から分析しています。
このアイデアは面白いと思いました。
不思議と「卑怯」とか「ルール違反」とは感じませんでした。
でもそれをやるんだったら、もっとその部分を徹底してほしかったです。
このマルチ部分の文章を構造的に分析して
その内容が意味するところをとことん突き詰めていく。
そういう学術的なアプローチで書けば面白くなったと思います。

「中略」というのも面白かったですし、
あいぼんさんとの会話も悪くないと思ったんですが、
あらゆる面で中途半端な印象は拭えませんでした。
やるなら徹底的に。徹底的にやってほしかったですね。
この作者さんの文体で書くなら、物語の中に作者が出てきて
小説世界の設定を語ったりしても違和感なく楽しめたと思います。

もう少しきっちり作り込んだ作品を書いてほしかったですね。

485 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:27:02

16 太陽に伸ばす手


これも15の小説と同じようなことを感じました。
トリッキーなアイデアは悪くないと思うんですけど、
そこからお話を広げていく過程を放棄しているというか・・・・・。
せっかく話のとっかかりとなるアイデアを思いついたんだから、
もっと丁寧にきっちりとお話を書いてほしいと思いました。

後藤さんと吉澤さんの会話が全てなわけですが、
それが3レスで終わってしまうのはあまりにも短いです。
やや厳しい言い方になるかもしれませんが、
これでは小説ではなくて、アイデアを書き留めたメモですよ。
もちろん長くなるようなお話ではないかもしれませんが、
少なくともこの小説の3倍くらいの文章量は必要だったと思います。
いくらなんで短すぎるだろうと言いたいです。
言っても罰は当たらないでしょう。

2レス目と3レス目を読んだ時点では凄い期待したんですけどね。
アイデア自体は面白かったと思います。

486 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:27:17

17 影法師


気になった部分がいくつかあります。
まずこの紺野さんは高校を卒業した紺野さんですよね?
高校時代の思い出とかを語っているわけですし。
でもそれだと書き出しの文の「通学路」と矛盾してしまうのではないでしょうか。
作者さんか私の、どちらかが勘違いをしているのでしょうか。

>「うちと一緒やん、うちもあんまり家から出てないんだよねー」

細かいことですが、加護さんの会話文も違和感がありました。
前半は関西弁。後半は標準語ですよね。おかしいです。
私は小説で加護さんを書くなら標準語で喋らすべきだと思いますが、
別に関西弁で喋らせても、それはそれでいいと思います。
でも二つを混ぜるべきではないですよね。
どちらかに統一するべきだと思います。

話の内容は紺野さんと加護さんの友情物語なわけですが、
紺野さんと加護さんの性格のギャップを表すような
エピソードがもう少し書かれていればなあと思いました。
これは一応、アンリアルな設定になっているわけですから、
本物の紺野さん加護さんとはまた違う、この小説の中に
存在する二人の関係性を読者に示す必要性があると思うんです。
そういうものがあまりにもあっさりと片付けられていたために、
紺野さんの加護さんへの気持ちというものが、
あまり強いものとは感じられませんでした。

風景なんかは結構丁寧に描写されていたわけですが、
私としてはもっと人物の方を描写してほしかったです。

487 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:27:25
さて

488 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:27:41

これで全部ですね。
全部で17作。
前回の企画が30作品くらいでしたから約半分ですか。
まあ今回の企画が「マルチかつリテイク」と決まったときに
「今回は参加する作品が少なくなるだろうな」と思ったんですが、
実際その通りになったようです。
やっぱりマルチリテイクって普通のお題で書くよりも難しいですよね。

でも参加した作品のレベルは前回の企画よりも高かったと思います。
「リテイクとしてレベルの高い作品ってどういうのだろう?」
という疑問を私はずっと持っていたのですが、
今回投稿されたいくつかの作品を読んで、
なるほどリテイクとはこういうことなのかと教えられた感じもありました。
またマルチという点から見ても優れた作品が多かったです。
やっぱり上手い人は何やっても上手いんだろうなと思いました。

ただその一方で飼育の案内板に書かれた感想が少ないなあと思いました。
過去の企画なんかだともっと書かれていたように思うのですが・・・・・
私が書いた小説に関する感想なんて一つしかありませんでした。
一つですよ。一つ。しかも一行ですよ。一行の感想が一つ。
なんかこれしか感想を書いてもらえない(読んでもらえない)なら
森板辺りに普通に「走れ矢口」スレを立てて書けばよかったです。
正直言って、企画に参加したことを少し後悔しました。

そういうわけで、今回は飼育の企画に初めて参加したわけですが、
予想していたよりも手厳しい結果に終わった印象です。
最終的に最も票を集めた作品(04 電車のいろはみかん色)は
素晴らしいと思いましたが、ここまで支持されるとは思いませんでした。
なんか面白い小説に対するイメージがかなり違うみたいですね。
飼育の人と私とでは。
かといって飼育の好みに合わせて書くつもりはないです。
私に「電車のいろはみかん色」みたいな小説が書けるかといえば、
書けないですし。これは書けないよ。多分。

なんか愚痴っぽい文章になってしまいました。やれやれ。
でも私は自分が書いた「走れ矢口」はそんなに悪いとは思っていません。
自分なりに納得できる作品が書けたので、
そういう意味では飼育の企画に参加してよかったと思います。
他の人に支持されるかどうかはわかりませんが、
また次に飼育の企画に参加することがあったとしても、
こういう小説を書きたいと思っています。

489 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/10(月) 20:28:00



490 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:55:34
さて

491 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:55:46
>>467-469
ここでも書きましたが8月25日から飼育でマルチリテイクという企画が行われました。
その企画の投票締め切り(すなわち企画終了)から一週間が過ぎましたので、
感想の感想を書いてみたいと思います。

492 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:56:08

「感想の感想って何?」ということですが、
これはつまり私が書いた作品に対する感想について、
再び書き手である私が感想を書いてみようということです。

私はこれまで掲示板上で自作について語るということを山ほどやってきましたが、
自作に対する他人の感想に対して感想を返すということを
こういう形でやったことはなかったと思います。
雑談スレでやってもいいんですけど、それをやると雑談スレを
その話題で占拠するような形になってしまうので、濃い文章は書きづらい。
なので雑談スレとは別のスレでやってみようと思ったわけです。

ちょっと前に飼育で書いた「裏切るけれど 裏切らないで」では
連載終了後に少しそういう流れになっていたのですが、
その時に「小説を書いたスレの中でやるのは難しい」と感じました。
書いている内容は決して間違っていないと思うし、
作者にとっても読者にとっても有意義だと思うのですが、
作品と同じスレの中でやると少し変かなと。そう感じました。

やっぱりネタばらし的なトークは別の場所でやるべきなのでしょう。

493 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:56:27
そこで飼育の企画です。
この飼育の企画というのは、作品への投票を行うこともあってか、
作品を書いているスレにレスをつけることは禁じられているようです。
つまり作品は作品として完全に切り離されているんですよね。
「これだ!」と思いました。
なんのことかと言うと、この企画ならば作品と感想、
そして感想に対する感想というものを完全に切り離せるのではないかと。
そういう作業が容易にできるのではないかと思ったのです。

さらに飼育の企画参加作品には結構濃い感想レスがつきます。
「面白かったです」とか「すごい!」とかそういう一言レスではなく、
具体的にどこがどう面白かったかという分析的な感想が多いのです。
(これもきっと投票するからなのだと思われます)
そういう感想に対してなら、私も感想を返しやすいですし、
濃い感想を書けるのではないかと思ったのです。

私が今回の企画に参加してみたのは、そういう意図もあったからです。
もちろんそれだけが目的ではありませんでしたが。

さて。
私のこの試みが見ている人にとって面白いものとなるかどうかは
正直微妙だと思いますが、「とりあえずやってみるっちゃ」の精神で、
とりあえずやってみたいと思います。

494 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:56:43
長くなりますよ
(もうこの時点で十分長いけど)

495 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:56:55

13 走れ矢口
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/big/1188487996/


私の書いた小説はこれです。
スレタイにある13というのは、この企画に13番目に投稿した、という意味です。
ちなみに今回の企画には17本の小説が参加しています。

当然ですが、以下の書き込みはこの小説を読んでいないと
なにがなにやら全く理解できません。
思いっきりネタばらしもしています。
なのでこの小説を読んでから、以下の文章を読むことをお勧めします。

496 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:57:29

企画もの感想スレ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/405

>13 走れ矢口
>真里チャソは可愛いからUFAって校名だったんですね。

497 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:57:52
>>496

感想スレについた最初の感想です。
ていうか締め切りまでについたレスはこれだけでした・・・・・・・・
早くも企画倒れの臭いがぷんぷんしてきました。
私のこの嘆き>>488も少しは理解してもらえるのではないでしょうか。

うーむ。
もう一つだけ愚痴ってもいいですか?
今回の企画に参加した作品の感想ですが、
最初の方に投稿した作品には結構たくさん(4、5個)の感想が書かれています。
でも後半(10番目以降に投稿した作品。ちなみに私のは13番目)の作品については
ほとんど感想が書かれていなかったんですよね。

これは私の個人的な感想ですが、前半の作品が優秀で
後半の作品が優秀ではなかった、ということはなかったと思います。
単に最初の作品について感想を書いてみたけれど、そこで面倒臭くなったという印象です。
なんだかなあ。
感想書いてほしければ早めに投稿しろよということなのでしょうか。


498 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:58:08

まあ愚痴はここまで。
この感想に対しての私の感想ですが、
「そこに引っかかるか?」というのが正直な感想でした。
この「走れ矢口」は自分では突っ込みどころ満載の小説だと思っているのですが、
まさかそんなところを突っ込まれるとは思いませんでした。

UFAという単語は一番最後のシーンで出てくるのですが、
作者としてはそれほど深く考えて出したわけではありません。
「ハロプロ」と「UFA」なら後者の方が事務所っぽい雰囲気が出せるかな?
くらいのことはちらっと考えましたけど。
校名とかどうでもいいんじゃないの?というのが私の感想です。

ちなみにこの小説は、あまり世界観をしっかりとは書いていません。
矢口は芸能人なのか。この学校はどういう種類の学校なのか。
そういったことはあえてはっきりとさせませんでした。
はっきりさせなくても読者はそんなに困らないだろうと判断しました。
そういったところは曖昧にしたままの方が話が面白くなると思ったからです。

この小説は細かい設定を楽しむのではなく、
あくまでも「矢口が友情のために走る」ということのみを楽しんで欲しいのです。
作者としてはそこが全てです。
この小説の設定や登場人物やキャラや文体は、
全てその面白さを引き立てるために奉仕していると考えてください。

499 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:58:21

さて。
最初にも書きましたが、企画終了時点で感想スレについた
「走れ矢口」に対する感想レスはこれ一つだけでした。

なのでこの「感想に対する感想」というのはやめようかなー、
と思っていたのですが、外部にあるブログや掲示板などで
いくつか感想が書かれていたのでそれに対してコメントしたいと思います。

申し訳ありませんが色々と思うところがあってURLは貼りません。

500 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:58:46
>2007/09/03(月) 22:05:14

> 13 走れ矢口
>おもしろかった。意味わかんないけどな。
>Helloはそういう作りになってんだろうなあ、とも思った。
>なにより梨沙子がかわいい。今のところの一番です。抽んでていました。

501 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:59:09
>>500
これは「ディナーショー(圭織)」という掲示板に書かれていた感想です。
名無しの人が書いている感想でした。
もしかしたらこの掲示板の管理人さんが書いたのかもしれませんが、
私は管理人が誰だか知らないので、この感想を書いたのが誰かもわかりません。
もしかしたら飼育で書いている人かもしれませんね。

さて。
一番最初に思ったのは「抽んでて(ぬきんでて)」なんていう漢字があったのか!
ということでした。いやマジで。ここで初めて見ました。勉強になります。
「Helloはそういう作りになってんだろうなあ」とのことですが
確かにそれが「走れ矢口」の主題になっています。
しかしはっきりと「Helloはこうだ!」と書いてあるわけではなく、
うっすらと暗示させている程度にとどめています。

はっきりと書いてしまうと陳腐になっていたと思うのです。
なのでぼんやりと書いておいてあとは読者にゆだねるという感じです。
ゆだねていますが、一方的に投げっぱなしたというつもりはないです。

もう一度書きますが、あえてはっきりと書かなかったのは、
結論から逃げているのではなく、結論をはっきりと書いてしまうと
小説全体が陳腐なものになってしまうと感じたからです。
ハローがどういうものかなんて感嘆には結論出ないですよね。
作者なりの結論を読者に提示するには、小説があまりにも短すぎます。
企画のルール(小説は29レス以下)内で書くことは難しいと思います。

また、結論を書いてしまうと、それはかなりシリアスな小説となるでしょう。
それはそれで素敵な小説かもしれませんが、
作者が「走れ矢口」で表現したいこととはかなり異なってしまいます。
あくまでこの作品ではくだらなさを追及したかったんです。

502 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:59:23

>なにより梨沙子がかわいい。

この感想は素直に嬉しいです。
「今のところの一番です」という感想も、もちろん凄く嬉しいんですが、
こういう具体的な感想も嬉しいです。
梨沙子がかわいいという感想は全く予想していませんでした。
ちなみに私が今回の小説で予想していた感想は

・面白い!
・全然リテイクじゃないだろこれ
・矢口氏ね

の三点でした。
まさか登場人物が可愛いと言われるとは思いませんでした。
今回の小説は矢口のいやらしさを書くのが目的だったので、
それを引き立てるために菅谷さんは若干ピュアというか
うぶな感じにしたので、そこが可愛いと感じられたのでしょうか。
だとすれば作者としては嬉しい誤算でした。

503 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 20:59:52
> 2007/09/03(月) 23:37:25

>『走れ矢口』
>矢口を処刑させるために一緒に合コンに行ったりしゃこの話。
>メロスを矢口に変えるだけでこんなに面白い話が出来るんですなぁ。さすが矢口。
>個人的には先生の語尾が好きだったのですが、
>どうせなら最後まで全部統一してくれたらよかったのになぁと思ったよ、菅谷。

504 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:00:12
>>503
次は「極私的な掲示板」という掲示板に書かれていた感想です。
これも名無しの人が書いている感想でした。
なのでこの感想を書いたのが誰かは、私にはわかりません。

二行目の感想ですがこれはまさに作者の意図したことそのままです。
アイデアを思いついた瞬間に「絶対面白くなる!」と確信できました。
ていうかこの小説の面白さはその一点ですね。
アイデアが全ての小説だったんだと思います。

実は飼育に自スレを立てて、この小説を書こうと思ったとき、
矢口安倍バージョンだけじゃなくて
石川辻バージョンとか松浦藤本バージョンとか
高橋新垣バージョンとかそういうのを集めた、
短編集的なものにしようかという構想もあったんです。

で、いくつか構想を練ってみたんですが、
やっぱり矢口安倍バージョンの面白さに勝てるのがなかったんですよね。
矢口強すぎ。
まあ、ただ書くだけなら5〜6個書けそうな感触があったんですが、
全部似たようなものになってしまうような気がしたんです。
だったら矢口バージョン一つの方がインパクトが薄れなくていいかなと。
そんな風に考えていた時期が俺にもありました。

505 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:00:26

>個人的には先生の語尾が好きだったのですが、
>どうせなら最後まで全部統一してくれたらよかったのになぁと思ったよ、菅谷。

この小説に出てくる「先生」は脇役中の脇役で、名前すらないのですが、
作者としても非常に気に入っているキャラクターです。
なので面白いと言ってもらえるととても嬉しい。
作中にある「エージェント・スミスのような」という言い回しは非常に気に入ってます。
ていうかエージェント・スミスというキャラ自体が大好きなんですよね。
ずっと何かのときに使いたいと思っていました。
でもここで使ってしまいました。もう使えないっす。それが少し悲しいです。

先生の語尾ですが、これは元ネタは狼のネタスレですね。
これを書きたいがために主人公を菅谷にしたんじゃないの?
っていうくらいはまっていると自分では思っています。
なので当然最初は全ての語尾を菅谷にしていたのですが、
それを長い会話文でやるとちょっとうざったかったんですよね。

でも改めて見てみると、やっぱり途中で止めるのは良くなかったですね。
見るからに中途半端、という感じです。
この小説は元々ネタ小説だったんですから、ネタに徹するべきでした。
これについては反省しなければならないと思います。

506 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:00:57
> 2007-09-08 01:54:31

> 13 走れ矢口
>この作者はバカだと思います。
>あとはこれと言って大したコメントはないんですが、
>安倍さんが捕縛されてから矢口と会話するシーンはリアルだと思いました。


507 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:01:16
>>506
これは「しろくろにっき」というブログに書かれていた感想です。
このブログは小説への感想のみを書くブログのようです。
誰がやっているブログなのかは知りません。
飼育の人の中では有名なブログなのでしょうか。

普通「バカ」と言われると誉め言葉だと感じるわけです。
特に「走れ矢口」のようなくだらない小説を書いたときには。
ですがなぜかこの書き込みからは誉め言葉という感じは受けませんでした。
なんとなくですが、この人は「バカ」という言葉を
正しく言葉通りの意味で使っているように感じました。
まあ確かにこんな小説書いたらバカって言われても反論はできませんが。

508 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:01:26

>安倍さんが捕縛されてから矢口と会話するシーンはリアルだと思いました。

これはありがたい感想です。
本当はもっと安倍さんを登場させたかったんですよね。
矢口さんのいやらしさを書くと同時に、安倍さんのいやらしさも書きたかった。
でも小説の設定上、それは無理なんですよね。
だから安倍さんの登場シーンというのはそんなに多くありません。
でもそこから安倍さんらしさを感じ取ってもらえたなら嬉しいです。

書いてて思ったんですけどこの「走れ矢口」とは逆バージョンの
「走れなっち」とかいう小説を書いてもそこそこ面白くなるんじゃないですかね?
でもやっぱり矢口には勝てないかなあ。

509 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:01:54
> 2007/09/09(日) 11:25:54

> 13 走れ矢口
>優勝しました。さっき優勝した作品は準優勝扱いです。
>なんというか素晴らしい作品だと思います。
>非の打ち所の無いですね矢口しね。
>これが面白くない人は生きていても仕方ないと思います。
>いや本当に矢口しね面白かったです

510 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:02:12
>>509
これは「くまもも VS 愛理ちゃん」という掲示板に書かれていた感想です。
ていうかこの掲示板は新宿さんのブログのごとく
ちょくちょく名前が変わっている掲示板です。
そういえば新宿さんのブログにもリンクがある掲示板ですね。
でも残念ながら私はこの掲示板の管理人さんが誰であるかは知りません。
きっと飼育で書いている人なんだと思います。
この人が書いた小説、ちょっと読んでみたいなって思いました。

感想ですが激賞ですねこれ。
ここまで誉めてもらって恐縮です。
おまけに「矢口しね」の一言もありますし、感想として非の打ち所の無いですね矢口しね。
飼育はネタ板ではなくて小説板なので、
ネタっぽい小説はあまり好きそうじゃないイメージがありました。
そして実際そうだと思うんですが、
中にはネタっぽいものが好きな人もいるようで安心しました。
この先もネタっぽい小説を書いて大丈夫ってことですからね。

511 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:03:14
> 2007/09/15(土) 01:03:42

> 04電車 が優勝ですね。圧勝ですねおめでとうございます。
> 当然の結果というか他に特別良いのがなかったって感じですね。
> 今回はさくっと読める作品が多くて感想を書くのは楽でした。
> 5位に終わった13 走れ矢口 は本当に良い出来で
> 飼育の好みから考えると1位にはならないだろうけど
> 接戦で2位くらいと思ってたんで5位という結果は意外でした。
> ここまで完璧に矢口を描けてる作品はなかなか無い気がします。

> なぜ13 走れ矢口が優勝出来なかったか考えてみました。
> まずネタ小説過ぎた気がします。飼育向きじゃないですね。
> 矢口ミクシーネタをみんな知らないか忘れてる気がしました。
> 知っていたら凄い楽しめた気がしますね。
> 一番問題なのは矢口主演って点ですね。最悪の人選ですね。
> あとネタ小説好きからすると無駄な説明が多い気がしました。
> 18レス目の後半なんか余計ですね。
> リテイクなのにメロスのパロディっていうのがややこしかったかも
> 知れませんね。元々この企画用に書いたわけではないらしいので
> リテイクっぽく見えないのは仕方ないですが。

512 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:04:07
>>511

これも「くまもも VS 愛理ちゃん」に書かれていた感想です。
こっちは投票が終わってから書かれたものですね。
別に自分の作品が誉められたから言うわけではありませんが、
この人の「走れ矢口」に対する分析は非常に的確だと思いました。

一つ目の段落ですが、実は私も全く同じことを思っていました。
自分が書いたものが2位になるだろうとか
滅茶苦茶傲慢な予想だなと思われるかもしれませんが、
「走れ矢口」を書いたときはそれくらい自信満々でした。

>ここまで完璧に矢口を描けてる作品はなかなか無い気がします。

もうこの一言でおなかいっぱいですね。
なんでしょうかこのかゆいところに手が届くような賞賛の仕方は。
私この人に接待でもされているのでしょうか。

513 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:04:28
さて。
二番目の段落ですがやはりネタ小説っぽいのは難しいですか。
でもまあ一部の人が楽しんでくれればそれでいいと思います。
私としてもネタ小説っぽいのばかりではなく、
たまには飼育っぽいのも書いてみようかなと思っています。

矢口ミクシーネタというのは作中の「空から金降ってこねーかなー」のくだりなんですが、
(矢口らしき人?がミクシーでこういうことを書いていたとされている。狼では)
これはややマイナーなネタなので、わかってくれない人の方が多いだろうなと
思いつつ書いたのですが、わかってくれる人がいて嬉しかったです。

>あとネタ小説好きからすると無駄な説明が多い気がしました。

これは自分では気づきませんでした。
でも読み返してみると確かに指摘を受けた18レス目の後半とかは
かなり安っぽい文章です。無駄に説明的というか。
書いてるときは面白いギャグだと思っていたのですが、
今読み返してみるとない方がよかったかもしれません。

>リテイクなのにメロスのパロディっていうのがややこしかったかも

これも痛い指摘ですね。当たっていると思います。
やはりリテイク企画に出すものではなかったのかもしれません。
普通の企画に出していればまた違った評価をもらったかもしれません。

全体的に誉めすぎるくらい誉めてもらいましたね。
でもこの人が書いた、他の小説に対する感想というのは、
私の感想とは結構違っていたりするんですよね。
その辺りも面白いなあと思いました。

514 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:04:55
> 2007-09-03(Mon) 23:22

> 「13 走れ矢口」
>押しの強さがすばらしい。頭いい人が書いてんだろうなー。
>なんだろうこの菅谷さんが出てても感じる古臭さ。
>なんだかんだ走って学校向かっちゃうのがやぐっちゃんのいい所ですね。
>にしても嗣永さんはおいしい。いいキャラだ。

515 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:05:16
>>514
これは「サンキューマイガール」というブログに書かれていた感想です。
残念ながらこのブログも誰がやっているかということは知りません。
ちょっと思ったことなんですけど、
私が飼育で書いた小説にコメントしてくれるブログというのは
やけに吉澤さん推しのブログが多いような気がします。
数えてみたら4つくらいありました。
単に飼育に吉澤推しの人が多いということなのでしょうか。

話がそれました。
「押しの強さがすばらしい」とありますが、
これは話の進行が強引なことを言っているのかもしれません。
この「走れ矢口」は元々100レス程度のお話にする予定でした。
でもそれを企画用に20レスくらいに圧縮しているんです。
それゆえ展開が早急というか強引になっている感は否めません。
でもそれを好意的に解釈してくれるのはありがたいことです。
短い話が好きな人もいるでしょうからね。

>頭いい人が書いてんだろうなー。

ちなみにこれは言われてみたい言葉ベスト3に入るくらい
言われてみたかった言葉です。
実際言われてみるとすごい恥ずかしいですね。
だって書いたのは「走れ矢口」なんだし。

516 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:05:26

>なんだろうこの菅谷さんが出てても感じる古臭さ。

古臭いと感じるのは、おそらく私が、
狼のネタスレなんかで古くから使われている手法を使って
このネタ小説を書いたからだと思われます。
もう少し具体的に言うと、文章をネタで飾るときに使う手法ですね。
これが昔からある手法を使っているんですよね。

私は「こうやれば面白い文章になるんだな」ということの多くを狼で学びました。
この小説でもそこかしこにそういうテクニックを使っているわけです。
そしてそれは登場人物が誰であってもあまり変わらないことだと思います。
なので昔からあるネタスレのような雰囲気が出ていたのではないでしょうか。


517 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:05:37

>なんだかんだ走って学校向かっちゃうのがやぐっちゃんのいい所ですね。

これに関しては色々なバージョンのストーリーを考えました。
矢口が戻ってくる。
戻ってきてハッピーエンド。戻ってきたけどバッドエンド。
矢口が戻ってこない。
戻ってこないまま話が終わる。戻ってこずに全く違う話に展開する。

色々ストーリーを考えたんですよね。
なんだかどれを選んでもそこそこ面白くなりそうです。偉大なるかな矢口。
結局戻ってくるわけですが、
なぜそうしたかというとそれが一番偽善っぽいからです。
一番矢口のいやらしい部分が描けるんじゃないかと思ったんです。
なので「やぐっちゃんのいい所」と言ってもらえると少し複雑です。

矢口が好きな人はこの小説を読んでどういうことを思うんでしょうか・・・・・・

518 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:05:50

>にしても嗣永さんはおいしい。いいキャラだ。

それにしてもこの人、ことごとくポイントを突いてきますね。
それも短い言葉で無駄なく端的に。

嗣永さんなんですが、下書きの段階ではこの役柄は夏焼さんでした。
なぜ夏焼さんだったかというと、この書き込みを見たからです。
http://ikam015.s22.xrea.com/test/read.cgi/dokoka/1188382770/22
嘘のような本当の話です。
ここからもらったイメージで菅谷さんと夏焼さんを動かす予定でした。

でもラストまで書いてみると、夏焼さんの登場するシーンって
最初のところしか作れなかったんですよね。
これだと「夏焼」という名前を出す必然性が全くない。
それなら名前のないただのクラスメートにするべきだと思ったんです。
でもせかっくだからなんとかハロプロメンバーを使いたい。
そういうわけでラストシーンでもう一度登場させることにしました。

で、ラストシーンで使うとすれば、キャラからいって嗣永さんだろうと。
これなら「嗣永」という名前を使う必然性があるだろうということで、
最初の予定を変えて嗣永さんを使うとことにしたんです。
結果として嗣永さんのキャラが上手く書けていたとすれば、
それは作者としてはラッキーだったということですね。

519 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:07:29
>>518
>なぜ夏焼さんだったかというと、この書き込みを見たからです。

というのは嘘です
キッズ博士さんごめんなさい

520 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:08:08
> 2007-09-11(Tue) 17:34

>そして誉さんは多才だなぁ。頭よさそー。
>多才っていうかなんていうんだろこういうの。
>いろんな引き出しを持ってるというか。
>裏切るけれど〜とみちし原人とコレとかw
>娘。小説界のオールラウンダーといえばこの人ですね。

521 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:08:51
>>520
これも「サンキューマイガール」に書かれていた感想です。
こちらは「走れ矢口」を書いたのが私であるとカミングアウトした後の感想ですね。
ここでも頭がよさそうと書かれています。ちょっと恥ずかしいです。
でも滅茶苦茶嬉しいです。

「多才」というのはまあ、全く意識しないといったら嘘になりますが、
私としてはそんなに意識してないんです。
それよりも「飽きっぽい」ということの方が強いと思います。
同じようなタイプのものばかり書いているとすぐに飽きるんですよね。
きっと読んでいる人も飽きるんじゃないかと思っています。
なのでなるべく違うもの違うものを書こうと意識しているんです。

そしてほとぼりが冷めたら(?)また同じものを書きたくなるんです。
例えば「夏が好きな理由」と「私の中のモーニング娘。」は似てますよね。
続けて書くと飽きるんですけど、
間に何本か挟むとそういうことはあんんまり感じないんです。
そういうわけで結果として色んなものを書いていることになっていると思っています。


522 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:10:00

企画もの感想スレ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/428

> 2007/09/15(土) 20:35
> 13 走れ矢口

>この自由な感じはなんなんでしょう。清々しいです。
>物語の展開がとんでもないところからとんでもないところへと動くのですが、それがとても心地いい。
>お腹を抱えて笑う感じではなくて、にやにやしながら読むような。
>楽しさというか、先を読むことのストレスを削ぐためのネタというか、
>斬新なことをやっているのに、それをポップにしているというか。
>言葉を尽くしてもこの物語の不思議な楽しさは説明できないのですが、
>登場する人物の誰もが(ハロプロに限る)魅力的な面をもっているように思いました。
>アップフロントに対する比喩も説教臭くないというか、
>カラッとしていて気持ちがいいですね。

523 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:10:37
最後に飼育の企画感想スレに書かれた感想です。
こちらは締め切り後しばらく経ってから書かれたものですね。
こういうこともあるんですね。
ちなみにこれを書いたのは某ブログの管理人さんのようです。
私もいつもよく見てるブログです。


>清々しいです。

>それがとても心地いい。

>カラッとしていて気持ちがいいですね。


こういう感想は嬉しいです。
作者の意図したことが読者に伝わった瞬間というのは本当に嬉しいです。
この「走れ矢口」を最初に書こうと思ったときは、
もっとドロドロとしたダークでブラックな作品にしようと思ったのですが、
企画として出そうと決めたときからカラッとした作品にしようと思いました。

ただそれが上手く伝わるかは少し不安でした。
お話自体が少しダークな面をもっているお話でしたから。
ダークなお話でもカラッと後腐れなく楽しめるものにしたかったんです。
嘘くささのバランスに結構気を遣って書いたつもりです。
嘘くさくなればなるほどダークな設定も軽く楽しめますが、
逆に楽屋オチっぽくなってしまいますよね。
その辺りは少し難しかったです。


524 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:10:52

>先を読むことのストレスを削ぐためのネタというか

これは的確な表現ですね。
ネタ小説というのはまさにそれが命だと思います。
読者の興味を引き続けないといけないんですよね。小ネタで。
そこで手を抜いてしまうと一気に小説が薄いものになってしまうんです。
なんでも中途半端はよくないですよね。
ギャグ中心で行くと決めたなら、ギャグに徹さないとダメだと思います。


>アップフロントに対する比喩も説教臭くない

これはさっきも書きましたが、結論を出していないのがポイントです。
あと世界観をきっちりと書いていないのもポイントです。
結論を楽しむ小説ではないんですよね。
もしなんらかの答を出すならば、もっとシリアスなお話にするべきでしょう。

全体的にこの感想を書いた人は
明るく楽しくこの小説を読んでいたんだと思います。
そしてそれは作者が読者に期待していたことでもあります。
理屈っぽい部分もないわけではないですが、
理屈抜きで楽しめる小説として書いたつもりです。

525 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:11:10

さて。
「走れ矢口」に対する感想ですが、これで全部だと思われます。
少なくとも現時点で私が気づいた感想はこれだけです。
こんなにたくさんの外部サイトで語られているとは思いませんでした。
私の事前予想ではこういった感想が、
飼育の企画感想スレに書き込まれるんだろうなと。
そんな風に思っていたのですが。

ここまで感想に対する感想を書いてみて思ったんですが、
予想以上に自分語り色の強い文章になってしまいました。
いやまあ自分語りはいつものことなんですが。
この文章を読んで、私以外の人が楽しめるかどうかは正直言って自信ありません。

あと、こういう自分語りは、
自分のサイトなりブログなりでやるべきなんだろうな、とも思いました。
残念ながら私は自分のサイトもブログも持っていません。
(そしてこれからも持つつもりはありません)
そういうわけでこの掲示板に書いたのですが、
よく考えれば私ってかなりこの掲示板に依存してますね。

この感想を書くのはこの掲示板以外ないと思います。
ここがあったからこそこういう企画を思いついたとも言えます。
まあ、管理人さんが許してくれる限り、もう少しこの掲示板に甘えていようと思います。

526 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:11:20

で、飼育の企画なんですが。

次に企画があったらどうしようとか、
次はオムニバス企画に参加してみるべきではとか、
次は森板に自スレを立てて書くべきじゃないかとか、
色々と考えたのですが、結論はまだ出ていません。

でもどういう形であれ、またそのうち小説を書くと思います。
そして感想も書くと思います。
そして、まず間違いなく自作語りもすると思います。
おそらくこの掲示板で。

そのときはまた生温い目で見守ってやってください。

527 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:11:31



528 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/16(日) 21:12:05
しかしあれですな
こんな感じで長文ばっかり書いていたら
1000レス行く前に500KB超えちゃいそうですね。

529 :下池袋:2007/09/19(水) 02:09:29
やはりオムニバス企画は他の諸企画と比べて参加者のやる気も作品数も違いますね。
感想も多いですし、ナナチャの企画チャットも賑わうようです。
23回もやってると権威みたいなものがつくんでしょうかね。
ちなみにリテイク系は過去に3回ほど行われてますが、どの回も作品数・感想とも
に少ない結果に終わってます。どうも企画の参加者さんたちの中ではオムニバス企
画以外の企画は傍流に過ぎないという認識があるようです。リテイク企画自体のと
っつき難さもあるのかもしれませんね。

530 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/19(水) 23:00:38
>>529
私は飼育のことよく知らないので、
企画の違いが理解できていなかったんですよね。
「オムニバス企画」っていうのが何を指しているのかよくわからなかったんです。
企画にも本流とか傍流とかあるんですね。
ずっとROMっててもわかりにくかったです。

ところでナナチャって何なんですかね?

531 :下池袋:2007/09/21(金) 08:13:48
参考までに。
http://mseek.s47.xrea.com/pukiwiki.php?%C0%D6%CC%BE%CC%B5%A4%B7

532 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/21(金) 20:30:31
>>531
ありがとうございます
チャットも結構盛んなんですね。奥が深いな飼育。

私もチャット結構好きでして
昔はよく参加してたんですがここ数年は全くやってないです
チャット面白いですよね
掲示板で雑談するより話が早いですし

533 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/29(土) 12:23:58
第9回さしみ賞終わったみたいですね。

今回はたくさんの人が参加してたわけですが
飼育の人が参加してるとは思いませんでした。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/15946/1140445470/294-
これ多分「さゆくそ」の人ですよね。(無断で貼っちゃった)
今回も「さゆくそ」が書かれたスレと同じスレにネタが書かれていたので、
「もしかしたら同じ人?」と思ったのですが、おそらくそうだと思います。
(違っていたらごめんなさい)

もしかしたらこの人は採点に疑問を感じているのかもしれません。
私が飼育の企画に参加したときに感じた理不尽さというかやるせなさを、
もしかしたらこの人は今回のさしみ賞で感じているのかもしれません。
狩狩のさしみ賞は飼育の企画とは全然違うものですから。
それについてはもう「ごめんなさい」と言うより他にないです。
(別に私が採点したわけじゃないですけど)

でもこれに懲りずにまた参加して欲しいです。
私この人の書いた文章好きですし。
そんでもって今回のさしみ賞の感想ももっとたくさんガシガシ書いてほしいです。
私この人の書いた文章好きですし。
「さゆくそ」もかなり面白かったですし、
アイボマさんとしては思いっきり誉めていたつもりですよ。

スカトロに理解はありませんけどね。

534 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:50:08



535 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:50:43
突然ですが某掲示板で紹介された飼育のスレをいくつか読んでみました。
その感想をちょこちょこっと書いてみたいと思います。

536 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:51:03

27 忘年会
http://mseek.nendo.net/event/pacifico06/1103905974.html


ちなみにこの小説(というか文字ネタ)のバックグラウンドは知りません。
おそらく飼育の企画に参加した作品だと思いますが、
その時のお題がなんであるかも知りません。

まあ本当に亀井さんが言いそうなことかもなあと、ちょっとだけ思いました。
他にはどうとも言いようがないネタなんですけど
「足の指の間にゴミ溜まってますから」はちょっとだけ面白かったです。

個人的なことですけどギター侍のネタは結構好きでした。
末期の頃は酷かったですけど初期はかなり面白いネタがありましたよ。

537 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:51:14

19 レッツ☆バレンタイン
http://mseek.nendo.net/event/pacifico03/1075906189.html


これも同じくバックグラウンドは知りません。
でもこれも企画投稿作品でしょうね。

これはすっごい面白かったですね。
文章のテンションが良いんです。
非常にくだらなくて突拍子もないことが淡々と起こるんです。
道重さんからあふれ出てくる非日常性を
亀井さんがさらっと受け止めているんですよね。

この亀井さんをハイテンションな文体で書かれていたら、
そんなに面白くなかったと思います。
だって一つ一つのギャグはそんなに破壊力があるってわけでもないですから。

あくまで淡々と。
そして選ばれてる言葉もかなりクールなものが多いと感じました。
私はこういう落ち着いた文体で書かれたくだらない小説が好きなんですよね。
そういう意味でとても私好みの小説だと思いました。

538 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:51:35
パー娘。
http://mseek.nendo.net/moon/1072586795.html


これは昔に読んだことあります。SNさんが書いたやつですよね。
http://ikam015.s22.xrea.com/dokoka/kako/115/1150510910.html#619
こんなところにありました。読んだの丁度一年前ですね。よく覚えています。

これは長いようでとても短いお話です。
よく読んでみるとほとんどワンエピソードで小説が書かれています。
でもそのエピソードのクライマックスへと畳み掛けるスピードが凄いですよね。
ROMの人たちも何度も書き込んでますけど本当に展開が速いです。

このストーリーは話のピークに向かって一直線に進んでいきます。
普通はそうやるとどうしても話が単調になってしまうんですけど、
このお話からはそういう感じは受けませんでした。

なんていうか、目指してる面白さがちょっと違いますよね。
ストーリーでねじ伏せようとか人物描写で見せようとか。
この小説はそんな感じではないんです。
登場人物の描写も最小限度にとどめているような印象です。

小説というよりは脚本に近いような。
物語というよりはコントに近いような。
文章がすごい軽いんですけどそれが読んでて楽しいんですよね。
本当にストーリーと文体というのは表裏一体なんだと思います。

最後の話のしめ方もこの小説っぽくて素敵です。
最後まで小説の雰囲気が統一されていたように感じました。
名前欄に書いてある文字の意味がよくわからなかったんですけど・・・・・
あれってなんか意味があったんですかね?

539 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:51:52

9 鋼鉄のやうに
http://mseek.nendo.net/event/messe10/1141620650.html


この作品もバックグラウンドは知りません。
でもやっぱり企画投稿作品なんでしょうね。

全体的には面白かったです。すっごいくだらなかったですけど。
ただ細かい部分で気になるところがたくさんありました。

まず最初の新垣さんの名前を出すところ。
こういう読者への説明丸出しな文章は好きじゃないです。
それから高橋さんの会話文。
語尾に「がし」とか連発するのはどうなんでしょうか。
私は高橋さんががしがし言ってるのってあんまり聞いたことないんですよね。
方言を出して高橋さんらしさを表現したいのはわかるんですけど、
もう少しソフトな方言にした方が読んでる側が疲れなくていいと思います。

あと一番気になったのは文体がちょっと中途半端だったところです。
新垣さんが、生身の新垣さんなのか、
それともこの小説の中だけのキャラなのかがはっきりしない。
私としてはもっとしっかりと新垣さんのキャラを作りこんでほしかったですね。
嘘くさい、作られたキャラでいいんです。
この小説はストーリー自体がバカでくだらなくて非現実的なんだから
登場人物も本物っぽさよりもキャラに徹した方がよかったと思います。

もう少しクールなキャラか、もう少しおバカなキャラか。
どっちかにしていれば、もっと新垣さんが面白くなったと思います。
なんかね。現実とギャグのギャップが弱いんですよ。
もっと現実をクリアに書いていればギャグの破壊力が増したと思います。

部分部分のギャグは結構面白かったですけどね。
9レス目とか10レス目とか面白かったですよ。
他で使われている言葉もセンスを感じさせるものが多かったです。


540 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:52:05

28 はだかの王様の逡巡
http://mseek.nendo.net/event/messe10/1142095981.html


これも企画に出された小説のようですね。
滅茶苦茶面白い話でした。でも短いですね。
これだけ面白い設定を思いついたんだから、もう少し頑張って欲しかったです。
そんなに長くなくてもいいですから、せめてこの倍くらいは書いて欲しかった。

非現実的な設定から始まっているわけですが、
それを当たり前のものとして受け止めさせるだけの
説得力がある文章だと思いました。
もう少しこのまま話を引っ張ってほしかったですね。
紺野さんが4レス目の真ん中らへんで言い切ってしまうわけですが、
読んでいて思わず「まだ早いよ!」と突っ込んでしまいました。

もう少し延々と、だらだらと、淡々と
当たり前のように話を続けてほしかったです。
もう少し続けるとして何を書くのかが難しいということはよくわかるんですけど、
そこで踏ん張って、頭を使って、何かをひねり出してほしかったです。

文章についてはパーフェクトだったんじゃないでしょうか。
この奇妙な設定を上手く盛り上げていたと思います。
この設定に対する紺野さんのスタンスも、常識的で良かったです。
作者さんの狙いが綺麗に表現できていたと思います。

ラストもこうやって締めるのがベストなんじゃないでしょうか。
でも、しつこいようですが、もう少し長めに書いて欲しかったです。

541 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:54:15
これで終わりですね。
ちょっと意外だったんですけど飼育にも
>>537や>>540みたいな小説を書く人がいるんですね。

こういった小説がどれくらい好意的に受け止められたかはわからないんですが、
こういう小説が許されるなら、
私ももっとくだらないお話を書いてもいいのかもしれませんね。

ちょっと勇気が湧きましたよ。

542 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:54:34
他にも何か面白い小説があったら教えてくれると嬉しいです。

543 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/09/30(日) 15:54:39



544 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:23:31

某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


29 歌ロボット
http://mseek.xrea.jp/event/messe04/1068317057.html


当然ながら思いっきりネタばれしています。
小説を読んでからこの感想を読むことを強くお勧めします。

545 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:24:22

まず最初にタイトルですが、このタイトルは何度か目にしたことがありました。
まあ、目にしたのは最近だと思うんですけど。

覚えていたんですよね。
実は飼育に関係のあるサイトとかブログとかを巡っていると
娘。小説のタイトルに出くわすことが非常に多いのですが、
そのほぼ全ては特に記憶に残ることなく消えていきます。
私の記憶力なんてそんなもんです。

でもこのタイトルはなんとなく頭に引っかかっていたんですよね。
なんか「ちょっといいな」と思ったのかもしれません。
でもそれだけでした。
特に読んでみようとかは思わないまま通り過ぎてしまいました。

546 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:24:46

それで今回紹介されて改めてこのタイトルを見てみたのですが、
やっぱり素晴らしいタイトルだと思います。
もの凄くシンプルでありながら、想像力が刺激されます。

このタイトルを見ただけで、
「この小説は絶対面白いものに違いない」という予感、というか確信が抱けます。
私のこの手の予感はよく当たるのです。

今回もその予感が裏切られることはありませんでした。

547 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:25:22

さて
最後まで読んだあとの率直な感想ですが、
この小説は私がこれまで書いたり読んだりしてきた
娘。小説よりはワンランク上の小説だと感じました。

ワンランク上というのは80点より上の、
100点くらいの小説とかそういう意味ではありません。
なんかカテゴリー自体が違うんじゃないかというか、
レベルが一つ上というか、それくらいの違いを感じさせる小説でした。

要するに非常に素晴らしい小説だと思ったわけです。
そしてその素晴らしさは枝葉の部分とかではない。
もう小説の作りそのものから違うと感じました。

548 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:26:13

では細かい感想を順に。ここら辺から本格的にネタばれしてますよ。

2レス目から小説が始まるわけですが、
ここで既に名作だなこれは絶対、という思いが強くしました。
ここでもうこの小説の世界観みたいなものが描ききれているんですよね。
たった10行の文章なんですが。

でもここで描かれている世界観というか空気感は、
その後の小説世界そのものです。
最初から最後までブレというものがなかったと思います。

そういうものを読者に提示するのはとても難しいことです。
それがその小説独自のものであるならなおさらです。
きちんと説明しようとすると、どうしても説明調になってしまいます。
でもこの小説ではそれを書き出しでさらっとこなしているんですよね。
そして尚且つ無駄がない。必要かつ十分とでも言いますか。

こういう文章が書けるのなら後は楽ですよね。
まあ楽というと語弊があるかもしれませんが。
でも少なくとも読む側は楽です。
そして期待が高まります。


549 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:26:53

3レス目でロボットさんが自己紹介します。
「アヤ」と言われた瞬間、ちょっとドキっとしました。
私はネタスレとか娘。小説とかで、
松浦さんを目にすることはあまりありませんでしたから。
そして名作と呼ばれるものは一つも見たことありませんでしたから。

そして5レス目で語り手の子が自己紹介します。
「ミキ」と言われてまたまたドキっとしました。
私はいわゆるあやみきというのはあんまり好きじゃありませんから。
好きじゃないというか知らないというか。感情移入できないんですよね。
これ大丈夫かな?とちょっとだけ思いました。

そしてここで初めて小説が書かれた日付をチェックしました。
2003年の11月。わ。ちょっと古い。
でもこれで逆にほっとした面もありました。
あやみきの小説を読むなら、ここ1、2年に書かれたものよりも、
これくらい昔に書かれたものの方が面白いんじゃないかな?と思ったからです。
これはまあ、私の個人的な思い込みかもしれませんけど。

結果だけ先に書いてしまうと、
この小説はあまりあやみき色が強くないというか、
そういうところに依存していない小説だなと、私は感じました。

550 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:27:26

さて。
くどいようですけど、ここから本格的にネタばれしてますよ。
小説より先にここを読むとかやめてくださいよ。

この2-5レス目の文章というのはとても上手いと思います。
何が上手いかというと、
アヤとミキの会話というかやりとりの部分が上手いんです。

二人がどんな女の子であるかを描写しながら会話が進んでいきます。
この描写と会話がとても上手い。
いや、ここだけを読むと特別上手いとは思わないかもしれません。
でも上手いんです。

551 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:28:20

結論を書いてしまうと、アヤは最初自分がロボットだと言いますが、実は人間です。
そして最後の最後でロボットだったのはミキの方であることが示されます。
そういうことを踏まえてこのやりとりの文章を読むと、
とても上手いということがわかってもらえると思います。

二人の描写がギリギリのバランスで描かれているんですよね。
別にアヤが本当にロボットであったとしてもおかしくない。
でもアヤが人間であったとしてもおかしくない。
むしろここでアヤが人間であるという暗示があるようにも読めます。
その「ロボットなのか、人間なのか」というバランスが上手い。
ロボットだという結論でも、人間だという結論でも、
どちらでもそれなりの意外性というかドラマ性が出せたのではないでしょうか。

そして暗示の仕方もさりげなくて上手い。
あまり露骨にやると「この小説はアヤがロボットなのか人間なのか」というところが
一番メインのテーマになっているのかと受け止められてしまいます。
読者もそこに一番大きな注意を払って読んでしまう。
でもきっとそれは作者さんの本意ではないと思います。
そこのサプライズ部分はあくまでも小説の味付け部分に過ぎないのではないでしょうか。
もちろん大きな部分ではあると思いますが。

余談ですが、ここのアヤを人間っぽく見せる描写のところで
「実はミキの方がロボットっていうどんでん返しかな?」とちょっとだけ思いました。
私は小説を読んでいてこういうことに気づくことが全くない人間なんで、
今回はそれがピタリと当たって少し驚きました。

ですが当然ながら、そのことでこの小説を読む楽しみが
損なわれたということは、全然ありませんでした。


552 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:28:55

そして7レス目。
ここでようやく「歌ロボット」の本領が発揮されます。
やっぱり「歌うロボット」という設定は秀逸だなあと感じました。
そういえば松浦さんも昔は「アイドルサイボーグ」とか言われてましたね。
もしかしたら作者さんもそこから発想を持ってきたのかもしれません。
でも私はリアルの松浦さんのサイボーグ性と、
この小説で書かれている「ロボット」の魅力は別物だと思います。

そして別物で良かったと思います。
もし作者さんがリアルの松浦さんとかぶせるようにして
ロボットっぽい描写を入れていたら、小説は陳腐になっていたと思います。
アンリアルに徹しているのがいいですよね。

そして松浦さんが歌う描写はさらっと片付けられています。
でも私には感動が伝わりました。
それは7レス目の最後の四行ではなく、
8レス目の最後の一行によるところが大きいです。
歌そのものを描写するのではなく、語り手の思いでそれを表現する。
こういう描写は素敵だと思いますし、憧れます。

553 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:29:36

さて
続いて12レス目。「シコメ」という言葉が出てきます。
不勉強ながら私はこの言葉を知りませんでした。
この小説の中だけの言葉なんだと思って、
てっきりあとでこの言葉に関する説明があるものとばかり思っていました。
当然ながらそういう説明は一切出てきません。
小説を読み終わってからネットで検索して初めて知りました。

まあそれはともかく。
ここら辺でアヤとミキが衝突します。
私が本当に憧れるのはこういうところの描写なんですよね。
事件を起こすというかトラブルを起こすというか。
人と人が喧嘩するとか。

私はそういう描写が上手くできないんです。
どうしても登場人物に理路整然とした行動をとらせてしまう。
というか理屈に合わない行動をさせることに強い抵抗があるんです。
「そんなことをする必然性があるか?」と考えてしまうわけです。
そんな考えで小説を書いていたらトラブルなんて起きないですよね。
だから自然な形で、読んでいて無理を感じないような描写で
喧嘩とかトラブルとかを描ける人が羨ましくなってしまうんです。

554 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:30:57

そして

仲直りを経ての16レス目。
ここの最後の二行がこの小説のクライマックスではないでしょうか。
クライマックスという言い方をするなら、21-22レス目の
ラストシーンがそれになるのかもしれませんが、
少なくとも私は「歌ロボット」というタイトルで
この作者さんが表現したかったのは、この16レス目の最後二行だと思いました。

ここまでの二人の描写がなかったら、
ロボットごっこという遊びの描写がなかったら、
ここでの二人のやりとりは大きな感動を呼ばなかったと思います。
まあ、つまりそういう描写を経て、
ここで私は思いっきり感動してしまったということです。

ここだけ見ればちょっと陳腐かもしれないんですけどね。
この言葉だけ見ればチープかもしれないんですけどね。
でも小説ってそうではないと思うんです。
その言葉にどれだけたくさんの思いを積み重ねられるかだと思うんです。
この二行には、この小説で描かれた思いが全て
ずっしり乗っかっていると思います。


555 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:31:35

そしてミキが実はロボットだったということが提示されます。
そこそこ意外でしたが、唐突な感じはしませんでした。
これも大事なことだと思います。
意表を突くストーリーというのもいいですが、
全く伏線がなかったらただ「突拍子もないな」と思って終わりです。
そこに感動とか感心は生まれないと思います。
先にも少し書きましたが、この小説はそのさじ加減が上手かったですね。

ロボットと博士のやりとりもさらっとしていて良いですね。
ここでも「必要かつ十分」という言葉を使いたいです。
これ以上ミキや博士についてくどく説明する必要はないでしょう。

小説はここで終わっても十分名作だったと思いますが、
ここからさらに一つのエピソードが追加されます。
これも心憎いですね。
このラストがあるから、16レス目の最後の二行が輝くというのもあると思います。
ミキが歌うのはもうこれが最後、ということが示されているわけですからね。

556 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:34:11

そして最後の22レス目。
素晴らしいですね。
くどいようですがここでも「必要かつ十分」という言葉を使いたいです。
いらない言葉はなにも使っていないように感じます。

特に最後の段落が良いですよね。
二人がいかに心と心でつながっているかということが
とてもシンプルな言葉で描写されていると思います。

私は小説において「仲が良い」というのを表現するのは、
実はとても難しいことなんじゃないかと思っています。
娘。小説では特にそうです。
ある特定のメンバーを二人出しただけで、
もうそれで仲良しということが決まっていることだって珍しくありません。

さらに仲の良さを描こうとすると、どうしてもくどい描写になってしまいます。
そして小説の流れにおいて、「これは要らないんじゃないの?」
と思ってしまうような描写が多いです。

でもこの小説では、
二人の心のつながりが小説の流れにおいて必然であり、かつまた
心のつながりが小説の流れによって生み出されているんです。
上手く相互に作用しているわけですね。
全体的な整合性に優れていると感じるのは、
そういう相互作用が上手く機能しているからなんだと思います。

557 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:34:35

と、くどくどと書いてきた感想はここでお終い!

とても読後感の良い小説でした。
ラストも良かったですしね。

私は小説を読むときは、読者であると同時に、
書き手としての視点でも読んでいます。
どうやってこういう小説を書いたのかな?とか
ここはこういう意図で書いたのかな?とか
登場人物に感情移入すると同時に作者さんにも感情移入するわけですね。
楽しいです。
この小説もとても楽しかったです。


でも


私が100本の娘。小説を書いたとしても
きっとこういう小説は書けないだろうなあと思いました。
もちろん「上手い」「凄い」というのも理由の一つですが、
それよりも感性がちょっと違うなと。

私より明らかにワンランク上だなと。
ランクが違うというよりちょっとカテゴリーが違うなと。
うーん。カテゴリー?
「カテゴリー」という表現はちょっと違うかなあ・・・・・
種類?ジャンル?感性?発想?文体?どれも違うような・・・・・・
どの言葉もしっくりきませんが、私の書いているものとははっきり違うと思いました。


そんなことを思わされた、多分初めての小説でした。


558 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/01(月) 23:34:41



559 :名無飼育さん:2007/10/01(月) 23:55:31
歌ロボに関してはこんな企画もありましたよ。

第一回サイドストーリー企画(元ネタ:歌ロボット)
http://mseek.xrea.jp/event/big08/

サイドストーリーと銘打ってますが要するにリテイク企画です。
単なるリテイクを書いた人からきちんとサイドストーリーを書いた人まで様々です。
「シスター」「月は闇を拒絶する」「われはうみのこ」が好評だった記憶がありますね。

http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/137-156

こちらは感想やカムアウトです。もし企画を読まれるのであれば読後に参考にしていただけたら幸いです。
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/137-156


560 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 00:23:41
>>559
ひええええええ
この小説をリテイクするなんていう企画があったんですね。
私だったらきっと参加してなかったと思います。
あんまりサイドストーリーがわいてくるような設定でもないと思ったんですけど。

というか前回のマルチリテイク企画で気づいたんですけど、
私って「リテイク」ということにあまりピンとこない人間なのかもしれません。
同人誌的なアプローチがあんまりできない人間なんですよね。
娘。小説を書いておきながら何言ってんだよって言われそうですが。

561 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 00:25:02
でも面白い小説を見たときに
「真似したい!」「私もこの設定で書いてみたい!」
って思うことがほとんどないんですよね。

そういう風に思う人がたくさんいるっていうのは理解できるんですが。

562 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:23:03



563 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:24:03
さて
せっかく>>559で貼ってもらったので、この小説の感想を書きたいと思います。

企画が行なわれたのは2005年の4月くらいみたいですね。
「歌ロボット」が書かれてから一年半後くらいですか。

なんで歌ロボットが選ばれたのか、その経緯は全く知りません。
単に名作だからリテイクしましょうってことなんでしょうか。

私は歌ロボットがリテイクに適した作品だとは思いませんけどね。
でもじゃあ「リテイクに適した作品の定義は?」
と言われても答えることはできません。

>>560-561でも書いたように、
きっとリテイクそのものにあまり興味がない人間なんでしょうね。

読む前に書いておきます。
とても嫌な予感がします。
あんまり面白い作品がないんじゃないかなあって。
名作を読んだ後なのでそれと比較して辛い目で見てしまうんじゃないかなって。
そんな予感がしています。

564 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:24:38

われはうみのこ
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1113833889.html


あんまりよくありませんでした。
ていうかこれ、歌ロボットと全然関係なくないですか?
作中で登場する「山の魔女」ってのがミキさんのことなんでしょうか。
それにしてもなあ。本当に「とってつけたような」触れ方ですよね。
共通点がロボットというだけっていうのはいかにも弱い。
歌ロボットの面白さと全然関係がない小説と言わざるを得ません。

前のリテイク企画の感想でも言いましたが、
こういう小説を書きたいならリテイクとかじゃなくて
全然普通の小説として書いた方がいいと思います。

内容にも突っ込みたいところが山ほどあります。
「政府のえっらーいオッサン」が
「人の罪にならぬように、人を減らす方法を考えろ」
とありますが、その結論がロボットが人を( ´D`) おまんまんれすよ、
というのはあまりにもチープじゃないですか?
それだったら別に研究所に依頼しなくても政府でできるような気がします。

しかも人を( ´D`) おまんまんれすよ理由が「海を綺麗にするため」って・・・・・・
いくらフィクションの小説でもちょっとおかしいなって思います。

あと潮風に当たっただけで錆びるって・・・・・・
あり得ないでしょ。
別にロボットじゃなくても錆びないように加工されてるものはあります。
人型ロボットなんていう高度なものが錆びるなんてねえ。

しかもそんな短時間で。
もし博士がわざとロボットを壊すために錆びるような設計にしていたとしても、
そんな短時間で錆びが広がっていくなんてあり得ないと思いますけどね。
なので最後に二人が壊れていくところも全然感動できませんでした。

あと博士の目的やロボットが作られた背景なんかも
やけに説明口調で説明されています。気になります。
色々な意味で無理のある作品だと思いました。


565 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:24:51

月は闇を拒絶する
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1113919664.html


うーん。これもあんまり良くありませんでした。
これは純然たる歌ロボットのサイドストーリーでしたね。
でも歌ロボットの良さを生かしているとは思いませんでした。
単に歌ロボットの登場人物を借りただけ、という感じでしたね。
「リテイクってそういうもんだろ」と言われたら何も反論できませんが。

リテイクというところから離れてこの小説を見てみます。
まずかなり読みにくい小説でした。
ちょっと凝った表現が多いんですよね。
でもその凝った表現が感動とか感心につながるかというと、
そんな感じはしませんでした。

14レス目の文章とかとても読みにくいですよね。
もんのすごい凝った表現をしてますが、その表現によって
読み手のイメージが広がるかというとそうではないように感じます。
私が感じたのはただ「読みにくい」ということだけでした。
見慣れない言葉を使えば見慣れない世界が作れるかといえば、それは違う。
美しい単語を使えば美しい世界が作れるかといえば、それも違う。
私はそう思います。

菅谷さんが「理解を超える生き物」と言われている理由もよくわかりません。
ラストでそれっぽい描写があるんですけど・・・・・・
いかにも唐突という感じでした。
「理解を超える生き物」という設定を上手く生かしているとはとても言えないと思います。
むしろ「これって作者のご都合主義では?」と思ってしまいました。

少なくともラストシーンの前に一つくらいは
「理解を超える生き物」という設定を生かした場面を作るべきだったと思います。


566 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:25:16

月夜に唄う少女達
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114072602.html


これも歌ロボットのサイドストーリーという感じでしたね。
でもリテイク色の強い作品だったと思います。

やっぱり「歌ロボットのリテイク」となると
ラストシーンのその後を書きたい!という気持ちになりますよね。
私もきっとそこを書くと思います。ものすごい難しいことだと思いますが。
難しいというか不可能ですよね。
だってあの小説はあのラストで
これ以上ないくらい綺麗に終わっているわけですから。

小説ですが文章がちょっと説明調かなあと思いました。
あと語り手が辻さんなんですが、
ちょっとこの文章、大人っぽすぎやしませんか?
行動してる部分や、会話文の辻さんの子供っぽさに比べて、
この語り手部分の辻さんの思考が大人っぽすぎて、
全体的な調和がとれていないなあと感じました。

ストーリーに関してはさほど違和感ありませんでした。
辻さんとれいなさんがすっごい子供っぽいので、
初対面の藤本さんの願いを聞いて小屋を燃やしちゃうところも
まあ、ありえるだろうなと思える範囲の行動ではないかと感じました。

でもやっぱり辻と田中が出てくるとハロプロ小説っぽいですよね。
当たり前ですが。
でも「鬼のプリントがされたTシャツ」とか「胸だってぺったんこやし」とか
リアルハロプロっぽい描写が出てくるたびに
「なんか違うよなあ」と思ってしまうんです。
元の小説はハロプロっぽさ皆無の小説ですからね。
リテイクするならハロプロ臭の薄い作品にした方が
良かったんじゃないかと思いました。

567 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:25:28

りんごに乗ってどこまでも
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114242818.html


ううう〜〜ん。わかりにくい!
読んでて思わず唸ってしまいましたよ。わかりにくくて。
私は別に読解力が低い人間だとは思わないんだけどなあ・・・・・

いやまあ全然わからないっていうことはなくて、
作者が言いたいことは一応わかったんですけど、
でもそれを理解するまでがとても苦痛でした。わかりにくくて。

文章が難解かというと全然そんなことはなくて、
むしろ説明的すぎてこれストーリーなぞってるだけじゃないの?
って思うくらいだったんですけどでもわかりにくかったです。

作者さんにはもっときちんとプロット練って欲しかったです。
情報を出す順番とか。手順とか。説明の仕方とか。

ストーリー自体は悪くないと思いました。
その発想は面白いんじゃないかなと。
ラストがちょっとこじんまりとしてるのが残念でしたけどね。

568 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:25:39

越境者
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114311959.html


これは素晴らしい作品でした。
「素晴らしい」と言うことに若干のためらいを感じてしまいますけど。
この作者がやりたかったことは要するに鈴木光司の「ループ」なんでしょうね。
もしかしたら本当にそれから発想をもらって書いたのかもしれませんね。
まあこれは私の勝手な推測に過ぎませんが。

矢口さんが藤本さんのためにここまでするのかとか、
リアリティの面で若干問題のある設定だとは思いますが、
物語の面白さでもってそういう違和感を強引にねじ伏せている感じがします。

それにしても上手い設定ですね。
藤本さんが23時間ごとに充電しなければ死ぬという、
元小説の設定も綺麗にクリアしています。感心しました。

最初に書いたように、この小説をリテイクとして「素晴らしい」と
評するのには一片のためらいを感じてしまいます。
元の設定を全てひっくり返してしまっているわけですから。
それでもこのアイデアを具現化したことは高く評価したい。
元作品を上手く生かした素晴らしい作品だと言いたいと思います。

569 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:25:53

赤とんぼ
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114355184.html


いやあ面白い小説でした。
不覚にも幼稚園児の二人が可愛いと思ってしまいました。
そしてそんな二人に思いっきり感情移入して読んでしまいました。

これがリテイクかと言うと、あんまりそんなことはなくて、
それこそ「とってつけたように」アヤが登場しているだけですし、
歌が子供部屋まで聞こえてくるというのも少し無理があると思うのですが、
二人の愛らしさで全て納得させられてしまった感じです。

それにしても幼稚園児の幼稚園児らしい行動を書くのが上手いですね。
行動にしても思考回路にしても、全然大人っぽくない。
書き手は当然それなりに大人なんでしょうから、
こういう文章を書くのはそれなりに難しいと思うのですが。
この作者さんは上手く書けていましたね。感心しました。

ストーリーらしいストーリーもないですし、主題らしい主題もない。
でも心に伝わるものは決して小さくありませんでした。
心に残る一作でしたね。


570 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:26:05

取るべき距離としての名前
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114426950.html


うーん。ちょっと読みにくい小説でしたね。
回りくどい表現が多かったように思います。

それに結構長い間「これなんのことを書いてるんだろう?」と思ってしまいました。
なんのことはない、「博士」の物語なわけですが、
それを理解するまでに、ちょっとした時間がかかりました。
別に語り手の正体が博士であるということが
読者に対するサプライズになっているわけではないのですから、
もっと早い段階で語り手が博士であることを教えてくれてもよかったような気がします。
読んでてすごい困るんですよね。
どうしても「これ誰?」って思ってしまいますから。

さて。リテイクとしての目玉は「ロボットを作る動機」にあると思うわけですが、
前半の博士の半生の部分があまり生かされていないように感じました。
いや、生かされてはいるんですけど、効果が薄かったというか。
前半部分はもっと少なくてもよかったように思います。

博士が山に篭ってからの描写は生き生きとしてると思うんですけどね。
博士がロボットにどんな思いを込めていたかがよくわかります。
そここそが読者が一番読みたかったところではないでしょうか。
でも前半部分がやや冗長でちょっと読み疲れてしまった感があります。
もう少し前半と後半のバランスが取れていれば、
もっと読みやすくて素晴らしい小説になったんじゃないかと思います。

571 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:26:20

アストロガール ノゾミ
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114433137.html


これはもう、感性の問題なんですけど、このタイトルは好きになれません。
こういうタイトルが良いと感じる人がいるのは理解できるんですけどね。
良いか悪いかで言えば、少なくとも悪いとは思いませんが、
好きか嫌いかで言えば、明らかに好きではありません。

で、読んでみたんですがまさかギャグ路線とは。
しかもほのぼのギャグ路線とは。
思わず「その発想はなかったわ」とつぶやいてしまいました。

これは文字通りの「リテイク」作品ですね。
歌ロボットという作品を、原型を留めていないところまで一回ばらばらにして、
そのあと「リテイク」しているという感じがしました。
このやり方はこのやり方で面白いと思います。

内容ですが問答無用で面白かったです。
面白いというか、読んでいて楽しかったです。
この作品こそ「同人誌的な」作品ではないでしょうか。
でもそんな楽しみ方にも好感が持てました。
やっぱり「楽しい」というのは何にも勝る魅力ですもんね。

で、読み終わったわけですが。
このタイトルはアリだと思います。
内容を的確に表現している、素敵なタイトルだと思うようになりました。


572 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:26:34

プリズミック・プラズマ
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114435133.html


このタイトルもちょっと好きになれないですね。
ちょっと格好良すぎじゃないですか?

それはともかく内容の方ですが。
いきなりのこの出だし。
この手法はあらゆることろで使われているものであり、
そして誰もが一度は考える手法ではないでしょうか。
トリッキーでありながら、とてもありふれた手法です。
この手法でリテイク作品を書くというのは、
私からすればかなり分の悪い賭けのような気がします。

さて。現実世界の松浦さんと藤本さんが、
そのまま歌ロボットの世界にピタリとはまっていくわけですが、
あんまり感情移入できませんでした。
もしかしたらピタリと当てはめすぎたのがよくなかったかもしれません。

リアル設定で描けば描くほど、
病気になっている藤本さんが嘘くさく見えてしまいます。
だってリアルな藤本さんは( ´D`) おまんまんれすよないわけですからね。
身も蓋もない意見で申し訳ないですが。

この作者さんが伝えたかったのは15レス目の最後の段落なんでしょうね。
ここに小説の全ての思いを乗せたかったんだと思います。
その狙い自体は上手いと思うし、リテイクに相応しい狙いだと思います。
もしリアル設定で書くのなら、もう少し元の小説から離れた
プロットにしていればその狙いが上手くいったんじゃないかなあと。
私はそんな風に思いました。

573 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:26:48

ひねくれロボットに憧れて
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114438585.html


これまたサイドストーリーですね。
全体的に小川さんの魅力がよく出ている小説だと思いました。
心なしか文体も飄々としていて小川さんチックです。
ただまあ文章は説明的なところが多くてちょっと気になりました。
もう少しスムースに状況を描写してほしかったです。

これもストーリーらしいストーリーはないですね。
それはいいと思うんです。
でも辻さんが出てくるところはちょっと唐突すぎないですか?
しかも告白とかしてるし。しかもいきなり歌いだすし。
それはないぜっていうのが私の正直な気持ちです。
ちょっと置いていかれたような気分を味わいました。

辻さんと小川さんのやりとりが
藤本さんと松浦さんのやりとりへとつながっているかというと
残念ながらそんな感じはしませんでした。
もう少しきちんと辻さんのことを書くべきだったんでしょうね。

それよりも私は21レス目で酔っぱらいのおじさんが
アヤの歌を歌っているところでグッときてしまいました。
こういう方法で、アヤさんの存在感の大きさを
ワンクッションおいて表現するのはとても素晴らしいと思います。

やぐらの上で鐘を鳴らす、という情景も好きでした。
ただそういった素晴らしいと思えるパーツが
完全には使いこなせていなかったような印象も受けました。
文章もプロットも、もう一つ頑張って欲しかったなあと。
偉そうながらそんなことを思ってしまいました。


574 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:00

シスター
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114439686.html


おう!こいつは上手い小説ですね。
それも「リテイクとして」上手い小説だと思いました。

ここまで読んできて一つ気づいたんですけど、
私はどうも元小説から大きく離れた作品の方が好きみたいです。
逆に元小説の世界観そのままに書かれた作品はどうも好きになれない。
どうしても元小説と比較してあら探しをしてしまうんですよね。

でもこの小説は素直に素敵だと思えました。
途中の流れももちろん悪くないんですけど、
やはり秀逸だと感じたのはラストシーンです。

私は今回の作品群を読む前に、このラストシーンを忠実に
リテイクするのは不可能なんじゃないかと思っていたのですが、
この作品を見て、決して不可能ではなかったんだな、と考えを改めました。

途中いろいろと突っ込みを入れたくなるような部分もあったのですが、
ラストで全部ねじ伏せられてしまいました。
これは本当に正統派なリテイクとして秀でている作品だと思います。

575 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:13

山頂へ
http://mseek.xrea.jp/event/big08/1114440673.html


これはひどい。
あんまりこういう書き方はしたくないんですけど、
正直言ってそう思いました。

これこそまさに「リテイクではない」ですよね。
この作者さんが書きたかったのはいしよしの愛情物語であって、
歌ロボットとは微塵も関係のない世界じゃないですか。

その愛情物語の描写もなんだか平坦です。
山も谷もなくただ淡々と進んでいます。
作者はそれを狙っていたのでしょうか?
ラストを見るとわざとくだらない文体で書いたとも考えられるんですけど・・・・・

それにしても変な小説です。
なんでこの作者はリテイク企画に参加しようと思ったんでしょうかね?
その動機がどう考えても私には理解できませんでした。

576 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:23

  

577 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:31

とまあここまでで全部読みました。
12作品ですか。
多いのか少ないのかはよくわかりません。

読む前は「絶対元小説の面白さに勝てないよ」と思っていました。
まあ事実、歌ロボットに並ぶような感動はなかったんですが、
私が事前に思っていたよりもレベル高かったと思います。

個人的には「越境者」「赤とんぼ」「シスター」が良かったです。
一番好きだったのは「赤とんぼ」なんですが、
リテイクとして一つ選ぶとしたら「シスター」でしょうか。
「越境者」は普通に上手かったですね。
私も娘小説の一作者なんですが、この作品を読んで、
「こういうの書かれて悔しいなあ」と思わされてしまいました。

歌ロボットという名作に挑んだ作者さんたちの
チャレンジャー精神は素直に称えたいと思います。

でもやっぱり私ならこの企画には参加できなかったと思います。
リテイクは難しいですよ。

578 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:36
ふう

579 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:27:41



580 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:33:35
さてと 

581 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:33:47

またいくつか小説を紹介してもらったので感想を書いてみます。

当たり前ですけど飼育ってたくさん小説がありますね。
そしてそのほぼ全てが私が読んだことのない小説という事実。
なんかちょっとくらくらします。

くどいようですけどネタバレしてますんで。
そこんとこよろしく。

582 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:01

18 雪月花
http://mseek.xrea.jp/event/big10/1136498171.html


うひゃあ。AAネタですよこれ。
より正確に言うと顔文字会話ネタになるのでしょうか。
これもおそらく飼育の企画にエントリーした作品じゃないかと思うんですけど、
こういうAAネタを書いてもいいものなのでしょうか?

私は飼育は小説オンリーの板だと思っています。
なのでそれ以外のものを書くと壮絶に叩かれるイメージがあるのですが・・・・・。
それは私の勝手な思い込みなのでしょうか。

583 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:10

ちょっとジャンルの話になるんですけど、
小説でも厳密に分けるなら「小説」と「文字ネタ」に分けられますよね。
例えば登場人物の会話だけが書かれているものは
小説というよりも文字ネタと言った方が正しいような気がします。
私が過去に書いた「みちし原人」なんかも小説というよりは文字ネタですね。

正直言って飼育では、文字ネタすら書くのを少しためらいます。
みちし原人を書くときもそれはちらっと思いました。
「これ、ネタっぽいし狩狩にうpすべきなのかなあ」と。

つまり私の心の中では「飼育=小説」という
かなり動かしがたい図式がずっしりと鎮座しているんですよね。
なのでこういうAAネタを見るとすごいとか思う前に
「これ、大丈夫なの?」と少し心配な気持ちになってしまいます。

まあ、飼育でもそこまではうるさくないんですかね。

584 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:21

肝心のネタの方なんですけど
残念ながらあまり面白いなあとは思いませんでした。

この手のアプローチは既にどこかで見たことがあるような気がします。
飼育の人にすれば新鮮なネタなのかもしれませんが
羊や狼や狩狩でAAネタとか顔文字会話ネタを毎日のように
腐るほどたくさん見てきた私には特別新鮮な感じはしませんでした。

つまんないとも思わないですけど。
普通というか標準的なネタって感じでした。

亀井さんがメガネをかけてくるシーンはちょっと面白かったですけどね。

585 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:35

23 れいなの静止する日
http://mseek.xrea.jp/event/messe08/1119015235.html


これは面白かったです。
これこそまさに「文字ネタ」ですね。
小説にはなってないですけど文字ネタとしてはなかなかレベル高いと思いました。
すっごい短いですし、さゆえりれいなの会話ネタというのも
腐るほどたくさん見てきたわけですが、これは新鮮な感じがしました。

はぶられいなと見せかけて三人が仲良しに見えるのもいいですよね。
正直はぶられいなはたくさん見すぎてもう飽きてしまいました。
みんながやっていることの逆を行くというのはとても大切なことだと思います。
特に「ネタ」では。
小説では逆を行かなくても作者の筆力で面白くできるんですけどね。
ネタは発想が全てな面があるので、
その発想で読者の逆を行くというのはとても大事だと思います。

最後の一行も、くだらなくも暖かくて好きです。
全体的にれいなに対してやさしく書いてあるので、
さゆの(半笑い)もやさしい気持ちで読むことができます。
6期らしくて良いネタなんじゃないでしょうか。

ただちょっと気になったのはれいなさんのところの会話文です。
語尾に「ばい」を使うのは違和感あります。
しかもこのネタでは連発してますし。
そこまで方言入れることもなかったんじゃないでしょうか。
私はれいなさん本人が「ばい」を使っているところはあまり見たことありません。

586 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:47

11 よくねえよ
http://mseek.xrea.jp/event/messe12/1178549335.html

いやあ面白い話でした。
ここ1年で読んだ中でもかなり上位にくる面白さを持った作品でした。
もちろん「小説」ではなく「文字ネタ」としてですが。

いつだったかどこかで誰かが
「飼育でもキッズを使っているというだけで読んでもらえない(叩かれる)」
という意味のことを言っていましたが、
キッズ小説に対してそういう偏見がある人はこの作品読んでほしいです。

この作品はとても面白い作品ですし、
その面白さはキッズが登場人物でない限り絶対生まれない面白さです。

こういう面白い作品が生まれる土壌があるのなら
キッズを使って小説を書くことにためらいを持つ必要はないと思います。
そして読む側も偏見を持たずに読むべきだと思います。

587 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:34:59

さて肝心の作品の方ですが。
この作品の面白さを一言で言うなら「クレイジー」です。
登場人物のキャラも、二人の会話も、小説の世界観も文体も。
何もかもがクレイジーな空気感で統一されています。
それが素晴らしいんですよね。

これまでこういう作品を読んだことがなかったので気づかなかったんですが、
「キッズ」と「クレイジー」というのは相性抜群だと思いました。
キッズ小説に偏見を持つ人は「小学生のネタなんて」という思いがあるから
ではないかと思うのですが、この作品ではそれを逆手に取っている感があります。
キッズを対象にする「痛さ」を「クレイジー」に持っていっているんです。そこが上手い。

おかげで読んでいる側とすれば、そういったクレイジーという調味料で
デフォルメされた登場人物の痛々しさを、
「痛さ」ではなく「面白さ」として思う存分楽しむことができるんですよね。

本当にこのクレイジーさはキッズでしか表現できないと思います。
モーニング娘。では難しいでしょう。面白さが半減すると思います。

588 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:35:38

言うは易しですが、この「クレイジーさ」を描写するのは並大抵のことではありません。
とても難しいと思います。
この二人のクールながらもある意味陽気なやりとり。
そう。ちょっと陽気なんですよね。
この二人の会話はなんかアメリカンジョーク的な雰囲気がするんです。
そのあたりがいかにもクレイジーですよね。

登場するキュートの面々の描写も上手いです。クレイジーさをそそります。
彼女らの可愛さを上手く表現しなければ、
彼女らにのめりこむ二人のクレイジーさを理解することはできなかったでしょう。
でもすんなりとキュートを見つめる二人に感情移入することができるんです。
それはやっぱりキュートの描写が上手いからでしょうね。

ただ正確に描写するというのではなく、
あくまでもキュートを見ている人間の五感を刺激するような描写に徹しています。
その割り切りが潔いですよね。
作者のコントロール通りに登場人物が描写されているように感じました。

589 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:35:53

なんか雰囲気がクレイジーだというだけで、
ギャグでもなんでもないような描写で笑ってしまうところも多かったです。
たとえば

>これまで彼女に口げんかで勝ったことは一度もない。

>僕はもっとちゃんと、まいまいについて調べるべきだったのだ。

>「それはちょっと」

>「オレンジジュースが飲みたいわ。キンキンに冷えたやつ」

>「ねえ、ビールでも飲まない?」と彼女が言った。
>「いいね」と僕は言った。


不覚にも笑ってしまいました。
この文章だけ見たら「なんでお前はそんなところで笑うんだ?」
と思われそうですが、これがこの小説の流れの中にあると妙に面白いんですよね。

作者が笑いをとろうとして書いているとは思いません。
きっと小説の流れの中で自然と生まれた描写なんだと思います。
でもそれが強烈に面白かったです。

いやあそれにしても面白い小説でした。
なんかちょっと「私もこういう文体で書いてみようかな?」と思わされました。
でも多分無理でしょうね。
こういうテイストで書くとき、何を題材にすべきかということが重要だと思いますが、
私はこの小説の萩原舞さん以上の題材はちょっと思いつきそうにありません。

でも書いてみたいなあ。未練たらたらです。


590 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:36:03

83 一輪車乗ればいいじゃん
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico06/1104226130.html

これも飼育の企画にエントリーした作品だと思うんですけどちょっと待ってください。
この「83」ってなんですか?
もしかして83作品もエントリーしたんですか?
そんなことないですよね?83て。

それはともかく一輪車です。
余談ですが「いちりんしゃ」って一発変換できないものですかね。
この一輪車ネタですが私はそんなに古いという感じは受けませんでした。
思わず書かれた日付を見たわけですが、2004年の12月。
「えー!一輪車ネタってそんなに古かったっけ!?」というのが率直な感想です。

591 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:36:17

小説の方ですが率直に言ってあんまり面白くありませんでした。
このお話の最大の肝は藤本さんをどう描くかというところだと思いますが、
全体的にキャラが弱かったような気がします。
クレイジーにも徹してないですし、怖さも弱い。饒舌さも薄い。
どういう方向に持って行きたかったのかよくわかりませんでした。

まあきっと作者さんはこのお話を「面白さ」の方向へと
持って行きたかったんじゃないかと想像します。
でも一つ一つのギャグが弱かったです。
なんかギャグにするには少し「ひねり」が足らなかったように思います。

ギャグが弱いなら思い切って「饒舌」な方向にすればよかったと思います。
質を高くすることが難しいなら、質より量で勝負すればいいという考え方です。
会話文のところで、圧倒的に藤本さんを喋らせて「うざさ」を演出すれば、
それはそれで面白い小説になったんじゃないかなあと思います。
もし私が作者ならそうしていたと思います。

でもまあ最後のAAはちょっと面白かったですね。
笑ってしまいました。
思わず「乗るのかよ!」と突っ込んでしまいました。
突っ込んだ時点で作者の勝ち(私の負け)じゃないか?とちょっとだけ思いました。

でも最後に乗るのなら、もっと嫌がる新垣さんを書いておけば、
最後のカタルシスももっと大きくなっていたと思います。
うざい藤本、嫌がる新垣。
そういう部分を強調した文章を書いていれば、
最後のオチの破壊力も増していたのではないかと思うわけです。

ちょっと惜しい作品でしたね。

592 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:36:32
やっぱり短い小説は読みやすいですね

593 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/02(火) 22:36:37



594 :下池袋:2007/10/02(火) 23:56:18
100作集まったんですよその企画。
ルールが複数ありで10作出した人が二人いましたが、それを差し引いても30人強の作者が参加してたと思います。


595 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:30:38
100作も書いて全部読む人いるんですかね
あんまり多くても読む気しないですよね
投票とかどうしたんだろ

596 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:30:44



597 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:30:52

某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


作者フリー 短編用スレ 6集目
http://mseek.xrea.jp/green/1086191650.html


このスレの423レス目から書かれている『傘』という小説です。

598 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:31:03

さて。
読み終わった直後の率直な感想なんですがあんまり良くなかったです。
何が良くなかったかというとストーリー展開ですね。
これがあまり理解できませんでした。
理解できないというのは「何が起こっているのかわからない」
ということではなく、「なぜそうなるのかがわからない」ということです。

その理由は「登場人物に感情移入できない」の一言に尽きると思います。
なぜ登場人物がそんなことを考えるのか。
なぜ登場人物がそんな行動をとるのか。
そういったことが全然理解できませんでした。
登場人物に感情移入できないので、いくら凝った表現をされようとも
それが心の中に入ってくることはありませんでした。残念ながら。

なぜ感情移入できなかったかというと、
私が十代の女の子ではないとか
女の子同士の恋愛感情が理解できないとか、
そういう感性の部分も大きいかと思いますが、それが全てではないです。

何が言いたいかというと「生理的に受け付けない」という
タイプの小説ではない、ということが言いたいんです。
そういう理由で小説を面白くないと思ったことは、まだないはずです。

599 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:31:14

百歩譲ってわかったとしても、そこで登場人物が考えそうなのは
「後藤さんが藤本さんの家に遊びに来ている(今も部屋にいる)」
「藤本さんも後藤さんと同じ傘を買った」
とかそういうことじゃないですかね?

まあ靴がないから部屋にいないと思ったのかもしれませんが、
それならそういう描写を入れるべきじゃないですかね。
「同じ傘を買った」という可能性を全く考えないというのは理解できません。
同じハロプロメンバーなんだから後藤さんの傘を見て
気に入った藤本さんが同じ傘を買ったということは十分あると思います。

それに「後藤さんと同じ傘を持った人がいた」という可能性もあります。
松浦さんは傘についてかなり深く考えているのですから、
そういう可能性を考えないというのはおかしいんじゃないですかね。
「量産品じゃない」という一言でその傘が後藤さん以外の
誰のものでもないと決め付けることはできないと思うんですが。
少なくとも私はそう思います。

まあ確かに後藤さんの傘である確率が一番高いのかもしれませんが、
その確率が100%にそれなりに近くない限り、
松浦さんがそこまで激しい感情を持って、
しかもその傘を後藤さんのところへ持っていくというのは理解できません。


600 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:31:22

で、その後、松浦さんは傘を持ち出して後藤さんに渡すんですが、
そのときの松浦さんと後藤さんのやり取りもかなり違和感ありました。

傘を返してもらったくらいでそんなにショック受けますかね?
それくらいでなんでそんなに傷つくんですかね?
私にはよくわかりませんでした。
後の文章で、傘を返したことが藤本さんからの別れのメッセージだと
後藤さんが思った、みたいなことが書いてありましたが、
松浦さんからただ傘を返されただけでそこまで考えますかね?
藤本さんからの電話に出ないくらいショックを受けますかね?

なんかしっくりきません。
作者が話をそういう風にしたいというのは読んでて理解できましたが、
それが後藤さんの自然な思考だとはとても思えませんでした。


601 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:31:32

そういうわけで最後の松浦さんと藤本さんの会話も
あまり理解できませんでした。
なんか登場人物が喋っているというよりは、
作者さんが喋らせているように感じられてなりませんでした。

どうなのかな。
女の子同士のやり取りが好きな人には自然な展開なのかな?
でも、もしこれが男と女という設定だったとしても、
私はあんまり良い小説だとは思わなかったでしょうね。

もちろん恋愛が理屈通りに進むものじゃないというのはわかるんですけどね。
でもストーリー展開においては、感情の動きであったとしても
リアリティを出すために最小限必要な描写をすべきだと思うんです。
この小説にはそうった描写がないように感じられました。

この手の小説は登場人物の心の動きが全てなので、
登場人物の感情が理解できなかったら、
その時点でもう全部ダメです。読む資格ないと思います。

恋愛小説は難しいです。
書くのも読むのも。

602 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/03(水) 20:31:37



603 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:05:29
某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


45 ハート・シェイプト・ボックス
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico04/1079851940.html


31 パルコの英雄
http://mseek.xrea.jp/event/big10/1136628098.html


その感想をここに書いてみようと思います。
くどいようですがネタバレしています。
先に小説を読んでください。お願いします。

604 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:06:49

45 ハート・シェイプト・ボックス
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico04/1079851940.html


非常に面白い小説でした。
何が面白いかというと、それはやっぱり「蟻」というアイデアでしょうね。
死体をあっという間に食い散らかしてしまうという新種の蟻。
こういうアイデアが出てきた時点でもう、
この小説の面白さは最低限保障されたようなもんです。

そして赤い夕陽が消えてしまったという世界。
こちらも蟻ほどではありませんが魅力的な設定でした。
この二つの設定があるだけで、思わせぶりな描写が
全て幻想的な雰囲気を帯びてくるから不思議です。

正直言って、この小説は文章だけでいえば
さほど幻想的ではないと思います。
それどころかちょっと文体が重たいような気すらします。
でも二つの特異的な設定があるというだけで、それらの重い文章が
この小説だけにしかない味のように感じられるのです。

605 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:07:02

ラストで蟻が蝶になるところだけはちょっと違和感ありましたけどね。
「え?蟻が蝶になるの?別の昆虫なのに?」みたいな。
せっかく蟻で怪しげな雰囲気を作っていたのですから、
私としては最後まで蟻で通して欲しかったです。
蟻の大群と蝶の大群じゃ全然イメージ違いますから。

でもまあラストの雰囲気も好きです。
高橋さんが飛び降りずに夢から覚める、というのも好きです。
飛び降りてしまったとしても小説は成立すると思いますが、
こっちのラストの方が余韻が残ると思います。
小説の懐みないなのもこっちの方が広いと思いますし。

それにしても蟻というのは素晴らしいアイデアですね。
何度も言いますが、うっとりするほど素敵なアイデアででした。
久しぶりにクリエイティブという言葉を使いたくなりました。
とても独創的な娘。小説だと私は思います。

これが「斜陽」というお題で書かれた小説なんですかね?
確かにこれは斜陽ですわ。
そういう意味でも非常に素晴らしい小説だと思いました。

606 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:07:40

31 パルコの英雄
http://mseek.xrea.jp/event/big10/1136628098.html


最初、読み始めた時はとても嫌な予感がしました。
なんか文章はやたらと説明的だし、
キノコだらけの廃墟の街についての描写は、
なんか極端にデフォルメされた絵本の中の絵のような
ゆるーいイメージしか想起させなかったし、
「これってもしかしてつまらない小説では」という予感がしました。

私のこういう予感ってとてもよく当たるんですよね。
まあ、今回に限って言えば思いっきり外れたんですが。

いやでも実際、前半部分は読んでて辛かったです。
この小説が一体どういう世界なのか。
現実の世界と何がどう違うのか。
作者さんにはそれをもっとスムースに描写して欲しかったです。
状況説明と現在の場面の描写。このバランスが悪かったように思います。

でもそれは途中まで。
8レス目の最後の一行から物語は加速していきます。
実際、私はこの一行を見た瞬間に軽く感動しました。
この小説はここから面白くなるに違いないという直感が働きました。
この後のストーリー展開は見事の一言に尽きると思います。

607 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:08:24

しかしこの作者さんは不思議な人ですね。
後半になってからも、所々稚拙と感じるような表現があるんですよね。
それで「この人は文章下手なのかな?」と思っていると
不意にすんごい素晴らしい表現が飛び出てきたりするんです。
そしてそのアンバランスさが悪くないんです。
それがこの小説の良い味になっているんですよね。

吉澤さんのキャラにしてもそうです。
「ここは真面目に徹するとこだろ」と思ってるとそうでもない。
でも油断してると急に格好良くなったりする。
その辺りのふり幅が読んでて予測できないんですよね。

でも全体的に良い雰囲気で進んでいた小説だと思います。
間に入れられた藤本さんのエピソードも良かったですね。
出番自体はそんなに長くないんですが、
この小説に必要不可欠なパートだと感じさせてくれました。

最初はチープに思えた廃墟の街も
少しずつリアルになっていったような気がします。
そして冒頭では意味がよくわからなかった幼稚園時代の回想も、
小説を盛り上げるのに大きく貢献していたと思います。
タイトルも素敵ですよね。
格好良いかと思えば、急にそうでもなくなってしまう、
この小説の吉澤さんのキャラと合致してると思います。

ラストシーンは本当に感動しましたよ。
最後の二行もこの小説の吉澤さんっぽくて素晴らしいと思いました。


608 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/04(木) 23:08:30



609 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:04
某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。

その感想をここに書いてみようと思います。

くどいようですがネタバレしています。
先に小説を読んでください。お願いします。


610 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:17

09 何鍋ですか
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico11/1167907619.html

なかなか面白い小説でした。

ちょっと小説の内容から離れますけど、
私はこのスレでよく「面白かったです」と書くわけですが、
当然ながらその面白さの度合いは小説によってまちまちです。
もう最上級に面白いと感じるものから
まあつまらなくはないよねと感じるものまで結構幅が広いです。
でもどの小説がどのくらい面白いかを説明するのは難しいです。

私の感想を読んだ人に、「私が最上級に面白いと思った小説」と
「私がつまらなくはないよねという程度に感じた小説」とを、
私が全く同じくらい面白いと感じていると思われたら、
それはちょっと悲しいです。
でもどの程度面白いと感じたかを伝えるのは本当に難しいんです。

この小説なんて特にそうですよね。
面白いです。理屈抜きで面白いんですけど、
それがどの程度面白いのかを説明するのは難しいんです。
断っておきますが、この作品が「つまらなくはない」
という程度だと言っているわけじゃないんですよ?

面白さの種類が通常の小説とはちょっと違うので
そういう物差しで計りにくいなあということが言いたいんです。
そして私はそういう「物差しで計れない」タイプの小説が好きです。


611 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:28

前置きが長くなりました。

この小説ですが、まず文章のテンポが良いですよね。
とっとことっとこ進むんです。
自分で書いておいてこういうのもなんですが、
「とっとことっとこ進む」という表現は
この小説の文体を的確に表現してるんじゃないでしょうか。

別にストーリー転換がそう頻繁に起こっているわけではないです。
でも主人公の藤本さんの動きとか思考とかが
テンポよく入れ替わっていくんですよね。
文節の短さ。エピソードの短さ。会話の短さ。
それら全てが調和していて、読んでいて本当に快かったです。

キャラクターもよく出来てると思います。
奮闘している藤本さんをよそに、
道重さんはただ布団の中にいるだけなんですが、
藤本さん以上に存在感を発揮してるように思います。
ほんのちょっとしか出てない姉重さんも良いですよね。

この小説は藤本的な色で進むわけですが、
終わってみれば道重的な小説だった、という感じすらしました。
ラストも良いです。ラストが良いというのは大事です。
全く鍋と関係なく進むこの話が最後でどうまとまるのかなと
思いながら読んでいたわけですが、
なかなか収まりの良いラストだったんじゃないでしょうか。
このタイトル、とても好きになりました。

藤本さんの魅力と道重さんの魅力がよく出ている、
しかしながら二人の魅力があまり噛み合ってない、
でも小説としてはとても面白くまとまっているという、
なかなか変わった雰囲気の小説だなあと思いました。


612 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:37

23 クイズ
http://mseek.xrea.jp/event/big12/1175434745.html

これは酷い。
でも面白かったです。
酷いんですけど、これくらい面白かったら文句は言えないです。

私はこういう確信犯的なギャグ文体が好きです。
こういうくだらない文体で書いているからこそ、
ラストでれいなさんが車にひかれても、
あまりためらうことなく素直に笑うことができると思うんです。

こういう文体は書くのが簡単そうに見えますが、
その実、本当に簡単だったりします。
少なくとも面白いギャグを考えるよりは簡単だと思います。
だから変にギャグに凝るよりも、こういう文体で淡々と
話を進めた方が、小説が面白くなることが多いような気がします。

613 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:46

書くのが簡単と言いましたが、
だからといってこの小説のレベルが低いとは思いません。
ある程度こういう文体に慣れていないと、
ここまで面白くすることはできないでしょう。
登場人物の(見かけの)冷静さと、
突発的な感情のゆらめきのバランスが素晴らしいんです。

そのバランスがこの文体の最大のポイントだと思います。
押したり引いたりのバランスですよね。
あっさりいくのか、過剰にいくのか。
真面目にいくのか、ふざけていくのか。
どっちでいけば面白くなるかということに関して、法則はありません。
自分の感覚で書いていくしかないと思うんです。

その延々と続く二択問題に、この小説の作者さんは
ことごとく正解を選んでいってるような気がします。
まあ、時折その選択を間違えたとしても、
大部分が正解なら、間違いの一つも小説の味になりますよね。

それにしてもこの小説は本当にれいなさんのワンマンショーですね。
彼女に感情移入しながら読むと、ドキドキできて楽しかったです。


614 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:48:58

隣の桃子ちゃん
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/kinder/1123080897/212-245

すんげー面白かったです。
そしてさくさくと読めました。
「読み易い」っていうのはネット小説では大事なことですよね。
文章が難しくても、そして易しすぎてもあまり読む気しませんから。
もちろん凝った表現で書かれた美しい文章を読むのも悪くないんですけど、
これくらい平易な書き方の方がスムースに小説世界に入れる気がします。
読者に対してオープンであるということは、
小説を書くことにおいて一番大事なことだと思いますから。

ちょこちょことギャグっぽい言葉も挟まれていますが、
それらもあまり主張しすぎていなくて良い感じです。
これはギャグではなくて嗣永桃子を楽しむ小説だと思うんです。
だからストーリーや文体や小ネタが、
その楽しみを邪魔しないというのは大切なことだと思います。
あくまで味付けですよね。

でまあ、一言で言ってしまうと桃子貧乏ネタなんですが、
それをシリアスでもなくギャグでもなく
そのまんま貧乏として扱っているのが新鮮でした。
貧乏さも嗣永桃子らしさの一つとして扱われているんです。
あくまでそれだけ。
嗣永桃子という人間を構成する部分の一つ。
それ以上のものではないんです。それが新鮮でした。


615 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:49:13

「ギャグが主張しすぎていない」
と書きましたが、ないわけではないです。
あくまでも必要以上に主張していないというだけで、
むしろ面白い表現がすごく多い小説だと感じました。


>どうやら匂いでわかるようだ。

>「わははは桃子め。こんなシャーペン1本で必死だなぷげら」

>それは野うさぎがライオンと戦うようなものだった。

>しかもミカのシャーペンなんて

>俺のオール4の中途半端な知能では本能を抑えきれなかったのだ。

>俺はさりげなく扇風機の風量を強にしてみた。

>桃子のスカートの中は小宇宙だ。

>もしかしてミカは初心者用なのか?

>まさか桃子の家より先に潰れるとは思わなかった。

>聞くとどうやらミカのだけ破格だったらしい。


616 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:49:34
いちいち挙げだすときりがないですね。
でもまあ本当に面白い表現が多かったです。
これだけたくさんあってどこか主張してないんだよ?
とか思われそうですが。

でもやっぱりこの小説の主題は嗣永桃子そのものだと思います。
そしてそれをギャグではなく、
あくまでオーソドックスな手法で、
主人公の目を通して緻密に表現していると思います。

ギャグはあくまでも主人公の中だけで完結してるんですよね。
嗣永桃子という人物にはほとんど及んでこない。
ギャグがストーリーの内側まで侵食してこないんです。
主張しすぎないというのはそういうことです。

それにしても面白い表現が多いですね。
ミカとかレファを使ってさらっと書ける人はそうはいないですよ。
特に繰り返し使われるミカという単語は
ボディブローのように後々までじわじわと効いていました。

私は嗣永さんのことはよく知りませんが、
そういうのと関係なく、この小説は嗣永さんという人物が
よく書けているなあと思いました。
かなりレベルの高い小説でしたね。

617 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 20:49:40



618 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/05(金) 21:11:45
>>599
うわあ。
この文章一部抜けてますね。
下書きした文章をコピペするときに頭の文章が削れてしまったようです。
本当はこの「百歩譲って〜」の前に一つ段落があったんです。
もう下書きした文章は捨ててしまったのでわかんないんですが、
おそらくこういう意味のことが書いてあったと思います。


   まず理解できないのは松浦さんが傘を見た瞬間のリアクションです。
   それを見た瞬間に後藤さんの傘だなんてわかるもんですかね?
   いくら量産品ではないとはいえ傘ですよ?
   一目見ただけで後藤さんのものと確信できるほどに記憶に残るものでしょうか?


この一文がないとわけがわからない文章になってしまいますよね
書き込んだ後に見直すべきでした。
読んでくれた人、わかりにくくてごめんなさい。


619 :新宿:2007/10/06(土) 00:17:44
隣の桃子ちゃん読みました
すっごい桃子が可愛いかったです
やっぱり文化祭行こう

620 :名無飼育さん:2007/10/06(土) 01:31:29
>>614
これ以前狼で書かれていた小説と殆ど同じなんだけど同一の作者さんなのかな?
まさかパクリってことはないよね…

もしも桃子がHな幼馴染だったら
http://musume-txt2.hp.infoseek.co.jp/html3/1123419305.html

621 :名無し募集中。。。:2007/10/06(土) 02:00:35
>>620
同じ作者です。ぬっちとかそういう悪い事はしてません。
狼で直書きしてスレが落ちたら飼育で完結するのが
この作者のいつものパターンです。

622 :名無しちゃんいい子なのにね:2007/10/06(土) 02:03:48
ありがとう安心しました

623 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 20:08:04
>>619
この小説いいですよね
メンバーの魅力がそのまま小説の魅力になってると思いました
文化祭頑張ってください

624 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 20:10:04
>>620
なにこれ
狼住人にめちゃくちゃ評判良いじゃないですか
でも未完
この面白小説を最後まで読めなかった人に少し同情します

625 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:15:40




626 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:15:46
ええっと。

>>603-608で「ハート・シェイプト・ボックス」という小説と
「パルコの英雄」という小説の感想を書いたわけですが、
その感想に対する感想をいただきました。
リンクフリーのブログなんで貼っちゃいます。
http://mnove.blog112.fc2.com/blog-date-20071006.html

なかなか興味深い感想だったので、それに対してコメントしてみたいと思います。
つまり「感想に対する感想に対する感想」というわけです。

627 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:16:14

えー、まずは「ハート・シェイプト・ボックス」の感想から


>当時の読者はみんな、イマジネーションがすごいって絶賛していましたね。
>本当、圧倒という言葉がよく似合う世界観(誤用)です。

確かにこの小説はイマジネーションが凄いですよね。
幻想的な小説って書くの難しいと思うんです。
なにが難しいかというと、リアリティとの兼ね合いですよね。

幻想的な雰囲気というのは現実的な雰囲気とは対極に位置してると思うんです。
だからどこかでリアリティを犠牲にしないと、こういう世界は作れない。
その見極めが難しいですよね。

この小説は、よく読んでみるとかなり人工的な世界を描いています。
動いている登場人物は生身の人間という感じがするんですが、
その登場人物が動いている小説世界は、生気がないような気がします。
血の抜けた、輪郭の薄い世界のように感じるんですよね。
でも、だからこそ新種の蟻とか赤くない夕陽といったものを
すんなりと受け入れられるような気がします。

現実性と幻想性がお互い邪魔してないんです。
現実性がちょっと幻想性に遠慮してるような感じです。
その辺りのバランス感覚がすごいなあと。私は思いました。

628 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:16:33

>これ、自分は蝶を想像してないことに気づきましたw
>頭の中の映像としては、女王蟻スタイルというか、
>蟻にそのまま羽根が生えたようなフォルムになってますね。


これなんですけど。
実は私もこれと同じようなことを考えました。
「なんとか最後まで蟻のままでこの小説を書けなかったかな?」と考えたんです。
そこで羽のある蟻なんですけど、やっぱりちょっと違うかなあと。
「蟻の大群」を言われてイメージするものは、やっぱり飛ぶ蟻ではないんですよね。
それに「赤」という大事な色ともマッチしません。
「赤い」とするならやっぱり蝶になってしまうんでしょうね。

もしかしたら作者さん自身もここでちょっと悩んだのかな?と想像したんですが、
私の勝手な想像では、おそらく作者さんはあまり意識してないと思います。
作者さんの中のイメージでは蟻でも蝶でもあまり違和感はなかったんじゃないかなと。
小説を読んでいて、私はそんな印象を受けました。

629 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:17:21

続いて「パルコの英雄」の感想ですが


>2レス目で「間違いない!」と確定したのですが、
>その後藤本さんが出てくるあたりまで「あれ、もしかしたら違うかも」とわからなくなっていました。


これびっくりしました。
私と真逆の感想ですね。

もし私が「この作品、駄作屋さんの作品だと思う?」と聞かれて読み始めたとしたら、
2レス目(幼稚園時代の記憶の文章)で判断できる自信はないです。
そして3レス目の文章で「あ、これは違うな」と判断したと思います。
何よりもびっくりしたのは


>こんな魅力的な文章を書けるのはあの人しかいないと思います。


これですね。
私はまさにその文章を見て「あれ?」と思ったんです。
まあもっとズバリ言うとあんまり上手い文章じゃないなあと感じてしまったんです。

630 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:17:59
>>606で「最初、読み始めた時はとても嫌な予感がしました。なんか文章はやたらと説明的だし」
とか書いているのは、まさにこの文章のことだったんですよね。
私にはこの文章が「読者に登場人物の設定を説明してる文章」だと感じられたんです。
あんまりスムースじゃないなあ。ちょっと説明的だなあと。そう感じました。
特に「そんなところも〜」の一文はそんな感じがしました。

とにかくこの小説は、今、小説世界で何が起こっているのかを
理解するまでがとてもしんどいなあと。読んでいてそう思いました。
こういうSF的な設定の小説はみんなそうですよね。
まず設定を説明しないと話が始まらない。
その設定を理解できるまで小説の中に入っていけないんです。ちょっとイライラしましたね。

逆に藤本さんが出てきた辺りから駄作屋さんっぽくなってるかな?と思いました。
特に藤本さんの描写が素晴らしかったですよね。
そっけなくて、口が悪そうで。それでいて優しさもあって。
読んでいて藤本さんのイメージがすっと頭の中に入ってきました。
この辺りは作者の力量ですよね。


631 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:18:12

>駄作屋さんの香りはするんだけど、やっぱりどこか、いつもと文章が違っているというか。
>「こんなマヌケなセリフを力いっぱい叫ぶ日が来るとは昔は思わざりけり」はともかく、
>「以後、くるぶし事件として、仲間うちでは末永く語り継がれたとかいうことじゃ」とか、
>小説内でこんな遊び方をする駄作屋さんを初めて見ましたしね。

これについては同感でしたね。
遊んでるなあという印象を受けました。
そしてそこを読んだときに私は「普通の文章にした方がいいのになあ」と思ってしまいました。
あえてこういう遊びを入れた作者の意図がなんであったのかは、私にはよくわかりません。
吉澤さんをそういうことを言うキャラとして描きたかったのでしょうか。

632 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:19:07
せっかくなんで私がちょっとドキッとした文章をいくつか挙げてみたいと思います。


>爆発前、どう見ても無駄だった道路工事は今こそ必要だと思うが、それを手掛ける人は、もちろんいない。

>彼女はこれから、恋人と待ち合わせがある。

>褒め言葉を悲しそうに口にする。

>聞いてみたい気はするけれど、いつも今日じゃなくていいかと思い直す。

>ごっちんの恋人は、十の十、100パーセント、( ´D`) おまんまんれすよいる。

>文句を言うくせに、ごっちんはあたしの頭の雪を手で払ってくれた。

>恐ろしくつまんない放送だ。しかも、その後しばらく沈黙の放送事故。どこにも流れなくてよかった。

>ごっちんは軽くなったし、あたしは眠くなった。


そしてもちろん小説の一番最後の2行もとても好きです。
やっぱりこの小説は、9レス目以降の後半が面白いと思います。

633 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:21:03
・・・・・・・・・・

しかし私の感想には「( ´D`) おまんまんれすよ」が多いですね。

何のことかわからない人に説明すると、
これはNGワードが出たときに使われる記号なんですよね。
どこか板ではこういう言葉がNGワードに設定されているようです。

普通に雑談するには全然問題ないんですが、
小説の感想を語るときにはしばしばでてくるんで
ドキっとしちゃいますね。

634 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/06(土) 21:21:19



635 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/07(日) 20:08:29

某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


嘆きのおまんまん
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/kinder/1123080897/61-119n


その感想をここに書きたいと思います。

636 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/07(日) 20:08:40

えーっと。
読み終わったときの正直は感想は「これはダメだわ」というものでした。
不満に思った理由は二つあります。

まず一つは個々の描写がちょっときつかったことです。
舞波さんの描写とかちょっと酷かったですよね。
まあ作者さんはそれをギャグとしてやっているのでしょう。
それはわかります。
でも読んでいる側からすればちょっと読んでいてきついですね。

なんかね。
毒舌が笑いまで昇華していないと思うのです。
あまりコミカルではないんです。
コミカルな描写もたくさんある小説なんですが、
それよりも笑いに転じ切れていない描写の方が目立ちました。

毒舌的な描写をするときは、もうちょっとひねりを利かせてほしいです。
本当にただ悪口を言っただけで、その後なんの広がりもないんです。
言ったら言いっぱなしという印象を受けました。
この小説は主題自体が非常に馬鹿馬鹿しいことなので、
文体もそれに沿って書けばよかったんじゃないでしょうか。
少なくとも私はこの小説を毒舌調で書く必要性は感じませんでした。

637 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/07(日) 20:08:50

で、二つ目の不満なんですが、それはラストシーンです。
117レス目まではバカバカしい雰囲気で上手く
まとまっているように思えたのですが、最後の2レスがやや不満です。

ちょっと強引な終わらせ方だと思います。
強引で、曖昧で、中途半端な感じがしました。
おバカな話を書くなら最後までバカに徹してほしかったです。
そういうラストなら、笑ってこの小説を読み終えれたと思います。

あんまり言いたくないんですけど、
読み終わったときに言いたくなったのは「で、オチは?」でした。
別に大どんでん返しを期待していたわけではありません。
意外な結末とか期待していたわけでもありません。

でも何らかの結論が出るんじゃないかなあと期待してたんです。
その結論がどんなくだらないことでもいいと思うんです。
いや、むしろくだらない結末であることが必然だと思います。この小説なら。
つまんなくてもいいから、これ以上はないというような
くっだらない結末を見せてほしかったです。

もっと簡単に言うならつんくさんとのやりとりを見せて欲しかったです。
なんか食い足りないようなもどかしさを感じてしまいました。

638 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/07(日) 20:08:55



639 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:14:44

>>625-628の続きです。
http://mnove.blog112.fc2.com/blog-entry-5.html#comment
元の文章はこちら。

640 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:15:04
>世界で一番醜いものを中へ閉じ込めるとひとつだけ願いが叶うという二つの小箱ハートシェイプトボックス。
>アリの悪夢にとらわれている高橋の死にたいという願い。
>そんな彼女の目を覚まさせたい(=アリから解放したい)という松浦の願い。
>加えて冒頭に出てきた赤い夕日を見たいという願い。作品に出てくる願いは全部で3つ。
>でも叶う願いはひとつだけ。ところがラストのシーンを読んでふと気づきます。
>あれ、読み方によっては、願いいっぱい叶ってない?


これはうっかりしていました。
この文章を読んで、私は自分が「願いが叶う」という設定を
ほとんど意識することなくラストシーンを読んでいたことに気づきました。

普通だったらこういう小説を読むときは、
「この小箱は本当に願いを叶えるのかな?」という疑問を持ちながら読むはずです。
本当に叶えるならファンタジー小説。叶えないならリアルな小説ですよね。
でもこの小説を読んでいるときは全然そんなこと意識しませんでした。
新種の蟻が出てる時点でファンタジーなので、
無意識のうちにそういう分別を行なわなかったのかもしれません。

ただ一つ気になっていたことがありまして。
スペードの小箱へは松浦さんが蟻を入れたという描写があるんですが、
ハートの小箱へは何かを入れたのかどうか、はっきりとした描写がないところです。
これはちょっと気になりました。
私には高橋さんが自分の血をハートの小箱へ入れた、
というように受け取れたんですけどね。
でもこの解釈が正しいかどうかは全然自信がありません。

この辺が曖昧だったので、願いとかそういうことが
メインのお話じゃないのかなーって思っちゃったんですよね。
作者さんがあえてはっきり書かなかったのは雰囲気を重視したからと思ったんです。
この小説は、そういう幻想的な雰囲気を楽しむ小説なんだと
思いながら読んでいたので、願いに気が回らなかったのかもしれません。


641 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:15:18
>で、私がたどり着いた解釈です。松浦の願いが叶った、とします。
>この場合、高橋をアリから解放してやらなければなりません。
>ここで蟻から蝶への変態が必要だったんじゃないかと思います。
>高橋に「ああ、私の中にいたのは醜いアリじゃなかったんだ」と思わせるために。
>そして高橋は目を覚まし、で、怖い夢はもうおしまい、という。


この解釈には唸らされました。
なんていうかもう目から鱗が落ちましたよ。
これだと蟻が蟻以外のものに変化するのは必然ですよね。
なんかこれが正解のような気がしてきました。
いや、でもよくこんなこと思いつきますね。感心しました。

642 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:16:01
>高橋の願いが叶ったのかどうかは、はっきり描写はされていません。
>むしろどっちともとれるような描写がごろごろしていますので、
>読者は結末を選ばなければいけません。
>松浦が高橋をリアルに刺した(=高橋の願いが叶った)という読み方もあるでしょうし、
>解放=死と考えれば3つの願いがひとつにまとまって
>(『ハートシェイプトボックスは意外と気が利く人』設定を活かしてもいいですけど)
>全部が叶っちゃったという読み方もできるでしょう。


私はこの小説を通して「高橋さんが自らの死を望んでいる」とは感じませんでした。
改めて読み直してみたんですが、彼女自身が死を望んでいる描写はないと思います。
松浦さんへのメールの文面を見ても、死なずにすむのならそうしたい、
でもそれは無理だから死ぬより他にない、というような感じがしたんです。

ちなみに私はこの小説を読んで、
最後のシーンで高橋さんが死んだとは思いませんでした。
まあ確かに言われてみれば死の描写ととれなくもないんですが、
私にはむしろ高橋さんは救われた、というように見えました。

643 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:16:21
>あと、これを書きながら思いついたんですが、
>赤い夕日が見たいという願いはもともと高橋の願いだったので、
>実は高橋は死ではなくそちらを願っていたのかもしれません。
>で、2人の願いが結果的にイコールになって赤い蝶が飛んだ、と。


結局これが一番美しい解釈じゃないでしょうか。
もちろん実際に作者さんがどう思っていたかはわかりませんが。
でも私はこの解釈が一番好きです。
そしてこの解釈なら小説全体の調和がより一団と増すような気もします。

改めてもう一度読んでみたんですが、本当に美しい小説ですよね。
雰囲気だけではなく、ストーリー全体も美しいと感じるようになりました。
しかし小説というものは読もうと思えばいかようにも読めるものなんですねえ。
そこにも改めて気づかされたような気がします。

644 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 21:16:28



645 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:06:33
某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


パジャマでお邪魔
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/dream/1084720544/478-518


その感想をここに書きたいと思います。

646 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:06:57
えー、感想なんですが面白かったです。

基本的には夏焼さんと嗣永さんのバトル物?だと思うんですけど、
その戦う状況が斬新というかくっだらないというか、突き抜けていて面白かったです。

こういう小説って普通は出オチというか、
設定の面白さだけに満足して短くて薄い小説になってしまいがちだと思うんです。
まあ、この設定なら一発ギャグみたいな小説でも十分面白かったと思いますが。
でもこの小説はその設定に満足することなく、
かなり徹底して二人の戦いを書き込んでいます。

途中でキャプテンとかが出てくるわけですが、
これを見たときも「なんでいきなりキャプテンが?」という疑問よりも
「作者もサービス精神旺盛だなあ」という気持ちの方が先に沸いてきました。

そうですね。
この作品は「サービス精神旺盛」という一言で表現できるかもしれません。
そこまでしなくてもいいのに。というところまで頑張っていたと思います。

647 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:07:10
ちょっと面白いなって思った表現を挙げておきます。



>電印乳業の文字が輝いていた。

>雅は耳を塞いだがその声は止まなかった。

>パジャマの下取り価格があがった。

>暴力は嫌いだけどさすがに桃子を殴ろう。

>雅のパンドラの箱は今解き放たれようとしていた。

>桃子が叫ぶとベットの下からキャプテンが出てきた。

>「どうして駄目なのか桃子にわかるように言ってみて」

>もしかしてこれが恋なの?

>初めての恋。そして初めての失恋だった。

>人間だもの。

>インドでは不浄なものは左手で拭く。雅は無意識のうちにそれを実践していた。

>キャプテンだった。一言言ってまたベットの下に潜り込んだ。

>桃子ちゃんはお金や物に汚い外道よ。

>カレーのように。ハヤシライスのように。

>桃子は雅の足を掴むとズルズルとイモムシのように動いた。

>ホテルの優れた換気能力でも対応しきれなかった。

>雅は無我夢中で叫んだ。奇跡が起きるように願った。

648 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:07:46

たくさんありすぎて困っちゃいますね。
でもこの作者さんからすればこういうギャグを入れるのは
さして難しいことではないんじゃないかと推測します。

というのもこれらのギャグは皆全て同じ種類のものだと思うんですよね。
同じシステムの中から生み出されているように感じました。
真面目かつクールなテンションで馬鹿馬鹿しいことを書く。
それだけであらゆる言葉がギャグとしての輝きを持ち始める。
なんかそんな感じですよね。全てのギャグが。

もちろん単語を選ぶセンスも素晴らしかったと思います。
でもこの小説においては、単語の選択センスよりも、
文体センスの方が重要なのでしょう。
少なくともギャグを面白くさせるという点に関しては。

これだけ面白い小説なんですが、不思議と
これは凄い!大傑作だ!という感じは受けませんでした。
むしろ、「この作者ならこれくらいの面白さの小説はいくらでも書けるんじゃないの?」
という思いの方が強かったです。
あんまり努力とか苦労の跡を感じさせない、非常にスマートな小説でしたね。

649 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:07:56
続きましてこちら


時々かけそばを食べる少女
http://mseek.nendo.net/event/messe09/1130857111.html

650 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:08:15

舞波ネタです。とても新鮮でした。
私が舞波がメインの小説を読んだのは、これが初めてだったと思います。
私は舞波さんのことはほとんど知らないのですが、
そんなこととは関係なく楽しめる小説でした。
よかったよかった。

タイムスリップというSF設定の小説だったんですが、
変化球的な印象は受けませんでした。
むしろ嗣永さんと石村さんの関係を真正面から描いていると感じました。
菅谷さんはサブキャラクターですよね。
第三の登場人物としてストーリーに幅を持たせていました。
三人が三人ともしっかりと書かれていた小説だと思います。

それにしても嗣永さんはキャラが立ってますね。
かなり押しの強いキャラなんですが不快な感じは受けませんでした。
ストーリーの都合もあってかSF的な設定は
ほとんど説明されていません。

タイプスリップした二人がその世界でどう暮らしているかも曖昧です。
でもそういった曖昧な部分を嗣永さんの強いキャラで押し切ってます。
まあきっと上手くやってんだろなと。
読者にそう納得させるだけの文章だったと思います。

651 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:08:37

過去と未来のギャップに関しても
ちょこちょこ小ネタとして出されていたので楽しめました。
タイムスリップしてるという設定を上手く使ってましたよね。
ストーリーとして消化するだけではなく、
小ネタとしても利用することで、設定に深みが出ていたと思います。

ラストシーンもなかなか良かったです。
まあきっと最後は現実に戻るんだろうなと思いながら読んでいて、
実際にその通りになったわけですが、
それでも読者にすっきりとした読後感を与えるラストだったと思います。

>下手投げで投げたチョコの袋は放物線を描いてゴミ箱に吸い込まれた。

この一行は上手いなあと思いました。
なかなか含みの多い一行ですよね。
あっさりとしたラストですが、湧いてくる感情なかなか深いものがありました。

それにしても菅谷さんってこんなにバカなんですかねえ。
もちろんギャグで書いているとは思うんですが、
作者さんの「菅谷ってこんなもんだろ」というラインの低さには驚きました。
まあもっとも私は菅谷さんのことほとんど知らないのですが・・・・・
こういう描写をされてしかるべき人物なんですかね?

652 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:08:42



653 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/08(月) 22:12:23
>>528
やばい
思い出した
このどこか板って500KB超えても1000レスまで書き込める掲示板だった
どうしよう
まあいいか

654 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:21:32



655 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:21:42
飼育ではエロス企画が始まりそうですね。
みんな参加するんでしょうか。
私はエロスとか書いたことないんですけど。

某所で「飼育のエロスってどんなのがあるの?」
と聞いてみたところいくつか小説を教えてもらったので読んでみました。
その感想をちょっと書いてみたいと思います。

656 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:21:57

03 夏の背中
http://mseek.nendo.net/event/big05/1082293564.html


なるほどエロシーンのある小説ですね。
そして性的なものが主題になっている小説だとも思ったんですが、
エロそのものを書くのが目的っていう感じではなかったですね。

でもこういう主題で小説を書くなら
性的な描写を入れても違和感がないというか、
むしろこういう描写は不可欠だという感じがします。
逆に言うならエロ小説を書くとするなら
こういう主題で書いた方がいいのかなあと思いました。

なんの脈絡もなくエロシーンがでてきてもダメな気がします。
私が小説を書くときにいつも気にするのが「必然性」なんです。
娘。小説に性的な描写があっても別に構わないと思うんですが、
意味のないところで突然エロに走られるとちょっと萎えます。

で、小説の方なんですけど男のキャラがよくわかんなかったです。
なんか松浦さんとの結びつきが中途半端でしたね。
昔の知り合いなら知り合いでしっかり書くべきだったし、
そうでないなら、全く松浦さんと関係がない人間にした方が
わかりやすかったような気がします。

一番最初のコンサートを見てるシーンの描写は素敵でした。
最後でまた同じようなシーンがでてくるのかなあと
思いながら読んでいたんですが、全然なくて残念でした。
もう少しこのコンサートのシーンを物語の幕引きに
生かせればよかったんじゃないかなと思いました。


657 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:22:14

8 over
http://mseek.nendo.net/event/big05/1082901374.html


これはあんまりエロじゃなかったですね。
もちろん性的な描写はあったんですけど。

私は女の子同士の恋愛感情というのはあんまり理解できなくて、
そういうものをメインテーマにした小説には
これまであまり魅力を感じなかったんですけど、
この小説はちょっとだけ「わかるかも」って思いました。

女同士でどれだけ愛しても救われない、
というテーマなら結構理解できるんだなって思いました。
ただそういう感情のやり取りをもう少し
わかりやすく表現して欲しかったなとは思いましたけど。
いきなり高橋さんの名前が出てきたときは変な感じがしました。
高橋という名前を出す必要はなかったんじゃないですかね。

あと、この小説はムチャクチャ文章が重たいです。
風景の描写とかこれでもかというくらい
濃く書かれています。読んでてちょっと疲れます。
こういう過剰な描写を織り込むというのは
作者さんが意図的にやっていることだと思うんですが、
それが効果的だったかというとちょっと疑問です。

独特の雰囲気を作り上げるというメリットよりも
読みにくいというデメリットの方が大きかったと思います。

658 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:22:28

ガキさんのちょっとエッチなお話
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/dream/1157096917/33-35


飼育でもこういうの書く人いるんですね。
ちょっと意外でした。

でもまあエロス企画でこういうの書いたら
まず間違いなく読者にスルーされてしまうでしょうね。

659 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:22:39

オナニーはよくしますね(照笑)
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1149615609/


タイトルからしてネタ小説の香りがぷんぷんします。
ていういかこのネタ、狼にスレ立ってませんでしたっけ。
なんか狼で見たような記憶があるんですが。あんまり自信ないですけど。

私はこういう確信犯的な文章が大好きです。
こういうスタンスで書かれているなら、
なんでも面白く見えてしまいそうです。
いやまあ実際にすっごい面白いんですけど。

こういう絶対あり得ない状況を、さも当然であるかのように
演じるというやり方はかなり面白いです。
そしてエロとも相性の良いやり方だと思いました。

亀井さん編の一番最後の文章もいいですね。
バカみたいに真面目で。
これだけ見るとおかしくともなんともない普通の文章です。
でもこの小説の一番最後にあるとちょっと意味が変わってくる。
そのギャップがとても面白い。
作者の狙いがバッチリ当たっていると思います。

この小説ならエロス企画で優勝してもおかしくないかもしれませんね。

660 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:23:00

さゆのカテキョ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1091007975/29-52


これはまたバカなお話ですね。
このお話を読んだ後に、私の心に浮かんだ言葉は
「なんでこんなのを思いつくんだろう?」でした。

いやまあこういう設定で書けと誰かに言われれば
書ける人はいると思うんですけど、
この設定で書こう!と思う人はあんまりいないと思います。

細かいギャグとかテクニックとかもなかなかのものでした。
こういうのっていざ考えようと思っても、
なかなか考え付かないものだと思うんですよね。
こういう文章がすらすら書ける人って凄いと思います。

でまあエロなんですけど、
エロとバカの組み合わせも悪くないなと思いました。
文体にさえ気を遣えば、悪くないどころか
かなり素晴らしいものが書けそうな予感すらしました。
でもそういうのを書いたら、なんかこの作者さんの
もろパクリみたいなものができてしまいそうですね。

661 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:23:09

で、エロっぽい小説をいくつか読んでみたわけですが。

これは私の個人的な考えなんですけど、
やっぱりエロオンリーで書くのはちょっときついですね。
エロ+アルファで書かないとしんどいと思います。
読んでる人からすればエロ以外のおまけなんて
いらないよって思うかもしれませんが。

でもエロであると同時に、一つのお話として
ストーリーも成立させないといけないわけで。
そう考えるとエロのみのお話を考えるのは難しいかもしれません。

難しいですね。
もしかしたら今回は参加するのを見送るかもしれません。

662 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/15(月) 19:23:14



663 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:33:29

またいくつか小説を紹介されたので読んでみました。
ちょこちょこっと感想を書いてみます。

664 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:33:53

2茨姫
http://mseek.nendo.net/event/pacifico04/1079191473.html


なんかちょっと読みにくい文章でした。
あんまり視覚的な文章じゃないんですよね。
単語と単語のつながりが有機的じゃないなあって思いました。
読んでてその情景を非常にイメージしにくいんですよね。
何回も何回も確認しながら読んでしまいました。
読むのにすっごい時間がかかりましたよ。

ストーリーもあんまり感情移入できませんでした。
リアル設定なわけですが、高橋さんが小川さんに嫉妬するってのが
どうしても私の中では理解できませんでした。
何か特別な理由でもあれば別なんですが、
ダンスが上手いからと言われてもねえ・・・・・。
その辺りでもう少し説得力のある描写がほしかったです。

愛情とか嫉妬とか狂気とか。
そういう感情が全部登場人物の中だけで完結してるように感じました。
こっちに伝わってこないんですよね。
やっぱり何らかの理由は必要なんじゃないですかね。
リアル設定で書くことによって、
そういう理由を全部省くことができるとは思いません。

作者なりの高橋愛観とか小川麻琴観を
もっと詳細に描写しないと、登場人物の心情が
読者に伝わらないんじゃないかなって思いました。

665 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:34:41

04 ぐるぐるまわれ観覧車
http://mseek.nendo.net/event/big10/1136218840.html


なんかこのタイトルは聞いたことあるような気がします
>>545と同じように「ちょっといいな」と思ったのかもしれません。
改めて見ても素敵なタイトルだなと思いました。
って思って読み出したらこれ読んだことありましたよ!
感想もどこかに書いたんじゃないかなあ。
でもどこに書いたのか忘れてしまいました。

改めて感想ですが素敵なお話だと思いました。
この藤本美貴はなかなかリアルですよね。
典型的な藤本キャラというのとは少し違うようにも感じたんですが、
それでもすんなりと受け入れてスムースに読むことができました。
それは高橋愛さんにも言えることで、
この小説の中だけの人物像なんじゃないかと思うんですけど、
それが生き生きとしていて、とても読むのが楽しかったです。

高橋さんの藤本さんに対する感情も、
藤本さんの高橋さんに対する感情も、
とてもわかりやすく、なおかつ読んでてスリリングなものでした。

実際、この小説みたいに大きなストーリー展開もなく、
二人の登場人物がお互いに思っていることを
話すだけの娘小説というのは結構たくさんあると思うのですが、
そのほとんどはあんまり面白くありません。
やっぱり派手なストーリー展開を見せるお話に比べると
読者の興味を引き続けるのが難しいからだと思います。

でもこの小説は最初から最後まで楽しめました。
ハロプロメンバーの内面を掘り下げるだけでも
十分なエンターテイメント性が出せるものなんですね。
私も娘。小説の一作者として、読んでて色々と勉強になるお話でした。

666 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:35:31

2 Signal on the submarine
http://mseek.nendo.net/event/messe10/1141485443.html


タイトル上手いっすね。
SOSからこのタイトルにつなげるという発想には素直に感心しました。

話の広げ方も申し分なかったです。
私も何度か書いたことがあるんですけど、
娘。の楽屋の様子を会話文を交えて書くというのは意外と難しいです。
各メンバーが喋りそうなこと、喋りそうなタイミング、
喋りそうな相手。気にしだしたらきりがないです。

このお話には小春さん以外はみんな出てきてますよね。
そしてみんなそれなりにリアリティがありました。
不自然なところも全然なかったですし。
「それって当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、
実際書くとなると難しいんですよ。いや本当に。
それにしてもここまできっちり書いているのに、
なんで小春さんだけ出てこないんですかね?

そしてお話の締め方も上手いです。
タイトルから話が広がって、またタイトルに戻って締める。
そしてその内容がモーニング娘。という存在に直結している。
ここまで綺麗な構成のお話ってなかなかないと思います。
なんか娘。小説の見本にしたいようなお話でした。

667 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:36:08

56メタリックブルー
http://mseek.nendo.net/event/big04/1064243320.html


これは全然意味わかんなかったですね。

ただ5レス目の「あれは人形だ」は少し面白かったですけどね。
この文章が出てきた瞬間に「これは面白くなるんじゃない?」
と少し期待したんですけど、そこから話が膨らむことはありませんでした。

作者さんがどういう目的でこのお話を書いたのかはわかりませんが、
なんか途中でちょっと飽きたというか疲れてしまったのかなと思いました。
途中でテンションが落ちていってるように感じたんですよね。
作者さんがこの話をもう少しどうにかする気があったなら
もっと面白い話になっていたのではないでしょうか。

オチなんかとってつけたようなものもいいところですからね。
なんか投げ出してしまったのかなあという印象を強く受けました。

668 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:36:22

33 夢見るピジョン
http://mseek.nendo.net/event/messe05/1088336269.html


よくわかんなかったです。
窓にぶつかって気を失った鳩は何かの暗喩なのでしょうか。
ハロプロの何かの喩えとして使いたかったのでしょうか。
でもそれが何であるのかは読んでいて全くわかりませんでした。

作者が書きたかったのが石川さんの心なのか
道重さんの心なのかもよくわかりませんでした。
ラストシーンでは石川さんの心情が少し描かれています。
それと鳩をどうにかしてかぶせたかったのでしょうか。
よくわかりません。
読む人に伝えたいなら、もう少し説明が必要なんじゃないでしょうか。

669 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/16(火) 22:36:29



670 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:38:01
またまたここに飼育の小説の感想を書きたいと思います。

ちなみに今回は全て同じ作者さんの小説です。
結構たくさんありますね。
でもとても読みやすい文章だったので一気に読めました。


671 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:38:24

ふたりの時間
http://mseek.nendo.net/green/1086191650.html#r686

うわあ。高橋さんと亀井さんですか。
こんな組み合わせで話が書けるんだなあ。
というのが率直な感想です。
私の中では二人が特別仲が良いというイメージがあまりなかったものですから。

このお話の亀井さんは必死さがよく出ていて良かったです。
亀井さんはアホである前に必死なところありますし。
でもそういうところを描いた小説というのはあんまり見たことありませんでした。

必死さっていうのはいじらしさにつながりますよね。
いじらしさは可愛らしさにつながりましす。
こういう手順で可愛らしさを表現するのは上手いなあと思いましたね。
こういう書き方も良いもんですね。

まあ、ストーリーも何もない、高橋さんと亀井さん二人だけの小説ですが、
しっかりと書いているなら短くてもそれなりに楽しめるんだなあと。
何か偉そうですがそんな風に思ってしまいました。

672 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:38:51

リプレイ
http://mseek.nendo.net/event/pacifico08/1127021311.html

なんかとらえどころのないお話でしたね。
これは怪談になるんでしょうか。
怪談なら最後でつじつまが合わなくても納得できますけど。
つじつまが合わないっていうか、
ストーリーの途中で終わっている感じですよね。

私はこれまで何度も何度も言ってきましたが、
夢の中の話を書くのは本当に難しいです。読むのはもっと難しいです。
文章中にも「夢の話とか聞いてもつまんないよ」とありますけど、
全くその通りだと思います。
夢を見た本人以外はなかなか感情移入できないものだと思います。
現実でもそうだし、小説の中でもそうだと思います。

でもまあこの小説ではそれを比較的上手く処理したと思います。
亀井さんが見た夢自体は全然意味がわかんないんですが、
ラストシーンに重ねることで少しは意味が出てるのかなあと感じました。
ただこれ藤本さんを出す意味あったんですかね。
まあ出さないより出した方が物語に奥行きが出ていいと思うんですけど、
もう少し亀井さんとかとからめたエピソードがあってもよかったのでは。

よくあるほのぼの亀垣とは違った雰囲気は新鮮でよかったと思います。

673 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:39:23

イエロウ
http://mseek.nendo.net/event/pacifico08/1127021644.html

なんでイエローじゃないんだろう?
というのがタイトルを見てまず感じたことでした。

読み終わって思ったんですけど「イエロー」じゃちょっと変ですね。
そのまんま過ぎるかなあと思いました。
作者さんもそう思ってちょっとひねってみたんですかね。
でもこのタイトルは悪くないと思いました。

小説なんですけどちょっと大人びた口調の亀井さんが新鮮でした。
ネタとか小説で描かれる亀井さんっていつもちょっとアホっぽいですよね。
まあそれが亀井さんの魅力の一つでもあるんですけど、
そればっかりじゃなくてもいいと思うんです。
この小説はその意味では新鮮さがあってよかったと思います。

もみじ狩りというアイデアや、
子供にあげちゃったから勝負にならないというまとめも秀逸だったと思います。
もみじ狩りなんて思いついただけで
もう素敵な小説を書けることが約束されたようなもんですよね。
これだけ短いお話なのに心にしみるものが大きかったです。

ただしかし。
亀井絵里の名前を出すところだけは違和感強かったです。
もう少しさりげなく、自然な形で名前を出す方法はなかったものでしょうか。

674 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:39:53

また明日
http://mseek.nendo.net/event/pacifico08/1127308014.html

これ舞波さんが卒業する直前に書かれたものなんですね。
私は舞波さんのこと全く知らないですけど、
嗣永さんと仲が良かったことくらいは知っています。
そしてその二つの知識があれば十分楽しめる小説でした。

最初ちょっと気になったのが嗣永さんが大人すぎるかなあというところでした。
この時嗣永さんは13歳ですよね。
その割りにはちょっと文章が固いんじゃないかなあと。
でもまあこれはこれで新鮮でしたけどね。
この作者さんはきちんとした人物像で書くのが好きみたいですね。

私自身はネタスレ出身ということもあって、
小説を書くときでもどうしても登場人物のキャラを強調してしまいがちです。
そしてそれが小説の面白さに直結するんじゃないかと思っているわけです。
でもこういう小説みたいにキャラとかを全く出さなくても
良い小説は書けるんだなあって思いました。

特にしらたまの大きさを人間の成長にたとえるところとかが良いですよね。
こういうアイデアが一つあると小説がぐっと引き締まるような気がします。
ただ仲が良い、だけでは読み手も感動しなでしょうから。
しらたまでワンクッション置いた方が感動できたりするんですよね。
その辺りの話の持って行き方が上手いお話だと感じました。

675 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:40:40

only one secret
http://mseek.nendo.net/event/messe10/1141496211.html

うーん。
食い足りないなあというのが率直な感想です。
おそらく作者さんは藤本さんと高橋さんの微妙な距離感を描きたかったんだと思います。
近いようで遠い。遠いようで近い。みたいな。
少なくとも私は読んでいてそう思いました。

話の出だしは良い感じでした。
特に藤本さんを無視してベッドに転がる高橋さんとか。
高橋さんらしさがとても上手く書けてますよね。
でもその後の展開はやっぱりちょっと食い足りないと思います。
高橋さんの高橋さんらしさだけを描くお話ならそれでもいいと思うんですけど・・・・・
やっぱり「娘。小説」っていっても小説ですからね。
それ以外のところでも楽しませて欲しかったというのが本音です。

私も何度か書いたことあるんですけど
会話だけで物語を成立させるのは難しいですよね。
この小説は、結局最後まで高橋さんが何をしたかったのかということが
作者の方からは明らかにされないわけですから、
それ以外のところで読者を納得させるようなエピソードなり
描写なりがが必要だったんじゃないかと思います。

676 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:41:08

名前をつけてやる
http://mseek.nendo.net/event/messe10/1141921069.html

最後の2行でかなりぐっときました。
私はそういうタイプの小説が好きです。短い小説では特に。

何の前触れもなく、いきなり石川さんが高橋さんを押し倒してびっくりしました。
なんていうかもう・・・・・・うん。石川さんと高橋さんですか。はあ。
しかしそれにしても色々な組み合わせがあるもんなんですね。驚きました。

でもこれくらいの短さの割には二人の関係の微妙さが
しっかり書かれていたように感じました。
石川さんのいい加減さとか。高橋さんの愚直さとか。
だから最後の二行もしっかりと感動できたんだと思います。

最後に子猫が出てきた時はちょっと卑怯かなあと思ったんですけど。
でもこのお話をよく読んでみると、
最後にそういうものを出す必然性みたいなものは感じました。
平坦なように見えて、構成面でもよく考えられている小説だと思いました。

677 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:41:23

一段で君より上
http://mseek.nendo.net/event/big11/1155137120.html

うーん。
これは逆に最後の一行の意図がよくわかんなかったですね。
タイトルの意味もよくわかりませんでした。

藤本さんと久住さんの関係を書きたいというのはわかるんです。当然です。
でも二人をどういう関係として描きたかったのかがよくわかりませんでした。
そこはかとなくリアルなハロプロの二人を描きたかったのか。
それとも全くの作者さんオリジナルな二人を描きたかったのか。
それがいまいち私には理解できませんでした。

この作者さんは、二人の仕草や態度を描いて、
外堀を埋めるかのように二人を関係を書こうと試みていたように感じました。
ダイレクトに書くのが好きじゃないんですかね。
でもこの小説に関してはもう少し突っ込んで書いて良かったように思います。

まあこれは好みの問題かもしれませんが。

678 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:41:52

空が軋む
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico11/1167231649.html

うわあ。こいつは全然わかんないや。
というのが率直な感想。
でもこれはもしかしたら、ストーリーとか設定を楽しむ小説じゃなくって、
雰囲気を楽しむ小説なんでしょうか

でも私はこういう小説を読んだら、どうしても設定が気になってしまうんですよね。
たとえば「なぜ人造人間は月へ行けないのか?」とか。
「なぜ真希は美貴の命を奪おうとしているのか?」とか。
こういう謎に作者さんが少しでも答えてくれていたなら、
きっとこの小説をもっと楽しめたと思います。

なんか藤本さんがアンドロイドであるということも、
話の中であまり生かされていないように感じました。
アンドロイドならではの感情とかそういうのを
もっと強く出せばよかったのになあと思いました。

でもまあこの短さではあれもこれも入れるのは難しいのかもしれませんね。

679 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:42:19

みらいからきたみき
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico11/1168131389.html

まず22世紀から来たと言い張る藤本さんがすっごい面白かったです。
「これは面白い話になるに違いない」という予感がびんびんしてきました。
私のこの手の予感は結構当たるのです。
そして実際にかなり面白い小説でした。

私はこの手の小説は最初の設定を思いついた時点で勝ちだと思うのです。
もう結論がどっちに転ぼうが絶対面白い話になると思うのです。
そういう設定を思いつくのってとても難しいんですけどね。

この話は結局藤本さんが本当に未来から来たのかということが
明らかにされないまま終わります。
でもそれでいいんだと思います。そこはあまり重要ではない。メインではない。
そういう状況を前にして新垣さんが何を考え、どう動くか。
そこを上手く読者に見せてくれればそれで十分だと思います。

本当に未来から来たのかどうかということは、
はっきりさせない方がいいと思います。
はっきりさせてしまったら逆に小説が陳腐になるような気がします。
「娘。小説」として「娘。小説のファン」を楽しませるのなら、
このストーリー、この結末がベターなんじゃないかと思います。

個人的には9レス目の最後の二行の表現が好きでした。
全ての設定がこの二行を書くために存在しているようにすら感じました。
そういう文章を読むのは本当に楽しいことです。

680 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:42:42

メイタンテイカメアンドガキと密室
http://mseek.xrea.jp/event/pacifico11/1168429246.html

うーん。
ミステリーなんですけどよくわかんなかったですね。
トリックはまあいいんですけど。
藤本さんのことを逆恨みした芸人さんが
「倉庫を力ずくで押す」理由がよくわかりませんでした。

なんで子犬を閉じ込めようとしたんですかね?
収録を延期にして藤本さんと一緒にいる時間を長くしたかったんですかね?
でも子犬を閉じ込めるだけなら外から鍵をかければいいだけで・・・・・
芸人仲間をあつめて倉庫を力ずくで押すなんてことしなくてもいいと思うんですけど。

私は本格推理小説が結構好きなんで
トリックもですけど動機が気になっちゃうんです。
そこのところをもう少しどうにかして欲しかったですね。

あとこの小説の新垣さんと亀井さんはよくあるキャラでしたね。
やっぱり私はこういうキャラの方が安心して読めるような気がします。
まあ作者さんオリジナルなシリアスなキャラでもいいんですけどね。

681 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:43:13

HAPPYandSAD
http://mseek.xrea.jp/event/big12/1174662609.html

タイトルからピチカートファイブを連想してしまうのは私だけでしょうか。
もっともあれは「ハッピーサッド」という曲名でしたが。
あの曲好きなんですよね。大好きです。関係ないですけど。

小説なんですが、このテーマで書くとは作者さんはチャレンジャーだなと思いました。
「願いをかなえてくれる」というテーマは古今東西、
様々なところで描かれてきていると思います。
使い古されていると言っても過言ではない。
そこでどんな願いごとを言うのか。
生半可なアイデアでは面白い小説とすることはできないでしょう。

この小説ではそこのところを上手く処理してましたね。
願いごとそのものをテーマとするのではなく、
それにまつわる人の心の動きを描いているんですよね。
これならハロプロの人間関係も生かせますし、上手い構成だなと思いました。

でもその人間関係がちょっと弱いかなと。
藤本さんがそこまで久住さんのために必死になるのかなーと思ってしまいました。
もう少し藤本さんと久住さんの関係をしっかり固めてから
ラストのシーンにもっていけばよかったような気がします。

682 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:43:44

通学鞄
http://mseek.xrea.jp/event/messe12/1177767601.html

どうでもいいですけどこの作者さん、企画一番乗りが多い人ですね。
私は企画は一回しか参加したことないんですけど、
一番最初に投稿するのは勇気がいることだと思います。
私はできませんね。

小説の方ですがよくわかりませんでした。
やっぱり私はメンバー同士の恋愛感情というものが理解できないんでしょうか。
「名前をつけてやる」では最後の二行に素直に感動できたんです。
でもこの小説では最後の二行にあまり感動できませんでした。
やっぱり鈴木さんや矢島さんや梅田さんに対する思い入れが薄いからでしょうか。
自分ではそれが最大の理由だとは思わないんですけどね・・・・・・。

もう少し小説の中で矢島さんと鈴木さんの仲を深く描いて欲しかったです。
ストーリーにもあまり起伏がなかったように思います。意外性がないというか。
告白も、拒否も、なんか手順通りというか。
もう少し作者さん独特の展開というかアイデアを見せてほしかったです。

683 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:44:12

夜明けまえには
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1117385525/

短編集みたいですね
一つ一つ感想を書いてみたいと思います。


1.レンズのせい

ちなみに私も近視です。以前はコンタクトレンズもしていました。
なのでこのテーマはなかなか上手いなと思いました。
そういえば亀井さんは眼鏡をかけてるときもありましたね。
ハロモニかなんかの寝起きドッキリでしたっけ。
こういうちょっと忘れていた事実を気づかされるのは気持ちの良いものです。

小説なんですが7レス目の一段落目の文章がちょっといいなと思いました。



2.おしょくじ

これ語り手が新垣さん?と高橋さんの二人なんですかね?
語り手がスイッチするところが結構わかりにくかったですね。
まあそう言う私も語り手がスイッチする小説を書いたことがあるのですが、
それを読者にスムースに伝えるのは難しいですね。



3.生放送のプチハプニング

すごーい。これぞまさにリアルネタだー。と思いました。
いやマジで。冷やかしとかじゃなくて。
私はこういった真っ直ぐなリアルネタというのはなかなか書けません。
小春さんのキャラとかすごい真っ直ぐですよね。
そしてもちろん道重さんも真っ直ぐな性格で書かれてますし。
こういう直球勝負なお話を書く人は勇気あるなと思ってしまいます。

最後に紺野さんが出てきたところでちょっとドキッとしました。
そんな自分にちょっと驚きました。
私の中ではもう過去の人になってしまっているのでしょうか。



4.夏風邪

えー、このスレでも何度か言っているかと思いますが。
41レス目の一行目。
私はどうしてもこういう文章が好きになれません。
なんかいかにも「読者に説明しているんですよ」という感じが強くて。

お話なんですが風邪をひくという設定から
メンバー内の関係を上手く浮かび上がらせていたと思います。
このお話は登場人物がみんな優しいですね。
でもそれだけだとややアクセント不足かなあとも思いました。
まあこれは個人の好みの問題でしょうが。



5.がき

みじか!
これは小説というよりは文字ネタですね。
なんか狩狩で言えば夢物語的な雰囲気のネタだなあと思いました。
ガキ亀は嫌いじゃないんですが。むしろ好きなんですが。
私には「ほっぺたにちゅ」とかは一生書けないと思います。
なんか照れますよね。

684 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:44:33

6.Let's GO 北海道!

「スタッフに携帯電話で連絡しないの?」とちょっとだけ思いました。
まあそれを言ってしまうとこのお話自体が成立しないんですけど。

文章なんですが亀井さんの女性らしさがよく出ていたと思います。
これも何度か言ってるんですけど、私なんかが書くと
どうしても男っぽい文章になってしまうんですよね。
男っぽいというかおっさん臭いというか。
こういう女性らしい文章が書ける人がうらやましいですね。
モーニング娘。のメンバーはは女性なわけですから。当たり前ですけど。



7.休憩時間のひとコマ

これは小説というよりは文字通り「休憩時間のひとコマ 」って感じですね。
「地元のコンサート」というテーマを広げれば
結構面白い小説が書けるようなイメージは広がりました。
そのテーマで長めの小説を書くのもいいかもしれませんね。

どうでもいいことを一つ。
私も北海道に長く住んでいたことがあるんですけど、
美味しいお店とかあんまり知りません。
地元の人は意外とそういう有名な店に行かないようなイメージあります。
どうでもいいことですけど。



8.空白

誕生日ネタですね。
男って友達の誕生日とかほとんど覚えないものだと思うんですけど
女の人ってたまにそういうこと凄く覚えてる人がいますよね。
あれは一体なんなんでしょうか。

そういえばベリーズ工房のメンバーって卒業した舞波さんに
どの程度の思い入れを持っているのでしょうか。
私にはちょっと想像できないんですよね。
なのでこのネタもあんまり感情移入できませんでした。



9.年長さんと年少さん

年齢ネタですね。
これも娘。の永遠のテーマの一つだと思うんですけど、
意外とこれそのものをテーマにしたネタは少ないように思います。
年齢差からネタを広げていくのも結構難しいですからね。
「年の差あるね」で終わってしまいますから。

このネタに関しては小春の「何を考えているかよくわからない性格」
とからめて上手く書いていたように思いました。


10.やさしく

この作者さんは、ベッドで寝転がったり
ペットボトルの水を飲んだり、夢の話をするの
とかがとても好きなような気がするのですが私の気のせいでしょうか。
最後の一行はものすごいストレートな表現なんですが、意外と良かったです。
短いネタの締めとしてはとても良い文章なんじゃないでしょうか。
長いお話の途中に出てきていたら、素通りしていた文章だったかもしれませんね。


685 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:44:53

11.もしも愛さゆが姉妹だったら

愛さゆ姉妹設定はなかなか破壊力のある設定ですね。
この文章だったら中学生と小学生じゃなくて
小学生と幼稚園児とかでも良かったんじゃないかなとちょっとだけ思いました。
でもまあほのぼのとできる素敵な文章ですね。
これだったらもう少し長いお話にしても良かったんじゃないですかね。



12.雨の水曜日

雨の雰囲気が良く出ているお話だと思いました。
私も何度か書いたことあるんですけど、雨の描写って意外と難しいですよ。
どうしても大げさに書いてしまいがちですが、それだとあんまり良くないんです。
どちらかと言うと抑え気味に書いた方が雰囲気が出るんです。
このお話でも少し抑え気味に書かれていたと思います。

あとこれは私の個人的な感想なんですけど、
娘。のメンバーを「大学生」に設定するのはなぜか違和感があります。
「中学生」とか「高校生」ならあんまり違和感ないんですけどね。
なぜか大学生はダメなんです。急に嘘くさく感じるんです。なんでですかね。
大学生になると一気にアイドルっぽくなくなるからなんでしょうか。



13.ホワイトバースデー

うわあ。これも直球ネタですね。
あまりにも直球すぎて目のやり場に困ってしまいます。
こんなあけすけな会話でいいんでしょうか。まあいいんでしょうね。

亀井さんの誕生日をホワイトバースデーって表現するのは上手いなあと思いました。



14.春夏ロケット

これはやけにあっさりしてますね。
そういう意図で書かれたものなんでしょうか。
高橋さんらしさも亀井さんらしさもあんまり出ていなかったような気がします。

運動公園でロケットがバシュバシュ飛ばされている
という情景はちょっと良いなあって思いました。



15.あなたのことが 好きです

うーん。ちょっとわかりにくかったです。
なんで亀井さん泣き出したんですかね?
松浦さんと自分を比べてネガティブモードに入ってしまったからなんですかね?
でもそれくらいで一気に泣くところまでいっちゃいますかね?
というのが私の率直な感想でした。

どうでもいいですけど、
大学内を高校生が制服でうろうろしてたらすっごい目立ちますよね。
そういうところをお話に組み込んだのは上手いなあと思いました。

686 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:45:42

16.王女さまの秘密

これまたあっさりとしたお話ですね
田中さんと後藤さんという組み合わせの意外さに少し驚きました。
「真希ちゃん」って呼び方、すごいですよね。

あと全体的に文章がちょっと説明的かなあと思いました。



17.9月1日

なんかだんだん本当に高橋さんと亀井さんって、
リアルに仲が良いんじゃないかと思えてきました。
まあそれは嘘なんですけど。

このお話では新垣さんと道重さんが出てくるわけですが、
最後のところはちょっと唐突だなあと思いました。
伏線らしい伏線もないわけで。
なんか設定とストーリーをなぞるだけで終わっちゃったという印象です。



18.つながっているんだ

ええー。
話がこれからっていうところで終わっちゃった。
話に余韻を残す手法とか、あえてラストを書かない手法とか
そういうのがあるのはわかるんですけど。
この短さでその手法を使うのは無理があるんじゃないかなあと思いました。



19.おはよう、カレー

机につっぷして寝るにはコツがいりますよね。全くその通りです。
これは亀井絵里キャラ一本で書かれたネタって感じですね。
でも一番感心したのは道重さんの料理の下手さ具合を表現したところでした。

個人的にはガキ亀を書くときには亀だけじゃなくて
ガキさんの魅力もしっかり書いてほしいなあと思います。



20.夜明けまえには

これが最後のお話みたいですね。
丁度20話ですか。キリの良い数字は好きです。
この作者さんが意識していたかどうかはわかりませんが。

最後もストレートな愛絵里のネタでしたね。
このタイトルと小説の締めはなかなか良かったと思います。
このスレの一番最後のお話としても相応しいんじゃないかと思いました。
一番最後が一番余韻のあるお話であるってことは重要ですよね。
読後感のよいスレだったと思います。

687 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:46:02

召喚魔法のツカイカタ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1170849977/


なかなか魅力的なお話でした。特に導入部がいいですよね。
娘。小説って(特に長いお話では)導入部が大事だと思うんです。
そこがつまらないと一気に読む気を失くしますから。
読者に「このお話はこの先どうなるんだろう?」という興味を持たせることは大事です。
そういう意味でもこの小説が投げかけた謎はかなりユニークだったと思います。

ただちょっと後半の展開が急過ぎたかなあと思いました。
怒涛の展開、といえなくもないんですけど、
もう少し丁寧に書いてほしかったなあと思いました。
せっかくがっちりとした世界観を作ったのだから、
もっとそれを有効に使えばいいのになあと。
これだけアンリアルな設定なんだからもっと派手な展開でもよかったのでは。

後半がちょっとスムースに話が進みすぎるんですよね。
理事長のキャラとかももっと深く書いておいてもよかったような気がします。
そうすればバトルシーンも迫力が出たのではないでしょうか。
あと愛ちゃんとのからみも対立するようなシーンにした方が
お話が盛り上がったんじゃないでしょうか。
れいにゃと戦うシーンとかもあれば面白かったんじゃないかと思います。

バトルシーンとか逃亡のシーンで
もっとピンチの場面をシリアスタッチで描いていれば、
読者も新垣サイドに強く感情移入できたと思いますし、
最後の別れのシーンももっと感動できたんじゃないかと思うわけです。

中盤までの人物描写とか会話文とかは結構好きでした。
特に藤本先生の「傷つくのは誰か?」 は良かったです。
こういう文章が前半に書いてあると、後半の別れのシーンに利いてきますよね。
亀井さんが新垣さんになつくシーンも良かったです。
これも後々利いてきますよね。
こういう序盤のほのぼのテイストと、後半のシリアステイストにもっと落差があればと。
私は読んでいてそんなことを感じてしまいました。

688 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:49:10
とりあえずここまで。

この作者さんは非常にストレートな人物、
ストレートなストーリーが好きな人だなと感じました。

「普通の話から一体どこまで遠くかけ離れたものが書けるか」
「どこまでひねった物語が書けるか」
小説を書くときは常にそういうところに腐心している私とは
対極に位置してる人なんじゃないかなーと思いました。

一言に娘。小説って言ってもそのアプローチ方法は様々なんですね。
当たり前ですが、そんなことを再確認させられたように思います。

689 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/22(月) 19:49:18



690 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:15:36
またいくつか小説を読みました。。。

その感想です。

691 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:15:47

香熱
http://mseek.nendo.net/event/big07/1107258173.html

なかなか味のある小説でした。
ハロプロメンバーが登場する小説ってやっぱり
設定年齢が実年齢に近い方がいいと思うんです。当たり前ですが。
そして高校生年代までの方がいいとも思うんです。
前にも書きましたが、大学生とか社会人になってしまうと、
急にアイドルっぽさが消えてしまうように思います。

自分の中のメンバー像とのギャップが大きくなってしまうんですよね。
なんか魔法使いとか犯罪者とかそういうアンリアル設定は気にならないんですけど、
社会人とか主婦とかにされてしまうと急に嘘臭く見えてしまうんですよね。
これは私だけが感じていることかもしれませんが。

そういうわけでこの小説です。
この小説の主人公の飯田さんは社会人という設定です。
そしてもうすぐ結婚するという設定でもあります。
なかなか生々しい設定です。
飯田さんの思考も大人ですし、語り口調も大人です。
でもそれが悪くないんですよね。読んでいて清清しさすら感じます。

これは作者の文章力も大きいと思いますが、
飯田さんのキャラによるところも大きいんじゃないかと思います。
私はこれまで娘。小説に出てくる飯田さんに魅力を感じることが少なかったんです。
脇役っぽい扱いも多かったですしね。
でもこの小説を読んでみて、
「飯田さんはこういう使い方をすれば魅力が出るのか」と教えられた思いです。

692 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:15:58

実際、飯田さんの飯田さんらしさがよく出ている小説だと思います。
この先生役は中澤さんでも保田さんでも安倍さんでもダメでしょう。
あまり味が出ないと思います。他のメンバーでもそうだと思います。
高橋さんの魔法で涙を流すのは、涙を流しても小説の味を損なわないのは、
飯田さんしかいないんじゃないでしょうか。

高橋さんの魔法も魅力的です。よく考えられていると思います。
魔法というとファンタジーですが、この魔法は日常的なものを含んでいます。
魔法が出てくるお話なんですけど、とても日常的なお話なんです。
非現実性と現実性のバランスが素晴らしいと思います。

匂いを思い出す。という発想も素晴らしい。
こういう懐かしい匂いというのは誰もが持っているものだと思います。私にもあります。
でも決して一般的な概念ではない。
言われればああなるほどなと思う。くらいのものだと思います。
なんか絶妙の「あるあるネタ」みたいなものですよね。
作者さんはよくこんなの見つけてきたなー、と思いました。

魔法が出てきて飯田さんが泣くまでの流れもいいなと思いました。
前半部分で飯田さんと高橋さんのことがじっくりと書かれているんですよね。
だから展開が動き出してもあまり唐突な感じはしませんでした。
学校の保健室の雰囲気もしっかりと書けていたと思います。
容易にその情景をイメージすることができました。

ラストはもうちょっと工夫の余地があったんじゃないかなと思いました。
この小説は飯田さんが泣くところが一番盛り上がるところだと思いますが、
ラストにもそれに匹敵する文章を期待してしまいました。
小説の締めって難しいですよね。できればそこで一番盛り上げたいですよね。
それが難しいということはよくわかるのですが。


693 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:16:08

ジャンプ
http://mseek.xrea.jp/purple/1092853052.html#r117


このお話は「☆夏焼雅(12)聖誕祭スレ☆」に書かれていたものです。
まずは小説と直接関係ないことから一つ。
この小説が書かれたのは夏焼さんの誕生日の約二週間後なんですけど
それでも別によかったのでしょうか。
「生誕祭」というと誕生日の日にがーっと更新されるイメージがあったんですけど。
まあどうでもいいことですけど気になったもので。

小説の方ですけどまず気になったのは語り口調です。
これ12歳にしては大人っぽすぎるんじゃないでしょうか。
なんか高校生くらいの感じがしてしまいました。
小学生の男の子とかは小学生らしく上手く書けていたと思うし、
夏焼さんの同級生の女の子も同様に上手く書けていたと思いますが、
なんか夏焼さん一人だけが落ち着きすぎているような気がしました。

これだったら三人称視点で書いた方がよかったんじゃないかなあと。
三人称視点だったらどれだけ渋い文章を書いても
夏焼さんそのものとは関係ないわけですから違和感もないですよね。
私だったらそうすると思います。
小学生を小学生の視点で書くのは難しいです。
小学生の思考に沿って書かないといけないわけですからね。

ラストシーンに関してはよく考えられているなあと感心しました。
序盤とラストに関しては小学生っぽくて秀逸なお話だと思います。
でも中盤がやや重かったですね。
丸いタンクを目指すくだりはもう少し短くてもよかったような気がします。


694 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:16:21

ワニの話
http://mseek.xrea.jp/event/big07/1108392336.html


これ9レス目までは高橋視点で、
10レス目からいきなり三人称視点になるんですけど、どうしてなんでしょうか。
なんか違和感ありますよね。

まあ、作者さんとしては、10レス目移行は高橋にはワニが見えて、
吉澤には見えないということでお話を進めていくわけなので、
高橋視点で書くことはできない、というのは理解できるんですけども。
でもこのやり方はあまり上手いやり方だとは思いませんでした。
私としては最後まで高橋視点で書いて欲しかったです。

というかこれ、8レス目までと9レス目からで全然違うお話のように感じました。
おそらく作者さんが書きたかったのは9レス目からのお話で、
8レス目までの文章はその前振りというか準備だと思うんですけど、
私は8レス目までのお話の方が面白いと思いました。

文章的には9レス目以降の方が読みやすいんですけどね。
8レス目までの文章はちょっと重くて読みにくいです。
でも8レス目までの方がお話としては面白いと思いました。
5レス目の後半の段落の文章とか良いですよね。
こういうエピソードをさらっと描ける作者さんは上手いと思います。

9レス目移行はちょっとエンターテイメント性に乏しいといいますか。
描かれているのが高橋でも吉澤でもなくてワニなんですよね。
淡々とワニなんです。
私は別に特別ワニが好きというわけではないので、
後半は読んでてちょっとしんどかったです。
私としては見える高橋と見えない吉澤という設定をもっと生かしてほしかったです。


695 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/23(火) 21:16:26



696 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:30:02
また一つ小説スレを読んだのでその感想をここに書きたいと思います

697 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:31:10

うそつき
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1157810838/

これはいくつかの短編が書かれているスレみたいですね。
順番に感想を書いていきます。

698 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:31:21

1.どっきり

まずナレーター口調でお話が始まります。これがいいですよね。
いくら説明口調になっても変な感じがしません。
私はこれまでこういう書き方をしたことはないのですが、いつかやってみようと思います。
実際、小説を書いていると、状況を説明するのが本当に面倒臭いときがあります。
さりげなくストーリーの中で設定を消化するのって難しいんですよね。
ハロモニという設定ならナレーター的にお話が始まっても違和感ありません。
このあたりの話の始め方は上手いなあと思いました。

そしてドッキリ企画の内容ですが、これが素晴らしいと思いました。
これは娘。小説ならではの設定ですよね。現実ではありえないですもん。
でもそこが見事だと思うんですよね。
見事に読者の興味をひきつけていると思います。
こういう設定でストーリーが進むと、読者の方でも色々想像が広がります。

なんか自分でも書いてみたくなりますよね。
吉澤さんのところを別の人にしてみたり、
あるいはれなえりのところを別の組み合わせにしてみたり。
そうすれば色々なストーリーが作れそうです。
なかなか想像力を刺激してくれるお話でした。

もうちょっと吉澤さんとれなえりの会話を、
深く踏み込んだものにしてもよかったんじゃないかなあと。ちょっとだけ思いましたが。
もう少し長くしたら、もっと面白くなりそうな気がするお話でした。

699 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:31:43

2.おくすり

これはどうやらリボンの騎士ものみたいですね。
私は見てないのでよくわからない部分が多かったです。
それにしてもリボンの騎士は大人気ですね。
そんなに面白いミュージカルだったのでしょうか。

ちなみに私はこのお話を読んで『娘。はバカばっかりだ』と思いました。



3.おめでとう

えーっと。
私は吉澤さんと高橋さんの組み合わせって初めて見たような気がします。
あるところにはあるんですね。というのが率直な感想です。
私自身は二人の関係を特別意識したことはありませんでした。
これはある種の夢オチなんでしょうか。
高橋さんの顔文字を使うのはちょっと反則だよおと思いました。
あの顔文字、妙に可愛いですよね。

話の方なんですが、とても短い話なので、吉澤さんらしさや高橋さんらしさ、
あるいは二人の組み合わせならでは、といったシーンは感じられませんでした。
もう少し長い話にならないと難しいのかもしれませんね。


700 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:31:55

4.彼女の秘密

僕は『心がピュア』なので読みませんでした。
というのは嘘で読んでみたわけですがこれ、随分コミカルなタッチですね。
別にギャグとかがあるわけじゃないんですけど、かなり軽い文体です。
でもこれは作者が意図してることなんでしょうね。
あえてハードでシリアスな雰囲気は避けている感じです。
あくまでも軽いノリで楽しみたい、楽しんでほしいという意図を感じました。

実際、このお話ってリアルなれなえりとは少し違うような気がするんです。
あまり本物の、モーニング娘。の二人を感じさせない。
全く別の魅力を携えた二人の物語というような気がします。
濃密なラブシーンもあるわけですが、文中に「田中くん」と出てくるだけで
なんかコミカルなイメージを帯びてしまうんですよね。お話が。

れなえりというものをダイレクトに描いたものではなくて、
れなえりが作中のキャラクターを演じているようなそんな感じがしました。
恋愛ものでこういう書き方って珍しいですよね。
それにしてもこれ、面白そうな設定です。
本音を言えば、ラブシーン以外の部分をもっと広げて
面白い話にしてほしかったなあと思いました。
あ、でも続編とかあるみたいですし、これから広がっていくんでしょうか。

701 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:32:11


5.彼女の魅力

「彼女の秘密」のサイドストーリーのようです。
こちらもやっぱりリアルな雰囲気はしません。
石川さんに土下座する藤本さんとか凄いですよね。
一回見てみたい気がします。
作者さんもそれが見たいから書いた・・・・・というわけではないのでしょうが。

しかし読ませますね。このお話は読ませるお話だと思います。
すいすい読み進めますし、次はどうなるんだろうという気にさせてくれます。
文章にすごい勢いがあるんですよね。
ストーリー展開もスムースですし、キャラも突っ走ってます。
きっと作者さんはこのお話が書きたくて書きたくて仕方がない
というような心理状態でこのお話を書いているのではないでしょうか。
そういうテンションで更新できているこの作者さんが少し羨ましくなりました。


702 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:32:25

6.乾杯
7.決闘
8.ブーケ

これもいわゆる「リボンの騎士ごっこ」でしょうか。
ストーリーとか台詞とか全然わかんなかったんですけど、
語り手である藤本さんの突っ込みはなかなか面白かったです。
突っ込みって大事ですよね。ボケと同じくらいに。
それをきちんと意識している人の文章を読むのは楽しいです。

こういう話もある意味とてもモーニング娘。っぽい話と言えますよね。
メンバー全員が仲良くしてるお話って意外と少ないのではないでしょうか。
需要よりもずっと供給が少ないんじゃないかと思うんです。
たまにこういう話に巡り合えると、とても幸せな気持ちになれます。
私はこういうお話が好きですから。
もっとあってもいい。私はそう思います。

703 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/10/31(水) 21:32:40



704 :のんこ@よしあい:2007/11/01(木) 21:43:09

誉さん、読んでくださってありがとうございます!せっかくなので感想の感想書きます!


うそつき について

誉さんの詳しい分析を読むと、なんだか自分がすごい話を書いたような気分になりますね。
話を思いついたときや書いてるときは特別何も意識せず、投稿した後もう一度じっくり読んで、
ああここはこういう意図でこんな風に書いてたんだな、といつも後付け後付けで納得してるんですよ私。
ドッキリの内容だって、後で読み返して、誉さんみたいに娘。小説ならではだなと思ったりしましたし。
他の組み合わせのドッキリ企画、いいですね。
私は、三度の飯よりカップリングだいすっきなので、それでひとつ妄想してみようと思います。


リボンの騎士ごっこシリーズ について

リボンの騎士は色々と面白いですYO!
絶対見たほうがいい、とは言えないのですが、見たらきっと幸せな気分になれると思います。
モーニング娘。が好きな人なら、きっと存分に楽しめると思います。
よっちぃは美しいし、ミキティは存在感抜群だし、愛ちゃんは可愛いし、
ガキカメさゆれなは2役をがんばって演じ分けてるし、小春ちゃんは天真爛漫だし、
なんてったって、マコっちゃんの最後の晴れ舞台だし。良い感じですよ、あのころのモーニング娘。も。

リボンの騎士ごっこをしてるモーニング娘。を想像すると、すっごい楽しいんです。
それは誉さんの感想にある通り、モーニング娘。っぽいからだと思います。
リボンネタを書いてると、私は本当に彼女たちが、モーニング娘。が好きなんだな、と実感しますね。


おめでとう について

あるところにはあるんですよ誉さんwww
愛ちゃんとカップリングさせる相手は選り取り見取りですからね!
これがハロプロ全員になったら、組み合わせもいったい何通りあるのか。計算するのも面倒なくらいです。
そんな多くのカップリングの中で、私はよしあいをゴリ推ししていきたいんです。大好きなんです。
よしあいの魅力を誉さんに熱く語りたいところですが、1スレ消費してしまうかもしれませんのでやめておきます。

これは「愛ちゃんの誕生日だから何か書かんといけん!」と思って慌てて書いたやつなので、
はっきり言って自分でも評価しにくい話ですね。一言でいえば、「微妙」ですwww


彼女の秘密 と 彼女の魅力 について

もう、ズバリその通りですよ。さすが誉さん。
あくまでこのシリーズは、ハロモニのコント感覚で楽しんでもらえたら、っていう気持ちで書いてます。
まさにアンリアルの極みですね。
だって田中くんと藤本美貴と吉澤さんとガキさんが男の子なんですよ。ありえないんですよマジで。
だから、あんまり深く考えずに読んで、楽しんでもらえたらそれで私は十分なんです。
細かい設定とか、ストーリーとか、色々と辻褄が合わない点もあるんですけども、どうか大目に見てください。

梨華ちゃんにハイヒールで蹴られるミキティとか、想像するだけでハァハァします。だから書きました。
土下座も、させたいからさせてしまいました。まったく誉さんの言う通り!
それに、この話を書いてたころは、もう、書きたくて書きたくて仕方なかったんですよ。
れなえりのアンリアルなベッドシーンも、現実では不仲と言われていたりかみきのアンリアルな絡みも。
あのころの心理状態まで言い当てられてすっげー恥ずかしいような妙な気分です。

これからもハイテンションで書いていきますよ私は。
がんばります!また誉さんに感想を書いてもらえるように。




705 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/02(金) 19:42:53
感想の感想・・・・・・・・・・

      ハ_ハ゜゚・*:.。..。.キタワァ*:.。..。..:*・゜゚ハ_ハ
    ('(゚∀゚∩∧,,∧. @@@@ .∧..∧∩゚∀゚)')
    O,_  〈(`∀´)(‘∀‘)(´∀`) 〉 ,. i
      `ヽ_)゚○-J゚ ゚○-J゚ ゚○-J゚ (_/´J

待っていましたよこういう展開を

706 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/02(金) 19:47:47
>>704
>いつも後付け後付けで納得してるんですよ私


私も小説を書くときはほとんど全部後付けですよ。
もちろん事前に計算する部分もあるんですけど、
そういう部分よりも自然に書けた部分の方が面白かったりします。
作品全体に「計算してるな」という空気が露骨に出るとあんまり良くないですし。


>他の組み合わせのドッキリ企画、いいですね。

私はネタスレ育ちなものなので、
全く同じ骨組みで、どんどんバリエーションを変えていくという
スタイルが好きなんです。好きというかそういう考え方が染み付いています。
なのでこのお話を読んだときも即座に別バージョンを考えたくなりました。
まあでも吉澤さんがベストチョイスでしょうね。
私がいくつかのバージョンで複数書くとしたら、吉澤さんのは最後に出すと思います

707 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/02(金) 19:53:23
>あるところにはあるんですよ誉さんwww


これねえ。本当にそう思いましたよ。
このスレで飼育の小説をいくつか読んでみて、本当に驚かされることが多かったです。
そんないちいち驚くなよって話ですが、私は驚いてしまいました。


>「愛ちゃんの誕生日だから何か書かんといけん!」と思って慌てて書いたやつ

それは奇遇ですね。
私も全く同じような思いで高橋さんのネタを書いたことがありますよ。
慌てて書いてしかも誕生日に間に合わなかったという悲惨な目に遭いました。
もちろんその作品の自己評価は「微妙」です。
やっぱりじっくり書くべきだったのかもしれませんが、
「誕生日ネタ」を誕生日の何日も前に書くというのも・・・・・・
気持ちが盛り上がらないもんなんですよね。

708 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/02(金) 19:58:34
>細かい設定とか、ストーリーとか、
>色々と辻褄が合わない点もあるんですけども、どうか大目に見てください。

そんなのありましたっけ?
そんなの全然気にならないですよ。
というかこのお話はそういう細かい部分を楽しむお話じゃないと思ってますから。
ただひたすらに突っ走るキャラが楽しいです。
登場人物が生き生きしてるのが何よりも楽しいんですよね。



>土下座も、させたいからさせてしまいました。

やっぱり!
でもそういうのすごいと思います。
私は「登場人物(ハロプロメンバー)にこんなことをさせたい!」ってあんまり思わないんですよね。
なので作者さんが登場人物を自由に操っている作品を読むと、
その作者さんが羨ましくなってしまいます。
ちなみに今私が書いているスレでは登場人物を操ることにトライしています。
なかなか上手く動いてくれません。やっぱり話の流れをを重視したくなります。
キャラを作って動かすというのは、なかなか難しいですね。
のんこさんはそういうの上手いし、すごいと思います。

709 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/02(金) 20:01:38
>これからもハイテンションで書いていきますよ私は。


頑張ってください。
やっぱり書くときはテンション上げて書きたいですよね。
私もこれまでそうやって書いてきましたし、多分これからもそうすると思います。
「書きたい」という気持ちが強くないときは、
何を書いてもつまらないものになってしまうものです。
この「うそつき」も強い気持ちで書いてあるから、面白いんだと思います。きっとそうです。


>がんばります!また誉さんに感想を書いてもらえるように。

私も頑張って書きます。小説も。感想も。
機会があればまたのんこさんが書いた小説の感想も書きたいと思います。
感想の感想、本当にありがとうございました。

710 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:24:49



711 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:25:29

飼育で企画が始まったようです。
今回のテーマは「エロス」だそうです。
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1126106451/829-

すごいですね。言った者勝ちって感じですね。
別にこの流れを批判してるわけじゃないですよ。否定的な感情はないです。
ただ単にすごいなあと思っただけです。
飼育に書くようになってから一年以上経ったわけですが、
今でも飼育の人たちの考えていることは、よくわからない部分が多いです。

まあそれはともかくとして。
作品が出揃ったようなので感想を書いてみたいと思います。

いつものことですが、ネタバレしています。
この感想よりも先に作品の方を読んで下さい。
作品を読んでいないなら、この感想を読んでも意味ないと思います。
そこのところよろしくお願いします。

712 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:25:50

01 創聖のアクエリリン
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193327271/

タイトルを見た瞬間、「これ絶対悪ふざけ系のネタ小説だ」と思いました。
そしてある作者さんの名前が思い浮かびました。

今回もカミングアウトの前に感想を書いたわけですが、
それは「あの人が書いたんだ」という先入観を持たずに
感想を書きたいからなんですが・・・・・
こういう作者さん丸わかりな作品はもう仕方ないですね。
まあ、こんなことまで書いておきながら、
想像する作者さんが当たってなかったら恥ずかしいですけど。

えー。小説の方ですが大オチがやや弱いかなと思いました。予想の範疇といういか。
私は最後につんく氏が出てきた時、かなりドキッとしたんですよね。
これ普通に亀井さんとつんく氏のからみがあるんじゃね?と思いまして。
娘。小説は女の子同士のからみが多いわけですが、
逆につんくと普通にからませるのって意外といいんじゃないですか?
普通にエロでいいと思うんですけど・・・・・飼育の人はそういうの嫌いなんでしょうか。

この小説でも散々メンバーでネタ振りをしておいて、
最後につんくで普通に生々しいエロを書くというのも、
読者を良い意味で裏切る展開としてアリだったのではないでしょうか。
まあこの小説は普通にオチがあるわけですが、このオチではネタとしてはよくても
エロとしてはいまいちパンチに欠ける感じがしました。

713 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:26:01

01 幸せ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193328499/

01とありますがこれは02の間違いでしょうね。
テーマは同情心と罪悪感でしょうか。
こういうアプローチは素晴らしいと思います。面白いと思います。
エロスな描写も十分あったんじゃないかと思います。

欲を言えばもう少し菅谷さんの存在感を出して欲しかったです。
嗣永さんの微妙な心のゆらぎも、菅谷さんあってのことですが、
そこのところの描写があまりなかったので、
「嗣永さんってどの程度菅谷さんを好きなのか?」
というところがあまり伝わってきませんでした。

作者さんからすれば最上級に好き、ということにしたいのでしょうが、
それが嗣永さんの態度から伝わってくる感じがしないんですよね。
なんか読んでいて「菅谷さんでも夏焼さんでもどっちでもいいのでは?」
と思ってしまいました。だって夏焼さんのことも普通に好きっぽかったですし。

最後の結婚のくだりもいらなかったんじゃないですかね。
なんか「結婚」って出てくると途端に恋愛感情がチープになるような気がします。
女の子同士のからみなら特にそうですよね。なんか嘘臭いです。
それまでの二人の会話とかは可愛らしくて良かったと思います。

714 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:26:12

03 ちさととあいり。
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193352656/

うわ。これって片方が男っていう設定なんだ。
読んでて途中でそう思いました。素で思いました。

読むたびにいつも思うんですけど。
というのは嘘で、こういう小説はほとんど読んだことないんですけど。
でも読むたびにいつも思うんです。
男にする必然性があるのかなあと。
あるいは女の子同士で恋愛させる必然性があるのかなあと。

要するにどっちでもいいんですけど、
どちらか一つがスタンダードになっていくのが普通だと思うんです。
今のところは女の子同士、という方がメジャーな設定なのでしょうか。
よくわかりません。でも女の子同士というのが娘。小説の一つのジャンルとして
成立しているなら、無理に男に替える必要はないんじゃないの?と思うんです。
男にすることで決定的によくなる要素があるの?ということです。

小説と関係ないことを長々と語ってしまいました。
内容ですが性行為そのものが書いてあるお話でしたね。
エロとしては良いと思うんですが、お話としてはどうなんでしょうか。
例えばテーマが「色」だったら色のことだけを書く人はいないでしょう。
そのテーマを生かして娘。小説を書くというのが普通ですよね。
エロがテーマの場合もそうであるべきだと思うんですよ。
ただメンバーが出てきて性行為してるだけっていうのでは物足りないです。

岡井さんのSっぽさというのもあまり書けていなかったと思います。
鈴木さんの岡井さんへの思いというのもなんか説明的でした。
エロとしてはいいんですけど、その他の部分では不満の多いお話でした。

715 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:26:23

04 いしよしごっこ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193406825/

こちらは少しひねったプロットで書かれたお話でした。
作者さんの意図としてはモーニング娘。のメンバーが遊んでいると思わせて
実は美勇伝だった、というオチにしたかったのでしょう。
それがどこまで意外性があるかというのは微妙なところだと思います。
読む人によってかなり受け取り方が違うのではないでしょうか。
アイデア自体は悪くないと思いますけどね。

肝心のエロスのところですが、
もう少し「見られている」という状況を生かせれば良かったと思います。
なんか結局二人だけでやってるような感じになっちゃってますよね。
見てる人も参加するような形にできればもっとエロになったのでは。
でもそれだと美勇伝という設定を生かせないんでしょうね。
美勇伝が3人じゃなくて4人ならもっとやりようがあったと思いますが。

それにしても娘。コンのゲストが美勇伝でよかったですね。
森三中とかだったらどういう小説になっていたんでしょうか。

716 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:26:33

05 エンドレス・シークレット・セックス
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193410749/

なかなか面白いお話でした。
高橋さんと新垣さんが絡み始めるまでのプロセスが良いですよね。
新垣さんの気持ちがぎっしりと書かれていたので、
すんなりと彼女に感情移入できたように思います。

ただ新垣さんの心中を描いた文章はやや冗長かなあと思いました。
作者さんとしてはパニックに陥っている心境を表現したかったのでしょうか。
でももう少し切れのある文章で簡単に書いて欲しかったです。
前半は特に無駄が多かったように思います。後半はスムースに読めましたけど。

こういうお話を読むと、エロってやっぱり状況が大事なんだなあと思います。
普通に新垣さんと高橋さんがからんでも、それだけではエロにならないんですよね。
そこに至るプロセスでどこまで盛り上げるか、というところが大事ですよね。
この小説はそこが良かったような気がします。
新垣さんが嫌がっているところから徐々にどうでもよくなってくる
プロセスが上手く書かれていたと思います。そこがこの小説の全てでしょうね。

オチも悪くなかったと思います。ややありがちですけど。
正直もっと意外性のあるオチなら良かったと思いますが、
それはないものねだりというものでしょう。

717 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:26:44

06 チンポハエール
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193413820/

これはまた強烈にネタ小説の香りがするタイトルですね。
よくもまあこんなストレートなタイトルで小説を書こうと思うものですね。
くだらなすぎて脱力してしまいます。
このタイトルを誉めて良いのかどうか迷うところです。

小説ですが面白かったです。
こちらは誉めることに迷いはないです。
毎日の観察日記みたいなところの描写が特に秀逸でした。
言葉のセンスとか比喩表現とか。本当に文章が切れてましたね。

オチはちょっと変かなあと思ったんですが、
この小説はストーリーを楽しむタイプのものではないと思うので、
これはこれでいいと思います。

ふと思ったんですけど、これもあんまりエロじゃないですね。
面白かったのでついつい騙されそうになりました。
ギャグに走るとエロもギャグの一つになってしまう感じがあります。
率直にエロスとして読めなくなるんです。笑ってしまうんです。面白くて。
その辺りは難しいところですね。

718 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:27:16

07 電車の二人 〜the last station〜
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193498629/

なかなか後味の悪い小説でした。いや、これ誉め言葉ですよ。
おそらく作者も後味の悪いお話を書こうと思って書いたんじゃないでしょうか。
これが普通に紺野さんが高橋さんに痴漢する話だったら
あまり厚みのないお話になっていたのではないでしょうか。
そういう意味でもよく考えられたお話だったと思います。

ただ紺野さんのキャラクターにはかなり違和感がありました。
まあ後味の悪い小説にしたいから、作者さんとしては
少し気持ちの悪いところのあるキャラにしたかったのかもしれません。
でもそれにしても、あまり現実味のあるキャラではありませんでした。

なんかね、男っぽいんですよ。紺野さんのものの考え方が。
女性が好きな女性というのは、それすなわち男性的、というのとは違うと思うんです。
もう少し女性らしさ、女性特有のいやらしさを
残したままのキャラとして描いて欲しかったですね。

ただやっぱりこの後味の悪さは高く評価したいです。
そういう読後感を目指した小説ってあまりないと思いますし、
オリジナリティが高い小説と言えるんじゃないでしょうか。

719 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:27:30

08 アイノカタチ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193512980/

いきなり読みにくい文章から始まるお話ですね。
少し表現が回りくどいような気がします。
一行で済む表現を無理矢理三行くらいに引き伸ばしてるような印象を受けました。

これも基本的には嗣永さんと夏焼さんのからみのみのお話ですね。
作者さんはそれ以外の部分で嗣永さんと夏焼さんの
心情を描写しようとしているのですが、全体的に回りくどいです。
なかなか頭の中に入っていかないんですよね。
もう少しストレートな表現で説明してくれてもいいんじゃないかと思いました。

エロスな部分は普通にエロスで良いんじゃないかと思うんです。
でもエロス以外の部分の文章が読みにくかったんです。
ゆえに二人の恋愛感情っていうのが上手く伝わらなかったです。
ただからんでる二人をながめているだけ、という感じでした。
ちょっと物足りない小説でしたね。

720 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:27:45

09 drop
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193748708/

うわ。こいつは凄い。というのが読後の率直な感想です。
めちゃくちゃ面白かったです。普通の小説として楽しめました。

こういう小説を読むと、小説ってのはストーリーじゃないんだなって思います。
もちろんアッと驚くようなストーリーの小説も面白いんですけど、
そういう小説であっても、やっぱり小説の一番肝心な部分というのは
「読者をどれだけお話に引き込めるか」、ということになるのでしょう。
つまりは文章力なんでしょうね。身も蓋もない言い方ですが。

とにかくこのお話はぐいぐい読ませるんですよね。
決して読みやすい文章じゃないし、ストーリー展開も小さいんですが、
それでも読者をひきつけてやまない魅力に満ちたお話だと思います。
読んでて二人のやり取りが本当にスリリングなんですよね。
そのスリルがエロスの方にも上手く生かされていたと思います。

凄い小説を読んだ後にいつも思うことなんですけど。
これってハロメンの名前を出さない方が小説を楽しめるんじゃないですかね?
余計な前情報など一切なしでお話に入っていける方がいいような気がします。
もしかしたら作者さんもそう考えたのでは、とちょっとだけ思いました。
登場人物の名前が最後の方まで出てこないのは、
そういう効果を狙ってのことなのかな?と思ってしまいました。

まあそれは私の勝手な想像ですけど。
当たっていたら嬉しいです。当たっていたら当たっていたで、
娘。小説の読者としてはなんとも微妙な気持ちにもなりますが。
でも多分私の気のせいでしょうね。
作者が最後まで名前を出さなかった狙い、ちょっと知りたいです。

それはともかく、非常に完成度の高いお話だと思いました。

721 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:28:00

10 Dancing Doll
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193830458/

うーん。なんかよくわかんないお話でしたね。
作者さんは一体何を書きたかったのでしょうか。

そういえば昔、よくわかんないエロを書くエロ作家がこんなことを言ってました。
「エロ漫画は素晴らしい。何が素晴らしいって何を書いても許されるところが素晴らしい。
何を書いても、そこにエロがあればエロ漫画になるから、何でも好きなことが書ける」

つまり文学でも政治でもグロでもSFでもシュールでも前衛的なものでもなんでも、
エロシーンが入っていればエロ雑誌に掲載される、ということらしいです。
この小説を読んで、なんとなくこの言葉を思い出してしまいました。

この作者さんが書きたかったのは何だったのか、
私にはよくわかりませんが、それにエロが含まれていることだけはわかりました。
でもエロ以外の部分はよくわかんなかったですね。
登場人物の人選もよくわかりません。
いきなり「能登有沙」という名前が出てきたときはびっくりしました。

作者さんがこの人の名前を出そうと思った理由がよくわかりません。
ただ好きだからでしょうか。好きだから出してみた。
多分当たっていないと思いますけど、そんなことを考えてしまいました。

722 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:28:12

11 南の海のエリカ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193933416/

エリカっていうから「美勇伝の話かあ」と思ったら全然違いましたよ。

それにしても爽やかなお話でしたね。
なんていうか娘。小説には濃いお話が多いんですけど、
登場人物が年相応の爽やかさを出しているお話が、私は好きです。
10代の少女にしか出せない雰囲気ってありますよね。
そういうのが出せている娘。小説って意外と少ないんじゃないでしょうか。

途中までこれがエロ小説ということを忘れていましたよ。完全に忘れてました。
それくらいこの小説が素晴らしいってことなんでしょうね。
私の心は完全に沖縄に連れて行かれていました。
まあ沖縄とか行ったことないんですけどね。でも沖縄を感じさせる文章でした。

それで途中からエロシーンになるんですが、
ここで少しがっかりしてしまいました。
この小説の雰囲気に合っていないと思うんですよね。
これだけ爽やかな小説なんだからエロ抜きで読みたかったというのが本音です。

でも矢島さんと梅田さんが沖縄で出会う、という設定は秀逸でした。
そして何度も言うようですが、文章も爽やかで素晴らしかったです。
ただエロシーンだけが違和感あったという、
エロス企画に出す小説としてはなんとも評価の難しい作品でした。

723 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:28:23

12 addict
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193955757/

あれ?
これ最後まで名前が出てこないんですか?
それとも文章の中に誰かわかるようなキーワードがあるんでしょうか?
よくわかりません。
少なくとも私にはこの登場人物が誰なのかわかりませんでした。

そして作者さんがあえて名前を出さない狙いもよくわかりませんでした。
何を表現したかったんですかね?
ネットのアンケートを通じて登場人物の性的な嗜好を答えさせる、
という手法は見事だと思いましたけど。
非常に上手いと思いましたけど、それだけでしたね。
上手く生かせれば最高のツールになったのに。と少し残念な気持ちになりました。

エロスもあんまり感じませんでしたね。
きっと外堀を埋めるような感じで、登場人物とその相手との
エロス感を描きたかったんだと思いますが、
やや踏み込みが浅かったような気がします。
直接的なエロシーンを書かないとしても、単語くらいは
もっと具体的なものを使っても良かったんじゃないですかね。

724 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:28:32

13 ホントのじぶん
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194001639/

なんか今回の企画は嗣永さんと夏焼さんのペアが多い気がするんですけど、
実際にこの二人って仲が良いのでしょうか。
この小説は単にBouno!つながりで書いただけなのでしょうか。
その辺りのことは、この小説を読んでもよくわかりませんでした。

夏焼さんが鈴木さんのことで嗣永さんに嫉妬する、
という展開にややついていけなかったような気がします。
本物の三人のことをよく知っていれば楽しめる設定だったのでしょうか。
でも私は本物の三人のことをよく知らないものでして・・・・・

なかなか登場人物の思いを想像できないんですよね。
エロスの場面は十二分にエロスなんですけど、
その部分のみで小説が構成されている、というのは
読んでいて正直ちょっときつかったです。

もう少しなんかストーリー展開みたいなものがあれば、
登場人物にスムースに感情移入できたんじゃないかと思います。

725 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:28:56

14 wicked
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194058363/

うーん。これはどうなんでしょうか。正直言って微妙です。

ここまで感想の中で、
エロスシーンについて具体的な感想は述べなかったのですが、
やっぱりそれは個人の嗜好によるところが大きいので、
あまり良い悪いは言うべきではないかなと思ったんですよ。

でもこの小説のエロスシーンは正直言って微妙でした。
どこが微妙かと言うと二人の会話文です。
エロスを描写してるシーンはさほど変な感じは受けなかったんですが、
語り手である村田さんの心の中での一人語りとか、
柴田さんとの会話の部分とかは違和感が大きかったです。

なんかすごいぎこちなかったんですよね。
まわりくどいといいますか。妙に説明的といいますか。
本物の村田さん自体がそういうイメージの人なのでしょうか。
それにしても小説にするなら、
もう少し読者に歩み寄った形で文章にしてほしかったです。

726 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:29:08

15 二人のバランス
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194095717/

これも基本的にはエロシーンのみで構成されているお話でしたね。
エロス企画なんだからこういうことは言うべきではないかもしれませんが、
私はエロスシーンだけのお話は、読んでいてちょっと辛いです。
なんていうか、登場人物となっているハロメンに感情移入できないなら、
その時点でもう小説が全然楽しめなくなってしまうんですよね。

この小説が、夏焼さんとか菅谷さんとか嗣永さんとか。
そういう人のことを全然知らない私みたいな人間でも
楽しめる小説かと言えば、残念ながらそうではなかったと思います。
ただひたすらエロシーンが続くんですよね。
そこ以外に読むところがないんです。

作者さんがどう考えているかはわかりませんが、
登場人物が誰であるかとかとは関係なく、
読んでいる人が楽しめるお話にしてほしいなあと思います。
別に我侭なリクエストだとは思わないんですけどね。

727 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:29:21

16 夜空の海にしゃぼんを浮かべて
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194187800/

これはまた潔いくらいエロスシーン皆無ですね。
残念ながらこの作品がエロス企画で票を集めることはないでしょうが、
でも結構雰囲気の良いお話だったと思います。
少なくとも読んで損したとは思いませんでした。

ただちょっとこの時事ネタはリアルすぎるかなと思いました。
弟のことを出されても困っちゃうよ、とでもいいますか。
リアルネタは当然のようにリアリティが要求されるわけですが、
後藤さんがハロプロ卒業に自殺を考えるほどショックを受けている、
と言われても、私は不思議とリアリティを感じませんでした。

まあでもそこを除けば後藤さんと田中さんの会話は
そんなに悪くなかったと思います。
ハロプロ卒業ではなく、もう少し違う題材であれば、
この雰囲気をもっと生かせた良い小説になったんじゃないでしょうか。

後藤さんが乗った観覧車をシャボン玉に喩えるというのも素敵でした。
この喩えだけで一本の小説が書けるくらいに。
それだけにちょっと残念でしたね。
エロス企画とかとは無関係に、これできちんとした短編を書いて欲しい。
本当にそう思いました。

728 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:29:32

17 Play Comfort
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194198518/

なかなかエロス度の強いお話でしたね。
このお話もほぼエロスシーンのみで、ストーリー展開も小さいんですが、
不思議と読んでいて退屈な感じはしませんでした。

これは結構「モーニング娘。のメンバーである二人」とう度合いが強いお話でしたね。
これがごく普通の一般人という設定だったら、
ここまで面白くはならなかったのではないでしょうか。
メンバーを裏で遊びに引き込む新垣さんという設定が良かったです。
お話の冒頭からエロスシーンにもっていくまでの過程もスムースでした。

新垣さんの意地悪なキャラクターもしっかり書かれていたと思います。
普通の新垣さんのキャラとは少し違うわけですが、
読んでいて変な感じは全然受けませんでした。むしろ新鮮というか。
新垣さんが意地悪になればなるほどエロス度も増すわけですし。

この小説が最も「エロス企画」の趣旨に合った小説なんじゃないかなと。
私はそんな風に思いました。

729 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:29:42

18 先生、バナナはおやつ以外にも入りますか?
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194198798/

うわあダジャレオチですか。
なんてくだらない。

途中までは結構エロスの匂いがする展開でした。
いきなり中澤とか辻加護とか出てきてびっくりしましたけど。
今こういう昔の娘。のネタを書くというのも悪くないですね。
悪くないというか、こっちの方が面白いものが書けそうな気がします。
困ったもんですね。

でも途中からはエロの方は尻すぼみでしたね。
それとこのお話はさすがにちょっと短すぎると思います。
ギャグ小説としてなら短くてもいいんですけどエロス企画ですからね。
まあ私はこの手のギャグ小説が好きですから別にいいんですけど、
エロス企画には向いていない作品だと言わざるを得ません。

ギャグとエロスの両立。
これは非常に難しいと思います。
でも例がないわけではないですよね。
この作者さんにも、もうちょっと頑張って長いお話にしてほしかったです。

730 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:29:54

19 ピーターパンじゃない。
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194208326/

ほー。
こいつは素敵な小説ですね。素で感心してしまいました。
うん。これは良い小説ですよ。

このお話も直接的な性描写はないんですが、
でもこの小説は十分に「エロス小説」であると言っていいと思います。
この小説に関しては、作者さんが意図的に性描写を省いて
エロス小説を書いたんじゃないかと想像できます。多分そうだと思います。

直接的な性描写を一切入れずにエロス小説を書く、
というのは非常に難しいことだと思います。
実際、この小説もそんなにエロス度が強いお話ではないと思います。
でも作者さんなりのエロス観というのはしっかりと書けているんですよね。
そしてそれを読むと、とてもドキドキします。
直接的なエロスシーンを読むときとはまた違った意味でドキドキします。

ラストシーンも良いですよね。
ここでプラネタリウムを持ってくるとは心憎いばかりです。
しっかりとした意志をもって書かれた小説であり、
そしてその意志が綺麗に貫き通された、成就した、素晴らしい小説だと思います。

731 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:05

20 では、それはなにか
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194209303/

これもまた独特のエロス観で書かれた小説ですね。
でもとても素敵な小説だと思います。雰囲気ありますよね。

これは小説というよりはショートショートですね。
でもその短さが良かったです。
これ以上長いお話にすると、雰囲気が壊れてしまうような気がします。
きっと全く別のお話になってしまっていたでしょう。

短いんですけど、不十分だとは感じませんでした。
作者さんが、高橋さんを使って表現したいことが何だったか、
ということはしっかりとこちら側に伝わったと思います
タイトルも味があります。お話の雰囲気に合ってると思います。
短いですけどよくできたお話だったんじゃないでしょうか。

732 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:14

21 あくまでも好奇心
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194255656/

なかなか豪快なお話でしたね。
ストーリーの全てに無理があると言っても過言ではないと思いますが、
でもなんとなく読ませてしまう力もあると思いました。
面白かったです。良い感じでエロでしたし。

ただ一番ラストのスポーツ新聞のくだりはどうでしょうか。
なんかちょっと唐突すぎたような気がします。

つんくさんが出てくるところまでは
本当に面白かったんですよね。展開が凄い強引で。
だから最後のオチも強引でいいかなあとも思ったんですけど、
やっぱり最後の部分だけは強引過ぎると思いました。
強引というより唐突ですよね。
話の流れをブチっと切ってしまっているように感じました。

でもつんくが出てきて、喋るだけ喋ってから
道重さんに肩透かしを食らうところは面白かったです。
あまり見ないですけど、こういう展開もアリだなと。
最後以外は本当に面白いネタ小説だなと思いました。

733 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:26

22 えろりん☆レボリューション
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194264331/

これはまたベタなタイトルですね。大丈夫なのかなこれ。
というのが読む前の率直な感想。

で、読んでみたんですけどこれちょっと中途半端じゃないですかね。
まず人物の設定が中途半端というかわかりにくいです。
れいなはモーニング娘。じゃないけど小春はモーニング娘。なんでしょうか。
なんかそういう設定には違和感があります。
両方ともリアル設定とか両方ともアンリアルな設定とかならいいんですけど、
片方はリアル設定で片方がアンリアル設定というのは読みにくいです。

ギャグなのかシリアスなのかも中途半端です。
まあシリアスではないのでしょうが、ギャグに徹しているようにも見えません。
特に藤本さんが出てきてからはギャグとかないですし。
私としては設定自体がギャグみたいなものなのだから、
最後までギャグ路線で書いて欲しかったです。

エロのシーンもなんか中途半端でしたね。
れいなが取引に応じないというのはなかなか上手いというか
おっと思わせる展開だったんですけど、それだったらそこから
もう一つくらい別の展開を書いてもよかったんじゃないでしょうか。
二人の会話があっさりと終わってしまったという印象ですよね。

話のさわりが面白かっただけにちょっと残念でした。

734 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:38

23 甲羅の裏側
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194266717/

タイトル上手いっすね。
亀井を亀に喩えた言い回しはいくつもあると思いますが、
こういう使い方をしているのは初めて見ました。
このタイトルを見ただけで色々と想像が広がりますよね。
本当に上手いタイトルだと思います。

小説もかなり上手かったと思います。文章とか特に。
ただちょっと省略しすぎじゃないかなと思いました。亀井と松浦の関係とか。
まあ作者さんからすれば「そこまで書かなくてもいいよね?」
という感じなのでしょう。確かに書かなくてもいいかもしれません。
でも私としては説明すべきところはちゃんと説明してほしかったです。
なんで松浦さんがそこまで亀井さんに対して弱気なのかとか。

それにしても。
亀井さんと松浦さんの会話とか小説では初めて見たんですけど、
結構相性よさそうですね。驚きました。
亀井さんの自由なところと松浦さんの強気なところが
この小説内の設定では上手くマッチしているように思いました。
この設定以外のところではどうかわかりませんけど。

逆に言えばこの設定が上手いっていうことなんでしょうね。
亀井さんに逆らえない松浦さん、という設定が。
いつもとちょっと違う亀井さんが見れたのも嬉しかったです。
かなりしっかりとした構成になっている小説だと思いました。

735 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:48

24 河童の恋
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194266839/

うわー。これは読みにくい。非常に読みにくい小説でした。
正直言って途中で読むのやめようと思いました。
結局全部読みましたけど。でも全然頭に入りませんでした。

何が読みにくいってまず語り手がころころと替わる。
しかも最初の方だけ。
語り手を替えることに意味があったとは思えません。
文章もあんまりつながりがよくなくて、わかりにくいところが多かったです。
特に10レス目の文章とか最後の三行が全く意味不明でした。

それに登場人物も無駄に多いですね。
こんなにたくさん出す意味があるとは思えませんでした。
もっと登場人物を絞って、4人くらいにした方がよかったと思います。

名前だけ出て、特に活躍しない人って出す意味ないと思うんですよね。
「この人もストーリーに関係してくるのかな?」とか思いながら
読んでいたら全然関係なかったりするんですよね。
読者が把握できる登場人物の数ってそんなに多くないと思います。
短い間にばかばか出されても困るんです。

何が書きたいのか。何が一番書きたいことなのか。
何を伝えたいのか。何が一番伝えたいことなのか。
それをはっきりさせてから書いて欲しいと思います。
それ以外のことは書く必要がないと思います。
ものすごく散漫なストーリーだったので読んでいて非常に疲れました。
最後にもう一回言う。非常に読みにくい小説でした。

736 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:30:59

25 天使の精選
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194271860/

よくわからない小説でした。
わかろうと努力すべきなんでしょうか。
私は、読者の立場として、そこまでする必要はないと思いましたが。

この小説はまずエロスじゃないですよね。
そしてなぜエロスじゃないのか?ということに関して、
作者の意図とか意思とかを感じることはできませんでした。
要するに「エロス企画なのになぜエロスじゃないの?」と言いたいんです。
作者は答を用意しているのでしょうか。
用意していないような気がします。

さらに安倍さんと吉澤さんを選んだ理由もよくわかりません。
これが普通の小説ならそんなことは思わないわけですが、
ハロプロのメンバーを出しているなら、ほんの少しでもいいですから
そのメンバーを出している意味を作ってほしいです。
「そのメンバーが好きだ」くらいでもいいかもしれません。
でもこの小説からは安倍さんが好きだとか吉澤さんが好きだとか
そういう思いもあまり強く感じなかったですね。

そういう意味でもよくわかんないんです。
この作者さんは何が書きたかったんですかね。
ただこのアイデアを、エピソードを書きたかったんでしょうか。
でも読者がそれを望んでいるとは限らないですからね。
評価されないとしても文句は言えないんじゃないでしょうか。

737 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:31:10

26 Feel
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194272654/

うーん。これもエロス一直線でしたね。
エロス企画なんだからそれの何が悪いんだって言われそうですが。

でもこういう小説を読むと、企画っていうのは
後で出す方が不利なのかなあって思ってしまいます。
なんかこれだけたくさんのエロス小説を読んだ後で
このお話を読むと、少しインパクトが足りないかなって思ってしまいます。
もしこの小説を一番先に読んだなら、
もう少し好意的にこの小説を読んでいたかもしれません。

で、この小説なんですが、良く言えば王道的なんですけど、
ちょっと癖がない小説だったかなと思いました。
もう少しこの作者さんなりのオリジナリティを見せて欲しかったです。

まあこの作者さんは、このエロス企画において、
オリジナリティとかそういうことではなくて、
性交渉の場面の具体的な描写力一本で勝負しているのかもしれません。
それはそれで非常にチャレンジングなことだと思いますけど。
思いますけど。でも。
でも私はその場面の具体性で作品の優劣をつける自信はないです。

738 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:31:20

27 腐れ縁
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194272752/

おお。これは普通に良い小説ですね。
もちろんエロスな描写あっての小説なんですけど、
エロス描写がなくても十分魅力的な小説だと思いました。

飯田さんと安倍さんの微妙な関係というのはネタでもたくさん見てきたんですけど、
こういうちゃんとした小説で読んだのは初めてだったような気がします。
安倍さんの図々しい性格とかよく書けてますよね。
そしてそれに勝てない飯田さんのこともしっかり書けてます。
二人の関係が容易に想像できるんですよね。
なのでストーリー展開にも素直に頷くことができました。

ただ一つ。
安倍さんのだべさ口調だけは勘弁してほしかったです。
本物の安倍さんも時々だべさ口調になることは知っていますが、
ここまで露骨じゃないと思います。
一回くらいならギャグとして使えると思うんですけど。
連発されるとどうも冷めてしまうんです。

でも全体的に雰囲気の良い小説でした。
卒メンの醸し出す空気感が上手く書けていたんじゃないでしょうか。
読んでて楽しい小説でした。

739 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:31:30

28 まいまい食べたい
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194274185/

うーん。
残念ながら私は楽しめませんでした。
これはギャグ小説であり、この設定を楽しめるかどうかが
全てだと思うんですけど、私はダメでした。

「この言葉を掘り下げても面白くなりそうにない」というのが私の直感です。
簡単な言葉ですからひねるのも難しいですよね。
作者さんも密かに途中からそう思ったんじゃないでしょうか。
この小説はかなり短いです。
作者さんなりに手応えを感じていれば、もう少し書いたのではないでしょうか。
文体とか言葉とかにも迷いが見られるように思います。

あまり好きになれないお話でした。

740 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:31:40

29 柔らかな檻
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1194274574/

途中までは良い雰囲気で進んでいるんですけど、
12レス目からいきなりお話のトーンが変わりましたね。
そして唐突に物語は終わってしまいました。
正直言ってついていけませんでした。

なんでいきなりシリアスになるんですかね。
シリアスというか急に哲学的になっているんですよね。
そのギャップが大きすぎるように思いました。

繰り返しますが、11レス目までは良かったと思います。
このままエロシーンがなくても、小説として成り立ちそうです。
有原さんがキュートの中で特異な人間であるということを
描写していけば、かなり面白い話になったんじゃないかと思うんです。

ちょっと残念でしたね。
小説のタイトルも完全には生かせていないと思います。
もう少しこのタイトルとかぶせるような形で
ラストシーンを書けばよかったんじゃないでしょうか。

741 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:32:27

これで終わりですね。
今回も作品数が少ないのかなー、と思いながら見ていたんですが、
前回のマルチリテイクのときより随分たくさん書かれたみたいですね。
よかったよかった。

投稿された小説なんですけど、エロスのみを書いた小説と、
エロスよりも他の部分を重視した小説の二種類がありましたね。
私はどちらかといえば後者の方が好きです。
でもエロス企画なので前者の方を高く評価する人も多いのではないでしょうか。

飼育を見てる人がどちらに多くの票を入れるのか。
そういうことも楽しみにして、結果を見たいと思っています。

742 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:43:20

01 1点  創聖のアクエリリン
02 1点  幸せ
03 1点  ちさととあいり。
04 2点  いしよしごっこ
05 2点  エンドレス・シークレット・セックス
06 2点  チンポハエール
07 2点  電車の二人〜the last station〜
08 1点  アイノカタチ
09 3点  drop
10 1点  Dancing Doll
11 2点  南の海のエリカ
12 1点  addict
13 1点  ホントのじぶん
14 1点  wicked
15 1点  二人のバランス
16 0点  夜空の海にしゃぼんを浮かべて
17 3点  Play Comfort
18 1点  先生、バナナはおやつ以外にも入りますか?
19 3点  ピーターパンじゃない。
20 2点  では、それはなにか
21 2点  あくまでも好奇心
22 1点  えろりん☆レボリューション
23 3点  甲羅の裏側
24 0点  河童の恋
25 0点  天使の精選
26 1点  Feel
27 2点  腐れ縁
28 1点  まいまい食べたい
29 1点  柔らかな檻


投票するとしたらこんな感じですかね。
3点をつけた4つの小説は本当に素晴らしかったと思います。
私にはこういう小説は書けないですね。

そして私が書いてもこういう小説には勝てないですね。
飼育の企画、好きなんですけど、
私の実力では優勝するのは難しいかもしれないですね。

743 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/06(火) 00:43:27



744 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:38:43

水魚なふたり
http://mseek.nendo.net/green/1020252918.html

また一つ小説を紹介してもらったので読んでみました。
snさん曰く「恋愛ものの名作」だそうですが、その看板に偽りなしといった感じでした。
面白かったです。非常に。

この小説を読んで色々と感じたこと考えたことを書いてみようと思います。
できれば小説の方を先に読んでください。
ピックアップした文章だけ読んでも面白くないと思いますし、
その後で小説を読んでも楽しめないと思います。
繰り返しますが、小説を読んでから以下の文を読んでください。

まずは気に入った表現をいくつか挙げてみます。













 

745 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:39:09


54
息継ぎしてる?

86
さては、校則暗記してるな?
校歌も3番まで空で歌えるな?

97
あぁ、石川さんと同じだな。
石川さんもこうやってぼんやりと2駅分歩いたのかな。

114
ぽつりぽつりと言葉を交わしながらも、互いの意識が、互いを繋ぐ一点に集中しているのが分かる。

137
あの子よりあたしの方が真剣だなんて誰が決められる?

155
だけど、ハッピーエンドのその先は?

181
これまたどうでもいい着信履歴に、石川さんの番号がどんどん遠のいていく。
消せるのは目に見えるものだけ。

186
物理的な距離はそのまんま、心の距離。

203
人間を裏切るのは人間だけじゃない。

231
反対に他の席全部が空白だったとしても、これだけの喪失感は感じないだろう。

746 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:40:12

素晴らしい表現の多い小説でした。
でも最初は「これ大丈夫かな?」と思いました。
なんかちょっと文章が軽かったし。
吉澤さんもかなりおちゃらけたキャラで書かれてましたし。
かるーいタイプの小説なのかなと思いました。
まあ結果的にはそうではなかったのですが。

でも前半の軽い部分も良かったと思います。
後半の重い部分にも利いてきていました。
前半が軽い分、後半の重い部分も生きているんですよね。
これも一種のふり幅というやつなのでしょうか。

とにかく前半は変な感じでした。
よくあるタイプの小説というか。どこにでもありそうな文書というか。
でも石川さんが焼却炉相手にストレス発散してる辺りから、
小説はぐんぐん面白くなっていきました。

747 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:40:56

CP小説とか恋愛小説とかにストーリーの面白さを期待するのは違うと思うんです。
ストーリーのオリジナリティとかは重要じゃないと思います。
ストーリーをひねればひねるほど、
一番大事なポイントが薄れていくのではないでしょうか。
恋愛ものにおいて一番大事なのは人の心ですよね。
ストーリーに奇をてらう必要は全くないと思います。

この小説も、ストーリー自体はシンプルです。
まあ山あり谷ありといった感じでよく考えられているなあと思いますが、
よくあるタイプのストーリーに分類されるのではないでしょうか。
でも面白いです。
ストーリーはありきたりでも面白いです。

それはやはり描写力が優れているからに他ならないでしょう。

748 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:41:48

素敵な表現の多い小説ですが、作者さんが「作り上げた表現」というよりも
「見つけてきた表現」という表現の方が合うような気がします。
洞察力が鋭いんですよね。
何気ない人の動き、ものの動きに対して、深く鋭く適切に描写しています。

「描写」っていうのは簡単に言うと「説明」ですよね。
そこにあるもの(目には見えないもの)を読者にいかに説明するか。
正確に説明するというのも大事ですが、それだけでは読み手の心は動きません。

描写すべき物。事象。心。
そういうものが、登場人物にとってどういう意味を持つものなのか。
それによって登場人物がどう動いていくのか。
それが大事だと思うんです。
それがあって初めて登場人物の行動に感情移入できると思うんです。

その点、この小説は細かな描写まで神経が行き届いている感じでした。
決して説明口調じゃないんです。
読んでいる人に説明するために書いているんじゃない、
本当に語り手の人物がそう思ったから書いた。そんな感じがします。
つまり読者を意識した描写じゃなくて、
あくまでも登場人物がイニシアチブを持った描写のように見えるんですよね。

なのですんなりと吉澤さんに感情移入することができました。

749 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:42:21
描写力の他にもう一つ良いなって思ったのは。
女の子が女の子を好きになるというのがどういう意味か、
ということについてもきちんと触れているところなんですよね。
私はCP小説自体あまりたくさん読んだことがないのですが、
こういうことをきちんと書いてある小説は初めて読みました。

男の子の代替品としての自分。
男の子として見られている自分。
そんな自分に違和感を感じる吉澤さんというのがとても新鮮でした。

そしてそんな複雑な感情も、その場だけの表現ではなく、
ラストシーンにも上手く生かせていたと思います。

恋愛小説ってラストをどう締めるかが難しいですよね。
ただハッピーエンドってのもいいのかもしれませんが、
それだとあまり心に残らないような気がします。
でもこの小説はその点でも上手く作られていたと思います。
余韻のあるラストでした。

文句なしに、素晴らしい小説でした。
上手いし面白いし勉強になったし熱くなれたし感動できました。

253レス目以降は読んでいません。

750 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/14(水) 21:42:27



751 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/15(木) 19:04:10

時を駆ける少女
http://mseek.xrea.jp/meicos/soft/kakeru.html

もう一つ小説を紹介してもらったので読んでみました。
snさん曰く「恋愛ものの名作」だそうですが、残念ながら私はそうは思いませんでした。

私はこれまでかなり長い間、いわゆるCP小説というのが苦手でした。
まあ、飼育の人に色々と小説を紹介してもらって、
そういう小説の中にも素晴らしい小説がいくつもあるというのを教えてもらい、
CP小説に対する偏見は幾分弱まったわけですが、
それでもまだ苦手なものも多いです。

この小説なんかまさにそういうタイプの小説でした。

752 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/15(木) 19:04:23

まず決定的だったのは、市井に対する後藤の気持ちが理解できないことです。
CPが好きな人にとっては「市井と後藤」と言えば
問答無用に仲が良いということになっているのかもしれませんが、
そういうことにあまり興味のない私からすれば
「なんで後藤はそこまで市井に対して必死なの?」となるわけです。

そういうことをきちんと小説の中で書いてほしいわけです。
でも書いていないわけです。
「娘。小説の約束事」をどこまで定義するかは人それぞれですが、
この作者さんの定義はとても広いです。
「作者がわかってることは、読者もわかってる」というスタンスのように見えます。
でも読んでいる私にはわかりませんでした。残念ながら。

もう一度言いますが、大事なことは、
お約束であっても、小説の中にきちんと書いて欲しいんです。
ハロプロを利用した小説を書くのはいいんですが、
ハロプロに依存した小説を書かれても困ってしまうんです。
私はこの小説を読んでも、後藤にも市井にも感情移入できませんでした。

この小説は「市井と後藤」が全ての小説のように見えます。
少なくとも私にはそういう風に見えました。
残念ながらそれを取ったら何も残りませんでした。
それ以外の部分で楽しめるところを見つけることはできませんでした。

753 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/15(木) 19:04:34

小説の内容とは関係ないことでいくつか気になったことを。

この小説っていつ頃、どこで書かれたものなんですかね?
2ちゃんじゃないのかな?
生ログとかは残っていないのかな?

なんか娘。小説って生ログで読まないと変な感じです。
ROMさんの反応とかも見てみないときちんと楽しめない気がします。
いつ頃書かれたかという情報も大事なような気がします。
それがないのは非常に違和感がありました。

でもきっとかなり昔に書かれたものなのでしょうね。
2000年とか2001年とかそれくらいに書かれたものなのではないでしょうか。
今読むとかなりきついです。
当たり前ですが、リアルタイムで読んでいればもう少し好意的に読めたと思います。

こういうタイプの小説がたまらなく好きだ、
という人がたくさんいることは理解できるんですけどね。
私にとっては、あまり好きなタイプの小説ではありませんでした。

754 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/15(木) 19:04:40



755 :esk:2007/11/15(木) 23:52:38
いまさらですが、感想の感想を書かせてください。
エロスな企画で23の『甲羅の裏側』を書いた者です。
なんだかものすごい好評をいただき、ありがとうございます。びっくりしました。

実は私はタイトルをつけるのが非常に苦手で、今回もかなり苦労して搾り出したものだったので、まずそこを評価していただけてとても嬉しかったです。

説明不足。やっぱりなあ、と苦笑いでした。
これは自分の中の課題にもなっています。
調子よく書けるときほど頭の中の映像を文字起こしするだけになるので、話が終わってから感情や理由を考えて挿入していかなければならないんですよね。これがなかなか難しくて。
結局いい理由が思いつかず、意味わかんないかなあと思いながらもごまかしてしまいます。
どの程度ごまかせているのか、意味不明になっているのか、一度誰かに率直な意見を聞きいてみたいと思っていたので願ったり叶ったりの感想でした。
ありがとうございます。

文章や、特に構成をほめられるというのは、いっぱしの小説家になったようで(違)鼻高々でした(アフォ)。
しかし。
『いしよしごっこ』には勝てません。
あのインパクトは他にはないものでした。内容もですが、構成で楽しめた小説でした。
いい意味で漫画的というか(映像化はできませんが)、難しい話は苦手な私の頭には入りやすくて素直に面白かったです。

と、今更長々と失礼いたしました。
スレに一言レスをいただけるのもとても嬉しいのですが、こういう風にきっちり批評していただけるのはとても参考になります。
ありがとうございました。

756 :SN:2007/11/16(金) 00:17:29
お口にあいませんでしたか

>2ちゃんじゃないのかな?
>生ログとかは残っていないのかな?

書かれたのは2chですけど過去ログはないです
昔モ板は過去ログが残らなかったので一度板が飛ぶと
ゼロからやり直しになったりしてました
それを見かねて(?)顎さんが娘。小説を保管する
名作集(昔MEICOS今M-SEEK)を作ったんです
その後モ板はsaki鯖teri鯖natto鯖と過去ログの残る鯖になり
名作集は娘。小説保管所から娘。小説を新規に各場所の
色あいが強くなっていった・・・・みたいな流れだと思います

757 :◆RHsazaehXw :2007/11/16(金) 19:00:22
その辺の小説のことは歴史を知らない人に土足で上がってきて欲しくないわ
だったら公開しとくなっていわれるかもしれんけど

時代を共有した人同士じゃないと分かり合えないのは必然
レス不要です

758 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/16(金) 19:43:42
>>755
感想の感想キタコレ!
タイトルは本当に素敵だなって思いましたよ。
私もタイトルではいつも悩みます。
シンプルな言葉で内容を的確に表したタイトルを考えるのは本当に難しい。
なのでそういうタイトルに出会ったときはそれだけで嬉しいです。

松浦さんと亀井さんの関係をどこまで書くかというのも難しいですね。
私はちょっと足りないなあと感じたのですが、
これくらいで丁度良いと感じる人もいるかもしれません。
書かない方が小説に深みが出るということもありますし。

この小説の構成には本当に感心しました。
亀井さんはメンバー間では力関係的に下に書かれることが圧倒的に多いと思います。
それが彼女のキャラクターの一つでもあると思います。
それを松浦さんの上に置くという設定が本当に新鮮でした。
この設定が一つあるだけでこんなにも小説が面白くなるんですね。

この設定を上手く生かした構成だったと思いました。
ラストシーンなんかもそうですよね。
本当に最初から最後まで読んでいてわくわくさせられる小説でしたよ。

759 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/16(金) 19:52:05
>>756
お口に合いませんでした。すみません。
フォローにならないと思いますが「水魚なふたり」は面白かったです。
「水魚なふたり」と「時を駆ける少女」は少し違う性質の小説だと思いました。
両方好きな人にも、「二つの小説の性質が違う」っていうのは
なんとなくわかってもらえるんじゃないでしょうか。


>昔モ板は過去ログが残らなかった

これは初めて知りました。
昔のログは全部残っているものだと思ってました。
そんな昔に書かれた小説だったんですね。
MEICOSってサイトが顎さんのサイトだということも今知りました。
ずーっと「あのサイトはどういうサイトなんだろう?」って思ってました。
あちこち色々なところでつながってるんですね。

760 :SN:2007/11/16(金) 22:26:13
>>752
リアルの場合はお約束はどこまで書くかどこまで省くかって
境界線が難しいと思います
読むのはハロに詳しい人なのに改めて
さゆとえりは同期加入の親友で〜とか
つんくさんはずっと私達をプロデュースしていて〜なんて
アンリアルならいいけどリアルの場合にはそこまで居る?って
なっちゃいそう

関係ないけど水魚を読んで「辻加護といしよし柴田が同学年とか
アリエネー」とか思った人が居たんだろうか?居ない気がする

>>757
時代背景ってのは大きいのかもね
私は世代的に(^_^;)No.1娘。小説を上げろって言われたら
迷わず「シアター」なんだけど
じゃあ今の時代に他人様に薦めるかと言われたら薦めないし

761 :名無しごまっとう:2007/11/17(土) 00:38:01
今の状況で他人様に薦める娘。小説って難しいねえ
俺がワクワクしながら読んでた時代の名作ってーとほぼ4期が主要なところをやってるから
現実がアレだといくらアンリアルだつってもなあ…なんか

762 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/17(土) 18:50:31
>>760
>さゆとえりは同期加入の親友で〜とか
>つんくさんはずっと私達をプロデュースしていて〜なんて

ここまで書く必要はないでしょうね。
やっぱりキャラクターの設定というよりその中身の問題なんだと思います。

763 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/17(土) 18:52:30
>>760
>関係ないけど水魚を読んで「辻加護といしよし柴田が同学年とか
>アリエネー」とか思った人が居たんだろうか?居ない気がする


言われて初めて気づいたんですけどそうですね。同級生でしたね。
でも全然違和感なかったです。
辻加護のキャラもちゃんと書けてたし面白かったです。
でもあの辻加護は懐かしすぎますね。
あの頃の辻加護見てたらどんなネタでも書けそうな気がしますよ。
やっぱり特別なメンバーだったんだなって改めて思いました。

764 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/17(土) 18:55:26
>>761
まあ黄金期の頃と今じゃ全然違いますもんね。
今、辻とか加護とか使って書く人とかそうはいないと思います。
読む方もちょっときついですし。
でも昔に書かれたものでも、今読んで面白いかもしれませんよ。
リアルタイムで読んだ人ほどは楽しめないのかもしれませんが、
それなりに楽しめる作品もあるんじゃないかと思っています。

765 :sn:2007/11/18(日) 12:41:36
>>762
>ここまで書く必要はないでしょうね。

私思うに時かけが書かれた2000年5-6月は
娘。小説の進化として『つんくがプロデューサーとかと
同じ次元で「いちごま」がある』という流れもあったのかなと

私は「いちごま」だけ特殊だと思うところがあります
娘。小説に「いちごま」というジャンルがあるのではなく
「いちごま」という世界観を支える一環として
娘。小説ができたみたいな感じだったのかなと

娘。小説はひろゆきがモ板が作って4日目に
生まれたそうですが、いちごまのネタスレが
長文になった形での派生だったので
(当時はまだ1つのスレに書く形で
 1作者が1スレ使うほどの長文はなかった)

我が闘争(2000年1月29日開始)の作者も
こんなに2chが続いてずっと読めるようになってるとは
思わなかったって言ってましたしね

ネタだけ書く人小説だけ書く人みたいに
ネタの延長が娘。小説として切り離されたのが
いつ頃なのかは調べるの大変そうですが・・・

766 :sn:2007/11/18(日) 12:43:09
調べるうちに「時かけ」の最初はteri鯖に(にも?)
書かれていたことが判明
じゃあなんで過去ログないんだろう????不思議と不思議だわ

767 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:10:32
>>765
「いちごま」が特殊だというのはよくわかりました。
この小説は娘。小説である前にいちごま小説っていうことなんでしょうかね。
いちごまに特別な思い入れのない私にはよくわかりませんでした。

768 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:11:42



769 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:11:55
>>711-743
ここでも書きましたが10月26日から飼育で企画が行われました。
その企画の投票締め切り(すなわち企画終了)から一週間が過ぎましたので、
感想の感想を書いてみたいと思います。

770 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:13:55
「感想の感想」については>>492-493を参照してください。
つまりはそういうことです。

771 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:15:26
04 いしよしごっこ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/messe/1193406825/

私の書いた小説はこれです。
スレタイにある04というのは、この企画に4番目に投稿した、という意味です。
ちなみに今回の企画には29本の小説が参加しています。

当然ですが、以下の書き込みはこの小説を読んでいないと
なにがなにやら全く理解できません。
思いっきりネタばらしもしています。
なのでこの小説を読んでから、以下の文章を読んでください。

772 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:19:46
企画もの感想スレ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/439

> 04 いしよしごっこ
>1度では理解できなくて3度読み直しました。
>結局遊んでいたのは美勇伝の3人だったということですね。
>いしよしごっこという遊びのアイデアは斬新で良いと思います。

773 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:19:56
>>772
感想スレについた感想です。
1度で理解できないというのには軽くショックを受けました。
わかりにくい話だというのはわかるのですが、
オチを読めば理解してくれると信じて投稿していましたから。

でも最終的には理解してくれて嬉しいです。
「アイデアが斬新」という言葉は最高の誉め言葉ですね。
そのアイデアが全ての小説ですから。

774 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:25:23
企画もの感想スレ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/446

> 04 いしよしごっこ
>実際は開演1時間前入なんて遅刻もいいとこですけどね。
>石川さんの相手がどっちだったのかが分かりませんでしたが、どっちにしても中途半端で可哀相にと思いました。
>これもゴッコで口の煽りだけだったんでしょうか?
>そこそこ楽しめました。

775 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:27:03
>>774
>実際は開演1時間前入なんて遅刻もいいとこですけどね。

ゲッ。そうなんですか?それは知りませんでした。
知っていたら二時間前とかにしてリアリティを出していたと思います。
でも小説の内容においては、そこまで重要なファクターではないので
これに関しては勘弁して欲しいなあというのが正直なところです。

>石川さんの相手がどっちだったのかが分かりませんでしたが

これは中途半端でした。
実は書いてる時に、どっちかわからないっていうのは気づいていたんですけど、
特に気にすることもなく書き上げてしまいました。
別にどっちでもいいからはっきりと書くべきだったかもしれません。
作者としてはそこにはあまり考えが及んでいませんでした。

>これもゴッコで口の煽りだけだったんでしょうか?

この考え方は面白いですね。
小説を読んで、こういう発想が浮かぶ人は凄いと思います。
まあ小説っていうのは「目に見えない」ものですから、
そこを上手く生かして書くっていうのは一つのやり方ですよね。
私はそういう書き方が好きです。
でもそんなに連発するような手法でもないと思うので、当分書かないと思います。

>そこそこ楽しめました。

ありがとうございました。

776 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:27:49
企画もの感想スレ
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1104412169/453

> 04 いしよしごっこ  
>最後のオチを期待させながらテンポ良くで話が進んでいったので面白かった

777 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:30:44
>>776
これはもう、最高の読者さんですね。
テンポ良くっていうのは悩んだところでもあるんですよ。
あんまり引っ張りすぎると中だるみしてしまうじゃないですか。
でもあっさりし過ぎていても企画の趣旨にあった小説は書けないですし。

自分としてはもう少し書いた方が良かったかな?と思っていたんですが、
読んだ人がテンポが良いと感じてくれたのなら、
これくらいが丁度良かったのかもしれませんね。

778 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:40:42
『いしよしごっこ』

『吉澤』役と『石川』役になりきって絡み合う話。
まあ個人名はまったく出ていないので、
脳内でよっすぃと梨華ちゃんが絡んでる風に考えたらいいのかな。
うーん、これは中澤姐さんとか圭ちゃんが見物してるほうがエロイなぁとか、
それか℃-ute内とかベリ工内で流行ってる設定にして
お互い雑誌とかで見につけたような性知識で何も分からないまま
弄り合う方が夢があると思ったのは僕だけだろうか。

779 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:45:44
>>778
これは「極私的な掲示板」という掲示板に書かれていた感想です。


>脳内でよっすぃと梨華ちゃんが絡んでる風に考えたらいいのかな。

作者としては吉澤石川ではなく、
その二人の真似をしているメンバーを想像してほしいなあと思って書きました。
でも改めて小説を読み返してみるとそこまできちんと書けていないですね。
名前を伏せて小説を書くというのはやっぱり難しいです。
わかっていたことなんですけどね。


>うーん、これは中澤姐さんとか圭ちゃんが見物してるほうがエロイなぁとか、
>それか℃-ute内とかベリ工内で流行ってる設定にして
>お互い雑誌とかで見につけたような性知識で何も分からないまま
>弄り合う方が夢があると思ったのは僕だけだろうか。

言わんとすることはよくわかるのですが、
それだとエロシーンのみの小説になってしまうんですよね。
「素エロ」っていうんでしょうか。そういうの。あんまり好きじゃないんです。
この小説は人選よりも、まずプロットありきで書きました。
なので卒メンとかキッズとかでは無理なのです。
というか娘。と美勇伝でしか書けないですね。
残念ながら構造的にそれでしか書けない小説だったんですよ。

780 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:46:29
> 04 いしよしごっこ

>タイトルがまずエロいですね。
>いしよし、だけではそうエロくもないんですが
>「ごっこ」をつけると途端に卑猥な行為のように思えてきます。
>では他のCPではどうでしょう。
>「こんごまごっこ」「れなえりごっこ」「つじかごごっこ」「メロン記念日ごっこ」。
>しっくりと来ない上にはぶられごっこだったりスキャンダルごっこだったり
>何だか罰ゲームみたいな香りのするごっこだったりと散々ですね。
>さて話を本題に移しましょう。
>正直しろくろさん、キッズメンがこのいしよしごっこに耽っていると思ってたんです。
>ごっこ、という言葉が大体それくらいの年代にしっくりきますから。
>なので最後にネタバラシされたときの落胆具合と言ったらもう。
>マイナスの意味で裏切られました。
>美勇伝はシェキドルごっことかキッスの世界ごっこをやってればいいと思います。

781 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:55:30
>>780
これは「しろくろにっき」というブログに書かれていた感想です。


>タイトルがまずエロいですね。

実はタイトルを決めてからずっと
「どこかでこういうタイトルを見たような気がする」
という思いが消えませんでした。すっごい気になっていました。
小説を書いてから気づいたんですけど、
みきれなの人が「ツンデレごっこ」っていうお話を書いていたんですね。
非常にタイトルが似ているので一瞬やばいかなと思ったんですけど。
でも読んでみたら全然違う種類の小説だったのでほっとしました。


>正直しろくろさん、キッズメンがこのいしよしごっこに耽っていると思ってたんです。
>ごっこ、という言葉が大体それくらいの年代にしっくりきますから。
>なので最後にネタバラシされたときの落胆具合と言ったらもう。
>マイナスの意味で裏切られました。
>美勇伝はシェキドルごっことかキッスの世界ごっこをやってればいいと思います。

これも人選に関する指摘ですね。
「娘。だと思っていたらキッズメンだった」というオチなら意外性があっていいと思いますが、
そういうプロットを考えるのは難しいと思います。
例えばキッズメンの誰かであることは間違いないけれど、
それが誰だかわからないまま話が進む、というのなら可能だと思います。
でもそれだと最後に誰であるかわかったときに意外性がないんですよね。
例えばベリーズの誰かですよーという前提で話が進んでいって、
オチが「嗣永さんと夏焼さんでした」では誰もびっくりしてくれないと思うんです。

この小説のプロットでオチがベリーズならつじつまが合わないですしね。
人選に関しては、好きとか嫌いとか、合うとか合わないとかじゃなくて、
これしか選択肢がなかったというのが正直なところです。

782 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 17:56:14
> 04 いしよしごっこ

>えーと美勇伝ってこんなに仲良しでしたっけ?
>いや別にいいんですけど。
>実は美勇伝だったってのはなんとなく理解したんですけど
>最後の会話がなんか変な感じというか石川さんなら
>コインの結果とか関係なく好きなようにやるような。

>わりと読みやすかったです。エロスな内容だったし結構好きです。
>美勇伝はいつもこんな事してるから着替える時間がなくて
>下着で舞台にあがってたんですね。納得しました。

783 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:01:25
>>782
これは「あぁ!featuring 愛理ちゃん」という掲示板に書かれていた感想です。


>えーと美勇伝ってこんなに仲良しでしたっけ?

私も美勇伝はあまり仲が良くないと思っています。
小説でもそういう書き方をしようと思って書いたつもりです。
いしよしごっこを始める前とか後とかの会話文ではそういうつもりで書きました。
でもちょっと甘かったですかね。
改めて読んでみたら仲が悪いどころか、どこかほのぼのしてますよね。
もう少しはっきりとわかるように、仲が悪い感じにすべきだったかもしれません。


>最後の会話がなんか変な感じというか石川さんなら
>コインの結果とか関係なく好きなようにやるような。

うーん。
正直言ってそこまでは考えませんでした。
どうかなあ。
石川さんが自分で決めたルールなんだから従うんじゃないですかね?
私の中の石川さんは、なんかその辺で妙に律儀なイメージがあるんですが。
今の石川さんはもっと自由なんですかね?

784 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:02:37
>「04 いしよしごっこ」
>誰が誰だか結局よくわからなかった……。
>カップリングによって萌え度が変わる私としては、やや不完全燃焼。

785 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:11:07
>>784
これは「Jack in the box」というブログに書かれていた感想です。


>誰が誰だか結局よくわからなかった……。

うーん。かなりショックでした。
今回の作品に関しては「オチがわからない」という感想が出たら、失敗だと思っていました。
なのでオチで「語り手が娘。だと思わせて、実は同じコンサートに出演していた美勇伝だった」
という構造を理解できなかった人がいたというのは非常に悲しいです。
書き手としての力不足を感じました。
でもこれ以上どう説明すればわかってもらえるのか、私にはよくわかりません。
まさか小説の中で「実は美勇伝だったのだ」とは書けませんからねえ・・・・・・
なんとも悩ましいところです。


>カップリングによって萌え度が変わる私としては、やや不完全燃焼。

この感想はある程度予想していました。
というかこの小説は、この問題点があるから、
投票ではあんまり票が集まらないだろうなと思っていました。
娘。小説なのに登場人物がわからないというのは、読み手にとってかなりのストレスです。
それを緩和するために「いしよし」という名前を出してみたりしました。
まあでもそれくらいじゃこの問題は解消されないでしょうね。
これに関しては構造的な問題なので、
作者のテクニックで挽回するのは難しいというのが私の考えです。

786 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:11:37
> 04 いしよしごっこ
>この「いしよしごっこ」という言葉が好きです。
>ていうか、こういう発想があったか、とちょっとテンション上がっちゃいました。
>カプヲタの弱いところを思い切り突かれた感じです。
>最後がいまいちよくわかんなかったですけども。
>私なら多分、名前出して濃厚に絡ませてしまうと思うので、
>こんな風に自由度がある話を書けるこの作者さんもすごいと思います。
>「いしよしごっこ」がああなら、「よしあいごっこ」は、
>愛ちゃん役の人が「胸あけとくんで…おいで」って言って
>吉澤さん役の人がちょっと泣きそうな顔になりつつも笑顔でそこに飛び込んで抱き合う遊びですね。
>若しくは、吉澤さん役の人が愛ちゃん役の人に無理やり生のエビを触らせて皮を剥かせる遊びですね。
>イメージするだけでハァハァしてきますね。たまりません。

787 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:19:13
>>786
これは「よしあい!よしあい!」というブログに書かれていた感想です。


>この「いしよしごっこ」という言葉が好きです。

私もこの言葉は結構好きです。
タイトルとしては先ほど書いたように「ツンデレごっこ」と若干かぶっているのですが、
この言葉を思いついた瞬間は「いけるんじゃないか」と思ったものです。


>最後がいまいちよくわかんなかったですけども。

がーん。
これもかなりショックです。
やはり会話文だけで全てを説明するのは無理だったのでしょうか。
多少見栄えは悪くなりますが、
地の文も入れてきちんと説明すべきだったのかもしれません。


>私なら多分、名前出して濃厚に絡ませてしまうと思うので、
>こんな風に自由度がある話を書けるこの作者さんもすごいと思います。

私が名前を出さなかったのは、
読んでる人に好きな人を思い浮かべて読んでもらいたかったからです。
そういう意味では自由度が高い小説と言えるのかもしれません。
でも今回この小説を書いてみて思ったんですが、
娘。小説で名前を伏せるのはメリットよりもデメリットの方が大きいように感じました。
デメリットを打ち消すにはかなりの労力と技術がいるような気がします。
でもすごいと言ってもらえて嬉しいです。
ちょっと変わったタイプの小説を書いてよかったなって思えました。

788 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:19:55
> 04 いしよしごっこ

>面白かった。まとまってましたねー短編て楽しいなぁと思った。してやられました。
>てっきり娘。かと思ってノリノリなカメとか想像してたんですけど
>考えてみればジュンリンにいしよしのなんたるかを教えるのは難しいですよね。
>しかもカタコトとかでやられたらなんか申し訳ないし。
>つか、『石川』の単語だけでほとばしるエロスwwww不思議だ。
>でもなんだろ、せっかくワタシミヨシが見てるんだからもっと変態のように絡んでくると面白かったかも。
>触らないまでもすごい事をやってくれそうだし。
>(何だそれは)なんでってワタシミヨシはリアル変態だから。
>あ、でもそれだと登場人物バレちゃうか。つかあれだ、多分美勇伝はこんなに仲良くない。

789 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:28:59
>>788
これは「サンキューマイガール」というブログに書かれていた感想です。


>してやられました。

最高の誉め言葉です。嬉しいです。ありがとうございます。


>考えてみればジュンリンにいしよしのなんたるかを教えるのは難しいですよね。

実はこれ、私も思いました。
この小説は、いきなりこのオチを思いついたわけじゃなくて、
最初は「どの娘。メンにさせたら面白くなるかな?」とか考えていました。
その時ひっかかったのがジュンジュンとリンリンなんですよね。
彼女ら二人に石川吉澤のことを演じさせるのは無理がある。
そこで構想を方向転換して、その結果あのオチを思いついたんです。


>でもなんだろ、せっかくワタシミヨシが見てるんだからもっと変態のように絡んでくると面白かったかも。
>触らないまでもすごい事をやってくれそうだし。

これねえ。これもすっごい考えたんですよ。
もっと「見てるメンバー」の存在感をきっちりと出したかったんです。
見てるメンバーをからませることで、エロス度も増すと思ったからです。
でもできませんでした。
その辺りのことについては>>715の真ん中の段落でも書きました。
これはでももっと頭を使えば上手く書けたような気もします。


>つかあれだ、多分美勇伝はこんなに仲良くない。

おっしゃるとおりです。
もう一度書きますが、もっと仲が悪い感じを全面に出すべきでした。
そうやったとしても違和感はなかったと思います。
娘。メンバーの仲が悪かったとしても、そんなに違和感ないですからね。

790 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:37:10
さて。
「いしよしごっこ」に対する感想ですが、これで全部だと思われます。
少なくとも現時点で私が気づいた感想はこれだけです。
何か他にもあれば教えていただけるとありがたいです。

今回は前回の「走れ矢口」に比べると辛目の評価だったかなという印象でした。
自分でもそれが妥当な評価だと思います。
でも投票では「走れ矢口」よりもたくさん投票してもらえました。
自分でも自信があって、感想の評判も良かった「走れ矢口」が票は多くなくて、
自分でも自信がなくて、感想の評判もさほど良くなかった「いしよしごっこ」の票が多いとは。
自分としては結構意外な結果でした。
飼育の読者さんというのもなかなか一筋縄ではいかないみたいですね。

でももう少し時間が経ってから、客観的に見てみたら理解できるのかもしれません。
そうなるといいですね。

791 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:37:30
感想の感想ですが、前回やってみて楽しかったのでもう一度やってみました。
また飼育の企画に参加したらやるかもしれません。
結構時間がかかるものなので「絶対やります」とは言えませんが。
でもなるべくやりたいなあと思っています。

ということは勿論、飼育の企画にもまた参加したいと思っています。
また小説を書いたり、小説の感想を書いたり、感想の感想を書いたり、
そういうことをしたいなーと。
そう考えています。

792 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/18(日) 18:37:35



793 :8期結果に納得いかない :2007/11/19(月) 21:02:10
もう終わった話題かもだけど
インターネットの波をかきわけて時かけの生ログらしきのを探してきたよ!
http://ikam015.s22.xrea.com/loda/src/dokoka0230.html
あとはmentaiの過去ログと白板の過去ログ倉庫で揃うはず

時かけ派の人には悪いけど、俺もいまいちこの娘。小説はピンとこないなあ
やっぱいちごまなら我が闘争だよね! (≧∇≦)b

794 :◆RHsazaehXw :2007/11/20(火) 00:20:42
つーかその辺の生ログはみんなおれの手元にあるんだわ
元公式過去ログ屋なんでね
場所があればうpするけど場所がねえw

795 :おって君はしんだよ:2007/11/20(火) 20:42:49
こことかどうなんでしょう
http://mseek.xrea.jp/meicos/

796 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:38:27



797 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:38:40

某所でまた一つ小説を紹介されたので読んでみました。


かくれんぼ
http://www.geocities.jp/kagoworld/ainotane/1047039211.html#r9

2003年3月に書かれた小説ですね。
後藤は卒業しているが、保田はまだ卒業してなくて、
6期もまだ入っていないという時期ですね。
シングルで言えば「ひょっこりひょうたん島」とか歌っていた時期です。

ていうか私はこの小説、一度読んだことがあります。
http://jbbs.livedoor.jp/music/4373/storage/1052927703.html#654
読んだのが2003年6月のようですから、
ほぼリアルタイムで読んだと言っていいんじゃないでしょうか。

これは私にとってはとても珍しいことです。
この当時の私は娘。小説には全く興味がありませんでしたから。
2003年6月の時点で読んだことがある娘。小説といったら、
これを入れて2つだけだったと思います。
もう一つの小説はログを探しましたが見つかりませんでした。

読んだときの感想が「じーんとした」としか書いていませんが、
とても感動したことははっきりと覚えています。
当時と感じることは違うかもしれませんが、
せっかく紹介してもらったのでもう一度ちゃんと読むことにしました。

798 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:39:07

読みました。
読んでいるうちに当時のことを色々と思い出してきました。
2002-2003年辺りの羊のことを少し書きます。
当時は氏にスレを再利用して、ネタを書いたり小説を書いたり
AAを書いたり一人語りをしたり、色々やってる人がたくさんいました。

私はそういう再利用スレを見るのが好きで、
いつも氏にスレになっていそうなスレタイのスレを片っ端から開けていました。
文字通り、上から下まで全部、片っ端からです。
当時、氏にスレ再利用で一番多かったのは小説でした。
ネタよりも小説の方がずっと多かったと記憶しています。

そういう小説を全く読んだことがないわけではないです。
でも羊の氏にスレで見つけた小説の多くは未完でした。
未完というよりほんの少しだけ書いて放棄。書き捨てですね。
まあちゃんと書くなら氏にスレじゃなく、自分でスレを立てるのでしょうが。
それにしてもそういった氏にスレで書かれている作品は、
作品に対する愛情も思い入れも責任感も全く感じられませんでした。

作者自身が思い入れのない作品なんて読もうとは思わないですよね。
そういうものにあまりにも多く接してしまったために、
私は娘。小説そのものがあまり好きではなくなってしまいました。

799 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:39:18

そういうわけで氏にスレを開けて、小説だったら閉じると。
そういうことを繰り返しているうちにこの小説に出会ったんだと思います。
よく覚えていないのですが、スレの中をざっと見て、
完結していることを確認してから読み始めたと思います。
「完結している」「長くない」ということもあって読んだんじゃないかと。

「長くない」というのも重要なことでした。
長いのは読むのが面倒、というよりも、
長いのは時間をかけて読んで途中で放棄だったらダメージが大きいからです。
放棄された小説を読むのは時間の無駄ですから。

この小説を読もうと思ったきっかけは、
おそらくそういうことだったと思います。
あるいは単純にどこかで紹介されたから読んだのかもしれません。
そこのところは正直言ってよく覚えていません。

800 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:39:38

で、小説の方なんですがすらすら読めました。今も昔も、です。
お話は矢口さんの語りで淡々と進んでいきます。
あくまで淡々と進みます。派手は表現は控えられています。
モーニング娘。の解散や、加護の死などが語られているわけですが、
本当に最小限度に言葉が抑えられている感じです。

他のメンバーの言動も同じように地味な感じで書かれています。
この辺りの登場人物の地味で枯れた感じが、
とてもリアリティがあるように感じられました。

作者の都合で動いているんじゃなくて、
本当に血の通った人間が動いているように見えたんですよね。
たとえそれが本物のメンバーに似ていないとしても、です。
まあ当時は結構似ているんじゃないかと思って読んでいましたが。
そういうこともあってさくさく読み進めることができました。

当時の私は小説に出会った場合、ざっと斜め読みをして
スレを閉じるということが多かったのですが、
この小説は「かくれんぼってなんだろう?」という思いがあって
とりあえずそれがどういうことだかはっきりするまで読もうと思いました。
そして読み進めるうちに今度は加護がいなくなってしまう。
ミステリーです。地味ですがある種のミステリーです。

なぜ加護が消えたのか。
その理由は、きっとこの先を読み進めれば明らかになるのだろう
という期待を持ってさらに先を読んでいったんだと思います。
この辺りはこの作品の構成の上手いところですよね。
上手く読者の気をひきつけていると思います。

801 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:39:50

そして加護の死も、娘。の同窓会もまた、
ドラマティックな書かれ方はしていません。

素晴らしいと思います。
もし「加護の死」や「娘。の同窓会」がメインテーマだったら、
私はここまで大きく感動しなかったと思います。
そういう「直接的なテーマ」を扱うのって難しいですよね。
書くのも、読むのもです。
なんかもうやりつくされてしまったテーマという感じがしますから。

で、物語はクライマックスへと進むわけですが、そこに至るまでの
「テーマではない部分」もしっかりと書かれていると思います。
決しておざなりにはなっていないんですよね。
最初から最後まで、作者さんは同じようなテンションを保って
書いているように感じられました。

これって当たり前のように思えて実は難しいんですよね。
それが短い小説であっても、です。
どうしても「自分が一番書きたい部分」に力を注いでしまいます。
それ以外の部分に、同じような力を注げるかというと、それは難しい。

でもこの小説ではしっかりと書かれているように思いました。
というかこの小説では「自分が一番書きたい部分以外のところ」
でも頑張っているというよりは、「自分が一番書きたい部分」
であっても、必要以上に盛り上げようとしていないように感じました。

802 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:40:01

今、改めて読んで感じたんですけど、
この作者さんはよくここまで自制できるもんだなと。感心しました。
まあ単にこういう作風の人なのかもしれませんが。
私だったらラストシーンでもっとたくさん書いてしまったと思います。
でも絶対書かない方が良いと思います。
読後感が全然違うものになってしまうでしょう。

ラストでは一応、矢口さんの心にも波が立つわけですが、
それでも私は、この小説は最初から最後まで
同じようなテンションで書かれている小説だと思いました。
私とこの作者さんとでは話の作り方そのものが違いますね。
作り方というか組み立て方というか仕上げ方というか。

小説の作り方に教科書的な方法があるのかどうかは知りませんが、
私なんかはプラモデルみたいにパーツを組み立てていく感じなんです。
ストーリーにしても、描写にしてもそうです。足し算で作る感じです。

この作者さんは、小説を作る前に、既に頭の中に
完成品のイメージが出来上がっているような感じがします。
彫刻を作る前の石のように、もうそこに存在しているんです。
それを少しずつ削って作品に仕上げているようなイメージです。

何勝手なことを言っているんでしょうか私は。

803 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:40:14

話が逆になってしまいましたが、ラストシーンです。
加護がロッカーに書いた言葉を、矢口が読むところです。
ここがこの小説のクライマックスですよね。

加護の言葉は非常に重く感じられました。
物語の前半部分が良いアクセントになっていますよね。
無理にでも解散を悲しいものとはとらえないメンバー達。
昔のことではなく、自分たちの未来について語ろうとするメンバー達。
こういう描写があるからこそ、加護の言葉が重く響くわけです。
未来を見ようとしていたメンバーと、過去を見ていたかった加護。
その小さなギャップがとても切なかったです。

もう一つ。
私がこの言葉のシーンで感動したのは、
「加護がモーニング娘。のことが好きだったから」ではありません。
それを誰にも伝えなかったところなんですよね。
絶対に誰にもわからないところに書き記したこと。
伝わらないとわかっていながら書いたこと。
書いたときの気持ち。書かずにはいられなかった気持ち。

でも最終的にその言葉は矢口に届いたわけです。
絶対届くはずのないものが、時間を超えて届いた。
間に合わなかったかもしれないけど、届いた。
加護の当時の気持ちと矢口の今の気持ちが交差した、重なったところで、
私は一番感動してしまいました。

804 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:40:23

昔この小説を読んだときは、
とにかくラストシーンが素晴らしい小説だなあと思ったんですが、
今改めて読んでみると最初から最後までよく考えられている作品ですね。
構成が素晴らしいです。

矢口という人選も、ベストチョイスだと思います。
後藤や飯田や辻といった登場人物も
作品の中で上手く機能していましたし、
本当に作者の考えた通りに作られ、
イメージ通りに完成している作品ではないかと思いました。

なにより加護の悲劇的な「陰」のイメージを
上手く切り取った秀逸な作品だと私は思いました。

それにしてもよく読んだものですね。昔の私は。
当時読んでいて本当に良かったなあと。
改めてそう思わされましたよ。

805 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/21(水) 18:40:32



806 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:50:58
また一つ小説スレを読んだのでその感想をここに書きたいと思います


彼女の魅力
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1159597019/

基本的に同じ世界で動いているお話なんですが、
いくつかのパートに分かれているみたいですね。
一つ一つ感想を書いていこうと思います。

807 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:51:20

1.彼女の魅力

これって前スレ(>>697)の続きなんですね。
最初、訳がわからなくて、もう一度前作を読み返してしまいましたよ。
まあ容量の関係で仕方がないというのは理解できるのですが、
こういうスレをまたいでの更新って少しわかりにくいですよね。
私みたいにリアルタイムで読んでいない人間にとっては。

で、小説なんですけどまんまエロでしたね。
エロス企画でエロ小説を散々読んだ後だったんですけど、
かなり面白く読むことができたと思います。

石川と藤本という二人は、ハロプロの中でも
一番仲が良くない二人だなと私は思っています。
仲が良くないというか全然合いそうにないですよね。
だから読んでいて楽しめるかなと
少し不安だったんですが十分楽しめたと思います。

808 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:51:33

この小説の登場人物は石川さんと藤本さんなんですが、
リアルのハロプロの二人とは全然関係ない感じで書かれています。
こういうアンリアルな小説って、書く側も自由度が高いですが、
同様に、読む側もかなり自由度が高いのではないかと思います。

そこにどうやってハロプロ的な要素を見出すのか。
それが娘。小説を読むときには一番重要なことだと思います。
リアル系のお話では、読者は無理にそんなことする必要はありません。
作者さんの作り上げたハロプロ像を、ただ感受すればいいと思います。

でもアンリアル設定のお話は違うと思うんですよね。
必ずしも作者の意図したことが正確に読者に伝わるとは思いません。
誤読されることの方が多いような気がするんです。
でもそれでいいと思います。
作者側もそれを甘んじて受け入れるべきだと思います。

「小説としての面白さ」が、ハロプロという存在に寄りかかっているか、
あるいはハロプロ世界と全く関係ない種類のものなのか。
それは読者によって判断されるべきだと思います。
「ハロプロである必然性を感じない」という批判も含めて、ですが。
それがアンリアル設定の宿命みたいなものではないでしょうか。

809 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:51:43

で、このお話ですがハロプロ的な面白さもあったと思います。
藤本さんはあまり藤本さんらしくなかったと思いましたが、
石川さんはとても石川さんらしかったような気がします。

この小説の中では二人は仲の良い同僚という設定でしたが、
私はどうしても仲が良くない二人として見てしまいました。
でもそれが悪くなかったんですよね。
読んでいて本当に良いスパイスになっていたと思います。
「仲が悪いのは表向きだけで・・・・」という考え方もできますし、
「本当は嫌いなんだけどなぜか・・・・」とも考えられます。

まあそれは作者さんが意図していることとは
全然違うことだというのはわかっているんですが、
そういう読み方をして楽しむこともできた、ということです。
そういう見方をすれば二人の会話も意味が深まるような気がします。

深読みができるくらい丁寧に書かれていた、という言い方もできます。
二人の心の動きがよく描かれていたと思います。
全然説明的でもなかったですしね。
流れるようにすらっと読めた、優れた作品だと思いました。

810 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:51:55

2.彼女の才能

これはいつ書かれたんですかね。
いや、下書きの段階で、という話ですが。
私はこういう続き物を読むといつもそういうことを考えてしまいます。

作者さんが何も考えずに長編を書いているとは思えません。
大まかな構想・設定だけを持って、その時その時で書いているのか。
ある程度下書きしてまとめているのか。
最後まで書いてしまったものを小出しにしているのか。
ちょっと気になってしまいました。

登場人物が徐々に多くなってきましたね。
それぞれの関係とかもちゃんと書かないといけないので
キャラの動かし方も難しくなってくるのではないでしょうか。
なんとなくそんなことを感じました。
でもこのお話って各エピソードが独立してる感じですね。
このお話には石川さんも藤本さんも登場しているんですが、
あくまでも吉澤さんと高橋さんの話、という感じでした。

811 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:52:10

それにしても吉澤さんは最初の話の時と随分感じが変わっていますね。
こんなキャラだとは思いませんでした。
執事の時とプライベートな時で感じが違う、というのはわかるのですが
それは作者さんの意図したことなんですかね?

で、ここでもエロシーン中心なわけですが、
この吉澤高橋のからみというのが、亀井田中のからみとも
石川藤本のからみともテイストが違っているところに感心しました。
同じ作者さんが書いているエロシーンなのに、
それぞれ雰囲気が微妙に違うんですよね。
これは作者さんが意識的に書き分けていると思うのですが、
見事に上手くいっているように感じました。

「エロ」と一言で言ってしまえば同じなのですが、
その内容は決して一面的ではないんですよね。
だから続けて読んでいても飽きるという感じがしないんだと思います。

812 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:52:25

3.挑戦的な彼女

当たり前ですけど、一つ一つのタイトルにも意味があるんですね。
私はいつもタイトルで悩みます。
このシリーズみたいに「彼女」で統一させるのっていいですよね。
書く側にとっても読む側にとっても楽でいいと思います。

今度はまた田中さんと亀井さんの話ですね。
二人の距離が前作より縮まっているかどうかは微妙なところです。
ていうか前作の時もかなり二人の心の距離が近かったですよね。
なんかもう「二人がお互いのことを大好き」というのが大前提という感じでした。
なので今作でぐっと縮まったという感じはしなかったです。
そういうのがあればよかったのになーとちょっとだけ思いました。

今回のは「ガキさんの紹介」という意味合いが強い話でしたね。
これからガキさんがどう関係してくるのかが楽しみです。

813 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:52:58

4.彼女に恋文

ほう。これは普通に一小説として面白かったですね。
このお話の中の高橋さんと吉澤さんは、私にとっては
全然ハロプロっぽく感じられませんでしたが、それは些細な問題でしょう。
携帯電話に出たり出なかったりといった辺りは普通に感心してしまいました。
こういう感じで心の移り変わりを表現するのって上手いですよね。

ただ前後の関係はちょっと気になりましたけど。
前のお話では、高橋さんの方から吉澤さんを誘ったとか、
吉澤さんは初恋に破れてから恋愛には冷めていたとか、
そういった描写があったので、今作の流れには
読んでいて少し「あれ?」と思ってしまいました。
なんか吉澤さんの方が積極的でしたし。高橋さんは小悪魔っぽくなかったし。
その辺りのつながりがもう少しスムースであればな、と思いました。

吉澤さんがサッカー少年だったことも、
前のお話あたりで少し触れていればよかったような気もします。
いきなりジーコが出てきたりサッカーに喩えたり、
ちょっと唐突な感じがしてしまいました。
あとコンコンさんがいきなり出てきてビックリしたり。
これは個人的な嗜好の問題かもしれませんが、
あのバーテンダーはハロプロメンにする必要はなかったような気がします。

でも全体的に良いお話でした。
更新の最後に書かれている顔文字ネタも面白いですよね。
なんかそれも更新を見る楽しみの一つになっているような気がします。
作者さんはおまけのつもりなんでしょうが。
読んでいる人は作者が思っている以上に楽しんでいるような気がします。

814 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:53:11

5.罰ゲーム

「彼女シリーズ」とは全然関係ない話だそうです。
些細なことなんですけど、そういう話は別のスレでした方がいいと思います。
彼女シリーズはハロプロ世界とは全然関係ないアンリアルな世界ですからね。
そのスレの中にこういう話があるというのは、違和感が大きかったです。

で、内容なんですが肝心のところをばっさり切っていますね。
ここは賛否両論分かれるところでしょう。
私はどちらかと言えば否定派ですね。
やっぱりこの話はここが一番盛り上がるところだと思うので、
そこが書いていないとがっかりしてしまいます。

最後をばっさりと切るというのも一つの手法だとは思うのですが、
もしばっさりと切るというのなら、その前のところまでで、
どこか一箇所でみいからガーンと盛り上げて欲しかったです。

もし一度でもかなり盛り上げることができていたなら、
「最後は書かない方がいいよね」と思えたんじゃないでしょうか。
最後の3レスは面白いと思いましたけどね。
まさか田中さんをオチに使うとは思いませんでした。

815 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:53:25

6.あなたへのプレゼント

これも彼女シリーズではないようですね。
こういう短い話を書いたのは残り容量の都合なんでしょうか。

で、読んでみたんですけど途中でちょっとびっくりしました。
この吉澤さんは女性という設定なんですね。
リアルな吉澤さんと高橋さんという設定なんでしょうか。
ちょっと違うような気もします。
彼女シリーズと比べるとやや薄味な感じがしました。
まあこっちの方が普通の小説っぽいという感じもするのですが。

作者さんは彼女シリーズとの書き分けを意識したのでしょうか。
でもどうしても彼女シリーズの世界と比較してしまいますよね。
同じスレの中になかったら比較しなかったと思います。
やっぱり別のスレでやった方がよかったんじゃないでしょうか。

816 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:54:59

これで全部ですね。

私は小説に関しては基本的には「完結してから読む」というスタンスです。
感想を書くのも「完結してから書く」というのが一つのマナーかなと思っています。

この「彼女シリーズ」は次のスレに移って今も話が続いています。
私はまだそれを全然読んでいません。
まとめて読むならおそらく完結してからになるんじゃないかなと思います。
今までもずっとそうしてきましたし。

そういう段階で感想を書くのもいかがなものかなと思ったのですが、
この彼女シリーズは一話完結的な要素が強いお話だったので、
試しに一度感想を書いてみました。
上手くいったかどうかは完結した小説を読んでみないとわからないかもしれません。
でも今の段階では書いてよかったなって思っています。
楽しかったですから。

まあでも次書くとしたら完結してからにします。
やっぱりそれがマナーだと思いますから。
そのときをまた楽しみにしています。

817 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/11/28(水) 19:55:05



818 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:53:49

从 ‘ 。‘)<(感想の感想)いくよっ!1!2!3!




819 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:54:33

彼女の魅力 について

>石川と藤本という二人は、ハロプロの中でも
>一番仲が良くない二人だなと私は思っています。
>仲が良くないというか全然合いそうにないですよね。

全然合いそうにないからこそ、りかみきというカップリングは面白いんですよ!
血液型でいえば2人ともA型なのに、ここまで性格が違うなんてすごいと思います。
この話の副題を「磁石な二人」とつけているのですが、まさにそう。
”ふたりはNS”なんですよ。マイナスはプラスを求めるんです。
炎の梨華ちゃんと氷のミキティ。たとえてみれば、そんな感じですかね。
ここまで極端にカラーが違う組み合わせって、ハロプロじゃ他にないんじゃないでしょうか。

>だから読んでいて楽しめるかなと
>少し不安だったんですが十分楽しめたと思います。

ろてさんにも、苦手なりかみきを楽しく読めたと言われたので、
誉さんにも同じくそう言ってもらえてチョーうれしいです。
そういう感想をもらったときが、書いて良かったと思える瞬間ですね。はい。

>藤本さんはあまり藤本さんらしくなかったと思いましたが、
>石川さんはとても石川さんらしかったような気がします。

ミキティを男性にしちゃってる時点でもうダメですよね。
女性だったらもっと”らしく”書けた気がします。
男と女は考え方もやっぱりちょっと違いますから、こういう性別を変えちゃう話は
リアリティに欠けてくることはしょうがないのだと思います。
そんなバッドコンディションの中でどれだけ”ハロプロ的な面白さ”を出すか。
”娘。小説らしさ”を出すか。しかもエロ小説で。
しっかり考えると難しそうですね。だからあんまり深く考えないことにします。
私は書いてて楽しいと思える話を書き続けるだけです。

この話においてのりかみきの捉え方ですが、
それは読んでる人の自由なので私は何も言いません。
私の考えるりかみき像を、いちいち読んでる人に押し付けるつもりはないです。



820 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:55:09

彼女の才能 について

>これはいつ書かれたんですかね。

記憶にないですが、おそらくその森板のスレにある日付の前日か前々日くらいでしょうね。
基本、以前も今も書いて出しです。ストック皆無です。

>大まかな構想・設定だけを持って、その時その時で書いているのか。

ズバリこれです。私の場合は。
前の話にちらっと次の話の話題を出したりして、そこから話を無理やり膨らませてます。

>それにしても吉澤さんは最初の話の時と随分感じが変わっていますね。
>こんなキャラだとは思いませんでした。
>執事の時とプライベートな時で感じが違う、というのはわかるのですが
>それは作者さんの意図したことなんですかね?

吉澤さんの執事キャラは「彼女の秘密」で半ば即興的に決めちゃったので、
ぶっちゃけ後悔しました。決めちゃったもんは仕方ないって感じですね。
そのまま変態ひーちゃんキャラにもしちゃえ!みたいな。

>同じ作者さんが書いているエロシーンなのに、
>それぞれ雰囲気が微妙に違うんですよね。
>これは作者さんが意識的に書き分けていると思うのですが、
>見事に上手くいっているように感じました。

わーい誉さんにエロシーンを褒められたー!wwwwwwwwwwwww
意識的かどうかわかんないんですけど、なんか自分の中にあるんですよね。
こう、れなえりモードとかよしあいモードとか。
それで読んでる人が、それぞれ雰囲気が違うと思ってくれてるんなら大成功です。
自分、すごい!って自画自賛したい気分になります。



821 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:56:00

挑戦的な彼女 について

>当たり前ですけど、一つ一つのタイトルにも意味があるんですね。
>私はいつもタイトルで悩みます。

タイトルについては私もいつも悩みますよ。
本当に「彼女」で統一してよかったです。

ところで、伊坂幸太郎が書いた「死神の精度」っていう小説があるんですが、
それは連作の短編小説みたいなんですよね。
んで、全部の話のタイトルに「死神」という言葉が入ってて。
その小説が好きで、あとマット・デイモンのボーンシリーズも好きで、
タイトルの中に1つの言葉を統一して入れてたら考えやすいかなと思ったんです。
>二人の距離が前作より縮まっているかどうかは微妙なところです。

確かに微妙ですね。
ただれなえりが馬鹿みたいにイチャイチャしてるだけです。
ぶっちゃけ、この話は重ピンクとこはっピンクを書きたかっただけなんです。

>これからガキさんがどう関係してくるのかが楽しみです。

次スレは「彼女の誘惑」です。ガキさん大フィーバーです。



822 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:56:37

彼女に恋文 について

前後のつながりがもっとスムースであればな、という感想ですが、
まんまと私が一番気にしていたところをつかれてしまいました。
ずっと、しっくりこないなと自分でも思ってたところなんです。
なにせ当時は無鉄砲に書いてたので、後でなんとか辻褄を合わせようと
がんばるのですが、やっぱりダメなところはダメで。反省してます。

コンコンさんについてですが、バー→「ナイトイン紺野」→コンコン、
みたいな短絡的思考であんな設定になってます。

>更新の最後に書かれている顔文字ネタも面白いですよね。

最後の顔文字ネタは、なんというか、ホントにおまけですね。
たとえ話の内容がつまらなくても、それでクスッと笑ってもらえたら
いいかなという感じで。
できるだけそのときの更新内容に合ったものを書いてます。



823 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:57:09

罰ゲーム について

誉さんはアレですか。
容量余ったから何か小話書こうっていう気にはならないタイプですか?
スレひとつにすごいこだわってる感じですね。
まあ、こだわるかこだわらないかは、人それぞれでしょう。
私はまだ書けそうだったので、もったいないから書いただけなので。
貧乏性ですね。

この話、どんな話だったか自分でも忘れてて自分で読み返したんですけど、
なんなんでしょうね。何がしたかったのかさっぱりわかりません。
みきよしあいの「メロディーズ」が見たかったんでしょうね。

ていうか見落としそうな隠しオチを拾ってくれて有難いです。
実はあの話はれいにゃのためにあったんだと思います。



824 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:57:40

あなたへのプレゼント について

ああ、これは去年のクリスマス前に書いたやつですね。
確か更新した日、出かける前に急いでこの話を投稿した覚えがあります。
あれからもう1年か。時間が経つのは早いですね。

あ、これ、ここだけの話ですけど、吉絡み小説企画に出そうと思って
考えた話なんですよね。だから一言でいえばこれは、ボツネタ再生話です。
だから、個人的な評価も微妙です。ちょっと消したい過去です。



825 :のんこ@よしあい:2007/12/14(金) 23:58:14

彼女シリーズはまだまだ続いてますし、終わりが見えません。
いったいいつ終わればいいやら、わっきゃない(Z)!

あと、これから一話完結的な要素はどんどん薄れてきますので、
誉さんには完全に終わったときに読んで欲しいです。

楽しかったという感想をもらえて、本当にうれしいです。
その言葉を胸に、これからもがんばりたいです。ありがとう。



826 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:53:25

>>819
>血液型でいえば2人ともA型なのに、ここまで性格が違うなんてすごいと思います。

これは初めて知りました。
私はハロメンの血液型って全然意識したことなかったです。
石川さんがA型というのはなんとなくわかるような気もします。
藤本さんもA型なんですね。ちょっと意外でした。



>男と女は考え方もやっぱりちょっと違いますから、こういう性別を変えちゃう話は
>リアリティに欠けてくることはしょうがないのだと思います。

これは考えたことなかったですね
もっとも私は性別が変わっているお話をあまりたくさん読んだことがないんです。
もちろん書いたこともありません。
なのでそこまで意識しては読みませんでした。
書く方は書く方で意識して書いてるものなんですね。

827 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:53:37
>>820
>基本、以前も今も書いて出しです。ストック皆無です。

私は書いて出しってあんまりやったことありません。
一話完結型の連作短編的なものなら書いて出しでも書けるんですけど、
ストーリー性の強い長編なんかでは書くの難しいですよね。
前後の整合性が上手くいかなくなったりしてしまうんです。
執事の吉澤さんを見ていてなんとなくそんなことを考えてしまいました。



>意識的かどうかわかんないんですけど、なんか自分の中にあるんですよね。
>こう、れなえりモードとかよしあいモードとか。

へー。
わたしはてっきりガッチリと意識して書き分けしてるものだと思ってました。
エロス企画とか見てて思ったんですけど、
どのメンバーのエロスシーンを見ても同じような感じがしたんですよね。
メンバーならではの特徴までしっかり書けてるエロス小説は少なかったです。
なのでこのシリーズのエロスシーンは見ていて結構新鮮な感じがしましたよ。

828 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:54:09
>>821
>タイトルについては私もいつも悩みますよ。
>本当に「彼女」で統一してよかったです。

やっぱり悩みますよね。
凄いタイトルを思いついたら、それだけで名作が書けるような気がします。
まあそれだけ「凄いタイトル」というのを思いつくのは
「名作を書く」というのと同じくらい難しいっていうことだと思うんですけど。

彼女シリーズみたいなタイトルの付け方だと
タイトルからお話へのつながりがスムースでいいですよね。
そういうこともとても大切なことだと思います。
必然性を感じないタイトルっていうのは読んでて理解に苦しみますから。



>ぶっちゃけ、この話は重ピンクとこはっピンクを書きたかっただけなんです。

マジすか。
私はあれは正直言って軽くひいてしまいました。

829 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:54:21
>>822
長い話を書いてると前後のつじつまを合わせるのが難しくなってくるんでしょうね。
実は私はそんなに長い話を書いたことがないんです。
なのでそのあたりの難しさについてはよくわからないことが多いです。

コンコンさんなんですが、その後活躍するんでしょうかね。
あそこだけ読むとほんのちょい役という感じがしたので・・・・・・
どうしてもハロメンの名前が出てくると「今後どう絡んでくるのか?」と考えてしまうんです。
あんまり絡んでこないと、あれ?と思ってしまうんです。

おまけは大事だと思いますよ。
おまけというか読者さんへのサービス精神というか。
そういうものがある小説とない小説では読みやすさが全然違うと思います。
文章が読みやすいとか内容がわかりやすいとか、そういうのとはまた別の意味で、です。
スレ全体の雰囲気が、見ている人に対してオープンであるというのは大事だと思います。
意外とそういうことに気を遣っていないスレが多いんじゃないかと。
そういう風に思うことが多いです。

830 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:54:30
>>823
私の中には「容量が余る」という考えは全くありません。
小説が終われば、それがスレの終わりです。
他に書きたい話があるなら、また別のスレで書けばいいという考えです。
同じスレに違う話を書くというのは、喩えて言うなら
あいぼんのファンスレでののたんの話をガンガン書き込むようなものです。
まあそこまで言うと大げさかもしれませんが。

こだわるというか、2ちゃんとか狩狩とかで書いてるうちに
そういう性質が身に付いてしまったような感じです。

831 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/15(土) 20:55:19
>>825
そうですね。
次は完結した後にまた読みたいと思います。

それにしても。
作者さん自身も終わりが見えないという小説を書くというのは
きっと凄い大変なことなんでしょうね。

でも

途中までとはいえ、一応は読んでみた読者の一人として、
このお話が綺麗に完結することを祈っています。

期待しています。頑張ってください。

832 :宿狩さん:2007/12/22(土) 02:28:29



833 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:28:57
とあるブログで私が書いたものに対する感想を書いてもらいました。
その感想の感想をここに書きたいと思います。
ちなみに私が書いた小説というのはこちら。

地軸な二人
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1192888931/

小説と言うよりは文字ネタ・会話ネタに近いかもしれません。
過去に飼育に書いたものに比べれば、
かなり肩の力を抜いて書いています。


そしてこの小説に対する感想はこちら。
http://waterbath-k.jugem.jp/?day=20071222

「全力投球」というブログです。
ブログの主はこちらの方のようです。
http://mseek.s47.xrea.com/pukiwiki.php?%C7%F2
飼育で小説を書いている人みたいですね。

では感想の感想を書いていきたいと思います。

834 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:29:24
>いろんな意味でひどい話だなwww
>もちろん悪い意味ではないです。ここまでブラックな話は久しぶりに読んだかも。
>とくにギャグでここまでひどく書いてる人っているのかな。
>他のスレをほとんど見てないから何とも言えませんが、
>単純におもしろかった。


おお。
「ブラック」と言われるとは思っていませんでした。
そして思っていなかった自分にちょっと驚きました。
よく考えたらこのお話ってブラックな部分がありますよね。
でも作者本人はあまりそういうことを意識していなかったことに気づきました。

本人は結構ほのぼの路線で書いてると思ってるんですよね。
書いているうちに変わってきたのかもしれません。
スレを立てた段階では「こはみつ罵り合い」がコンセプトでしたから。
書いているうちに徐々に変わってきたのかもしれません。

私も他のスレはあんまり見てないんですが、
こういうギャグを書いてる人はあんまりいないような気がします。
もちろん飼育でもギャグを書いている人はいるんですが、
私の書いているような、狩狩的なギャグネタを書いてる人はいないような気がします。
狩狩を見ない人にとっては、こういうネタが新鮮に映るのかもしれませんね。

835 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:29:44
>話自体はもちろんおもしろいのですが、さらに設定がいいよね。
>授業参観、漫画家、ドラクエ、お見合い…濃いww


そうですそうです。
このお話は「設定」が全てと言っても過言ではありません。
面白い設定さえ思いつけば、自然と面白い話が書ける。
そういう考えのもとで書いている小説です。

今のところ18個書いたわけですが、
設定に関してはあまり迷わずに決めることができました。
ネタ切れも起こさずに結構あっさりと決まったと思います。
全く白紙状態から「設定」を考えるのって難しいんですけど
今回のように「最終的にこはみつを罵り合わせる」というルールがあると、
ものすごく楽に設定を決めることができるんです。
これは新しい発見でした。

読者の人はどの設定が一番面白いと思っているんですかね。
連載が終わったら是非聞いてみたいと思います。

836 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:29:56
>登場人物が飼育作者って設定はときどきあるんだけど、この設定は特別。
>新参と古参の言い争いとか狼かよwwそしてCP論で争うあたりがまたちょっとリアル。
>ありそうで飼育ではなかなか書かれないような設定(notファンタジー)を考えるところがすごいな。


おお。
飼育ネタに反応してくれるとは嬉しいです。
これは身内ネタみたいなものなので、
読んだ人がどう思うのか少し不安だったんですよね。

新参と古参の言い争いなわけですが、新参のモデルは私自身です。
古参の人は特にモデルとかないんですが、
私の中の飼育古参のイメージみたいなものです。
もちろんネタですから面白おかしくデフォルメしていますけど。

私よりずっと古参の人が、このネタを読んで面白いと感じてもらえたなら
こんなに嬉しいことはないですね。

837 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:30:11
>10の病室だけがギャグ色薄かった。
>つかギャグとして書いてなかったよね?
>この話だけが、他の話から浮いてて、あれ?と少し考えさせられるというか、
>私が光井のキャラをわかっていたら何か納得できるものがあったと思いますが
>読み終わってつかみ損ねた感じがしました。


10の病室は変化球です。
それまでの9個のネタとはちょっと形式を変えています。
ずーっと同じ形式で書いていたら読んでいる人も飽きるかな?
と思ってちょっと形式を変えて書いてみました。

それまでの9個のネタは、最後にどーんとまとめて
罵り合いのパートがあるんですが、
10の病室は小出しにしているイメージです。

ただし作者本人としては、一応これもギャグのつもりで書いています。
最後のまとめの一行がちょっとブラックじゃないというか、
あと光井さんの思考がやけにシリアスというか、
それまでの話とちょっと雰囲気が違うかもしれませんが、
何か特別な意味を込めたというわけではないんです。

なんか深読みをさせてしまったようで申し訳ないです。

838 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:30:58
>その直後にWをもってくるのは作戦ですか?ww
>くそ笑ったんだけどww


いや、作戦ではないです。素です。
ていうか今回の連載は「書き溜め」を全くしてないんですよね。
一回一回書いて出しです。
本当はあらかじめ20個くらいまとめて書いておいて、
全体のバランスを考えながら投稿する順番を考えるのがベストなんでしょうが。
そうしたいんですけど、そうしてません。

今回はなぜ書き貯めをしなかったかというと、気分転換です。
これまでずっと最後まで書いてから投稿していたので、
たまにはリアルタイムで書いていこうと思ったんです。
「どっちでもいい」というわけではなくて、
本当は最後まで書いてから投稿する方が好きです
でもまあたまにはいいよって感じです。

Wのネタなんですが、これもすごい不安でした。
出来には満足してるんですけど、読んだ人が不快にならないかどうか。
こればっかり気にしていました。
じゃあ書くなよって話なんですが、この設定を思いついたときは
「絶対面白くなる!」とすっごい興奮したんですよね。
笑いを取りたいという誘惑に勝てずに書いてしまいました。

くそ笑ったと言ってもらってほっとしました。
ちなみにこれでもWの回は結構抑え気味に書きました。
あんまり酷いことを書くとただの悪口になってしまいますからね。
そのあたりのさじ加減には気を遣ったつもりです。はい。

839 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:31:34
>安倍さんの事故といい、Wといい、「邪魔すんな!鬼!悪魔!藤本!」というセリフといい、
>主役脇役、さらに実際には出てこないメンバーの扱いがひどいwwwww
>小ネタ転がりまくりでサービス感が溢れてました。これはにやにやしますね。


はい。酷いですね。否定はできません。
でも酷いからこそ笑いになるというか。ネタになるというか。

あ。
でも「実際には出てこないメンバーの扱いがひどい」というのは
言われて初めて気づきましたね。
ある程度は酷い扱いにしないと笑いが生まれないので難しいところです。
自分としてはちゃんとひねりを加えて笑いに昇華させているつもりですが、
「鬼!悪魔!藤本!」というのは何のひねりもなかったですね。
なんでこんなこと書いたんでしょうか。

小ネタというのは文字通り読者に対するサービスだと思うんですが、
この「地軸な二人」に関しては、やや密度が薄いかなと思っています。
もう少しぎっしりとギャグを詰めるべきかなと思うんですけど、
なかなか難しいです。

理想は一行に一個のギャグです。
でもまあそれは現実的ではないので、1レスに一個のギャグが目標です。
本当は一個じゃ少ないんですけどね。
1センテンスに一個くらいが目標ですかね。
まあ多いに越したことはありません。もっともっとたくさん書きたいです。

840 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:32:59
>中心となるのは二人の台詞なんですが、
>その他の文章はさっぱりしてて邪魔しないですね。


これは意識してそう書いています。
なるべく邪魔しないように気を遣って書いています。
なのでズバリ指摘してもらえるとすごく嬉しいです。

書いているときは「この部分は薄いって思われてるんじゃないかな・・・・・・」
とちょっと不安になっていたんですが、
でも薄く書かないと駄目だと思うんですよね。
このお話のメインはあくまでも二人の会話部分ですから、
それ以外の部分が邪魔をしない、主張をしすぎないというのは大事だと思うんです。
なんでもかんでも濃く書けばいいというものではないと思います。
そういう文章もたまに見かけますが、読んでいてちょっと疲れます。

まあ「夏が好きな理由」みたいに全ての部分を極限まで濃く書く、
というのも一つのやり方だとは思うんですが、
この「地軸な二人」は、読んでいる人に気軽に楽しんでもらう
という意図で書いているので、そこら辺は薄くていいと思うんですよね。

841 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:34:24
>会話だけで違和感無く話を進めていくのは難しいと思いますが
>さらっとやってしまってて、そんなことも思わせない。
>セリフが多い小説ってあまり好きではないのですがこれはおもしろくてあっさり読めた。


実は会話が多い小説って私もあんまり好きじゃないんです。
こういうとき二つ考え方があって
「それじゃあ、なるべく会話文の少ない小説を書こう」
というのも一つの(オーソドックスな)考え方なんですが、
「逆にアホみたいに長い会話文で畳み掛ける小説を書こう」
というのも一つの考え方だと思うんですよね。

小説はともかく「ネタ」を書くときには、
この「逆に」という考え方が大事だと思うんです。
普通とは反対のことをやってみると案外それが面白かったりするんです。
この「地軸な二人」もそういう考え方のもとで形式を作りました。
第一話の「バッテリー」ですがこれはもう最後の会話文の連続を
どこまで長く引っ張れるかというところに命を賭けて書きました。

さて。
発想の逆転で会話文の多い話を書いたはいいですが、
それが面白くなくては意味がありません。
一個だけなら物珍しさも手伝って、面白く見えるかもしれません。
でも10個20個と書いたらどうなるでしょうか。
それは書いてみないとわからないと思います。
よくわからないけど、とりあえずやってみようぜと。
少なくとも私はそう思いました。
そう思ったので実際に書いてみました。

で、その結果なんですが、案外いけてるんじゃないですか?
私自身はこのスレに対してかなりの手応えを感じています。
読んでいる人も同じように楽しんでもらえたなら嬉しいですね。

842 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:34:37
>楽しませていただきました。




どうもありがとうございました。

843 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 02:34:47
というわけで感想の感想はここまで!



よく考えたらこれってスレが完結してから書いた方がよかったかもしれませんね。
でもまあ一話完結型のお話だし大きな問題にはならないでしょう。多分。

こんな濃い感想を書いてもらえて嬉しかったですよ。
またこんな感想を書いてもらえるようなお話を書きたいと思います。
そう遠くない将来に。
来年か再来年か、はたまたその先に。

844 :名無し娘。:2007/12/22(土) 02:34:58



845 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:09:35
某所でまたいくつか小説を紹介してもらったので
感想を書いてみようと思います。
まずはこちら。


39 シグナル5
http://mseek.xrea.jp/event/big06/1096666484.html


飼育の企画に参加したお話のようですね。
ちなみにこのときのテーマは「合図」だったようです。

ちょっと話が逸れるんですけど。
飼育の企画のお題っていつも難しいですよね。
私は「合図」というテーマで面白い小説を書く自信はないです。
お題って難しいですよね。

まあそれはともかく・・・・・・・読んでみました。

846 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:10:33
いやあ面白い小説でしたね。
ジャンル的にはサイコホラーとでもいうのでしょうか。
あんまりないタイプの娘。小説なので読んでいて新鮮でした。

最初はちょっと違和感あったんですけどね。
何が違和感あったというと飯田さんです。
違和感というか、飯田さんがどういう人間だったかということを
私がほとんど覚えていないことに気づきました。驚きました。

なんか違和感あるんですよね。今となっては。
モーニング娘。の中に飯田さんがいたこと自体が。
もの凄く長い間、というか飯田さんが一番長く娘。の中にいた人なんですが。
でも飯田さんが藤本さんや高橋さんと会話してる部分は
ちょっと変な感じがしてしまいました。

まあこれは私の個人的な感想です。

847 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:10:42
でもまあ飯田さんの会話文はかなり面白かったです。
飯田さんの持っている「高橋愛観」みたいなものが面白かった。
私にはそれがかなり的確なもののように感じられました。

的確でいて、なおかつ表現が少し辛らつなんですよね。
当時のメンバーがあの頃の高橋に対して抱いていた複雑な感情を
非常に上手く表現していたと思います。
ただ友達がいないっていうのとはまた違うんですよね。
ただ空気が読めないっていうのともまた違うんですよね。

高橋さんの高橋さんらしさを表現するのって、
ともすれば「友達がいない」の一言で片付けてしまいがちなんですが、
彼女の気難しさって本当はもっとデリケートなものだと思うんですよね。
この小説においてはそのデリケートな部分を
メンバーの目を通して上手く語っていたと思います。

848 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:10:54
ただ最後の飯田さんと高橋さんの会話はどうでしょうか。
ちょっと変な気がしたんですが。
センター争いとかライバル視とかそういうのはいらなかったんじゃないでしょうか。
そこで変にひねりを加えるよりも、
単に友達になりたかった、だけでよかったように感じました。

なんか唐突なんですよね。
それよりも親友という一点で高橋の心情を描いた方がわかりやすかったと思います。
最後のそこの部分の文章はちょっと説明的ですし。
とってつけたような感じがしてしまいました。

そして一番最後のオチの部分は素晴らしいですね。
よくあるパターンといえばそうなんですけど、読んでいてかなり心にグッときました。
サイコホラーという設定によく合ったラストだと思いますし。
でもこういうラストにするならやっぱり「親友」だけでよかったんじゃないですかね。
しつこいようですがライバル視とかの描写はいらなかったような気がします。

でもまあ素晴らしい小説でした。
描写力も素晴らしいものがありましたね。
全部読んでからまた最初から読んでみると面白かったです。
一番最初の段落とか非常によく書けている文章だと思います。

飯田・藤本・高橋・新垣・松浦。
各メンバーのキャラクターもよく書けていたと思います。
非常にレベルの高いお話だなあと思いました。

849 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:11:02
 

850 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:11:14
続きましてこちら



http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/


なんですかね。このスレタイは。
最後まで読めばスレタイの意味がわかるのでしょうか。
とにかく読んでみます。

どうやら短編集のようですね。
一つ一つ感想を書いていきたいと思います。

851 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:11:30
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/2-9


まず一つ目。
どうでもいいですけどタイトルとかないんでしょうか。
なんかタイトルがないと区切りにくいですね。

それはともかく小説なんですけど、「塔」の描写が非常にわかりにくかったです。
一体どういう形をしている塔なのか全然イメージできませんでした。
なので松浦さんが階段を登っているシーンとかも上手く想像できませんでした。
わかりにくいんですよね。


>するとある扉のある地点から半階上がって上を見ると、今までと違う扉が見えた。

>「ここは空より上だからここからじゃ見えない、最下階の研究室の窓からなら見ることができるんだ。」


特にわかりにくかったのが上の二文です。
扉っていうのがどういうものなのか、階段と扉がどういう関係になっているのか。
階段と扉が塔の中でどういうような構造になっているのか。

すっごいわかりにくいんですよね。
塔の上がどうなっていて、下がどうなっているのか。
松浦さんは普段、塔のどのあたりに住んでいるのか。真ん中らへんなのか。下なのか。
そういうことが一切イメージできないんですよね。

登っている階段がどれくらいの長さなのかもよくわかりませんでした。
ものすごく長いというのはなんとなくわかるんですけど。
でもその割にはあっさり着いてしまったというように読めてしまいました。
実際のところはどうなんでしょうかね。

852 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:11:44
松浦さんと藤本さんのやりとりですが、ここは良かったと思います。
藤本さんが「本意ではない行動を取らざるを得ない」という気持ちになっていることを
上手く描写していたと思います。
こういう心情描写って難しいと思うんですけどね。
でもお互いがお互いを思いやっていることがよくわかりました。
そのあたりの二人の言葉のやり取りが読んでいて快かったです。

でも銃声がした後が全然わかりませんでした。
なんで松浦さんは撃たれなかったんですかね。
なんで藤本さんの方が倒れていたんですかね。
その辺りが文章だけからはちょっと想像できませんでした。
藤本さんが自分で自分を撃ったんですかね?
でもそれだと前後のつながりがしっくりしない気がしたのですが・・・・・・

一番最後の松浦さんが塔から落ちていくシーンもよくわかりませんでした。
これはここの描写が悪いからというよりは、
それ以前の塔の描写のところで塔の具体像をイメージできなかったからかもしれません。
もう少し塔がどういうものでどれくらいの高さなのかを
読者がイメージできるような描写があればよかったのになあと思いました。

853 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:12:01
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/15-22

次です。
これもタイトルがないんですね。
ていうかこのスレで書かれているお話は全部タイトルがないですね。
どうせだったらつければいいのになあと。
個人的にはそう思いました。

お話ですがなかなか面白かったです。
不器用な二人の心のやりとりがじーんと心にしみました。
この「不器用」というのを表現するのって意外と難しいんですよね。
いい加減に書いてしまうと、ただ読者をイライラさせるだけになってしまいます。
でもこのお話はそうではないんですよね。

二人の心の中で動いてる感情を丁寧に描写していたので、
二人の登場人物にスムースに感情移入して読むことができました。
これって一種のラブストーリーなんですかね。変則的な。
作者さんがそう意図して書いたとしたなら素晴らしいなあと思います。
ぎくしゃくとすれ違っていた思いが一つにつながる瞬間っていいですよね。

あと些細なことなんですけど、これってSFですよね。
なので話の最初はロボットの設定などについて書かれているのですが、
その説明の仕方というのがとても上手かったと思います。
読んでいてあまりストレスを感じませんでした。
この手の文章を読むとどうしても「説明口調だなあ」と思ってしまうのですが、
この文章からはあまりそういうことは感じませんでした。

誤解されやすい後藤のクールな(?)振る舞い。
紺野のちょっとトロ臭い感じ。
どちらもなかなか可愛く書けていたと思います。
読後感もとても爽やかでした。

854 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:12:18
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/26-34


とても可愛らしいお話でしたね。
私はこのスレの中ではこのお話が一番好きです。

これ二人の設定年齢はどれくらいなんですかね。
リアルに近いのかな。だとしたら高校生ですか。もうちょっと幼いような気もします。
私としては小学生くらいの設定でもよかったんじゃないかなあと思いました。

「空を飛びたい」
というのがこのお話の出発点なわけですが、
この一点からここまで世界を広げることができることに軽く感動しました。
私だったらここまでは書けないです。3レスくらいで終わっちゃいそうです。

でもこの作者さんは上手いですね。
エピソードの作り方、エピソードの広げ方、エピソードのつなげ方が上手いです。
空を飛ぶ練習というところから海と雪を持ってきてますよね。
海のところでさりげなく飛んで行ってしまうれいなさんに対して
取り残されたような気分を味わう亀井さんが描かれています。
これが最後の雪のシーンにつながっていくんですよね。
こういうエピソードのつなげ方をされると上手いなあって唸ってしまいます。

ちょっとお子様なれいなさんに対して、
少し大人びている亀井さん、という二人のバランスも良いと思います。
どっちもお子様であっても小説は書けるし、面白いと思うんですが、
小説の奥行きみたなものはこっちの方が深いような気がします。
亀井さんがちょっと大人な分だけ、れいなさんの可愛さも引き立ちますし。

最後の段落も綺麗に書かれていますね。
その場の空気感みたいなものが上手く表現できていたと思います。
とてもイメージが豊かな小説だなあと思いました。

855 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:12:30
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/39-42


これはホラー小説なんですかね。
でも残念ながらあまり「怖い」とは思えませんでした。
やっぱり「生かしてあげる」では怖いとは思えないですよね。
作者さんとしては「怖い」を追求したわけではなかったのでしょうか。
「気持ち悪い」とかそっち方向の話を書きたかったんですかね。
よくわかりませんでした。

体温が下がっていくところの描写とかは上手いなあと思いました。
雨が暖かく感じるところとか。
「彼女」の体温に対する考察とか。
そういうところはちょっとドキっとしましたね。

そういえばこの小説に出てくる「彼女」って誰なのかよくわかんないですよね。
ハロプロメンバーを意識して書いたわけではないんですかね。
せっかくだから娘。の誰かにしておけばよかったのになあと。
ちょっとだけそう思いました。

856 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:12:42
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/46-50
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/102-104

これはこの二つのお話でいいんですかね
どこからどこまでが続いているのかよくわかんなかったんですけど。
やっぱりタイトルはつけてほしいですね。
どこまでが同じ話なのかが一発でよくわかりますから。

で、小説の中身の方なんですけども、
身も蓋もない言い方を許してもらえるなら、この小説は「長い」と思います。
なんか表現に重複してるところが多々あるように感じられました。
もう少し短く書いてもいいと思います。

「書きたいこと」をもうすこしシンプルにまとめて書いてほしかったなあと。
読んでいてそう感じました。

857 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:12:58
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/57-60
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/65-68
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/93-97

これはこの区切りでいいんですかね。
なんか似てる話もありましたし、これでいいのかよくわかりません。
話が飛び飛びになっているしわかりにくかったです。
ちゃんと一つの話としてまとめてうpしてほしいというのが読者としての正直な気持ちです。

で、話の内容なんですけども亀井さんと田中さんの恋愛ものでした。
私はあまりこういう話は好きではありません。
それはもう完全に個人的な好き嫌いの範疇です。

そういう好みとは無関係にこの話を読んでみたんですけど
やっぱりちょっと長いと思います。
ある一つのパートについて、ここまでたっぷりと描写する必要はないと思います。
もう少しあっさり目に書いてもよかったんじゃないですかね。

で、会った後に結構すんなりと二人はよりを戻すわけですが、
ここもちょっと唐突な感じがしてしまいました。
何年もの月日を経て、再開して、ここまで一気に感情が高ぶるのかなと。
もう少し何らかのエピソードを書いてからでもいいんじゃないかなーと
ちょっとそんなことを思ってしまいました。
まあこれも私個人の好き嫌いかもしれませんけど。

858 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:13:13
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/73-80


読んでいません。
ていうか壮絶に読みにくかったです。
最初の73レス目と74レス目の文章を読んで諦めました。
これは読めないですよ。
ここまでギッチリと言葉を詰めなければならない理由があったんでしょうか。
そこまでしなくても伝えたいことは伝わると思うんですけどねえ。

ちょっと厳しいことを言いますけど、作者さんはこれを読みやすいと思ったんですかね。
読者が「なにこれ読みにくい」と思う可能性は考えなかったんですかね。

もう少し読者のことも思って文章を書いて欲しいです。

859 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:13:25
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1118236050/87-88

これは内容じゃなくて見た目の問題なんですけど。
もうちょっと空白改行を間に入れた方が読みやすいんじゃないですかね。
1レスの中にこれだけ行を詰め込むとかなり見難いですよ。
1レスの中に入れる行数は、せめてPCの画面の中に納まる程度にしてほしい、
というのが私の個人的な考えです。

内容ですが、作者さん自身も書き込んでいるようにこれはちょっと短いですね。
最後に亀井さんが出てきたのもちょっと唐突な感じしましたね。
私は途中まで藤本松浦田中の三角関係的なものかと思っていましたよ。

恋人・友達・後輩という関係から広げていくというやり方は面白いと思いましたが、
やっぱりそれで書き上げるとしたらこの分量は短いんでしょうね。

860 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:14:10

これで全部ですか。多分全部のはずです。
このスレの全体的な感想ですが、「長い」ですね。
一つの文章、一つのセンテンス、一つのエピソード、一つの描写。
すべてがてんこ盛りという感じでした。

個人的にはもう少しコンパクトにまとまっている文章が好きなんですが、
きっとこれがこの作者さんのスタイルであり、個性なんでしょうね。
そういう文章ってあまり読んだことがなかったので新鮮でした。

あと田中亀井の恋愛ものはあんまり感情移入できなかったんですが、
それ以外のお話というのは設定とかが面白かったですね。
私が普段、娘。小説に投影させているイメージとは、
全然違うイメージを娘。小説に投影させている人なんだなあと思いました。
娘。小説を使ってどういう世界を表現したいか、ということなんですけど。

861 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:14:24

ハロプロに対するイメージというのは、私もこの作者さんも
あまり変わらないと思うのですが、そこから何を抽出してきて、
何を拡大して読者に見せるかというチョイスが全然違うように感じました。

まあ別人なんだから当たり前だよねっていう話なんですが、
これまで読んできた飼育の小説の中でもちょっと違うかなという感じがしました。
特に広げ方が独特ですよね。個性的だと思いました。

個性的、というと意味が広くて誤解されそうですね。
個々の表現の仕方が独特という意味ももちろんあるんですが、
それよりも、この作者さんが理想とする「究極の娘。小説」というか
「娘。小説の完全形」みたいなものが私のものとは全然違うように感じました。

この人が理想としてる小説ってどういうのなんでしょうかね。
ちょっとそれが知りたいなあと思ってしまいました。

862 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/22(土) 20:17:11
感想はこれにておしまい。

はい終わりでーす。じゃんじゃか。





>>850
ちなみにスレタイがなぜ「ふ」なのかは私にはよくわかりませんでした。

863 :名無し娘。:2007/12/22(土) 20:17:22



864 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:21:34
また一つ小説を読んでみたのでその感想を書いてみたいと思います。


Minus two
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/


このスレは>>850の次スレみたいですね。
もっともどちらのスレも短編集なので、話のつながりとかはないみたいです。
ではまた一つ一つ感想を書いていこうと思います。

865 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:21:55
1.寂しがり屋の大人と子供

おお!今回はタイトルがありますね。
時を超えて私の声が届いたのでしょうか。
まあそんなことはないと思いますが、やっぱりタイトルがあった方がしっくりきますね。

で、内容ですが恋愛ものの話でした。
亀井さんと藤本さんが出てくるわけですが、
これちょっと二人ともクールすぎやしないですかね。
全体的に話がすごく淡々と進んでいる印象を受けました。

なんとなく「あなたはあなた、わたしはわたし」という感じで、
両者の行動や思考がクロスしていないように感じました。
それがタイトルの指す「大人と子供」ということなんでしょうか。

でもこれだと読んでいて誰にどう感情移入していいのかよくわかんないんです。
お話を眺めるだけどいう感じで、入り込むことはできませんでした。
もうちょっと深く二人の心を混ぜ合わせて欲しかったですね。

866 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:22:05
2.性悪と酒飲み

これは第一話の続きなんでしょうか。
違うのかもしれませんが、つながっているととれなくもないです。

これも一話目と同じように淡白な印象を受けました。
もう少し「性悪」な亀井さんを強調してほしかったです。
ていうかこの亀井さ、性悪じゃないですよね。普通に優しいし。

あと「酒飲み」な藤本さんももっと強調してほしかったです。
酒飲みという設定は私自身はほとんど見たことがなかったので、
「これは結構面白いことになるんじゃないか」と期待したのですが、
あんまり酔っ払った感じでは出してなかったですよね。
普段のときとは違う、酔ったときだけ見せる表情とかを
もっと強く表現していれば面白くなったんじゃないかなあと思いました。

これは私の個人的な意見と言うか嗜好なんですけど、
優しい人間と優しい人間がお互いを思い合っている、
というだけではなかなか面白い話にはならないと思います。
どこか人として破綻した部分を強調して書かないと
読者としてもなかなか感情移入できないんじゃないでしょうか。

もうちょっと我侭な藤本さんなり亀井さんを書いて欲しかったですね。

867 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:22:15
3.Face it!

これも恋愛ものでしたね。
このスレでも何度も何度も書いているのですが、
私は女の子同士の恋愛というのはあまり理解できません。
あと私には学年の違う幼馴染とかもいなかったので、
そのあたりの細かいところもよくわかりません。

それにしても、この話にはよくわからないことがありました。
女の子が好きな女の子って、男も女も両方好きになるもんですかね。
私はどっちか片方だけを好きになるものと思っていました。
男の子が好きになって自分から告白して付き合いながらも
女の子のことがずっと好きだったという
亀井さんの心情がよくわからなかったんですよね。

男の子と別れてさっと田中さんに告白するというのもよくわかりません。
ちょっと唐突な感じがしてしまいました。
なんつーか「幼馴染としての好き」と「男の子が好き」というのが
イコールというか両立しているというのが理解できないんですよね。
そこのところに違和感を感じてしまいました。

868 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:22:25
4.雨の日の話

おっとこの話はエロでしたね。
うーん。個人的にはエロがなくてもよかったように感じました。
エロに入る直前までの二人の距離感が、私は好きです。
二人がすっごいいちゃいちゃしてるんですが、
文章は淡々としてるというか、ただ事実のみを描写してる感じですよね。
こういう書き方もいいもんだなと思いました。

雨が好きな亀井さんと雨が嫌いな田中さんというアイデアも良かったです。
好きと嫌いを掛け合わせると、
もうそれだけで一つの物語が出来上がる感じですよね。
こういう小さな設定があると話を無理なく広げられるような気がします。

雨の描写も冷静に書けていてよかったと思います。
私も雨は好きです。
そして雨の描写が好きです。
雨そのものだけじゃなくて、雨の周辺を書いた描写がもっと好きです。
このお話はそういう私の嗜好を十二分に満たしてくれたと思います。

869 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:23:12
5.
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/57-65

あれー?
またタイトルがないですよ。ちょっと語りにくいですね。
まあ話の本質とは関係ないかもしれませんが。
でも本当に関係ないかな?本当にそうかな?
タイトルがないというのは話としての魅力が一つ欠けているようにも思うのですが。

で、内容の方なんですけど。
この作者さんは亀井と田中が「学年が違う」ということにこだわっているみたいですね。
私は普段そういうことは全く意識せずに「同じ歳」として見ています。
全然同じ歳じゃないんですけど、同期ですし、お互いタメ口で話しますし、
どうしても年上とか年下とかいう関係として見ることができないんですよね。
そういうわけで私が小説に亀井道重田中を出すときは、
「同じ歳・同じ学年」という設定にすると思います。

でもこの作者さんは違うんですよね。
学校という設定で物語を書くときに「学年が違う」というのは
大きな足かせになる設定だと思います。
学年が違うと劇的に接点が減りますしね。

でもこのお話なんかではそれを逆用して小説を書いているように感じました。
学年が違う、全然知り合いじゃなかった二人が
接近していく過程が非常にスリリングに描かれているんですよね。
読んでいてぐいぐいお話に引き込まれる感じがしました。

小説っていうのはもちろんストーリーだったり表現だったりとかが重要で、
そういった部分にひきつけられることが多いのですが、
こういう小説みたいにちょっとした設定一つで
ぐっと話に魅力が出ることもあるんだなあと。素直に感心しました。

そういう意味でもとても興味深いお話でしたね。

870 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:23:24
6.
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/71-75


うーん。正直食い足りないという印象のお話でした。
ちょっと地の文が弱いですよね。

会話文以外の地の文というのは二種類あると思うんですよね。
小説世界の設定・状況を読者に「説明する文」と、
登場人物や世界がどういった色形をしているか「描写する文」。
この二つに分けられるんじゃないですかね。
心情描写なんかも「描写する文」の方になりますよね。

小説においては「説明する文」というのが不可欠で、
これをできるだけ簡素にスムースに読者に提示することが重要です。
ここではあまり作者さんの個性は出ないと思います。
個性がより強くでるのは「描写する文」の方ですよね。
ここで何を選んでどう描写するのかという判断において、作者の個性が出ると思います。

前置きが長くなりました。
私はしばしばこの作者さんに対して「淡々としている」とか「長い」とか
文句を垂れていますが、それは描写の文においてなんですよね。
「私が一番力を入れて描写してほしい部分」と、
「作者さんが一番力を入れて描写したい部分」とにギャップを感じるんです。

この作者さんが小説世界で描いている輪郭というのは、
私が普段書いたりしてるものに比べて、ずっと広い。
広くて深くてかなりゆったりとしている。そんなイメージです。
私はもっと細かく小さくタイトに描写するのが好きです。そうやって書いています。
まあこれは完全に「好みの問題」でしょうね。

でもこの作者さんの書き方の方が、恋愛感情を表現するには適切かもしれません。
よく考えたら私は恋愛感情とかを表現したことありませんしね。
ただこういう考え方が成立するかどうかは自信ありません。
ちょっと他の人の意見も聞いてみたいところですね。

871 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:23:41
7.Soup

なかなか上手いですねこれは。
個人的にはキスするシーンとかはない方がいいと思ったんですけど、
これはまあ完全に好みの問題でしょう。
何度も言うように、この二人を「恋人」と書かれると違和感があるわけですが、
それでもこのお話は結構楽しめたと思います。

映画を二人で見ている。
一人が寝そうになる。
もう一人が起こさないように気を遣う。

まあ簡単に言うとこういう状況だったんですけど、
この状況がとても素晴らしかったと思います。
お互いを思いやるという状況を上手く作り上げていた印象です。
見ていて心が温かくなりますよね。

れいなさんを小犬と表現するのも素敵だと思います。
もう少し「小犬っぽさ」を描写してほしかったなあとも思いましたが。

872 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:23:53
8.
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/86-91


これって物語の舞台は東京じゃないですよね。
一軒家ってどこにある一軒家のことなんだろう。
そう思いながら読んでいたら最後の一行に軽くやられました。
このラストは悪くないですね。
いや、悪くないというより素敵だと思います。
日本の、世界のどの場所よりもこのラストが一番しっくりくると思います。

小説ですが文句なしに素晴らしかったです。
このお話に関してはもう何も言うことないですね。
藤本の台詞、吉澤の台詞、どちらも素晴らしかったと思います。
シンプルな言葉ですが深い意味がありました。

このお話に関しては会話文と地の文のバランスも素晴らしいなと思いました。
地の文で積み上げられた言葉が、二人の台詞に乗っかっていたと思います。
だから二人の言葉が重く感じられたんだと思います。
「卒業」という娘。において絶対的に普遍なテーマでも
こんなに短くてシンプルで素敵なお話が書けるんだなと。
軽く感動してしまいました。

873 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:24:02
9.
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/96-100

これも藤本と亀井の恋愛ものっていう感じでしたね。
厳密に言うと恋愛物ではないのかな。

一番最初の亀井の台詞にある「メアドも知りませんから」というのが
一体何を意味しているのかがよくわからなくて
どうなるんだろうと思って読んでいたら、最後でなるほどという感じでした。

ただ看病してるところから
ラブシーンにもっていくのはちょっとどうなのかなと感じました。
しんどいでしょ。あれって。半病人がそれを望むのかなあとは思いました。
私が風邪をひいたときは、もうひたすら何もしたくなくなりますけどね。

874 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:24:20
10.in the water tank
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/105-107


これはちょっと意味がわかりませんでした。
これって結局なんなんでしょうか。
プールじゃないんですよね?じゃあ何なんだろう。

あと、亀井さんがあれだけ深く潜っているのに、
藤本さんが手をつかむことができたのはなぜなんでしょうか。
藤本さんも潜っていたんですかね。でも追いつかないでしょう、普通。
最後の一行にある「海水」の意味もわかりません。
とにかくよくわかんないことばかりでしたね。

作者がこの抽象的な物語で何を表現したかったのか。
私には全然わかりませんでした。

875 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:24:30
11.
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1150888335/110-112


全く同じ状況を、藤本視点と亀井視点の両方から描いたお話です。
もうちょっと二人のギャップを書いて欲しかったなあというのが正直な感想です。

なんかね。
藤本の感じている寂しさと、亀井が感じている寂しさが、
同じ種類の寂しさであるように感じられるんですよね。
せっかく違う視点から書いているんだから、
それぞれの違う感情を切り取って欲しかったなあと思うんです。

極端な例を出すなら、
藤本は亀井が喜んでいるように見えたけど、
実際のところ亀井は悲しんでいた、とか。

藤本の中の亀井像と、実際の亀井の心境。
そして亀井の中の藤本像と、実際の藤本の心境。
この違いをもう少し鮮明に表現していれば、
違う視点で書くという面白さをもっと生かせたんじゃないかと思います。

876 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/23(日) 21:24:40
これでお終いですね。
最初に言ったように、このスレは>>850のスレと同じ作者さんなんですが、
書いてある小説の雰囲気は少し違うなあと思いました。
>>850のスレと比べるとこっちの方が読みやすいように感じました。

ちなみにこのスレのスレタイもよく意味がわかりませんでした。
いかにも深読みできそうなスレタイですが。
きっと作者さんなりの深い意味があるんでしょうね。

877 :名無し娘。:2007/12/23(日) 21:24:49



878 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:14:24
飼育には「カップリング分類板」という板があるんですね。
こんな板まであるとは凄いですね。奥が深いぜM-seek

私が書いたものがこのスレで紹介されていました。
びっくりしました。でもすっごい嬉しかったです。
自分のスレが紹介されるというのは本当に嬉しいものですね。

http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/couple/1154252975/

私のスレは【久住×○○】 というところで紹介されていました。
どうやら「こはみつ」はまだ一つのジャンルとして成立してないようですね
まあそれはしょうがないというか、当然なんでしょうね。
ちなみにそこに書いてもらった紹介文はこちらです。


>随所に散りばめられたブラックユーモアが刺激的な次世代シチュエーションコメディ。
>殺伐かつ辛辣なマシンガントークに、二人の愛と成長が垣間見える――かもしれない。
>だらだらと続く人生の中で、時にはひりひりしたい人にお勧めの作品。


なかなか格好良い文章ですね。格好良すぎてちょっと照れます。
「次世代」と言われるとちょっとくすぐったいです。でも嬉しいです。
自分としては新しい何かを書こうと思ったわけではなく、
一つ一つのギャグもどちらかというとベタだと思うんですが、
この「次世代」という言葉はおそらく「シチュエーション」の方にかかっているんだと思います。
変なシチュエーションばっかり書いてましたから。
作者としてもできるだけ特異な状況を作ろうと強く意識して書いていましたから
「次世代シチュエーション」コメディと評価してもらえるのは本当に嬉しいです。

「二人の愛と成長が垣間見える――かもしれない」というのも若干意識していました。
罵り合うだけだと疲れますからね。
スパイスとして愛を利かせるというのは大事なことだと思っていました。
変化がないと20話ももたないですからね。
書いている側も、そしておそらく読んでいる側も。

879 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:15:01
で、ついでというわけじゃないんですけれど、
紹介してもらったこのスレをざっと見てみました。短いです。驚きました。

2006年7月に立てられたスレなんですが、
現在にいたるまで、なんと3つしかスレが紹介されていません。
これにはちょっと驚きました。
久住小春というのは娘。小説界ではそんなにマイナーな存在なんでしょうか。
私は少なくとも10〜20くらいは書かれているものと思っていました。

私が書いたものを入れて3つ。ということは残りは2つ。
これも何かの縁かもしれませんし、
その2つの小説を読んでみることにしました。
私が書いた久住小春と比較してみるのも面白いかもしれませんしね。

とりあえず読んでみましたので、その感想をここに書いてみたいと思います。

880 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:15:19

デザートピープル
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1147509592/

推理「春たちの学園」
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/water/1173956255/


その二つの小説です。
結論から先に言うと、二つとも最上級に素晴らしい娘。小説でした。

当然ですが、以下の感想文ではネタバレしています。
特にこの2つの小説は、ネタバレしたときのダメージが大きい小説です。
なのでこの二つの小説を未読の人は感想を見ないようにお願いします。




繰り返しますがネタバレしています。
そこのところよろしく。

881 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:15:45
デザートピープル
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1147509592/


まずはこちらから。
実はこの小説のタイトルは知っていました。
なぜかというとこのブログ記事を見たからです。

http://rekimama.blog58.fc2.com/blog-date-20060525.html

私の書いた小説の感想を書いてもらっているわけですが、
その時に同時に語られていたのがこのスレでした。
そうなんですね。このデザートピープルは私が書いた
「夏が好きな理由」とほぼ同時期に始まったスレだったんですよね。
なのでJaneのスレ一覧でよく並んでいたりもしたので、
何度もスレタイを見た記憶があります。

そんでもって、実は最初のところだけ少し読んだこともあったんです。
その時は「短編じゃないのか」と思って読むのをやめました。
完結していない小説を読むのが苦手だったもので。

このお話は結構短期間で完結していたんですね。
私は「夏が好きな理由」が完結してから、次の「裏切るけれど〜」を
うpする2007年1月まで飼育を離れていたので、完結したことは知りませんでした。

882 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:16:00
でまあ読んでみたわけですが、これは凄いですね。
メチャクチャレベルが高い小説だと思いました。
こんなに凄いと思ったのは>>544の歌ロボット以来かもしれません。

ストーリーもよく練られていますし、文章も申し分ないです。
そして登場人物が非常に魅力的に描かれています。
ところどころにニヤリとできる小ネタも挟まれていますし、
本当に非の打ち所のない小説だと思いました。

で、お話の内容を語る前に一つ思ったことを書きたいんですけど。

この物語の小春って可愛いですね。
もしかしたらこれがスタンダードな小春像なんでしょうか。
なんか目から鱗が落ちたような気持ちになりました。
私はずっと小春のキャラについて確固たるイメージを持てずにいました。
私が過去に小春を登場させた小説と言えばこんなところでしょうか。


ミラクルエース久住小春
http://space.geocities.jp/kari2noheya/bbs/kako/1115/1115176805.html
裏切るけれど 裏切らないで
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1169973782/
地軸な二人
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1192888931/
私の中のモーニング娘。
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs/1183205595/

883 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:16:31
小春のことを全然知らないときに書いた
「ミラクルエース」は評価対象外かもしれませんが、
私としてはそれなりによく書けたんじゃないかなーと思っている作品です。
「私の中のモーニング娘。」はほんのちょい役みたいな脇役ですが、
これもまた私の中の小春のリアルなイメージです。
これは「裏切るけれど 裏切らないで」の中の小春像に近いですね。
他のメンバーとはちょっと距離を置いているイメージです。

そんでもって最近まで書いていた「地軸な二人」ですが、
これはネタっぽい書き方をしていますが、
これも私の中の、小春の一つのリアルなイメージなんです。
マイペースで自己中心的で幼児的で。
そんなこんなで、かなり試行錯誤を重ねながら
自分なりの小春像を上手く書こうともがいてきたわけですが、
この「デザートピープル」の小春を見てはっとさせられました。

正解ってこれじゃないの?と。

まあこの作者さんと私では目指している方向が違うし、
用いている方法論も違うので、安直な比較は無意味かもしれませんが、
それでも私はこの人の描く小春像にかなり魅せられてしまいました。
これでいいんじゃないのと。普通に可愛くていいんじゃないのと。
なんか探していた青い小鳥はすぐそばにいた、みたいな感じです。
私はアマゾンのジャングルの奥の方まで探しに行ってたんですけどね。

まあジャングルにも珍しい動物はいっぱいしるし、
そういうのを見るのもそれはそれで楽しいんですけど、
小説の本質というか小春さんの本質というのは
このデザートピープルみたいなものの中にあるんじゃないのかなあと。
そんなことを考えさせられてしまいました。

まあでも私はこれからも珍獣みたいな作品を書いていくと思います。
そういう書き方が好きですし。そういう作品が好きですし。
円さんや駄作屋さんみたいな作品は書こうと思っても書けないと思いますから。

884 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:17:09
で、内容の方なんですけど、出だしの5レスの出来が秀逸ですよね。
この文章でもう、この小説の世界観みたいなものがガッチリ固まっています。
私はこれを読んで「おお。砂漠の遊牧民みたいな話か」と思いました。
まあ残念ながら話はこの後、砂漠とはあんまり関係ない場所で進んでいきます。
そこが唯一残念といえば残念でした。

この最初の5レスで描写されている砂漠の世界というのは本当に魅力的なんですよね。
読んでるうちに口の中で砂がジャリジャリ言いそうな感じがしてきます。
こういう舞台で娘。小説が進展したらどうなるんだろう?
そういうワクワク感を感じながらこの小説を読んでいました。

まあでもこのお話は舞台が砂漠であろうとなかろうと、
そんなところとは無関係に面白かったんですけどね。
でもちょっとだけそんなことを思ってしまいました。

舞台となるアンリアル世界の説明も上手いですよね。
奴隷制度のことに関する説明とか非常にスムースだったと思います。
すんなりとその世界に入っていくことができました。
これって本当はすごく難しいことなんですけどね。
でもこの小説ではそこが非常に上手くて、説明的だなあと不快になるどころか、
逆にこの説明部分を、のめりこむようにして読んでしまいました。

もっと知りたい。もっと教えてくれ。この世界のことを。もっと詳しく。
そんな風に思いながら先へ先へと読み進んでいきました。
情報を出す順番が上手いんですよね。あと一回に出す情報量とかも。
そのおかげでストレスを感じずに読むことができました。
こういうことって滅多にあることじゃないです。
本屋さんとかで売っている、普通の小説を読むときでもです。

885 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:17:19
でまあ、ひとみさんと小春さんの共同生活が始まります。
藤本さんが登場したり、ちょっとした謎を秘めたキーワードが
提示されたりしながら物語は進んでいきます。
このあたりは場面転換の使い方が上手いですよね。
一つのシーンをあまり引っ張らないんです。
心情描写にしても、会話部分にしても、非常にコンパクトにまとめられています。
一つのエピソードが、これ以上引っ張ったらちょっと冗長になる、
という手前でさっ次のパートへと変わっていくんです。

読んでるこちらとすれば、そこで「お。次は何が起こるのかな?」と
興味を次の場へと持っていくことができるんですよね。
読んでいて本当に飽きないんです。中だるみしないんです。
それでいてストーリーが無理に進んでいる感じもないんです。
この辺りのバランス感覚は本当に素晴らしいと思いました。

でまあ、話は一気にラストシーンまで飛ぶんですけど。
ここで吉澤さんが病気だったことを告白します。
これも全然唐突じゃなかったですね。
そこに至るまでに、ほんの少しずつそういうことを匂わせる描写があるんですよね。
だから唐突というよりも「ああやっぱりな」という感じでした。

でもだからといってがっかりしたわけではないです。むしろ感心しました。
その告白にいたるまでの暗示のさせ方が上手いんですよね。
だから告白のシーンでは、それらの暗示が
一つに収斂したかのような納得感を得ることが出来ました。

886 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:17:59
でも145レス目の「小春、ほんとは知ってました」という言葉にはハッとさせられました。
小春さんはそういうことは全然気づかないタイプの人だと思っていました。
もちろん小説内の描写によって、です。
そういう人間だという印象を受けていました。

私はここの小春さんの言葉に一番感動したかもしれません。
吉澤さんが不治の病であるという告白よりも、
それに対する小春さんの言葉に感動しました。

これはやっぱり、この告白のシーンの描写が上手いというよりは、
そこに至るまでの吉澤さんの描写と
小春さんの描写の積み重ねが生きていると思います。

病気であるということまではわからないですけど、
とにかく何かに苦しめられている吉澤さん。
吉澤さんや藤本さんの事情とは関係なく、
ひたすら吉澤さんに無垢な愛情を寄せる小春さん。

そういった描写の積み重ねが、
この告白のシーンに全て乗っかっていたような気がしました。
ストーリーが、キャラが、描写が、全てここに収斂しているような感じがしました。

887 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:18:11
というわけでこのシーンがこの小説のクライマックスかなと思うんですが、
ラストシーンもそれに負けず劣らず素晴らしいものでした。

告白のシーンを経て、また吉澤と小春は元のように戻ります。
もちろん元に戻ったわけではなく、吉澤の病状は進んでいるわけですが、
それでも表面的には元に戻ったようになっています。
藤本を加えて、さらににぎやかさが増したようにすら見えます。

もちろんそれにはタイムリミットがかけられたままです。
結末は必ずやってきます。
そこに救いはないです。

でもタイムリミットがなかったら、
この場面はこんなにも愛おしいとは思えなかったでしょう。


とても素晴らしい物語でした。
読めてよかったです。

888 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:18:17



889 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:18:40
さて、次はこのお話です。


推理「春たちの学園」
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/water/1173956255/


推理ものですね。
私も推理小説は大好きです。物凄く好きです。
だからこのスレの1を読んで思わずドキドキワクワクしてしまいました。

だって「読者様に参加いただける推理クイズも。」ですよ?
これは参加するしかないじゃないですか。
そういうわけで、私はこのスレを小説というよりは
一つのイベントとして読んでみることにしました。

なんか面白いことが始まりそうな予感がガンガンしています。

890 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:19:12
読んでみました。
登場人物の説明を経てさくさくと物語は進みます。
謎が提示されるまで何のひっかかりもなく読むことができました。

いいですね。
どうやら作者さんも推理部分に重きをおいているように感じました。
推理小説はそうでなくてはいけません。ますます期待が高まってきました。

まず最初に軽いクイズが出されます。
メインディッシュの前の前菜といった感じでしょうか。
この構成も心憎いですね。
ウォーミングアップには丁度いい感じです。
私もさっそく参加してみました。

891 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:19:54
さて。私が考えてミニクイズ(「醜い図」って変換されちゃったよ)の答えは
「須藤さんは鍵をかけていなかった」です。
久住さんと一緒に教室を出るときに鍵をかける振りをする。
そして授業を抜け出して(「アリバイはないものと仮定する」ですから)
教材費を持ち出して学校内のどこかに隠す。
授業が終わり、鍵をもらった須藤さんはとにかく一番先に教室に戻る。
そして鍵をあける振りをして、元々鍵のかかっていなかった部屋に入る。

これならいけるんじゃないですか?
ちょっと無理あるかな?
偶然誰かが教室の扉を開けようとしたら全部ばれる訳だし。
このトリックで小説を一つ書くのは無理のような気がします。
でもまあ「ミニクイズ」だしこれもアリかなと思いました。

結果は外れでした。ちょっと残念。でもドキドキできました。
ちなみに正解の回答はとても素晴らしいものでした。
でも私はその正解の前にあった冗談の方が面白かったです。
須藤さんが用務員だった!この叙述トリック最高じゃないですか。
思わず笑ってしまいましたよ。いや本当に。
私ならこれで小説一本書けると思います。短編ですが。

なんか否応なしに期待が高まってきました。
この作者さんなら私の期待を超える結末を書いてくれそうな気がします。
私のこの手の予感ってよく当たるんですよね。

892 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:20:26
さてお話はドンドン進んでいきます。
途中で「あ、これは動機に対する伏線かな?」という描写もありました。
実際そうでした。これは普通に上手いなあと思いましたけどね。

謎解きの方はたくさんの仮説を潰しながら進んでいきます。
いいですね。いいですね。いかにも推理小説という感じがします。
一切手抜きしていないところがいいじゃないですか。
この小説にかける作者さんの思いの強さが伝わってきます。
それにしても京極道や犀川はともかく、二階堂黎人まで出てくるとは思いませんでした。
この作者さんは本当に推理小説が好きなんですねえ。

で、最後のクイズです。
ここがこの小説の最大の肝ですね。
私は残念ながら結末がわかりませんでした。
犯人は青の鍵を使ったのかな?とは思ったんですが、
そこから合理的な結末を導き出すことはできませんでした。

残念です。無念です。
近年希に見るくらい本気で考えてみたんですけど。
だってそうじゃないですか。
市販の、プロの小説家が考えた謎ならともかく、
娘。小説は私と同じアマチュアの人が書いているわけですから、
「解けないはずはない!」と思ったんですよ。
私も娘。小説を書いているわけで、書き手としての思考経路からも
何かを導き出せるんじゃないかと思いながら小説を読んでみました。

私ならどう描くか?という観点からもアプローチしてみたんですよね。
でも駄目でした。色々結末を考えてみたんですが、
どうしても全ての伏線が一つにまとまらないんですよね。
無条件降伏して結末を読んでみることにしました。

893 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:21:17
で、結末を読んでみたんですが、予想以上に素晴らしかったです。
推理小説としての完成度が恐ろしいまでに高かったです。
まさか娘。小説において、
こんなにレベルの高い推理小説が読めるとは思いませんでした。

凄かったのはまずトリックです。
これが非常に独創的でしたよね。
「教室の前と後ろでは鍵が違う」この着想点が素晴らしかったです。
確かに私の学校でも前と後ろは鍵が違っていましたし、
後ろの鍵は内側からしかかけられないタイプのものでした。
そこから「前と後ろは鍵が別」「後ろの鍵は用務員しか使えない」
というところに持っていくところが凄いですよね。天才じゃないでしょうかこの人。

さらに動機もよかったと思います。
動機が二つあるんです。
「教材費を盗んだ動機」と「ドアを交換した動機」の二つです。
これが違うんです。そこが非常に素晴らしいと思いました。
そしてその二つが無理なくつながっていますよね。
偶然ではなく、必然なんです。
それが推理小説において一番大事なことだと思います。

ドアを交換した動機も中学生らしくてよかったです。
私はこの動機が突拍子もないとは思いません。
むしろかなりリアリティのある動機だと思いました。
中学校ってそういうところありますもんね。私の中学もそうでしたよ。

そして伏線のまとめかたも上手かったと思います。
まさか怪我をした徳永さんがお母さんに送り迎えしてもらってるところまでが
恐喝のところにつながっているとは思いませんでした。
ここを読んだときは本当に感心しましたね。
本当にそこらの本屋で売ってる推理小説よりもレベル高いなと思いました。

894 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/26(水) 22:22:32
さて。
この小説は小春小説でもあるわけですが、
そんなに小春カラーの強い小説ではなかったですね。
どちらかというと須藤さんのキャラの方が強かったように思います。

登場人物の多くは推理小説の推理部分に奉仕しているというか
邪魔しない程度に描かれているように思われました。
それでいいんだと思います。
キャラを重視した推理小説もあることはありますが、
この小説くらい推理部分がしっかりしているなら、
そこまでキャラを濃くしなくてもいいように思います。

いやあ、それにしても素晴らしい小説でした。
こんな娘。小説もあるんですね。
今まで読んだ娘。小説の中で、一番感心した小説かもしれません。
何度も読むようなタイプの小説ではないかもしれませんが、
一度読んだだけでも心に深く残る小説でした。

本当に、声を大にして言いたいです。

素晴らしい小説でした。

895 :名無し娘。:2007/12/26(水) 22:22:42



896 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:28:59
また、とあるブログで私が書いたものに対する感想を書いてもらいました。
その感想の感想をここに書きたいと思います。
ちなみに私が書いた小説というのはこちら。

地軸な二人
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/wood/1192888931/

まあようするに>>833と同じスレですね。
もちろん今回感想を書いてもらったのは、その時とは別のブログです。

小説に対する感想はこちら。
http://nonko11.blog.shinobi.jp/Entry/91/
ちなみにこのブログを書いている人は、>>806の小説を書いた人です。

では感想の感想を書いていきたいと思います。

897 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:29:25
>いやあ、これってやっぱり最後の1文が重要ですよね。
>「バッテリー」とか「クッキング」とか「コンサート」とか
>オチがものすごキレがあって大好きです。
>とくに1番最初の「バッテリー」は、最初ですからね。
>これ読んでもうこのスレに心をガッと掴まれた感じでした。


むう。そこからきましたか。
ラストの一行を誉めてもらえるのは素直に嬉しいです。
でも実は書き始めた最初の頃は、
最後の一行のオチはあんまり強く意識していなかったんです。

ちなみにこの第一話というのは狩狩で、読み切り感覚で書いたものです。
このスレのようにシリーズ化するというのは、
その時点では全く考えていませんでした。
ただこの「バッテリー」があまりにも上手く書けたので、
「読み切りの一回で終わらせてしまうのはもったいない」
「これはこれでシリーズ化できるかも」という気持ちが沸いてきたんです。
こういうことは初めてのことでした。
まあ私は読み切りのネタ自体あんまり書かない人間なんですけどね。

で、ラストの一行ですが、
第一話のときに上手く書けたというのは、偶然に近いです。
計算してやったというよりも、たまたま思いついたといいますか・・・・・
ただ思いついたときは「これはいける!」と思いました。
自分でもかなり気に入っているラストです。

で、その後、シリーズ化すると決めたんですが、
どこまで形式を揃えるかということを考えたときに、
このラスト一行で締めるというのはとてもわかりやすい形なので、
これも全話統一してこういう締め方にしようと決めたんです。

でもここの部分は結構苦しみました。
02とか03とか04とかはてきとーに考えたのをそのまま出したんですが、
回を重ねていくうちに「最後の一行が弱かったら駄目だな」と思うようになり、
もうちょっとひねらなければいけないと意識して書くようになりました。
でもその後もラストがしっくりこない回はいくつかありました。
「ラストの一行が思いつかないから没にした設定」というのもありました。

苦労した分、ラストを誉めてもらえると嬉しいです。
私自身は「バッテリー」、「ドラクエ」、「お見合い」、「エベレスト」の
最後の一行が気に入っています。

898 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:29:38
>私は、20ある話の中で「大掃除」の話が1番好きです。
>やることなすこと裏目に出てどんどん家を破壊していく、
>小春ちゃんのあのハチャメチャっぷりがとても楽しいです。
>とくに障子を破るところがガラス窓まで蹴破ってしまう小春ちゃんが、大好きです。


おお!
その話をチョイスしてくれるとは正直意外です。
このスレでは20個の設定を考えたわけですが、
その中では「飛行機」とこの「大掃除」がちょっと地味かなあ・・・・と思っていました。

でもまあ20個もあるし、色々なバランスを考えたときに、
「ドラクエ」とか「浦島太郎」みたいなアンリアル丸出しな設定ばかりだと
読んでいてちょっと重たいというか、しつこいかなあと思って。
こういうあっさり目の設定もあった方がいいかなと思って採用しました。
言葉は悪いかもしれませんが「箸休め」的なネタと言いますか・・・・・
もちろん手を抜いて書いたわけじゃないんですけどね。

小春のハチャメチャっぷりを表現するには
「喋らせる」か「動かす」かの二通りの方法があると思います。
最初の「バッテリー」なんかは喋らせるだけですよね。
でもこれだと限界があったんです。
純粋に口げんかだけで長文を描くと、どうしても語彙が尽きてくるんです。
そこで設定なり動きなりに小春らしさを求めていったんですが、
自分の中でどこまでできたかというのは正直よくわかりません。

だから読んだ人に誉めてもらうとすごい嬉しいですね。
私は「動き」でその人らしさを表現するのが苦手なんです。
「喋らす」なら簡単にできるんですけどね。
その人っぽい言葉を喋らせればいいだけですから。
でも動きとか仕草とかは難しいです。どうしても説明的になってしまいますし。
このあたりはもう少し上手く書けるようになりたいと思っている部分です。

「大掃除」の回は二人ともよく動きましたね。
ネタだとしてもすっごい精神年齢が低い行動ですが、
自分の中では小学校高学年と低学年の姉妹のイメージで書いていました。

899 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:29:52
>あと個人的に印象に残ってるのは、「クッキング」で小春ちゃんが
>”180℃で30分なら1000℃・5分で焼けばいい”って主張していたところです。
>1000℃でクッキーを焼こうとするありえない小春ちゃん。
>でも彼女ならやりかねない感じがしてニヤリとしてしまいました。


「クッキング」の回も、設定を思いついたときは少し地味かなと思ったんですが、
書いてみたら結構派手に面白おかしく書けた!というのが自己評価です。
料理ってそんなに作業が複雑ではないじゃないですか。
動きのパターンも限られてくるし、
ボケを挟む余地があまりないんじゃないかと思っていたんですが、
書いてみたら意外とたくさんあったんです。
まあ多いといっても「予想していたよりは」という程度ですが。
でも自分でも結構気に入っている回です。

「1000℃で5分」のくだりもその一つなんですが、
これは「土器か!」という突っ込みの方が先に思いつきました。
こういうこともあるんですね。
どこから土器が出てきたかと言うと「みちし原人」です。
なぜかあそこから土器という単語が降ってきました。
まあたまにはこういうこともあります。

ちょっと気になったのが「オーブンって1000℃になるか?」ということです。
ならないですよね。絶対。調理用のオーブンで1000℃とかなるわけがない。
ということで「父親が使っていた業務用のオーブン〜」という文がでてくるわけですが、
ここはちょっと説明的というか回りくどい言い回しというか・・・・・・・
自分としてはあまり気に入っていない部分ですね。

なんででしょうかね。
私はこういうところがどうも気になってしまいます。
ネタなんだからこんな細かいことはどうでもいいんですけどね。

900 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:30:07
>それと、「ドライブ」の話で、
>印鑑のことでちょっと揉めた久住家とか想像するとものすごい笑いが出てきます。
>たぶん”ちょっと”どころじゃなかったと思います。
>きっとあのテンションで両親ともやり合ったんでしょうね。
>うわあ。本当に地軸な人ですね小春ちゃん。だがそこがいい。面白い。


うおー
こういう感想は全く予想していませんでした。
ここまで想像を広げてくれるなんて素晴らしい読者ですね。

「ドライブ」の回はね。
実はかなーり苦戦した回なんですよ。
どう頑張ってもギャグを入れる余地が少なくてですね。
オチも含めてかなり何度も書き直した回なんです。
今、読み直しても推敲の後がありありと見えます。
なんか部分部分のつながりがぎこちない気がします。

印鑑の部分ですが。
ラストの前に電話するところで、簡単に親にかけてしまうと
話として難しくなってしまうので、強引に最初の部分とつなげたという感じです。
作者としてはうんうん唸りながらなんとか無理にひねり出した部分です。
まさかそこが面白いと思ってくれるとは思いませんでした。
瓢箪から駒ということでしょうか。

901 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:31:11
>このスレは私的には「こはみつ普及スレ」かつ「珍しいタイプのスレ」って感じです。
>だって、あの2人がメインで出てくるなんてあんまり見かけたことないし、

私自身は普及を考えたことはありません。
もちろん飼育にはこはみつメインの話は少ないだろうなと思っていましたが。
飼育ではいしよしが多かったり。
娘。小説ではいちごまが特別な存在だったり。
そういうことがあるのは知っています。

ですが私自身はそこまでキャスティングを考えたことはありません。
出発点が違うような気がします。
そもそも私は「好きなメンバーで小説が書きたい」と思うこと自体が全くありません。
私は後藤真希とか田中れいなが好きなんですが、
彼女らをメインにして小説を書こうと思ったことはありません。
「好きだからこそ書きたくない」と思ったこともありません。

まず小説に書きたいようなテーマなりシチュエーションなりが先にあり、
そのテーマに最も合ったハロメンをキャスティングするという感じです。
この「地軸な二人」に関しても想定しているシチュエーションがあります。
その昔、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」という番組にあったコントです。
コントの名前は忘れましたが、レストランのコントです。

浜田と女性一人が客で、今田がウェイター。松本がコック役でした。
浜田が店に対して色々と料理の説明を求める。
今田はその質問に答えられず、松本に答えさせようとする。
だがなぜか松本も答えられず、二人で喧嘩になる―――というようなコントでした。
このときの松本と今田の罵り合いが最高に面白かったんですよね。
それを再現したい―――誰で?
となったときに一番しっくりくるコンビが「こはみつ」でした。

説明が長くなりました。
要するに「今はこはみつが熱いからこれで小説を書こう!」
というわけではなかった、ということです。

902 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:32:16
>私は会話文だらけの文章は下手な書き方だって勝手に思ってるタイプなんですけど、
>こういう会話文だらけなら全然イケると思いました。
>そりゃそうですよね。
>つまらない会話文をダラダラ続けられると苦痛でしかないですが、
>キレのある漫才のようなやりとりだったら面白いに決まってる。
>とにかく、面白ければ何でもアリです。読者をひき付けたもん勝ちなんです。


誉めていただいて本当に嬉しいです。
小説を書くときはいつも会話文で悩みます。
まあ私は男なので、一番悩むのは「女の子らしい喋り方」ということなんですけど。
広く言うなら「リアリティのある台詞を書けるようになりたい」ですか。
話し言葉と書き言葉ってやっぱりかなり違うじゃないですか。
そこでいつも悩みますね。

で、「会話文だらけの文章」なんですけど、私も好きじゃないです。
どうも登場人物が喋っているというよりは
「作者が説明したいことを喋らせている」感じがしてならないんですよね。
不自然というか。説明的というか。作者の独りよがりというか。
やっぱり作者が伝えたいことは文章で描写してほしいですよね。
そりゃ登場人物に喋らせれば伝わりますよ。完全に伝わりますよ。
でもそれは小説じゃないような気がするんですよね。

話が逸れました。
で、この「地軸な二人」なんですが、
これを「小説です!」と言うのにはためらいを感じてしまいます。
小説が「ドラマ」ならこのお話は「コント」でしょうね。
作者としては可能な限り軽い感じで書きましたし、
会話文以外のところの描写もかなり薄いです。
必要な説明以外は書いていないと言えるかもしれません。

だから会話文が多くても読みやすかったんじゃないでしょうか。
普通の小説とこのお話を比べるのはちょっとアンフェアでしょうね。
でも「会話文の多い小説は好きじゃない」からこそ
このお話を「普通の小説」にはしなかった、という言い方もできます。
まあ元々私は小説ではなく文字ネタの方を書いていた人間なので、
こういう書き方の方が慣れているという裏事情もあります。

「面白ければ何でもアリです」なんですけど、
面白くするためには、やっぱり色々と考えなきゃ駄目なんじゃないかと思います。
そんなに難しく考えることはないと思いますが、
全然考えないってのは駄目でしょう。
それはネタであっても、小説であっても同じだと思います。

903 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2007/12/28(金) 22:33:28
というわけで感想の感想はここまで!



この「地軸な二人」のようなネタ臭い文章に対して
飼育の人がどう思うのか少し不安な部分もあったんですが、
受け入れてくれる人がいてくれて嬉しかったです。

じゃあこれでこれからもネタっぽいことを書いても大丈夫だよね!
と思うところもないことはないのですが、
次は可能ならガッチリとした「小説」を書きたいなあと思っています。

できるかな。できないかな。
まあとりあえずやってみるっちゃの精神でやってみます。
そう遠くない将来に。
来年か再来年か、はたまたその先に。



はい終わりでーす。じゃんじゃか。

904 :名無し娘。:2007/12/28(金) 22:33:48



905 :女の子の全身全霊の決意 :2008/01/05(土) 00:20:33
誉さんの小春ちゃん小説っていうとやっぱミラクルエースを思い出しちゃうよね
あれはまだ彼女のイメージがモ板全体でも全く固まっていない頃で
何がどうなっても「ミラクルエースです!」の一言で乗り切ってしまうのが
とても面白かったような記憶があった
その後、狼とかm-seekで見る限りの小春ちゃんのイメージは
天真爛漫で負けん気が強く、悪く言えば傍若無人みたいな
芸能界を描く漫画に出てくる主人公を虐める悪役人気アイドル的な感じか
だから今回の地軸な二人は俺のイメージにピッタリで読んでてとても楽しかったです

前にも書いたけど、一番好きな話は本能寺の変

> 「主君!主君!あれ主君!」

この一言で鼻水とがぶ飲みミルクコーヒー全速で噴いた
この話は最後まで流れが読めなかったわ

あとは逆に流れは読めるけど
お約束いっぱいの漫画家と編集の話や大掃除も面白かった
2話目のボクサーの話で、安倍と後藤が解説してるシーンがあって
あそこでも「( ´D`) おまんまんれすよぞ」「氏ね」ってやりとりがあったら面白いかもと思ったけど
これは誉さんが小春ちゃんと光井縛りじゃなきゃダメってのを決めてたんですかね

それにしても全てのオチに( ´D`) おまんまんれすよぞ氏ねパターンで締めなきゃなのに
これだけいろいろな話が作れるのはスゴスギ!
改めて誉さんの力量に感心しますよ

お疲れさんでした、新作を楽しみに待っています

906 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/05(土) 20:45:58
>>905
読んでくれてありがとう!
感想の感想書くよ!

>前にも書いたけど、一番好きな話は本能寺の変

私もこの話が好きです
20個ある設定の中で一番突拍子もない設定だと思います。
これと同じくらい変な設定をあと2つくら思いつけば完璧だったんですが、
残念ながら一つも思いつきませんでした。
「主君!主君!あれ主君!」については自分ではそこまで計算して書いてわけではなく、
あくまでも流れの中でさらさらと書いたものだったので、
そこまで高く評価されると少しこそばゆい感じがします

>お約束いっぱいの漫画家と編集の話や大掃除も面白かった

この二つは他の人も「面白かった!」と言ってくれました。
私自身はちょっと自信がなかったので高評価は意外な感じです。
やっぱり「お約束」は強いですね。書いていても楽しいですし。
ただ私個人としてはお約束よりも意外性の方が好きです。
まあ「お約束」と「意外性」。
両方のタイプがの話が混じっているのがこのスレなのかもしれません。

>これは誉さんが小春ちゃんと光井縛りじゃなきゃダメってのを決めてたんですかね

そうですそうです。
本当は登場人物を二人だけにした方がわかりやすいんでしょうけど、
「それじゃとても20話まで持たないなあ」と思ったので
さっそく第2話目から他のメンバーをちょい役で出すことにしました。
でもあくまでも「こはみつ」がメインです。二人の罵り合いがメインのスレです。

>それにしても全てのオチに( ´D`) おまんまんれすよぞ氏ねパターンで締めなきゃなのに

これね。
確かに見ている方はそう思うかもしれませんが、
書いてる側としたらそういう「ルール」があった方が書きやすいんです。
縛りがきついからといって即、それが書きにくいということにはならないと思います。
少なくとも私はなんらかの縛りがあった方が書きやすい傾向があります。
今回も20個まで特につまることなくさらさらと書けました。
面白かったですよ。書いていて。

>お疲れさんでした、新作を楽しみに待っています

2008年は色々とあれなのでこれまでのようには書けないと思いますが、
飼育で一つ。狩狩で一つ。
とりあえず何かスレを立てて書く、というのを目標にします。
達成できるといいなあ。

907 :名無し娘。:2008/01/09(水) 00:40:41



908 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:01

この年末年始に、飼育で行なわれた企画の感想を書きます。
テーマは「箱」だそうです。

http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1126106451/933
http://mseek.s47.xrea.com/pacifico/

2001年5月に始まったこの「オムニバス短編集」という企画は
今回で第24回目になるそうです。
およそ三ヶ月に一回のペースで行なわれているんですね。
http://mseek.s47.xrea.com/pukiwiki.php?%BE%AE%C0%E2%C8%C4%B4%EB%B2%E8%CA%F3%B9%F0

飼育ではこの「オムニバス短編集」という企画以外にも
色々な企画が行なわれていますから、
およそ二ヶ月に一回くらいの割合で何らかの企画が行なわれていることになります。
すごいですね。

さて。それでは感想を書いていこうと思います。
当然ですが、感想の中では思いっ切りネタバレしています。
先に小説の方を読んでくださいね。
そこのところはよろしくお願いします。

909 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:14

01 投票箱
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198414688/

すっごい面白かったです。最後のオチを除いて。

テーマが「箱」に決まってから、
私もこのテーマを生かす設定を色々と考えてみたのですが
「投票箱」という設定は思いつきませんでした。
まずここが凄いですよね。
私はこういう企画では「テーマの生かし方」が一番大事だと思っています。
そういう意味では上手くテーマを使っていたのではないでしょうか。

国民投票という設定も面白かったです。
誉め過ぎかもしれませんが、私は最初2レス目3レス目を読んだときに
軽く「星新一っぽい小説だなー」と思ってしまいました。

まあ設定が面白いというのはいいです。
でももっと大事なのはここからどう展開していくかです。
そこが難しいところですよね。
でもこの小説はその出発点から上手く話を展開させていたと思います。
箱の中に高橋新垣を入れるなんてなかなか思いつかないですよ。
その後の「メンバー自身が投票する」という展開もナイスアイデアだったと思います。

読んでいて本当に楽しい小説でした。
ラストシーンにもう一つ何かアイデアを盛り込んで綺麗にまとめていれば、
申し分ない出来だったと思います。


910 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:23

02 op.10-3
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198427674/

このタイトルってなんのことだろう?と思ったら曲の作品番号なんですね。
作品のテーマを端的に表現した素敵なタイトルだと思います。

この作品のテーマは「母との別れ」ということでしょうか。
ピアノを弾く部屋を「箱」と表現するのはちょっと強引かなあと思いました。
小説そのものは「母との別れ」を
上手く表現していた素晴らしい小説だったので、
もしかしたら箱とは無関係な話にまとめた方がよかったのかもしれません。
あとこれはどうでもいいことかもしれませんが、
矢島さんの名前は出す必要はなかったんじゃないですかね。

でも小説そのものは本当に美しくまとめられていたと思います。
ピアノが上達していく過程。弾くことが苦痛になっていく過程。
その時その時の母との距離感。
こういったところが色々なエピソードを交えて書かれていたので
飽きることなくすらすらと読み進めることができました。

ラストで「もう一回弾いてみよう」と思ってピアノを買うと決めるところは
私個人の好みの展開ではなかったのですが、
これはこれで作品としてきちんとまとまっていると思います。

911 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:34

03 箱春
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198499874/

タイトルを見た瞬間軽く「ダジャレかよ!」と思いました。
そして少し安倍工房の「箱男」を連想しました。
ちなみに私は「箱男」よりも「砂の女」の方が面白いと思います。
まあどっちも10年以上前に読んだので内容とかほとんど覚えていないんですけど。

で、小説の方なんですけど、
本当に小春がダンボールをかぶっていてちょっとビックリしました。
最初の2レス目3レス目の雰囲気はかなり良かったと思います。
メールの件名がお遊びになっている、というアイデアは面白かったですし、
箱をかぶりながらも小春がいつもと変わらないところも「おっ」と思いました。
ぐぐっと物語の方に引き寄せられていった感じでした。

ただ途中からちょっと尻すぼみになってしまった印象です。
この「ダンボールマン」という突飛な設定を生かしきったとは思えません。
テーマは「箱」なわけですし、もっとその箱を生かしてほしかったです。
ダンボールが久住さんの頭からあっけなく落ちてしまった瞬間は、
思わず「えええー」と声をあげてしまいそうになりましたよ。

まあ久住さんと光井さんの会話は純粋に面白かったんですけどね。
でも彼女らの会話ってのは明るく楽しく元気よくといった感じなので
「ダンボールマン」という怪しげな設定と組み合わせるのは難しいと思いました。
この設定ならどうしてもミステリアスな雰囲気にしたくなりますよね。
ごく日常的な、常識的な展開に持っていくと、
どうしてもダンボールが置き去りにされてしまうように感じました。

設定と登場人物のキャラの組み合わせって難しいですよね。
でもこのキャラであったとしても、もう少しひねったラストがほしかったです。
二人のキャラが魅力的に書かれていただけに残念でした。
文章そのものは結構上手いと思いましたけどね。


912 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:45

04 サンタコス
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198582714/

すごいスレタイで小説書くんですね。
私にはこういう言葉から小説を組み立てていくという発想はないです。
話の設定もかなり大胆なものでしたね。
2レス目を読んで「おいおいこれ大丈夫か?」と少し心配になりました。

で、内容の方なんですけど、
この話はちょっと「サンタコス」という言葉に引っ張られすぎた印象です。
もっとそれ以外の、小説を構成している部分をしっかり書いて欲しかったです。
小春さんと光井さんの会話も、もっと突っ込んだことを書いてよかったんじゃないでしょうか。
各登場人物のバックボーンがちょっと薄いような気がしました。
だから登場人物同士のからみがちょっと淡白なように感じられるんですよね。

もうちょっとダ・ジャーレ帝国一行を暴れさせてもよかったような気もします。
それが空港でもレストランでも光井家でもいいんですけど、
もっと彼女らが日本で動くときの違和感を強く押し出していたらよかったのでは。
なんか普通の日本人が普通に日本で動いているような気がするんですよね。
光井家でも普通に友達同士が遊んでいるように見えてしまいました。

鈴木さんは常識人として書くとしても、
久住さんと岡井さん(あともう一人くらい加えても良かったように思います)は
もっと非常識人としてムチャクチャさせればよかったのではないでしょうか。


>他人の振りをしたかったがこの衣装では到底無理な話だった。

>交渉は決裂した。

>状況がわかっていない千聖は元気に訂正した。

>頂戴した服は愛理の好みではなかったが、サンタ衣装よりはあたたかいし常識的だった。


一読してパッと「面白いなあこれ」と思った文章はいくつかあったんですけどね。
そういう部分部分を楽しむ小説としては十二分に楽しめたんですけど、
話そのものの方をがっちりと固めて欲しかったなあと思いました。


913 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:41:56

05Rubik's Cube
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198622195/

うーん。
ちょっと文章が読みにくかったです。
わけがわからない亀井さんとわけがわからないモーニング娘。という
小説内の設定とはまた別の次元で、
小説の文章自体がちょっとわかりにくかったです。
もう少し文章と文章のつながりをわかりやすく組み合わせて欲しかったです。
どういう意味なのか理解できない文がいくつかあったので、
読む上で大きなストレスとなってしまいました。

ルービックキューブの9枡を現メンバーの9人に喩えているのでしょうか。
そのアイデア自体はとても面白いものだと思います。
何かに悩む亀井さんをみんなで支えるというラストの構成も悪くないです。
でも、それなら変に文章に凝らず、
もっとストレートな表現にしてもよかったんじゃないでしょうか。

「箱」とか「包み」がどういったものなのかもよくわかりませんでした。
5レス目で「包みを地面に落としてしまった」とあるんですが
14レス目では「真ん中が固定されてて動かない」とあります。
「でもここは動くけど…何なんだろうね?」という表現もあります。
それが一体何を意味しているのか、私には全然わかりませんでした。
最後の15レス目の文章もよくわかりません。
これは現メンバー達の会話ではないのでしょうか。

たとえ文体を凝ったものにするとしても、
わかりやすい文章を書くのは可能だと思いますし、そうするべきだと思います。
この小説は全体的に説明不足だと思います。
読者に対してちょっと不親切な小説なんじゃないかと思いました。


914 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:06

06 ずっとあたしの箱でいて
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198670753/

この小説の文章、私の書いた文章とちょっと似てるなあと思いました。
具体的にどこが似てるかとか説明するのは難しいんですけど、
語り手の独白のさせかたとか、会話文の終わらせ方とか。
登場人物のキャラがちょっと熱いところもそうかもしれませんね。
そんなことを考えながら読んでしまいました。少し恥ずかしいです。

で、小説の方ですが素晴らしかったです。
最初の一行から既にもう十分素晴らしいですよね。
話を読み進めていくと吉澤さんがドラム担当であることがわかります。
そこで一瞬「え?ドラムなのにギターを持っているの?」と思いますよね。
で、そこからお話が広がっていて、綺麗にまとまっていくんです。
その過程において「箱」というテーマも完璧に消化していました。
このあたりの構成の上手さには思わず唸らされてしまいましたよ。

私は不勉強にも「箱屋」という言葉を知りませんでした。
でも「強引だなあ」「マニアックだなあ」とは思いませんでした。
むしろ上手いところから言葉を持ってくるもんだなと感心しました。
きっと小説の中で上手くその世界観が作られていたからでしょうね。
知らない言葉だったんですが、「わかるわかる」という感じでした。

4人の性格や行動も上手く書けていたと思います。
私はバンドとかにはあまり興味がない人間なんですが、
この小説はさらっと楽しく読むことができました。
こういう女同士の友情っていうのもいいもんですね。


915 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:17

07 夢は夢のままで
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198696807/

「箱の中に閉じ込められたメンバー」という設定は私も考えました。
具体的にはバラライカのPVを使って何か書けないかなと。
かなりミステリアスな雰囲気の小説が書けそうな気がしますよね。
でもそこから上手くアイデアを広げることができなくて・・・・・
まあ私はそういう設定で書くことを諦めたんですけどね。

で、この小説なんですが「箱の中に閉じ込められた」というところは
ほんの一部分で、そこから話が流れていくという感じではありませんでした。
お話は亀井さんが作ったケーキの方へと流れていくのですが、
この部分の会話文がかなりわかりにくかったです。特にキッズの面々の会話文が。
あと、いきなりれいなさんが会話に交じってきますしね。
なかなか話の展開がわかってこないんですよね。
誰が何をして、何を喋っているのかが理解しにくかったです。

途中で文字遊び的な文章もありましたね。
ちょっと夢枕獏の「カエルの死」を連想してしまいました。
ここから何かが広がっていくのかなーと思いながら読んでいたんですが、
残念ながらここの部分はここだけで完結していたようです。
もうちょっと何かストーリーとからめることができたような気もするんですけどね。

肝心のラストがわかりにくいんです。
語り手が夏焼さんなのか菅谷さんなのかわからない部分もありますし。
あと、菅谷さんと夏焼さんの関係をどう描きたかったのか。
作者さんが意図していることが文章からは理解できませんでした。
ちょっと文章が独りよがりだったんじゃないですかね。
もう少しわかりやすく書いてもバチは当たらないと思います。


916 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:27

09 アイデンティティ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198773991/

言いたいことはわかります。
ここに書いてある文章は、同意できるものだと思いますし、
モーニング娘。を愛する人なら誰もが思っていることではないでしょうか。

でもそれをただ書くだけというのはいかがなものでしょうか。
こういうことを主題にして、作者なりの方法論で書くのが「小説」ではないでしょうか。
作者が思っていることをただそのまま書いても、
読者の中で新しい何かが広がっていくとは思えません。

文章が長いとか短いとかは関係ないです。
私はこういう文章は小説だとは思わないですね。

917 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:35
10 茉麻の玉手箱
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198895346/

玉手箱かー。そうきたかー。
実は私は「玉手箱」を使ったお話を書いたことがあったんですが、
今回のテーマからはなぜか「玉手箱」は連想しませんでした。
案外盲点になっているのかもしれません。

で、内容は昔話のパロディなわけですが、
全体的にギャグが弱かったような気がします。
ちょっと発想の飛ばし方が想定の範囲内といった感じでした。
ギャグ自体がありがちというよりは、
ギャグにする部分がありがちという感じがしたんです。
もう少し読み手の予想を裏切るような展開を見せて欲しかったです。

ラストの意味もよくわかりません。
なんでティッシュなんでしょうか。なんで小春さんが老けたんでしょうか。
なんでそうなったのか全然わかりません。
わかっていないのは私だけなんでしょうか。
誰かわかった人がいたら是非教えて欲しいと思います。

918 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:48

11 8年缶
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198897349/

「一年おきのタイムカプセル」というアイデアが秀逸ですね。
娘。の歴史と「箱」というテーマを上手く組み合わせていたと思います。

こういう話を書くときには二通りのやり方があると思うんです。
「何を入れたか」というところに重きをおくか、
「なぜそれを入れたか」というところに重きをおくか、です。
まあ双方が表裏一体になっているとは思うんですが。

このお話はどちらかというと後者だったんじゃないかと思います。
「入れなかった」というのも「なぜそれを入れたか」という考えの中の
一つのバージョンなんじゃないでしょうか。
加えて言うなら「来なかった」というのもそうかもしれません。
そういう意味で、なかなか考えられた構成だなと思いました。

ストーリー自体は意外性もなく、あっさりとしたものだったんですが、
4期の4人の歴史を考えるとなかなか趣のある話だったと思います。
ラストの一行の吉澤さんの描写が素晴らしいですよね。
前向きなようでいて、これ以上ないくらい悲しい言葉とも解釈できる。
なかなか深い言葉だなと思いました。

919 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:42:57

12 箱の中の猫
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198900095/

今回のテーマが「箱」に決まったとき、何を書こうかと考える私が
まっさきに連想したのはダンボール箱に入った捨て猫でした。
主人公は勿論れいなさんです。実際には書かなかったですけど。

なのでこの小説の出だしを見たときは「大丈夫かなあ」と思いました。
こういうベタな展開を広げて収束させるのは、
かなりのオリジナリティが要求されるからです。
よほど「おっ」と思わせる何かがない限り、ありきたりな話で終わってしまいます。

読んでみました。
うわあああああああああああああ。
びっくりしました。
これって私が連想した構成とほぼ同じでしたよ。

箱の中から出られない子猫。それを自分と重ねあわせるれいなさん。
最終的に箱の中から出てくる子猫。それに勇気付けられるれいなさん。
もうそのまんまでしたね。まあ私はリアル設定で書こうかと思ったんですけど。
「箱」をモーニング娘。に見立ててね。
でもやめました。なんか「ありがちだなあ」と思ったもので。
そういうわけで、残念ながらこの小説を読んでも
「ちょっとありがちだよね」という思いがしてしまいました。

もう一つ何かストーリーに大きな展開があって欲しかったです。
子猫は可愛いし、れいなさんも前向きでいいんですけど。
確かに「箱」の小説ですし、全然悪い小説じゃないんですけど。
ですけど「あと一つ何か欲しかった」という気持ちは消えませんでした。

920 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:43:10

13 永遠の柩
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198921969/

うーん。
ちょっと文章が重かったですね。重いというか硬いというか。
同じようなテンポの文章が長く続くんですよね。
もう少しメリハリをつけるというか硬軟織り交ぜて欲しかったです。

あと、これは人によって違うかもしれませんが、
「大きな箱」と言われて私が想像するのはダンボールくらいの大きさなんですよね。
なので「その中で生活している菅谷さん」は小人という設定なのかと思っちゃいましたよ。
どうやら違っていたみたいですね。普通に人の大きさをしていたんでしょうね。
なんか「小さいことに意味があるのか?」と思いながら読んでしまったんです。
やっぱり「箱」じゃなくて「柩」と書くべきじゃないですかね。
「箱」と「棺」は違うわけですし、無理にテーマを消化してる感じがしてしまいました。

内容なんですが既存の吸血鬼ものそのまんまという感じでした。
萩尾望都の「ポーの一族」あたりを連想してしまいました。
もう少しハロプロっぽさがあってもいいんじゃないでしょうか。
ハロプロっぽさというか菅谷らしさ夏焼らしさですよね。
ほんの少しでいいんです。
それがないと読んでいて辛いです。
こちらは「娘。小説」だと思って読んでいるわけですからね。

あるいは作者オリジナルのアイデアというか。そういうものが欲しかったです。
何かハッとするものが一つでもあったら、
この小説の印象もずっと変わったと思います。

921 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:43:19
14 強羅in ℃-ute+α
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198924681/

「強羅」ってなんのことかと思ったら神奈川県にある地名なんですね。
ちなみに「ごうら」って打ったら「後浦」って変換されましたよ。
そういうダジャレオチだったらどうしようって思ったんですけど全然違いました。

小説なんですが、この文章はちょっと受け付けませんでした。
ギャグがちょっときついですよね。きついというか下品というか。
汚い言葉を使うときは汚い文章にならないように気を遣ってほしいんです。
汚い文章を書くのが悪いとは言わないですが、
ギャグでそれをやると一気に下品になるのであまりお勧めできません。
意図的に汚い文章で書くならシリアスな内容の方がいいんじゃないでしょうか。

汚い言葉を使っても、汚い文章にならないように工夫して
ギャグにするのは決して不可能ではありません。
むしろ一つの王道パターンじゃないでしょうか。
この小説にもそういう風にしてコミカルな仕上げにしてほしかったです。
読んでるこちらが何の気兼ねもなく笑えるようにね。

まあ作者さんはノリノリでこういったギャグを書いていたのかもしれませんが。
作者さんと、読み手である私との間に大きな温度差を感じる文章でした。

922 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:43:28

15 ハコヅメ ハート
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198928867/

作者予想をするのは得意じゃないんですけど、
この作者さんは私が知っている人のような気がします。
なんかこの人の自スレとかがっつり読んだことがあるような気がしました。
まあ自信とか全然ないんですけど。

お話なんですが心臓を箱に見立てる発想はすごいなと思いました。
心臓が四角っていうのはかなりオリジナリティの高い、
面白いアイデアなんじゃないかなと思ったんですが、
ただその設定を上手く消化してるとは思えませんでした。
うーん。やっぱりテーマが「箱」だから無理に使ったということなんですかね。
「心臓が四角」「心臓が箱」
すっごい面白いアイデアだと思うんですけどね。

ラストの展開もちょっと唐突でした。
最後のシーンが、設定の説明だけで終わってしまったという感じなんです。
そういう「設定の説明」的な部分を、もうちょっと話の途中で、
段階を踏んで小刻みに差し込んでいたらよかったんじゃないでしょうか。

ところどころで面白い表現はあったんでですけどね。
もう少し長めのお話じゃないとそういった部分は生きないんじゃないかと。
そんなことを思ってしまいました。

923 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:43:42

16 桃子サンタのプレゼント
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1198941960/

うーん。意味不明でしたね。
何が意味不明かっていうのはラストシーンです。
この「おじさん」が誰なのか私には全然わかりませんでした。
まあこのおじさんが山崎会長とかつんくさんだったとしても、
この小説のラストの意図するところは全然わかりません。

例えば山崎さんだったら、わざわざ嗣永さんがこういうことしなくても
スキャンダルメンバー達を集めることはできますしね。
嗣永さんが山崎さんに対してプレゼントする意味がわかりません。
「計画変更」ってありますから最初から( ´D`) おまんまんれすよつもりはなかったんですよね?
一体何がしたかったんでしょうか。わかんないです。
クリスマスじゃなくて年末になった理由もわかりません。

ラストの意図がわからないんだからストーリーもわかんないですよね。
なんで殺さなきゃいけないのか。
それがわからない限り、ブラックな描写にも必然性を感じません。
ただ作者がこういう描写をして楽しみたいから書いた、
というようにしか見えませんでした。

まあ一言で言うなら「不愉快だった」ってことです。
ストーリーにいくばくかの必然性があったらなら
たとえ不愉快だったとしてもそれは好みの問題かなあと思いますが、
これだったら本当にただ不愉快なだけですよね。
少なくとも私は、作者さんが読者のことを全く意識せずに
自分の嗜好のためだけに書いた文章に対して、
感情移入したり好意的な感想を抱くことはないです。

924 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:43:53

17 舌がダコダコ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199079551/

このタイトルからどうやって「箱」につなげていくのか。
ちょっと興味あるタイトルでしたね。

結論から言うと、あんまり綺麗にまとまらなかったなあと私は思いました。
「舌がダコダコ」や「箱」が表すものが何であるかはきちんと伝わったし、
作者が何を書きたかったということもよくわかったんですが、
一番最後の段落でそれらを収束することはできなかったような印象を受けました。

「今の娘。は昔の娘。と違う」というのは巨大なテーマです。
そしてそれと同時に非常に普遍性の高いテーマでもあると思います。
もっと簡単に言うなら「ありきたりなテーマ」です。
だからこそ、このテーマを扱う娘。小説に対しては、
私はかなり高度な内容を要求してしまいます。

高度って言っても文章がずば抜けているとかそういうことではないです。
作者さん自身がこのテーマについてどう考えているか、です。
これがかなりの深さまで掘り下げられていないと、読んでいてちょっと辛いです。
読者(つまり私)が思っているようなレベルと同じところで留まっていると、
そこからオリジナリティを感じることができないんです。

キッズと仲良くする小春と光井を描くのもいいです。
そこと距離感を感じる道重を描くのもいいです。
キッズに怖がられている新垣を描くのもいいです。
それらから少し離れている高橋を描くのもいいです。
でもそれらは全て既存の(あるいは私が抱いている)イメージの範囲内なんです。
一歩でいいから「既存のイメージ」から先を行くものを読ませて欲しかったです。

とっても我侭な要求だっていうことはわかっています。
小説はオーダーメイドではありませんから。

この小説自体は、普通によく書けている小説だと思います。
でも私は、過去に自分が書いたものと似ているような、
リアル設定小説に対してはなぜか辛く採点してしまうんですよね。


925 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:03

18 2回目のクリスマス会
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199125345/

この文体は好きです。大好きと言ってもいいかもしれません。
語り手が道重さんというのも適役じゃないでしょうか。
細かいギャグも平均以上のクオリティだったと思います。
「事務のお姉さん」には笑わせていただきました。
本当に事務のお姉さんだったらもっと面白かったんですけど、
まあ話の流れからいっても、そういうわけにはいかないでしょう。

ところでストーリーの方なんですが
「クリスマス恒例のプレゼント交換に参加しなかった人が約1名」
ってのは誰のことだったんでしょうか。石川さんでいいんでしょうか。
私そこがちょっと気になりました。

でまあ内容の方なんですけどこれはギャグ小説ですよね。
ギャグ小説って「どういうギャグを入れるか」ということもありますが、
「どこにギャグを入れるか」というところも難しいですよね。
なるべくギャグの密度は上げたいけれど、
ストーリーの中に入れられる場所は限られますからね。
その点、この小説は結構上手い場所にギャグをはめ込んでいたと思います。

最後の大オチはちょっと弱いかなあと思いましたが。
もうちょっと長いお話にして、大オチにつながるような
伏線を混ぜておけばよかったんじゃないでしょうか。

926 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:11

19 おお味噌か
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199155294/

ギャグ小説ですか。
インパクトはかなり強かったんですけど、
ギャグそのもののクオリティはそんなに高くない気がしました。

会話文もカラッと乾いているのは作者の意図なんでしょうけど、
上手く乾かしきれていないように感じました。
わざとチープに書くのはいいんですけどね。
でもそれが単発というか、話の流れが分断されているように感じました。
全体的に文章の流れがギクシャクしているように感じたんですよね。
文体とギャグの方も上手く交じり合っていない感じがしましたし。

オチというか最後の展開も普通って感じでした。
結局このお話はこの大オチ一本だけで書いたお話という印象でした。
もう少し小ネタに凝るとか、別の展開を図るとか、
何らかの工夫が欲しかったように感じます。

927 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:21

20 預かりもの
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199198504/

今回のテーマは「箱」なわけですが、
「箱」というのは「中身」とワンセットだと思います。
今回の企画ではそこも考えどころだと思います。
でも中身にフォーカスし過ぎると「箱」の方の意味合いが薄れてしまう。
この辺りのさじ加減が難しいところです。

で、この小説ですが、やや「中身より」なお話でした。
もちろん「箱」が娘。のメタファーなのはわかるのですが、
やっぱりこのお話の主軸は「箱」じゃなくて「人形」の方ではないでしょうか。
そこのところをどう評価するかで、
この小説の「企画における評価」が変わってしまうような気がします。
まあ小説そのものの価値は変わらないと思いますが。
私はこの小説、好きですよ。

話の内容の方ですが、良かったと思います。
良かったと思うんですけど、テーマが複数あったので
それを最後に一つにまとめるのに苦慮していたような印象です。
「モーニング娘。からの卒業」
「新垣里沙の一番辛い記憶」
「後藤真希のハロプロ卒業」
小説の中に三つもテーマがあったので、
一つ一つがややぼけてしまったかなと思いました。
完璧につなげれば感動も三倍になったのかもしれませんが。

各メンバーの会話文やエピソードは良かったと思います。
保田や吉澤や飯田といったメンバーたちの言動が
さりげなく時間軸の中でつながれていたところなんか結構好きでした。
この小説ってまだまだ濃く長くすることができますよね。
もう少し長い小説として読みたかったお話かもしれません。

928 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:31

21 たまにケンカしても、でも…
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199207945/

ほー。こいつは素敵な小説ですね。面白かったです。
「仲直りをするためにわざともう一回怒らせる」という手法が
どの程度メジャーな手法なのか私は知りません。
私はこの小説で初めて見ました。この作者さんのオリジナルなんですかね。
とってもナイスなアイデアだと思いました。

ただ単にそういう手法を使うだけならここまで感心しなかったと思います。
そこに至るまでの徳永さんの心の動きが丁寧に書かれているんですよね。
徳永さんがいかに理不尽な思いを抱いているのかがよくわかるんです。
仲直りはしたいけれど、謝りたくない。その気持ちがよく伝わりました。
そういった心情描写が上手かったからこそ、この手法も生きたのだと思います。

あと、よく読むとこの小説にはベリのメンバーが全員登場しています。
夏焼さんだけちょっと存在感が薄いかなと思いましたが、
ほぼ全員に対して描写が行き届いていたように感じました。
メンバー同士の仲が良いのか悪いのか微妙なところも良かったですね。
雰囲気が良いか悪いかどちらかに大きく傾いていたら、
小説全体がもっと平坦な感じになっていた気がします。
その辺りの作者さんのバランス感覚は見事だと思いました。

「箱」というテーマも無理なく消化していましたし、
ラストの一行も気が利いている感じです。
かなり完成度の高い小説だったんじゃないでしょうか。

929 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:41

22 VERY BEAUTY
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199240541/

おお。この設定は私も小説か何かで見た記憶があります。
でもどんなラストだったかとか、どんなタイトルだったかとかは忘れてしまいました。
ちなみに私は鈴木愛理ではありません。

最初のレスを見た瞬間、
この作者さんはいきなり小説のハードル上げたなと思いました。
「箱の中身はなんなのか」「辛いときというのはどういう時か」
この二つについて、読者の期待を上回るのは並大抵のことではないでしょう。
しかもすっごいタイムリーな話題のお話ですし。
難しいところに挑んでいくなあと思いましたよ。

まあでも結果からいうとこの小説はそこを楽しむ小説ではなかった感じです。
「辛い時」「箱の中身」ともに特に奇をてらった感はありませんでした。
そこがちょっと残念でしたが、そこはまさに好みの問題と言うか、
一読者がどうこういうことではないですね。すみません。

温かい雰囲気の小説として普通に楽しめましたし、
10代の女の子の微妙な雰囲気もよく出ていたと思います。
この作者さんなりの安倍なつみ像と矢島舞美像も十分楽しませてもらいました。
「娘。小説」としてかなり完成度の高い作品だったと思います。

「めぐ」を出した意味だけはちょっとわからなかったです。
まあ、ただ単に矢島さんの悩みを演出するために出したのかもしれませんが、
見慣れない名前だったので、そこでちょっとドキっとしてしまいました。
今この時期に出したのは何か深い意味があってのことだったのでしょうか。
そこだけがちょっと気になりました。

930 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:44:50

23 福Box
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199281670/

うーん。
ちょっと展開に意外性がなかったような気がします。
箱の中身も随分あっさりとしていましたね。
「箱の中身がきらりちゃんと中国雑技団」というのが
出オチになるほどのインパクトがあるとは思えないんですよね。
そこからもう少し引っ張るというか広げるというか。
あるいは事前に伏線となるような描写を入れておくとか。
何かプラスアルファの展開が欲しかったかなあと思いました。

あと、前半部分は少し文書が読みにくいところがありました。
誰がどの箱をどのように持っているのかがわかりにくかったです。
登場人物の動きを、頭の中で上手くイメージすることができなかったんですよね。
そこだけはもうちょっと細かいところに気を遣って書いて欲しかったです。

ていうかこのお話かなり短いですよね。
もう少し長くして色々な要素を入れてもよかったような気がします。
チーズケーキに何らかの意味を持たせるとかね。
どっちの箱を選ぶかで何かのゲームをするとかね。
せっかく二つ箱があるんだから、そこの違いにフォーカスしてもいいですし。
もう少し話の広げようがあったんじゃないでしょうか。
もっと色々とややこしい展開があったほうが、
ラストの感動的なシーンにも強く感情移入できたんじゃないでしょうか。

それにしてもこの亀井さんの口調はむかつきますね。
いや、誉め言葉ですよ。
おそらく作者さんもむかつく言葉を書こうと思って書いてると思いますし。
それにしても腹立つなあこれ。あー腹立つわー。
作者さんは亀井のことがよくわかっているような気がします。
本当によく書けていると思いました。

931 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:00

24 なっちはすごいよ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199343571/

細かいことかもしれませんが、これって小説じゃないですよね。
「文字ネタ」ですよね。ネタでもいいんでしょうか。
ネタとしては面白いかもしれませんけど・・・・・小説じゃなきゃまずいですよね。

>>437でも書いたんですけど、私はあまり縦読みが好きではありません。
縦読みを、ネタや小説の技巧として認めるのには抵抗があります。
ものすごーーーーーーーーーーく長いのなら別ですが。

で、このネタなんですけど縦読みとしては上手いと思います。
前半部分はメチャクチャというか強引というか
「これ大丈夫なのかなあ」と思ってしまうようなレベルだったんですけど、
後半はかなり綺麗にまとまっていたんじゃないでしょうか。

律儀に「箱」というお題も使っていますよね。
ちょっと微笑ましい気持ちになってしまいました。
でもね。
これは私の個人的な意見なんですけど、こういうやり方で参加するなら、
テーマとか無視してもよかったんじゃないでしょうか。
別に綺麗にまとめなくてもよかったんじゃないでしょうか。

自分の好きなやり方で好きなことを自由に書けばいいと思います。
自由気ままに、勝手気ままに、好き勝手書けばよかったんじゃないかと。
自分の好きななっちのことなり、熊井ちゃんのことなりを
思いっきり濃い文章で書けばよかったんじゃないかと。
その方がグッと面白くなったんじゃないかなあと。
この作品に関してはそう思いました。

932 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:11

25 クローズド
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199348941/

おお。こいつは凄いお話ですね。
なんか読んでるうちに鈴木光司の「海に沈む森」を連想してしまいました。
それに似たラストになるのかな?と思ってたら全然違いましたよ。
こういうラストシーンだとはとても思いつかなかったですね。
非常に素晴らしいラストだと思いました。

高橋さんと新垣さんが閉じ込められてから
状況がどんどん危機的になっていく描写も良かったです。
普通にハラハラさせられてしまいました。
そこをしっかり書いていたからこそ、
ラストのところも強く感動できたんだと思います。

あえて難点をあげるとすれば、
道重さんと久住さんがDVDを見てるシーンでしょうか。
もちろんここの会話がラストシーンに利いてくるわけですが、
もう少しスマートな描写で表現してほしかったです。
ちょっと新垣さんに対する「ダイレクトな説明」っぽいんです。
いかにも伏線という感じで。読んでいてあれ?と思ってしまいました。
ここだけ小説の世界観から浮き上がっているように感じたんです。

まあでもそれは些細なことでしょう。
そんなこととは関係なく、小説そのものは素晴らしかったです。
無理に「箱」という単語を出さなかったのも好感度大です。
言わなくてもわかるなら言わなくて良い。
そういう考え方はとてもスマートだと思います。

最後にもう一回言いますが、素晴らしいラストでした。
そしてとっても素晴らしい小説だと思いました。

933 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:24
26 Game Box
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199401218/

うーん。文書がわかりにくかったです。
このお話って文章の前後があまりつながっていないんじゃないでしょうか。
あと設定の説明も不十分だったと思います。
物語の全体像が、最後まで全くイメージできませんでした。
例えば7レス目の最後の段落とか、意味が全然わかりません。
だから8レス目も意味がわからないんですよね。

11レス目の最後の段落の文章もよくわかりません。
「時にはどこかに遊びに行く事もあった」ってゲーム内でのこと?
それとも現実世界でのことなんですかね?
12レス目に出てくる「道重さゆみ」って人物は、
後でまた登場してるんですかね?
話の中において何か大きな意味がある人物なんですかね?

17レス目と18レス目も意味がわかりません。
あさ美が話してる「女性」って誰なんですかね?
「この世界の創造主の女神」とかいきなり何の説明もなく出てきますけど、
これって何なんですかね?誰なんですかね?
石川さんなんですかね?
でも前後のつながりからそうだと判断することはできませんし。

19レス目も意味がわかりません。
「箱の機能は正常に回復した」とありますが、
異常を起こしていたっていうことなんですかね?
その異常ってどういう種類の異常なんですかね?
ゲームにどういう影響を与えていたんですかね?
なんで異常が起こったんですかね?
あと、横たわっている「ひとりの少女」って誰なんですかね?

読者の想像に委ねているというよりも、
単に作者の説明不足という感じがしてしまいました。

934 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:35

27 NNNN
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199437413/

不思議な雰囲気のお話でしたね。
私はどうも論理的帰結を見ない小説というのが苦手でして、
「なんで?なんで?なんでそうなるの?」と思ってしまうんですよね。
ファンタジーとかSFとかそういうジャンルであってもです。
というわけでこの小説はあんまり楽しめませんでした。
楽しめないというか、
どういう楽しみ方をすればいいのかよくわからない、という感じです。

この小説は地球が滅んでしまった悲しみや絶望感を味わう小説なのでしょうか。
少し違うような気がします。
4人の登場人物を楽しむ小説なのでしょうか。
その割には4人のキャラクターの書き分けが希薄な気がします。
作者がこのお話をどういう意図の下で書いたのかが、いま一つ読めませんでした。

もう一つ気になったことがあります。
アンバランスなんですよね。小説の構成が。
説明の文章量が圧倒的に多くて、小説の本質部分の文章量が少ない。
今の状況を説明する文章が長くなるのは仕方のないことです。SFですから。
それはいいんですけど、説明が一通り終わって、
地球が滅んでから小説がラストを迎えるまでがちょっと短すぎるんですよね。
ここでもう一つ何かお話が欲しかったです。

だから最後の一行にもあまり意味を感じることができないんですよね。
もう少しNicchiさんの心情描写があってもよかったんじゃないでしょうか。
全体的に、どこか物足りないという印象を受けました。

935 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:43

28 十八番
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199621199/

随分淡白なお話ですね。
作者さんとしては、かなりグロイ描写もあるお話なので
意図的にあっさり目に書いたのでしょうか。

こういうグロイお話っていうのは雰囲気が大事だと思うんです。
文章力でもって上手く雰囲気を作っているお話であれば、
グロイ言葉を使っていても、読んでいてそんなに不愉快にはなりません。

で、このお話なんですが、作者さんなりの雰囲気を作ろうという意図は見えました。
つんくさんとメンバーとのちょっとのほほんとした会話とか、
最後に一人残された亀井さんが淡々と話を進めるところなんかそうですよね。
おそらくこういった変な雰囲気を書きたかったんでしょうね。作者さんは。

でもちょっと淡白すぎたように思います。
ミミックが自滅するくだりなんかもあっさりしてますよね。
もうちょっと凝った表現を交えて書いてもよかったんじゃないでしょうか。
最後の亀井さんの一人舞台のシーンも長くするのがいいのか短い方がいいのか。
どうするのが一番良かったんですかね。
そのあたりのバランスはすっごい難しいと思います。

936 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:45:53

29 箱根温泉でのお話

随分淡々とした文章で書かれていますね。
内容がダイナミックでバカバカしいお話なんだから、
もっとたくさんギャグを入れるとか、
文体をもっと変な感じで書くとかすればいいのになあと思いました。

なんか物語の盛り上がりが小さいんですよね。
ただ単にそこで起こったイベントを説明しただけ、という感じでした。
矢島さんと萩原さんの過去の因縁についても
たださらさらと書いているだけという感じがしました。
もう少し大げさにして面白おかしく書いても良かったんじゃないでしょうかね。
どうせネタっぽい話なんですから。

もう少しメンバーに関するエピソードを突っ込んで書くとか
その日に起こった出来事を複合的なものにするとかして
物語に奥行きを作ってほしかったです。
話に出てこなかった梅田さんと使うとかいう手もあったんじゃないでしょうか。
このお話では、物語の進行が平面的というか直線的すぎると思います。

最後の大オチもちょっと弱かったような気がします。
なんかあっさりと終わってしまいましたね。
全体的に淡白だったなーと感じるお話でした。

937 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:46:05

30 ミミック
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199705592/

この小説を読み終わった時に抱いた第一感を一言で言うなら
「惜しい」です。惜しい。すごく惜しい。
かなり面白い展開になりそうだったんですけど、
尻すぼみで終わってしまったように感じました。

最初、箱がずぶずぶと体の一部を吸い込んでいく、
という展開にはやや違和感を感じました。
なんか「箱」っぽくないですよね。
全部入れてから出すとかなら違和感はないんですけど、
「一部」だけを吸い込むというのは変な感じがしました。

吉澤さんのやる気なさげな喋りとかは面白かったです。
特に6レス目の三行目と四行目。
ここの吉澤さんの描写が面白かったです。吉澤さんらしさが出てますよね。
で、藤本さんが鳥になり、しかもそれが飛べない鳥だったというところで
私の期待は最高潮まで高まりました。
すっごい面白かったです。

これでラストがびしっと決まれば
最高級のお話になったかもしれませんが、
なんか全てがもやもやしたままで終わってしまった印象です。
何の伏線もなく、いきなり裏面に英文が書いてあったって言われてもねえ。
しかもそれが意味深い何かを表現してるって感じでもないですし。
「夢は実現しない」
そのまんまだと思うんですけど。

もう少し頑張ってラストを工夫してほしかったと思いました。
そこまではすっごい面白かったんですけどね。

938 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:46:17

31 電話ボックス
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199717959/

高橋さんの飼っている犬の名前が「王子」だとは知りませんでした。
検索したらあっという間に確認できましたよ。トイプードルですか。
こういうときにインターネットは本当に便利ですね。

小説ですが素晴らしかったです。
新垣さんが公衆電話に入るまでのプロセスがスムースでした。
彼女の心の動きと行動が無理なく一致していたように思います。
公衆電話から出られなくなるというアクシデントも面白いです。
ありそうですよね。あれって開けにくいですし。
最近使われてなさそうだから、ガタがきていてもおかしくないですし。
上手いところに目をつけたなと感じました。

ただし。これは個人的な意見なんですが。
一番最後のレスはなくてもよかったんじゃないでしょうか。
そこまでダメ押し的にしっかりと説明してくれなくても、
高橋さんがどういう人間かということはしっかりと伝わっていると思います。
あるいは新垣さんがどういう人間かということも伝わってると思うんです。
この小説に書かれている二人の言動でわかると思うんです。

それをあらためて言葉で説明されるとちょっとくどいかなあと。
22レス目で終わっていた方が美しかったんじゃないでしょうか。
書きたくなる気持ちはすっごいよくわかるんですけどね。
私もよくやってしまいます。書きすぎてしまいます。
この辺りの加減は本当に難しいです。感覚的なものですし。

まあそれにしても美しい小説でした。
特に凝った描写があるわけじゃないし、
奇をてらった表現があるわけでもないんですが、
読んでいて本当に快い小説でした。
ただ人間の動きを書くだけでも、ここまで上手く
作者の意図を伝えることができるものなんですね。
非常に感心させられた一作でした。

939 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:46:29

33 とうふ
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199760480/

あまり好みの話ではありませんでした。
吉澤さんと高橋さんの会話は悪くないと思ったんですけど、
途中で出てくる豆腐の箱っていうのがよくわかりません。
色を塗るという行為を付け加えても、それが吉澤さんらしいとかは思えませんでした。

作者さんは「豆腐の箱」で何を表現したかったんでしょうか。
そこが小説の一番大事な部分だと思うんですけど、あやふやになっていると思います。
この小説に登場する小道具は、別に豆腐の箱じゃなくてもいいような気がしてしまうんです。
むしろテーマが「箱」だから無理に使っているような気がしてしまいました。

まあこれは私の好みの問題かもしれません。
作者さんはそういう抽象的なお話を書きたかったのかもしれません。
でもそれを差し引いてもいくつか気になるところがありました。
まず3レス目の会話文。

> 「ライブの終わる時間にわざわざメールしてきて、読んでもよくわかんなくて電話したら、
> いきなり『今日は泊まりにいく!』って、変でしょ? 打ち上げあるからって言ってるのに、
> こんな時間まで待っちゃって。何があった? 話していいよ」

これはいくらなんでも説明的すぎるんじゃないでしょうか。
もう少し分けて書くとか、婉曲的な表現にするとかして欲しかったです。
あと、6レス目にある「吉澤さんの本に亀井ちゃんだけ出てるの、ずるいねぇー」。
これも意味がわかりませんでした。本ってなんのことなんでしょうか。
この小説の中で説明しないのは不親切だと思います。

我侭で自由な高橋さんのキャラはよく書けていたと思います。
吉澤さんと会話が噛み合っていないところもよかったんじゃないでしょうか。
「箱」にこだわらない方がわかりやすくてよかったかもしれませんね。


940 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:46:42

34 匣の中の娘。
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199783003/

おお。
このお話もリアル設定で「娘。のなんたるか」について語っているお話でしたね。
今回はそういうお話が多いですね。
やっぱり「箱」という言葉から娘。本体のことを連想してしまうのでしょうか。

私はそういう真っ向から勝負してるリアルネタが好きです。
そういうリアルネタを「書くのが好き」です。
もちろん「読むのも好き」なんですけど、評価のハードルは高いです。
生半可な作品では感動しないです。
「ああ、わかるわかる」で終わりです。共感はしますが感動はしません。

そこがリアルネタの難しいところなんですよね。
リアルというだけで終わっていると、共感して終わりなんです。
やはりそこは作者さんなりの「モーニング娘。観」を見せてほしいんです。
それでもって読者である私をねじ伏せて欲しいです。
もちろん共感させてほしいし、感動させてほしいと思います。

で、このお話なんですけど、
なんか文章が私の書き方に似ているように感じました。
私はこういう書き方が好きなんですよね。
5レス目とか8レス目9レス目とかいかにも私が書きそうな文章です。
実際、これまでこういうのを何度も何度も書いてきましたし。
そういうわけで「ああ、わかるわかる」とは思えたんですけど、
それが強い感動を呼ぶまでには至りませんでした。

4レス目まではすごく良かったと思います。
潔癖で完璧主義なガキさんって良いじゃないですか。
この切り口は「あるある」と思わせつつ、結構新鮮でした。
隙間がある。隙間を埋めたい。しあわせで埋めたい。
この流れもスムースで、興味深くて新鮮な展開でした。
ここから物語が大胆に飛躍してくれたらなーと思いました。

物語が最終的に着地する場所がありきたりといいますか。
「未来に向かって頑張ろう」の一つだけなんですよね。多角的じゃないんですよね。
もちろん、それでも物語は綺麗にまとまるわけですが、
私としては「あれ?完璧主義という設定は?隙間は?埋めないの?」という感じです。
もっとその設定というか概念を生かしたラストにして欲しかったです。
そうすればこの作者さんだけのオリジナリティが強まったんじゃないでしょうか。

随分辛いことを書きましたが、物語としては綺麗にまとまってると思います。
ただもう一つ言わせてもらうなら、文中に一つくらいは、
「箱」を匂わせる表現があった方がよかったんじゃないでしょうか。

941 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:46:52

35 sweet morning BOX
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199790657/

ざーっと読んでいて23レス目でずっこけました。
こんなこと書いていいんでしょうか。

http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs/1127577872/

これのことを言っているのかな。
でも狩狩を知らない人にとっては「何じゃそれ」ですよね。
こういうやり方はあんまり感心できません。
このお話だけで十分完結してる話だと思いますし。

内容ですが文章がちょっと説明的すぎると思いました。
中澤さんの発言もちょっと説明的ですよね。
もう少しスムースに状況を説明して欲しかったです。

ラストもちょっと普通と言うか。
なんか意外性とか全然なかったので「あれ?」という感じです。
「箱」で書きたかったというよりもエロが書きたかったように見えます。
このお話だったらエロス企画に出した方がよかったんじゃないですかね。

942 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:03

36 はこには
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199792354/

これは読んでいてしんどい文章でしたね。
ストーリーは全然見えないし、ストーリー抜きの文章だけで楽しめるほど
高度で華麗な文章を駆使していたわけでもないですし。
ラストも「もしかしたらこういうラストじゃ・・・・・」という予想そのまんまでした。

これ「クライエント」って誰なんですかね。
それがわかれば少しは深読みできる小説になると思うんですけど、
肝心のそこが全くわからないのでどうとも読みようがないですよね。
なぜそこを伏せたのかもわかりません。
「お花」というのが何を暗示しているのかもわかりません。
作者さん自身、ノーアイデアで書いてしまったのでしょうか。

この文章から特定の誰かを想定しているとは思えません。
特定の何かをイメージしているようにも見えません。
ハロプロの匂いも全然しません。
何をどうしたかったのでしょうか。
「何が書きたいのか」というのが全く見えない小説でした。
もう少し読む人のことも考えて書いてほしいものです。

943 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:16

37 工作
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199797990/

面白かったです。
改めてよく読んでみるとストーリーは普通です。
でも読んでいるときはあまりそんな感じは受けませんでした。
結構スリリングな感じで楽しみながら読めたんですよね。
それは文体によるところが大きいんじゃないかと思いました。

この小説は結構辛口な感じで進んでいきますよね。
あらゆる切り口が辛らつで皮肉っぽいです。
でもそれが小説のストーリーの流れとマッチしていたと思います。
つんくさんや高橋さんの表情の描写なんて生き生きしてますよね。
皮肉っぽいけど不愉快ではないです。あまり過激な言葉は使っていませんし。
むしろ気が利いてる文章だなと感じました。
テンポも良かったです。
作者さんも書いていてかなり楽しかったんじゃないでしょうか。

1レスの文章が4行くらいにまとめられてるのもいい感じです。
同じようなテンポで進んでいく感じですよね。
なんかそれも小説の内容とマッチしてるように感じられました。

ラストで人形がてるてる坊主だったところで軽くニヤリとしてしまいました。
くだらないといえばくだらないんですが、これでよかったと思います。
最後の一行も結構好きです。
ここも作者の裁量でどうとでもできる場面だと思うんですけど、
軽くて浅くて悲しい描写にしたのは正解のような気がします。
まあ小説に正解とかないと思うんですけど。
でも少なくとも「私の好み」にはマッチしていたと思います。
面白かったですよ。


944 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:26

38 海の魔女
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199801068/

うーん。
この構成はちょっとどうなんでしょうか。
後藤さんが箱を開けるまでが長すぎるんじゃないでしょうか。
一番最初の夢のくだりとかパチスロのくだりとかは
もっと短くまとめられなかったものでしょうか。
後半に利いてるという感じもあまりないですし、なくてもよかったかも。

もちろん、長い小説だったとしたら、
こういった描写は大切にするべきだと思うんですよね。
小説に深みがでてきますし。
でも企画では「30レス以内」というなかなか厳しい制約があるので、
全体のバランスを考えたら、不要な描写は可能な限り避けるべきだと思います。

箱を開けてからラストまでがあっけないように感じるんです。
もう少し話の後半を重視して書いた方がよかったんじゃないでしょうか。
きっと作者さんが書きたかったのも後半部分だと思うし、
読者が読みたいのも後半の方だと思うんですよね。

もう少し後半部分の密度を上げて書いてほしかったです。
そうすれば結論部分にももっと共感できたと思います。
この書き方ではちょっと共感できないですね。
箱と海を交えた描写は結構視覚に訴えてくる感じで良かったですけど。
もっとこういう雰囲気重視のお話にした方が
文体とマッチしてよかったかもしれませんね。

945 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:37

40 みかん
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199801482/

えへへへへ。このお話面白いですね。
最初はどうなることかと思ったんですけどね。
「おいおい。みかん一本で小説を書くつもりか」と思ったものです。
でも作者さんは「書くつもり」だったようです。
すごいことに挑戦する人がいるものですね。

ストーリーが単純でも小説が面白かったのは
文章が面白かったからに他なりません。
特に人物の描写が面白かったですね。
中島さんの思考とか大げさで、読んでいてとても楽しかったです。
鈴木さんも発言自体は少ないんですが、
どういうキャラなのかよく伝わってきたと思います。

>私は店長を呼べと怒鳴った。俺だけど何かと言われた。

>「ないよ。うちホットカーペット派だし」

>「みかんを出せ」「いいよ。ちょっと待っててね」

この他にも面白い表現がたくさんありました。
最後の11レス目もまるまる全部面白いですよね。
こういう文章をさらさらと書ける作者さんのセンスには脱帽です。

いつか私もこういう文章を書いてみたい。
そう思いながら全然書いたことありません。
こういう文章は見た目以上に書くのが難しいっす。
でもいつかは書いてみたい。今でもそう思っています。

946 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:49

41 箱かづき娘。
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199801815/

おお。こいつは凄い話ですね。感心しました。
最初はどうなることかと思いました。
「新メンバーが箱をかぶっている」という設定が
斬新だとは思えなかったし、面白くなるとも思えませんでした。
いや、実際にその設定そのものが面白いとは思えないんですが、
作者さんの熱意でもって強引に納得させられた感じです。

実際、この物語はとても面白いと思います。
それはこの「箱をかぶっているという設定」を
徹底して突き詰めて書いているからなんですね。
ここまで徹底されると話の中に引き込まれてしまいますよ。
普通は2ちゃんとか狼の話を小説の中でされると、
私は「なんだよ。2ちゃんネタかよ」と覚めてしまうのですが、
この小説ではそこも普通に楽しめました。

箱かづき娘。という現象が盛り上がっていく過程も良かったです。
そんなわけないじゃん!と思わせるような描写はなかったと思います。
それなりにリアリティがある描写だったんじゃないでしょうか。
あまり説明的にならずにスムースに情報を出せていましたし。
読んでいて本当に面白かったです。

ラストもいいですね。
途中でちょっと不安になった箇所もあったんですけど、
私の予想を上回る素晴らしいラストにしてくれたと思います。
加護が出てきても「安直だなあ」とは思いませんでした。
やっぱりそこまでの過程が緻密に書かれていたからでしょうね。
かなりレベルの高い小説だったと思います。


947 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:47:59

42 河童の恋
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199802543/

途中までは結構面白かったです。
突風が吹くところまでです。
そこまでは比較的読みやすかったですし、
福田さんの心情描写もしっかりとしていて面白かったです。
ジュンジュンの謎に迫る福田さん、というストーリーも良かったです。
でも途中からは全然読めませんでした。

いきなりイチゴの箱が出てくるところもよくわかんないですし、
鈴木さんが福田さんに毒を盛る意味もよくわかりません。
「こんな状況で、助かるはずないのに。」とありますが、
その状況というのがどういう状況なのかがよくわかりません。

最後の15レス目だけを見れば、
この作者さんが言いたかったことはなんとなくわかります。
でもその結論がそこまでの流れとリンクしてるかというと微妙です。
なんか前半と後半じゃ全然別のお話って感じがしました。
もう少し前半と後半の整合性をもたせるべきだったんじゃないですかね。

948 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 00:48:10

01 2点  投票箱
02 2点  op.10-3
03 1点  箱春
04 2点  サンタコス
05 1点  Rubik's Cube
06 3点  ずっとあたしの箱でいて
07 1点  夢は夢のままで
08 0点  とかげ
09 0点  アイデンティティ
10 1点  茉麻の玉手箱
11 2点  8年缶
12 2点  箱の中の猫
13 1点  永遠の柩
14 1点  強羅in ℃-ute+α
15 1点  ハコヅメ ハート
16 0点  桃子サンタのプレゼント
17 2点  舌がダコダコ
18 2点  2回目のクリスマス会
19 1点  おお味噌か
20 3点  預かりもの
21 3点  たまにケンカしても、でも…
22 2点  VERY BEAUTY
23 2点  福Box
24 1点  なっちはすごいよ
25 3点  クローズド
26 1点  Game Box
27 1点  NNNN
28 2点  十八番
29 1点  箱根温泉でのお話
30 1点  ミミック
31 3点  電話ボックス
32 0点  溺れる箱
33 1点  とうふ
34 2点  匣の中の娘。
35 1点  sweet morning BOX
36 0点  はこには
37 2点  工作
38 1点  海の魔女
39 0点  大バカ者の忘れ物
40 3点  みかん
41 3点  箱かづき娘。
42 1点  河童の恋


採点するとしたらこんな感じですかね。
制限期間をオーバーしてるのは評価対象外でしょうね。
今回は全体的にレベル高かったように思います。
3点をつけたものはどれが優勝してもおかしくないんじゃないでしょうか。
飼育の人がどんな投票をするのか楽しみにしています。

949 :名無し娘。:2008/01/09(水) 00:48:20



950 :tekodemougokan:2008/01/09(水) 19:26:39
こんばんはー。こちらでは初めまして!

『10 茉麻の玉手箱』のラストですが、
「ティッシュ」っていうのは茉麻が潰してしまった箱の事ではないでしょうか。
文中に茉麻がもらったのは”白い箱”とありますし。
それで小春が鼻をかんだら箱が開いたことになって(このへんは曖昧ですが)、小春が老けたのではないかと。
なんて思ったりしました。

あと『33 とうふ』の「吉澤さんの本に亀井ちゃんだけ出てるの、ずるいねぇー」っていうのは
吉澤さんが去年出版した『Hello!ヨッスィー』っていう本に、
亀井さんだけサプライズ(ってほどでもないですが)で出てた事を指してるんだと思います。
吉ヲタ界ではわりと有名な話だったりするんですけどね。・゚・(ノ∀`)・゚・。

いやぁ、それにしても感想読むだけで楽しかったです!おつかれいな从*` ロ´)でした。

951 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 19:41:36
>>950
おお。
アドバイスありがとうございます。

10ですが、
私も無理に解釈するならそうなのかなあと思いました。
もしかしたらそれが正解なのかもしれませんね
私はてっきり「リアルなハロプロ情報」にからめたネタなのかと思ってしまいました。

33なんかはまさにその「リアルなハロプロ情報」を持っていないと
わからない種類のネタだったわけですね。
私は写真集は全く買わない人間なのでそういった情報は知りませんでした。
まあリアルネタなのでこういう描写が出てくるのは仕方ないですね。
ご指摘どうもありがとうございました。

ちょっと小説から離れるんですけど。
tekodemougokanさんってテコさんって呼ばれているんですね。
非常に失礼な話なんですけど、
私はそれを目にするまで「テコデモウゴカン」さんじゃなくて
「タケデモウゴハン」さんだと思っていましたごめんなさい。
脳内では勝手に「ごはんさん」と呼んでいましたごめんなさい。
錯覚って怖いですね。

952 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 19:50:35
テコさんの感想も一通り書き終わったようですね。
もちろん全部読んでみましたよ。
あなたも吉絡みから五期からベリーズまで守備範囲が広いですね。

好きなポイントがちゃんと書いてあったので読みやすかったです。
自分が書いた小説じゃないのまで感想の感想を書きそうになりましたよ。

953 :tekodemougokan:2008/01/09(水) 19:53:04
言われてみると急に10の解釈が不安になってきた私ですw
33はそうですねー私もハロ関連で買った本はそれくらいですね。
当たり前ですけど分からない人には分からないものなんですよね。
ブログを書く身としても痛感しました。。

タケデモウゴハンwwあぁ、おしい!ちょっとずつおしい!w
全然「ごはん」でもいいですよъ( `∀゜)ご飯大好きっ子です。
適当につけた名前なのでこんな事態にw

954 :tekodemougokan:2008/01/09(水) 20:02:04
わ、返レス書いてる間にも一個レスがきてましたw
どんどんDD化が進んでます、最近頓に…
楽しめる範囲が広がっちゃって広がっちゃってw

あれをはたして感想と呼べるのか不安です(ノ∀`)
というか誉さんはどのお話を書かれたのやら…
自分の書いた作品にも分からないよーに感想書くのすごいですよね。
って前の時も思いました。

955 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/09(水) 20:06:31
>>954
カミングアウトを楽しみにしていてください。
カミングアウトが終わった後にもう一度感想を見てみるのも面白いかもしれません。
「おいおいこの人ってば自分の小説にこんな感想つけてるよ」
とか思われるかもしれませんね。

自分としてはそういうのにはあまり抵抗ないんです。
なんでなんですかね。よくわかりません。
でも楽しいからいいやっていう感じかもしれませんね。

956 :ダークブルー:2008/01/12(土) 19:16:04
初めまして。
>>941
パクリと思われるのが嫌で付け加えたのですが、よけいでしたね。
あれだけで、本元がわかるとはさすがですね。


957 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/12(土) 19:28:10
>>956
こちらこそどうも初めまして

>パクリと思われるのが嫌で付け加えた

理由を聞くと「なるほど」と思いました。
たまーにそういうことありますよね。
>>620-622みたいなケースとか。

過去に書いたものを形を変えて別の場所に再掲載する、
というのは私もやったことありますが、結構気を遣いますよね。
ちなみに私も「再掲載です」と書きました。

今回のも企画のじゃなかったら気にならなかったと思います。
ただ企画に出すものが「何かの続き物」みたいになってるのは
読者がちょっとわかりにくいんじゃないかと思ったんです。

まあ「35 sweet morning BOX」は狩狩のを読んでいなくても
これ単独で楽しめる類のお話だと思いますけど、読んでいない人はやっぱり
「狩狩のも読まないとわからない話なのかな?」と思うんじゃないですかね?

958 :ダークブルー:2008/01/12(土) 22:12:21
>>957
ご丁寧なお答えで恐縮です。
遅れましたが感想ありがとうございます。

実は、ご指摘の通りこの前のエロ企画に投稿する予定が間に合わなくて、
それでなんとか書き上げて今度の企画に投稿したわけなのです。

最近まったく書けなくなって、何とかしたいと思い短編ならと、
企画に投稿する気になったのですが、この短編を書き上げる事が
出来て、狩狩の方も更新出来るようになりました。

飼育の感想に、失格じゃないかと書かれてヘコんでいたのですが、
こちらのレスに救われたような気がします。

959 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/12(土) 22:23:36
>>958
失格だとか気にすることないと思いますよ!
まあ、そういう私も>>941の感想で
「こういうやり方はあんまり感心できません。」とか書いているわけですが(ごめんなさい)、
それでも気にすることないと思いますよ。
何よりまず「書くこと」に意味があると思いますし。
リアルタイムで更新する人もいれば、スレだけ立てて何も書かない人もいるし、
名前欄に思いっ切り「まさる」とか名前を書いて更新する人もいるわけですし、
企画の楽しみ方や、参加のスタンスは人それぞれでいいんじゃないですかね。

>最近まったく書けなくなって、何とかしたいと思い短編ならと、
>企画に投稿する気になったのですが、この短編を書き上げる事が
>出来て、狩狩の方も更新出来るようになりました。

企画が一つのきっかけになるというのはよくわかります。
私も少しそういうところがあります。
テーマがあると書き易いですよね。
一つのとっかかりとなってくれるので、形にしやすい気がします。

>実は、ご指摘の通りこの前のエロ企画に投稿する予定が間に合わなくて、
>それでなんとか書き上げて今度の企画に投稿したわけなのです。

やっぱり!
というと偉そうに聞こえるかもしれませんが、
この話は随分エロイ話だなあと思いましたよ。
まさに「もし紺野が妹だったら」の世界観に通じるものがありました。
狩狩のスレの方も頑張ってください。
なんだかんだいって狩狩のスレはずっと見てますから。

960 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/12(土) 22:34:02
失礼な言い方になるかもしれませんが。

まさか「もし紺野が妹だったら」の中の人が
このスレを見ているとは思いませんでした。
もうビックリです。

なんか結構色々な人が見ているんですねこのスレは。

961 :ダークブルー:2008/01/16(水) 21:50:41
>>959
ありがとうございます。頑張ります。

狩狩にもWikiがあったのですね。

サーモンピンクというのは、私の事ですか、
「もし紺野が妹だったら」の2005年12月8日以降の
ネタや小説はすべて私が書いてますから、そうでしょうね。




962 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/16(水) 22:38:17
>>961
>サーモンピンクというのは、私の事ですか

そうですね。
そうだと思います。

狩狩wikiにその項目を作って書いたのは私かもしれません。
一時期よくwikiを更新していましたから。
でもなんで勝手に「サーモンピンク」という名前をつけたんですかね。
私は基本的にはそういうことはしていないつもりだったんですけど・・・・・

その当時のことはあんまり覚えていませんごめんなさい。

963 :あみど:2008/01/18(金) 00:48:57
04 サンタコス を書きました、あみどです。
感想ありがとうございます。というわけで、感想の感想を書きにきました!

>すごいスレタイで小説書くんですね。
>私にはこういう言葉から小説を組み立てていくという発想はないです。

「この話のタイトルはサンタコス以外にない!」って信じてた時期が私にもありました。
でも今でも他のタイトルは思いつきませんね。これはこれでよかったと私は思います。

>もうちょっとダ・ジャーレ帝国一行を暴れさせてもよかったような気もします。
>それが空港でもレストランでも光井家でもいいんですけど、
>もっと彼女らが日本で動くときの違和感を強く押し出していたらよかったのでは。

これは私も思いました。
当初、光井家で光井が寝たあとに、ダ・ジャーレ帝国一行が光井へのプレゼントを考えて探す、
という風にするつもりだったんです。
でもそこまで書いた時点で思ったより長くなっていて、ここを書いたら長すぎるんじゃないか、
と思って書かずにさっと締めてしまいました。

>一読してパッと「面白いなあこれ」と思った文章はいくつかあったんですけどね。
>そういう部分部分を楽しむ小説としては十二分に楽しめたんですけど、
>話そのものの方をがっちりと固めて欲しかったなあと思いました。

そういう文は滑ってないか心配だったので、面白いと言ってもらえて嬉しいです。
満足するまできっちり書いたら、たぶん60レスくらいになりそう……。
そういうところと、テーマがあまり使われていないという点で企画向きではなかったかな?

はーい、こんな感じです。じゃんじゃか。

964 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/18(金) 22:10:38
>>936
まさかあみどさんが「04 サンタコス」を書いたとは思いませんでしたよ。
あみどさんってネタっぽい小説も書けるんですね。
ちょっとびっくりしました。

>「この話のタイトルはサンタコス以外にない!」って信じてた時期が私にもありました。
>でも今でも他のタイトルは思いつきませんね。これはこれでよかったと私は思います。

鈴木愛理さんがサンタコスしてる画像は私も何度か見たことあります。
すっごい可愛いですよね。
でも小説は視覚に訴えることはできないので難しいところです。
話を読んでいるうちにサンタの格好をしてることを忘れてしまうんですよね。
作者さんにとって「の小説の一番大事な部分」を
文章でアピールするのはかなり難しかったのではと想像しています。


>当初、光井家で光井が寝たあとに、ダ・ジャーレ帝国一行が光井へのプレゼントを考えて探す、
>という風にするつもりだったんです。
>でもそこまで書いた時点で思ったより長くなっていて、ここを書いたら長すぎるんじゃないか、
>と思って書かずにさっと締めてしまいました。

プロットを短くコンパクトにまとめるって難しいですよね。
この小説でも作者さんがプロットに苦労しているように見えました。
ダ・ジャーレ帝国一行の動きとか難しいですよね。
日本に行って、キャンディー配って、光井家に行って、帰国して。
こういうった動きを、スムースにストーリーの中で描くのって難しいですよね。
一つ一つのエピソードは面白いんですけど、
それらをつなげて一つの流れにするところで、かなり苦労しているように見えました。


>そういう文は滑ってないか心配だったので、面白いと言ってもらえて嬉しいです。
>満足するまできっちり書いたら、たぶん60レスくらいになりそう……。
>そういうところと、テーマがあまり使われていないという点で企画向きではなかったかな?

全然滑ってなかったと思います。普通に面白かったです。
60レスくらいのお話にしたらきっともっと面白くなると思います。
まあでもそうはできないのが企画の難しいところですよね。
以前は20レスもあれば十分だと思っていたんですが、
最近は30レスでもかなり短いなあと思うようになりました。
そのあたりは私も書くときにかなり苦戦しています。
きっと他の参加者の方々もみんなそうなんじゃないでしょうか。

テーマの「箱」ということに関してはやや弱かったかなあと思いますが、
飼育の企画を読む人たちは、全体的にそういう点には寛容なイメージがあります。
「箱」さえ使っていればだいたいオーケーという感じがします。
そういう意味では、あまり気にしなくていいんじゃないでしょうか。

個人的には小春さんの小春さんらしさが良かったと思います。
読んでいて楽しいお話でした。

965 :あみど:2008/01/19(土) 22:56:04
>あみどさんってネタっぽい小説も書けるんですね。

これは自分でも意外でした。
「過剰に登場人物を馬鹿っぽく書いたりするのが好きじゃない」って
前に言ったんですけど、いつもやらないことをやろうかなと思ったらこうなりました。

966 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/19(土) 23:29:05
>>965
>「過剰に登場人物を馬鹿っぽく書いたりするのが好きじゃない」

たまにやると面白いですよ。
私もたまにやります。
そればっかりやってるわけじゃないですけど。


>いつもやらないことをやろうかなと思ったら

私「書くのに飽きてきたかな」と思ったらそうすることがあります。
やっぱりいつもと違うことをやるのは新鮮でいいですよね。
新しい発見があったりしますから。

あみどさんはネタ小説を書く素養があると思いますよ。
ネタ小説で大事なのはストーリーの大きな流れではなくて、
ちょっとした表現の綾だったり小ネタだったり、
些細な部分だと思うんですよね。
あみどさんはそういうところのセンスがあると思いますよ。
サンタコスは本当にそういう些細な部分が面白かったですから。

967 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/19(土) 23:39:32
今更こんなことを言うのもなんですが
>>922の作者って「水板エターナルクス」の作者さんだったんですね
私はなんとなく>>454の作者の人かなあと思っていました。
作者予想って当たらないもんですね

ところで「水板エターナルクス」ですがあちこちでよく名前を見かけます。
面白い小説みたいですね
完結したら読んでみようと思います。

968 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/20(日) 10:46:46

某所でまた小説を紹介してもらったので感想を書いてみようと思います。
その小説はこちら。
2003年3月に書かれた小説みたいですね。


名もなきネタ
http://bad.adam.ne.jp/bbs/mibbs.cgi?mo=p&fo=bad&tn=0033


最初のレスにある「市井ですが、何か?」という一言を見て
「これはネタ系の小説なのかな?」と思いました。
実際これはネタ系の小説のようです。
ネタ系の小説はたくさん見たことがありますが、
いちごまっていうのは初めてのような気がします。

で、読んでみたんですけどあんまり楽しめませんでした。
5レス目までは面白かったです。綺麗にまとまっていたんじゃないでしょうか。
市井さんのちょっととんがった雰囲気も良く出ていたと思います。
でもその後の展開はちょっとゆるいかなあと思いました。
この小説は不条理な雰囲気を楽しむ小説だと思うんですけど、
あんまり不条理な感じがしないなあと思いました。

うーん。
学生時代に戻ったりベッドシーンがあったり銀河鉄道が出てきたり。
そして最後は自殺だったり。
なんか「夢の中」という設定にありがちな展開のように感じられました。
なんかどこかで見たことがあるような気がしてなりませんでした。
もうちょっと作者さんなりの奇抜な展開を見せて欲しかったです。

あんまり好意的に読むことができなかったのは、
私が個人的に夢系のシュールなお話が好きではないからかもしれません。
夢の中って基本的になんでもありじゃないですか。
世界を作者の思うままにできるわけで。
ストーリーなんか全然なくてもいいわけです。
読者はそういった作者の我侭に付き合わなければならないわけです。

だったらその代償として、
読者をおっと思わせるような突き抜けた世界を見せてほしいんですよね。
この小説の中盤から後半にはそれがなかったような気がします。
ちょっと読んでいて中だるみしてしまいました。
でも文章自体はちょっと変わっていて読んでいて面白かったです。
なかなかひりひりさせてくれるような文章でした。

969 :名無し娘。:2008/01/25(金) 21:38:57



970 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:39:21

>>908-948
ここでも書きましたが昨年12月末から飼育で企画が行われました。
その企画の投票締め切り(すなわち企画終了)から一週間が過ぎましたので、
感想の感想を書いてみたいと思います。

「感想の感想」については>>492-493を参照してください。
つまりはそういうことです。

971 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:39:37

えー
私が書いたのはこの作品です。


20 預かりもの
http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/pacifico/1199198504/


感想の感想を書く前に簡単に自作解説をしたいと思います。
簡単に、といってもかなり長くなりますが。
よろしくお願いします。

972 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:39:49

今回のテーマは>>908にもあるように「箱」でした。
私がそこから連想したお話は二つありました。
一つは>>919にも書いた「捨て猫の入った段ボール箱」のお話。
そしてもう一つは>>915にも書いた「バラライカのPV」を使ったお話です。

それらのお話を書いてもよかったんですけど、
私の中ではいま一つしっくりくるものがありませんでした。
もう少し他に何かないかなーと。
もう少し深く考えてみることにしました。

お題に沿ってお話を書くときには二つの考え方があると思います。
一つは「お題をそのままメインテーマにすえて書く」
もう一つは「書きたいことを書いて、お題で装飾する」という考え方です。
どちらが王道かといえばもちろん前者なんですが、
それが後者のやり方よりも難しいということは言うまでもありません。

そこで私は後者のやり方で書くことにしました。
よく考えたら私は「走れ矢口」(>>495-526)でも「いしよしごっこ」(>>771-791)でも
こちらの書き方で書いているんですよね。
お題そのものを軸にして書くのは少し苦手なタイプの書き手なのかもしれません。

そういうことで「今一番何を書きたいか?」ということを考えました。
比較的すぐ思いつきました。
「後藤真希のハロプロ卒業」です。
思い付いた瞬間にこのテーマで書くことを決めました。
ストーリーもプロットも登場人物も何も決めないうちからこれにしようと思いました。
こういう直感みたいなものには素直に従った方がよい、というのが私の考えです。

973 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:40:00

初めにあった構想は「なちごま」です。
それも思いっ切り対立しているなちごまを書こうと思いました。
よくあるなちごまは比較的仲の良い二人ですよね。
そして実際の二人もおそらく仲が良いんだと思います。多分。
でもそれらとは真逆の、思いっ切り嫌い合っている二人を書こうと思いました。
ライバル関係とかそういうのを超えて、生理的に嫌い合っている二人です。
この構想、面白いんじゃないかと思いました。

箱の使い方もすぐに思いつきました。
安倍さんから後藤さんへのプレゼントです。
最初にあった構想では、最初は嫌がらせ的に贈ったものが、
何年かしたら愛おしいものに変わっている、みたいな感じでした。
ハロプロから去る瞬間に、初めて何かに気づく、みたいな感じです。
プロットとしては非常に簡単なんですけど、
肝心の中身をどうするかというのはかなり難しいなあと感じていました。

そこで一つ思い付いたのが「モーニング娘。の人形」です。
発想のもとは、キン肉マンの「夢の超人タッグ編」に出てくる、
アシュラマンが持っていた、正義超人の人形が入っていた箱です。
あれのモーニング娘。版にしようと思いました。
もしその設定にするなら、アンリアルというか非現実的な設定でも書けそうです。
でもまあファンタジーな世界にすると肝心のメインテーマである
「後藤真希ハロプロ卒業」がぼけるかなあと思って、
やっぱりガチガチのリアル設定で書くことにしました。

974 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:40:46

そういうわけで娘。の人形を作ったわけですが、
これで話を進めていくと、「後藤 VS 安倍」という構図にはなりにくいんですよね。
どうしても「娘。という歴史の中の後藤真希」という具合になってしまいます。
そこで「なちごま」という設定はあきらめることにしました。
後藤さんとモーニング娘。という存在を結びつけるためにも、
語り手は現在の娘。のメンバーであるべきだと思ったんです。

そういうわけで主人公は現メンである新垣さんにすることにしました。
「娘。の歴史の中の自分」というものを自覚している人間、
という設定にするなら彼女が適役だと思ったからです。
彼女は加入当初は結構叩かれてましたからね。
後藤さんの悲しみや辛さを共感できるんじゃないかと思ったんです。

そういうわけで2レス目の文章はすぐに思いつきました。
その後もかなりすらすらと書けました。
ほとんど詰まることなく、一気に書けたんですが、
後藤と新垣が病院で対面したところでぱたりと筆が止まりました。
どう決着をつけていいのかわからなくなってしまったんです。
まあ最終的にはなんとか形にしてまとめたんですが、
今でもこのラストがベストだったとは思っていません。
もう少し何か工夫のしようがあったんじゃないかと思っています。

そういうわけで、この小説の自己評価としては
「ラスト以外はよく書けたんじゃないか」というものです。
>>927の三つ目の段落に書いていることなんてまさにそのことですよね。
そういう意味ではやや悔いが残る作品でした。

でも個々のエピソードとか会話文は結構楽しんで書けました。
私はこういう「リアル設定での偽エピソード」を考えるのが好きなんです。
我ながらよくぞこんな嘘臭いエピソードが思いつくなと思います。
毎回思います。次はもう思いつかないだろうと思っていたら、
案外簡単に思いついたりします。
もしかしたらもう一回くらいこういう話を書くかもしれませんね。

975 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:40:59

前置きが壮絶に長くなりました。

では感想の感想を書いていこうと思います。

例のごとく個人サイトのアドレスは貼りません。あしからず。

976 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:41:22

> 20 預かりもの
>話の内容は分かるんだけど、
>あまりグッと来るものがないのは、個々人の問題なんだと思います。


977 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:41:41
>>976
これは「娘。小説(感想)」という掲示板に書かれていた感想です。

「話の内容は分かる」と言ってもらえたということは
第一段階のハードルはクリアできていたわけですね。
「そんなの当たり前じゃん!」と思われる人もいるかもしれませんが、大事なことです。
今回の企画には42の作品が投稿されていましたが、
私はそのうち12作品については話の内容がよくわかりませんでした。
好き嫌いを判断する前に、意味がわからなかったんです。
12作品ですよ。ちょっと多いですよね。

今回私が書いた作品も、そんなにわかりやすいストーリーではなかったと思います。
ストーリーらしいストーリーがなかったかもしれません。
ラストもちょっと尻切れトンボっぽかったですし。
でも分かってもらえたなら素直に嬉しいです。

978 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:41:54

>『預かりもの』
>飯田さんの作った娘。の箱入り人形がごっちんからガキさんに渡される話。
>ガキさんの最初の苦労と、ごっちんの現状を知ってるだけに、これは卑怯だと思いました。
>久々に娘。小説で泣きそうになりました。

979 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:42:10
>>978
これは「極私的な掲示板」という掲示板に書かれていた感想です。

「卑怯」というのは誉め言葉だと思います。
でもこれは作者の文章が上手かったというよりも
テーマの選択が上手かったということなんだと思います。

ガキさんの初期の苦労を書くのは結構好きです。
ワンパターンになってしまいがちなので、
書くときにはそれなりに気を遣うのですが、それでも好きです。
何かと戦っている人を書くのが好きなのかもしれません。
目に見えないもの、戦うことすら難しい相手。
そういうものに挑んでいる人が好きなのかもしれません。

そういうわけで今回の後藤さんのハロプロ卒業も
そういう視点から書いてみたいと思っていたんです。
でもそこまで突っ込んでは書けなかったです。
どちらかというとガキさんメインのお話になってしまいましたね。
もう少し長い小説にすれば、新垣さんと後藤さんの対比も
より鮮やかな形で書けたかもしれません。

全然似てない二人なんですけどね。
でもつなげて語ることは可能だと思います。

980 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:42:23
『オムニバス短編集』感想用スレッドVol.10
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1155359211/228

> 20 預かりもの

>オチは読めました。でもそれでいいんです。ここまで何作かそういう作品がありましたが
>この手の作は予定調和でいいんです。それが心地いいんです。意外な結末など必要ありません。
>で、ちょっと引っかかったのが、なんで後藤から新垣なのか。飯田から後藤なのか。
>当時を振り返ってみても、どういう状況だったのか、思い出せないです。
>接点が思い当たりません。この辺はもう少し理由付けが欲しいですね。

981 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:42:40
>>980
飼育の感想スレに書いてあった感想です。
オチが読めたんですか!それはすごいですね。
私はこのラストが「予定調和」だとは思わなかったんですがどうでしょうか。

>なんで後藤から新垣なのか。飯田から後藤なのか。

この感想はちょっと引っかかりましたね。
この小説から、このキャスティングの必然性を感じてもらえないなら寂しいです。
後藤さんに箱を渡すのは飯田さん以外にはありえないと思うんですけどねえ。
安倍さんとか中澤さんとか保田さんとか矢口さんとか・・・・・・
そういう人がそういうことをやるイメージはあまりありません。
手作りの人形なんてものを作るのは飯田さんくらいではないでしょうか。

まあでもそれはいいです。
飯田さんはこの話の中ではどちらかというと脇役ですし、
そんなには詳しく描写していませんから
必然性を感じてもらえなくても仕方ないかもしれません。
でも「後藤から新垣」というところに
「少し理由付けが欲しいですね」と言われるとは思いませんでした。

だってそれがこの小説のテーマそのものじゃないですか。
なぜ後藤さんが、デビュー当時の新垣さんの気持ちがわかったのか。
なぜ後藤さんが他の誰でもなく、新垣さんに箱を渡したのか。
この小説ってのはまさに「その理由」を書いた小説なんですよね。
私なんかは「少し説明的過ぎたかな」と思ったくらいなんですが。

もちろん実際の、本物の後藤さんと新垣さんにはそんなに接点ないと思います。
でもだからといって「この小説のキャスティングには必然性がない」と
思われるのは辛いです。
身も蓋もない言い方ですが、小説はフィクションです。
いくら「娘。小説」とは言ってもフィクションはフィクションです。
その小説の中での必然性があればそれでいいんじゃないでしょうか。

982 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:42:56

> 20 預かりもの

>なんかとって付けたような陰気な話ですね
>展開がなんとなく読めましたし。

>ある日なっちがガキさんにプレゼントがあると言いました。
>なんだろう?見ると大きな箱でした。
>「かおりがさ、人形のやってたっしょ?あれなっちもやってみたの」
>「開けていいですか?」
>「だめだめ。なっちが居なくなってから見て。じゃあ」
>憧れの安倍さんがプレゼントをくれるなんて。
>ガキさんはうれしくて涙目になりました。
>開けてみました。血まみれに人形っぽいものが入ってました。
>タイヤの跡が生々しいです。
>ガキさんはますます涙目になりました。おわり

983 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:43:09
>>982
これは「刈ークソスマヌ愛理ちゃん」という掲示板に書かれていた感想です。

うーん
「展開がなんとなく読めましたし」ですか。
やっぱり予定調和な話だったみたいですね。
多分これは一番最後の後藤さんと新垣さんの会話のことを言ってるんだと思います。
予定調和というか、気の利いたラストが思いつかなかったというのが正解です。
作者としてももう少しひねってもいいかと思ったんですが、
それまでの話の流れを壊さないようなラストにするのは難しかったです。
このプロットならこのラストにするしかなかったのかもしれませんね。

「陰気な話」ってのは仕方ないです。
テーマがテーマですし、ネタ小説でもないですし
こういう雰囲気になるのは当然のことだと思います。

984 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:43:20

>預かり物はお話的には、すんごく好きでした。
>少し文章がもさもさしている風に思ったのですけど、フェルト人形っぽかったな(何。
>最後の部分で泣きそうになりました。好きです、この話。

985 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:43:34

これは「つらつらと」というブログに書かれていた感想です。
「お話的には、すんごい好きでした」と書いてもらえると嬉しいです。
まあ小説ってのは全部「作り物」なお話のわけで、
そこでどこまでオリジナリティを出せるかが重要だと思っています。
お話そのものが面白くないと、いくら文章で頑張っても厳しいですもんね。

「文章がもさもさしている」と言われたのは初めてなんですが、
思い当たるところがないわけではないです。
ちょっと一文の中に入れる単語の数が多かったかもしれません。
私はどうも短い文章(単語の少ない一文)を書くのが苦手なんですよね。

苦手と言うか、短いままにしておけないんですよね。
ついつい言葉を足してみたくなります。
言葉があればあるほど文章が豊かになると思ってしまいます。
必ずしもそうではないと思うんですけどね。

あとリズムも結構重視します。
読んでいてテンポよく読めるかどうかです。
私としては短いのよりもある程度の長さがある方がテンポよく読めるんですよね。
でも読みにくく感じる人もいるのかもしれません。
この辺りはまだまだ改善していかなければならないと思います。

986 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:43:46

>フェルト人形っぽかったな

実は今回の感想の中で、この一文が一番嬉しかったりします。
作者としてもまさにフェルト人形をイメージしながら書いていました。
実は「フェルト人形」っていう言葉が出てこなかったんですよね。
この感想を読んで「あ!そうだ!フェルト人形だ!」と思い出しました。

でも小説中に「フェルト人形」という言葉を入れるかどうかは迷うところです。
なんか具体的すぎる気がしないでもないです。
ちょっとぼかして書いて、読者さんの想像に委ねた方がいいような気もします。
でもはっきり書かないとどういう人形なのか想像できない人もいると思います。
(私なんかは一読者としては、はっきりと書いて欲しい派です)
書くべきか、書かないべきか。
いつもこういうところで迷ってしまいます。
どっちが正しいのかはいつもよくわかりません。


>最後の部分で泣きそうになりました。好きです、この話。

ありがとうございました。
このラストシーンを受け入れてもらえたのは本当に嬉しいです。
なんか私の「娘。観」と感想を書いた人の「娘。観」が
ある一つのポイントで一致したような気持ちになれました。
またそういうものが書ければいいなと思います。

987 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:44:38

> 20 預かりもの
>素直に感動しました。
>ただ、ガキさんとごっちんかあ。どうなんだろうなあ。
>確かにごっちんは「にいにい」っていう、妙なあだ名をひとりだけずっと使っていましたし、
>ガキさんに一目置いていたのかもしれませんね。って思ったとき、
>この話の最初のほうでごっちんが「ガキさん」って呼んでたことを思い出しました。
>しかも彼女の卒業のとき。おそらく、ガキさんが「ガキさん」って呼ばれ始めたのはアレですよね。
>めちゃイケの岡女ですよ。しかもテストのやつでしたから、いつだろう。
>少なくともごっちんの卒業後であることは間違いないでしょう。てことは!
>なんて重箱の隅を突くようなことを考えてしまいましたが、細かいことはいいんです。
>何よりも良い話でしたから。感動しました。胸が熱くなりました。終わり方も大好きです。
>大満足です。タイトルもまた良いですよね。とても素敵なお話でした。

988 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:44:59
>>987
これは「よしあい!よしあい!」というブログに書かれていた感想です。

まず「ガキさん」という呼び名についてですが、
これはおそらく4レス目の7行目のことだと思われます。
実はこれは完全に作者のミスです。
少し長くなりますが説明します。

最初に書いたときは、この一文はありませんでした。
あとから付け足したんです。コピペしました。

最初は呼び名には気を遣って書いていました。
「後藤さんや飯田さんは当時、新垣さんのことを何て呼んでいただろう?」
と思って考えたんですが、適当なのは思いつきませんでした。
そこで仕方なく「新垣」と呼び捨てにさせることにしました。
とりあえずそれで最後まで書きました。
そして一番最後まで書いたんですけど、
そこで19レス目に「あの日と同じことを後藤さんは言った。」という一文を入れたくなりました。
つまり昔と今を重ね合わせたくなったわけですね。
そこで19レス目の「この箱はガキさんにあげる」という一文を
コピペして4レス目に挿入しました。

その結果、昔のシーンでも「ガキさん」という言葉を使ってしまうはめになってしまいました。
作者のチェックミスですね。
推敲するときに文章をコピペして切り貼りすると、どうしてもこういうミスがおこりがちです。
でもこれは指摘されるまで全然気づきませんでした。
見るところを見ている人はいるんだなあと思いましたよ。

989 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:45:10

とまあ言い訳してみたんですが、好意的な感想で嬉しかったです。
特に「終わり方も大好きです」と言ってもらえたのが嬉しいです。
この終わり方でよかったんでしょうか。
作者としてはストーリーのまとまりの良さよりも、雰囲気を重視した文章で締めたつもりです。
でもその「雰囲気を作る」っていうのが難しいんですよね。
良い雰囲気を作ろうとすればするほど文章が変なことになってしまいます。
「格好良い文章」と「格好良すぎる文章」は紙一重ですからね。
今回はリスクは承知で、少し格好良すぎる文章っぽくしてみました。
その雰囲気を好意的に味わってもらえたなら嬉しいです。

>タイトルもまた良いですよね

タイトルは一番最後に思いつきました。
それまではどうもしっくりくるタイトルが思いつかなかったんですよね。
ラストを書いているときに「この箱は預かりものなんだ」という考え方が
浮かんできたので、それをそのままタイトルにすることにしました。
タイトルとラストシーンがセットで思い付いた感じですね。
自分でも結構気に入っているタイトルです。

990 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:45:21
> 20 預かりもの
>飯田さん飯田さん。
>飯田さんが卒業するときに作ったあの時計は嫁入り道具にちゃんと持って行ったんだろうか。
>飯田さんってどうもアーティスト扱いされる嫌いがあって、
>それはまあ絵を描いてるのを前面に出されてるから仕方ないとは思うんですが、
>以前見た飯田さんの絵、あまり上手じゃなかった。哀しい。とても哀しいけど、事実。

991 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:45:35
>>990
これは「thaumatrope」というブログに書かれていた感想です。

この人は飯田さんのことがすっごい好きみたいですね。
「あの時計」のことは私も覚えています。
なんか「かさばる感じのプレゼントを贈るんだなあ」と思ったものです。

この小説で一番悩んだのは飯田さんの扱いかもしれません。
やろうと思えば主役級にすることもできたんですが、
結果的には脇役を演じてもらうことになりました。
というかこのお話は脇役の扱いに少し悩んだんです。

飯田、保田、吉澤。
この三人がこの小説の脇役だと思うんですけど、
もう二、三人出した方が小説に深みが出ていいと思うんですけど、
それだと30レス以内にまとめるのが難しいんです。
話が散漫になってしまいますし、読者としても読みにくいと思います。
でも脇役が「ただ出てるだけ」にならないように気は遣いました。
それぞれ二回くらいは出番を作りたいですよね。
プロット上難しいんですけど、そう思いながら書いていました。

992 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:45:53
> 20 預かりもの
>これも17と同じようにガキさんの言葉が発端なのだろうか。
> 17との違いは作者さんの思いがストレートに伝わってくるところ。
>特にこの吉澤さんの言葉にグッときた。
>>「今この箱の中にいるのはガキさんや愛ちゃんが作った娘。じゃんか」
>思わず、そうなんだよ、亀井なんだよ!と叫びたくなった。
>もう一つ心に残ったのは人形の見分け方。
> 1〜4期までの人形は見分けがつくけど5期以降の人形はみんな同じに見えるのは、
>世間から見た娘。を表してるんじゃないかなあと。でも、ガキさんやヲタからすれば、
>>あたしにとっては小春の人形は小春以外の誰でもなく、
>>他の5期6期7期8期のメンバーの人形も、それぞれ唯一無二の人形だった。
>であり、それでいいんだ。なんか胸が熱くなる話だった。

993 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:46:09
>>992
これは「RE:気まま日記」というブログに書かれていた感想です。


>これも17と同じようにガキさんの言葉が発端なのだろうか。

残念ながら違います。
この言葉を発端にして私が書いたのはこちらの小説になります。

私の中のモーニング娘。
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs/1183205595/

ただし、発端は違うんですが着地点は非常に似ています。
ほぼ同じと言ってもいいかもしれません。
今回書いた「預かりもの」と「私の中のモーニング娘。」は確かにかぶる部分が多いです。
書いているときもそれは結構意識してしました。
「まあ狩狩と飼育で投稿場所が違うし、これでいいか」という気持ちでした。

>「今この箱の中にいるのはガキさんや愛ちゃんが作った娘。じゃんか」

この台詞は書いているときに「少しくさすぎるかなあ」と思っていました。
ちょっと表現がダイレクト過ぎるかなとも思いました。
でもそのストレートさが読者さんに伝わっていたのは嬉しいです。
こういう種類のお話ではダイレクトに書いた方がいいのかもしれませんね。

994 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:46:33

> 1〜4期までの人形は見分けがつくけど5期以降の人形はみんな同じに見えるのは、
>世間から見た娘。を表してるんじゃないかなあと。

そうですそうですその通りです。
この考え方は書いている最中に思いつきました。
後藤さんはきっと飯田さんより人形を作るの下手だろうなー
とか考えながら書いてるときに「じゃ、全部同じでいいじゃん」と思いつきました。
当然この人形っていうのは娘。の喩えなわけですから、
5期から先が全部同じに見えるってのは面白いアイデアだと思いました。

こういう「人形を娘。に喩える」という設定を使って、
他にも何か面白い表現はできないかなと考えてみたんですが、
他はちょっと思いつきませんでした。
ただ「人形を娘。に喩える」だけだとあんまり面白くないアイデアなので、
それをいかにストーリーの中で生かしていくか、
ということに気をつけながら書いていたような気がします。

設定がプロットにつながり、ストーリーが生きる。
キャラクターが固まって、その心の動きがその人物の行動に反映される。
人物が動くことによってストーリーが動く。
そういったものが全て有機的につながっている小説が書きたいですよね。


>なんか胸が熱くなる話だった。

作者としてはそういうものを目指して書いた小説だったので、
そういってもらえると本当に嬉しいです。

995 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:47:00

『オムニバス短編集』感想用スレッドVol.10
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/imp/1155359211/263

> 20 預かりもの
>今の時点でのベターな解釈だと思います。

996 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:47:16
>>995
飼育の感想スレに書いてあった感想です。

まあこういうものに「ベストな解釈」なんてものはないわけですから
「ベターな解釈」というのは最高の誉め言葉として受け取っていいと思います。

「あの時の後藤ならあの時の新垣のことがわかる」
そして
「今の新垣なら今の後藤のことがわかる」
という解釈はそんなにメジャーな解釈ではないと思います。
まあメジャーじゃないからこそ、オリジナリティがあると思って書いたんですけど。
でもメジャーじゃないからこそ、読者にわかってもらうのは難しいとも思いました。
でもそこのところは、やや説明的な文章を交えながらも
自分なりにきちんと書いたつもりです。

なので「ベターな解釈」と言ってもらえると本当に嬉しいです。
なんか労をねぎらってもらったような気持ちになりました。

997 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:47:29
>今のメンバーのは全部ガキさん手作りなんですよね。
>人形は私の作ったモーニング娘。だとか思ったりしてました。
>だけど箱は誰のものでもないんですね。あたりまえだけど。
>預かりものってタイトルにしみじみしました。
>ガキさんが卒業するときは一体誰に渡すんだろうと考えたりしました。
>小春には絶対渡して欲しくないw

998 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:47:51
>>997
これは「しーちきんまよねーず」というブログに書いてあった感想です。

まあこれはブログ記事じゃなくて
コメント欄にあった書き込みなので反則といえば反則なんですけど。
まあでも「感想の感想」という趣旨からは外れてないのでいいと思います。


>今のメンバーのは全部ガキさん手作りなんですよね。

そうですそうです。
新垣さんが卒業するまでは全部新垣さんが作ると思います。
私は今回のお話に関しては、小説に書いた範囲のことしか想像していませんでした。
今後どうなるかとかはあまり考えていなかったんですよね。
新垣さんが卒業するタイミングとか。卒業したらどうなるかとか。

>ガキさんが卒業するときは一体誰に渡すんだろうと考えたりしました。
>小春には絶対渡して欲しくないw

ただし「次に誰に箱を渡すか」ということは少し考えました。
それがストーリーにも直結してきますし。
でも適任って見つからなかったんですよね。
だから小説内にはそれをはっきりとした形では書きませんでした。
放棄したんですね。

うーん。
このお話はやっぱり「後藤卒業」のお話ではなく、
そして「モーニング娘。の物語」ですらなく、
「新垣里沙の物語」だったのかもしれませんね。
あくまでもこの小説の中でのお話ですが、
新垣以後というのが私にはどうしても想像できませんでした。

小春に渡すのもそれはそれで面白いなあと思います。
でもそこから始まる物語は全く新しい「久住小春の物語」であり、
この「預かりもの」とは全く違う物語になるんだろうと思います。

999 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:48:05

さて
とりあえず今の時点で私が気づいている感想はこれだけです。
もしかしたら抜けているものがあるかもしれませんが、
そういうのに気づいたら教えてもらえると嬉しいです。

今回は比較的好意的な感想が多かったように思います。
わかりにくい部分もあるかな?と思っていたお話だったんですが、
作者の予想以上にきちんと理解してもらったような印象です。

ここ数作はネタっぽいものを書いていたので、
今回は久しぶりにガチガチのリアル設定ものをシリアスタッチで書いてみました。
やっぱりシリアスはいいですね!
ネタっぽいのとどっちが良いかと言われれば「どっちも好き」と答えるんですが。
どちらか片方ばかりを書いているとやっぱり飽きると思います。

久しぶりにシリアスが書けて楽しかったです。
いつになるかわかりませんが、
次に長編を書くならシリアスで書きたいなあ思いました。

でも企画に出すならネタっぽいのがいいかな?とも思いました。
このあたりは気分次第でどうにでもなるので
次回企画参加作品がどうなるかは自分でもよくわかりません。
でもどういう作品になるにしても参加はしたいと思います。
次はオムニバスじゃない企画になるんですかね。
どういうものになるのであれ、楽しみにしています。

1000 :誉ヲタ ◆buK1GCRkrc :2008/01/25(金) 21:49:32

     ⊂○⊃


                   ノノハヽ
                  从*` ヮ´)
                   ∪:::::::∪
                   んんん
                    ∪∪
                       ̄ ̄
                                このスレはこれにて



                   ∩ノノハヽ∩
                   ヽノ*` ヮ´)/
                    |::::::::::|
                    んんん
                    ∪∪
                       ̄ ̄
                                   おしまい
次スレ
鈴木愛理ちゃんがどこか板を語ると凄い
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1001 :1001:Over 1000 Thread
 
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